二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ポケモンバトルM・EVO【サン・ムーン編突入!】
日時: 2016/12/23 03:17
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: y0p55S3d)

『読者の皆様へ』

どうも、初めましての方は初めまして、タクです。今回のこの小説は、所謂対戦実況小説といったところでしょうか。
現在、他の小説の進みがなかなか良い感じになっているため、この小説の連載を決意しました。
タイトルはM(メガ)・EVO(エヴォ)、その名の通りメガシンカをテーマにした作品になると思います。また、第六世代で追加要素のあったポケモンに視点を当てていきたい所です。
また、今回のサン・ムーン発売に合わせて、第七世代を舞台にした対戦も描いていく予定です。

そして、この小説は種族値、努力値、個体値とった3値やHABCDSVなどの記号や、略称なんかが出てくる、所謂「廃人仕様」となっております。
一応、初心者の方にも配慮したような表現を極力心がけたいですが、あらかじめこういったことを知っている前提で読んでほしいと思います。

また、この作品と舞台は違いますが世界観を共有している、モノクロさん著『BOHパ対戦記録譚』があります。そちらの方も、よろしければご覧下さい。


ちなみに、作者のフレンドコードも載せておきます。XYにおけるフレンドサファリのタイプはノーマルで、ヒメグマ、ドゴーム、ラッキーが出ます。

フレコ:2809−9638−8089


※注意※
・本作品はバトルビデオを元にして作られたノンフィクションと一部フィクションです。
・そして、ストーリー中心です。小説という以上、当然ではありますが。
・ポケモンの擬人化あります。つーか、それらのポケモン中心です。
・分かりづらいかもしれない設定多々。
・選出画面があったり無かったり。
・イラストは後々用意するかもしれませんが、クオリティは期待しない方が良いです。
・メタ発言? んなもん日常茶飯事。
・にわか発言&下手糞プレイ? んなもん日常茶飯事。
・対戦相手の名前は改変して使用します。
・対戦相手への誹謗中傷はおやめください、メガボーマンダのスカイスキン捨て身タックルとシャンデラの眼鏡大文字が襲い掛かります。
・BGM置いてるけど、ポケモンじゃないかもしれない。



 また、作者は対戦・交換などは大歓迎です。フレコは自分の雑談スレ『タクのノベルス・ポケモン図書館』に置いています。バトルビデオをこの小説に使わせていただくかもしれません。

以上のことを守ってうちのポケモン達の活躍を生暖かい目で見守ってやってください。


目次

第一部:エリア開放編


プロローグ
>>01

パート1:謎の敵・静炎邸
>>02 >>03 >>04 >>05 >>06 >>07 >>10 >>11

パート2:遮断された箱庭・氷海水域
>>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20

パート3:湖の決闘・中部緑域
>>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28 >>32

パート4:忍の街・群雲街域
>>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38 >>39 >>40 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47

パート5:この風が泣いている・天獄峡域
>>48 >>51 >>52 >>53 >>54 >>55 >>56 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63

パート6:雷電霹靂・雷電械域
>>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>81 >>82 >>83 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92

パート7:暴龍警報・頂龍山域

#1:絶望の淵へ
>>103 >>104 >>105 >>106
#2:反撃の狼煙
>>107 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115
#3:龍の守護者
>>116 >>117 >>118 >>119 >>120
#4:最後の守護級
>>121 >>126 >>127 >>129 >>131 >>134 >>135 >>136


パート8:仲間達が待つ場所へ
>>137


第二部:新世代編

パート1:セントラル・フィールドへ
>>138 >>139 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147 >>148 >>149 >>150 >>151 >>152 >>153 >>154

パート2:留学生は突然に……


登場携帯獣紹介
>>70

用語解説
>>71


番外編:始末屋の日常と非日常

パート1:前々前作でラスボス役やっててもキツい奴はキツいので以下略
>>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101 >>102

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パート7:暴龍警報(19) ( No.127 )
日時: 2015/05/06 03:41
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)

 ***


「さて、敵のパーティだが、これだ」


<山域の番人PT>
 ミミロップ(flag pokemon)
 ボーマンダ(sevens dragon)
 ギルガルド
 ソーナンス
 シャンデラ
 ヘラクロス


 見た所、相手のパーティはボマーがブッ刺さりだ。ただし、高耐久な上にミラコカウンターでこちらの攻撃を跳ね返してくるソーナンス、そしてキングシールドを持っているであろうギルガルドが怖いところであるが。
 そしてA135から冷凍パンチで殴ってくるミミロップが最大の懸念要因である。
 何より、危険なのはボーマンダだ。ミミロップかボーマンダ、どちらがメガシンカするのか全く分からない。

「まず、俺は確定だな。がん刺さりだ。選出しない手はねぇ」


 選出確定
・ボマー


 さて、問題は今回のボマーのスタイルである。今まで、物理一本、特殊一本に特化させてきた彼だが、今回はどちらなのだろうか。
 それは今は彼の口からは言わなかったが。

「次はどうします?」

 此処では、ムゥを出しても良いし、フレイを出しても良い場面だ。
 しかし、相手のギルガルドを安心して処理できる面子が要る。
 
「モーター、お前だ」
「ハーイ! 今回はちゃんとイカサマ持ってきたヨ!」
「よろしい、行け」


 選出確定
・ボマー
・モーター


 モーターは鬼火イカサマでギルガルドに対しては滅法強い。
 強引に積んで来るようならば、そこを狙って一気に突き崩せるし、特殊型でもそれは同じだ。
 キングシールドを貰っても、下がるのは”自分の攻撃”なので全く問題はない。

「まあ、キンシを持っていたらいたでそれは厄介なんだが」
「でも、全部のガルドがキンシ持ってる訳じゃないんでしょ」
「そ、それは、な……」

 言葉に困るボマー。
 ギルガルドの厄介なところは、どんな型なのか判別が付き辛いところでもあるのだ。

「そして、後は-----------」
「先制技もありやすし、今回はあっしも行きましょう。どうにかすれば、ギルガルドだろうが何だろうが、蹴散らすことが出来まさァ」
「オーケー、分かった」

 何であれ、だ。これが最後の戦い。何が何でも勝たねばならないのだ。


 選出確定
・ボマー
・モーター
・ガメリオ


「……あいつ、絶対に許さない……! チャモちゃんのことを---------!」
「落ち着けフレイ、どの道お前は今回外野だ、大人しくしておけ」
「だ、だけど……!」

 大丈夫だ、とボマーは彼女を制して言った。


「俺が野郎を消す」


 余りも抑揚の無い、淡々とした物言いに彼女の言葉は続かなかった。
 怒りが余りにも強すぎて、最早声すら出ないようだった。
 
「……旦那……」
「ボマーさん……」

 行くぞ、と彼は言った。



「最後の祭りの始まりだ」

Re: ポケモンバトルM・EVO【ポケモン対戦小説】 ( No.128 )
日時: 2015/05/06 12:21
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)

 昨日の今日で再訪するモノクロです。

 モーターも戻ってきて、なんだか本当に最終決戦のような雰囲気を醸し出してきましたが……うぅむ、果たしてこれが本当に最終決戦なのか。
 まあ、少なくともセブンスドラゴンという存在に終止符を打つという点で見れば、決戦であることに違いはないのでしょうが。
 しかしここにきて最後の相手がミミロップって……流石に意外でした。番外編で一度出てきているだけに。というか普通にマンダじゃないんですか。
 そしてこのロップ、なーんかどっかで見たことある笑い方しているような……グレイトでジーニアスな彼を思い出しますね。懐かしい。

 それはそれとして、相手の面子ですが、ORAS初期のレートパみたいな編成してますね。今のままでも、ロップ、マンダ、ヘラ辺りのメガ枠を絞れば、普通にレートにいそうです。
 そして目を引くのはやはりソーナンス。こいつがいると、どうにも警戒心が煽られるんですよねぇ。基本的にメガクチートじゃナンスには勝てませんし。読み次第では勝てますが……叩いてもカウンター、舞ったらアンコ、最悪道連れで持って行かれてしまうので、できれば相手したくないです。
 一方ガルドは、確かに型は多彩ですが、巷でよく見るのはやはりアタッカーが多い気がします。まあ、そう思っているとたまに出て来るどくみガルドにやられるんですけど。個人的な感覚だと、今のレートでは剣舞ガルドが多い印象です。両刀弱保型は衰退してしまったんですかね。
 それと本当にどうでもいいことですが、タクさんはどくみガルドのことはどう呼んでいますか? モノクロは依然、どくまもガルドとかどくみがまもガルドとか呼んでいたんですが、一度だけ毒キンシガルドという呼び名を聞いてから、確かに守るじゃなくてキンシだよなとか思って、しかしキンシと付けるのはなぜか抵抗があって、結果どくみガルドと呼ぶようになりましたが。

 さて選出ですが、ボマー、モーター、ガメリオですか……
 ボマーの型が、地文で両刀っぽさを仄めかしていますが、両刀マンダが刺さっているようには見えませんし……うーん、さてどんな型か。普通に物理エースですかね。これが空飛型だったら面白いですが。
 一方モーターは、メガロップとメガマンダを止めるためにはほぼほぼ必須でしょうかね。イカサマ搭載の洗濯機がガルドにどの程度強いかは知りませんけど。あとはエナボのないデラにもワンチャンあるでしょうか。ナンスの縛りもボルチェンで逃げられますし、ヘラ以外には強めですね。そのヘラも、鬼火があれば機能不全は起こせますし。
 そしてガメリオは……うーん、個人的にはあまり刺さっていないような。型にもよるんでしょうが、基本的にシャンデラくらいにしか役割が持てない気がします。ガルドも物理型でなければなんとかなるでしょうが……カクレオンは補正なしS個体値Vだと、最遅ガルドを抜いてしまうので、イカサマが通用しないんですよね。なんでこんなこと知ってるかと言うと、モノクロがS個体値が最遅ガルド−1の慎重HDカクレオンを持っているからなんですが。完全なるガルドキラーです。どくみガルドはやめてくだし。
 まあ、ボマーはともかく、個人的にはガメリオよりも火力に任せたフレイか、連続攻撃でカウンターも怖くないムゥちゃん辺りを選びそうです……ガメリオで相手のデラを抑えようと思ったらみがちいシャンデラでした、なんて思うと怖いので。モノクロのトラウマの一つですからね、みがちい。

 とまあ、しかしこの面子でも十分戦えるだろうとは思うので、やはり相手の出方ですかね……メガ枠が三体、誰がメガシンカするのやら。
 ヘラはスカーフヘラなんていますし、マンダもメガしない型はたまにいるので、一番有力なのはやはり、旗艦と思しきミミロップでしょうか。しかしそうなると、マンダの型が不明になるのが怖いですね……
 本当にこれが最後の祭りになるのか、どんな戦いになるのか楽しみにしつつ、今回はこれにて。
 ……短く収まると思ったら、やっぱ余裕で1600文字超えていました。やっぱ無理か。
 ではでは。

パート7:暴龍警報(20) ( No.129 )
日時: 2015/05/06 18:29
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)
参照: https://www.youtube.com/watch?v=09936xLXT24

【山域の番人が勝負を仕掛けてきた!】

【行け、モーター!】

「良し、俺たちの先発はお前だ、モーター!」
「OKネ!」

 ボマーが全抜きするには、条件がある。
 それは、唯一邪魔なギルガルドを撃破することだ。ギルガルドを倒すことさえできれば、敵の殲滅も可能である。
 ソーナンスは自分からは攻撃できないため、誰かで削ってから積みまくって倒せば良い訳である。
 もっとも、フレイがいるのに出してくるかは謎だが。

「いっくヨ! 相手の初手は-----------」


【山域の番人はギルガルドを繰り出した!】


 予想通り、ギルガルドだ。ギルガルド以外ならば、ボルトチェンジで回避するつもりであったが、対面から打ち合うことができる。
 イカサマを搭載するか否か、では随分と違うのだ。
 ケヒャ、とミミロップは嫌な笑みを浮かべる。
 ----------笑っていられるのも今のうちだ。全員皆殺しにしてやる。
 さて、まず此処でのモーターの安定行動は、万が一積んできた時のための鬼火である。

「……幾らモーターでも積まれるのは厳しいはずだゼィ。ガルドのシャドクロ、シャドボがガブの逆鱗より火力が劣るとはいえ、な。だが、マスターが以前に言っていた。最近のガルドは物の見事に物理型が多いってな」
「そうね。……早い話、あたしが焼けば----------」
「今回のあんたは珠持ってねーでしょう。弱保発動させるつもりですかィ?」

 弱点保険を誘発しそうなのはモーターの方でもあるのだが。
 
「とりあえず、スリップダメージを稼ぐヨ!」


【モーターの鬼火!】

【ギルガルドは火傷した!】


 青白い炎がギルガルド目掛けて飛んでいく。流石モーターである。命中85を確実にブチ当ててくれた。
 そのまま、ギルガルドの鋼の肉体は青白く燃え上がった。
 ただし、これで特殊型だった場合、目も当てられなくなるのだが。

「おい、どうなんだ!?」
「……えーっと、相手の技次第ですねィ。起点にして積んで来たら、間違いなく物理型だ」


【ギルガルドの剣の舞! ギルガルドの攻撃がぐーんと上がった!】


 ビンゴ。これでプラマイゼロではあるが、強引に積んで来るようならば、押し切ることができる。
 ただし、殴られたら終わりになりそうであるが。


『ギルガルド残りHP:火傷で7/8』

「此処で無傷でガルドは倒しておきたいネ……!」
「まだ火傷入れただけだがな。ガルドはシールドフォルムだと、かなり硬いぞ? これ、イカサマで倒せるのか?」
「無理ですねィ」
「大丈夫だ! 此処で、奴を倒すのがお前の任務だ! 何が何でもぶっ倒せ!」

 モーターの目が輝く。

「オーケィ! ボマーの命令なら、撃沈覚悟の特攻でも自爆テロでも何でもやるネー!」
「それは勘弁願おう」


【モーターのイカサマ!】


 モーターはギルガルドへ一直線に突っ込んでいく。
 しかし、くいっといきなり静止したかと思えば、そのままギルガルドの視界から消えた。
 ギルガルドはモーターがどこに行ったのか探そうとする。
 すると、ようやくモーターの姿を見つけ、切りかかる------------!

「甘いデース! 相手の攻撃力を利用し、ダメージを与える! それがイカサマネ!」

 ぎゅん! と旋回し、彼女はギルガルドの後ろに回りこみ、そのまま体当たりを噛ました。
 攻撃しようとした勢いが重なり、地面へ激突したギルガルドは大ダメージを食らったのだった。


【効果は抜群だ!】

『ギルガルド残りHP:20%』


 これが、モーターが新たに得たORASからの新技・イカサマだった。相手の攻撃力と防御力でダメージの計算をする、悪タイプ最高威力の技。ギルガルドのようなポケモンに対しては大きな有効打となる。
 しかし、倒しきることは出来なかった。
 

【ギルガルドの弱点保険発動! 攻撃と特攻がぐーんと上がった!】


『ギルガルド残りHP10%未満』


 ギルガルドは既に虫の息。
 次の攻撃で倒すことが出来そうだ。
 しかし、問題は今ので攻撃が更に2段階上がってしまったこと。
 そして----------


【ギルガルドの剣の舞! 攻撃がぐーんと上がった!】


 更に積んで来たということだ。

「まずいネ……影打ちでも大打撃を受けそうな気がするヨ……」
「出来ればモーターのお嬢は最後の最後まで残しておきたいところではありますゼィ。それに、此処までは計算通りでさァ」

 にやり、とガメリオは嫌な笑みを浮かべた。

「-----------そう!! この選出、この対面、この展開! 全てが計算通りだったって訳でさァ!!」
「二回も言ったよコイツ」
「インテリキャラが擦れがちでしたが、此処からあっしの出番ですぜィ。奴は絶対に、影打ちで攻撃してくる。奴はもう、火傷ダメージ1回で死ぬかもしれない。それは相手も同じ」

 ならば、最後の悪足掻きをしてくる可能性が高い。が、そんなことは分かりきっている。
 しかし、逆に言えば、だ。モーターに倒されるかもしれないのに、ギルガルドにはそれしか選択肢がないのだ。

「あっしが無償降臨するチャンスでさァ!!」


【戻れ、モーター!】

【行け、ガメリオ!】


 フィールドへ進み出たのは、ガメリオだった。


【ギルガルドの影打ち!】

【効果は無いようだ!】


「うおおお、ファインプレーだガメリオ!」
「やったぜ! これで火傷ダメージでギルガルドは死--------------」


『ギルガルド残りHP:1%前後』


「……」

 ガメリオは沈黙した。
 思った以上にこのギルガルド、しぶとかったのである。

「とにかく、これでギルガルドは撃破でさァ!!」


【ガメリオの影打ち! 効果は抜群だ!】

【ギルガルドは倒れた!】


 これで邪魔は居ない。
 後はボマーで全抜きすることが出来るはずだ。

「調子に乗るなよ、糞ゴミ共……!!」

 乗り出したのはミミロップだった。とうとう、守護級自ら乗り出してきたか。

「……叩き潰してやるぜ、ケヒャハハハハハハハ!!」


【山域の番人のミミロップが現れた!】

Re: ポケモンバトルM・EVO【ポケモン対戦小説】 ( No.130 )
日時: 2015/05/06 19:00
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)

モノクロさん

コメントありがとうございます。まあ、このときは自分も何でガメリオ選出したのか分からなかったんですよ。
というか、メガマンダの一貫性が相手にはとてもあるので、それを消すためにガルドの選出は必須、それを潰すためのモーター選出までは分かるのですがね。

ともかく、対戦パートが終わってからですね。ポイントは。

それでは、また。

Re: ポケモンバトルM・EVO【ポケモン対戦小説】 ( No.131 )
日時: 2015/05/06 20:00
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)

「ケッ、来たか”吐き気を催すゲス野郎”……!」

 ガメリオの顔が不快そうに歪む。
 相手のミミロップは好戦的な笑みを浮かべた。

「てめぇ、自分の立場が分かってんのか? 俺様は、てめぇがどうタイプを変えようが全く怖くねえことを知らないわけじゃあるめぇよなぁぁぁん?」


【黒い影の怨念が瘴気を生み出す------------!!】

【ミミロップはメガミミロップにメガシンカした!!】


 くっ、とガメリオは喉を詰まらせそうになった。ミミロップの特性はメガシンカすると”肝っ玉”になる。
 つまり、メガシンカすればほぼ全てのポケモンに等倍以上を取ることが出来るのである。
 ノーマルタイプが効果いまひとつな鋼・岩には格闘技で、通用しないゴーストへは等倍が取れるようになるからである。
 それだけではない。ミミロップは猫だまし、アンコールといった補助技も豊富、さらに冷パン、雷パン、炎パンなどのサブウェポンも豊富というどっかのチート親子を沸騰させる性能を持っているのである。
 何より、確定ずらし、襷・頑丈つぶしの猫だましが痛い。しかも、ゴーストタイプにスカされない。
 加えて、飛び膝蹴りで複雑骨折する理由が、1つ無くなってしまうのである。

「オルァ、叩きノメシテヤルゼェェェ!!」


【ミミロップの猫だまし!】

『ガメリオ残りHP:113/167』


「ぐっ、まずい----------!!」


【ガメリオは怯んで動けなかった!】

 
 恩返し1発なら耐えるポケモンも。飛び膝蹴り1発なら耐えるポケモンも。
 猫だましで全てダメになってしまう。

「く、くっそぉぉぉ!!」


【ガメリオの不意打ち! ガメリオは変幻自在で悪タイプになった!】

【効果はいまひとつのようだ】


 最後の悪あがきも無駄だった。殆どダメージが入っていない。
 ミミロップは、残虐な笑みを浮かべると、ガメリオを見据えて拳を放つ----------


「ギルガルドヲ倒シタクライデ、チョーシコイテンジャネエゾ、コノド畜生ガァァァァァ!!」


【ミミロップの恩返し!】

【ガメリオは倒れた!】


 1撃であった。流石、A種族値135から放たれるそれは、凄まじく、ガメリオの薄い防御力で防げるダメージではなかった。

「オイ、立テヨゴミカス」

 ミミロップが、げしっ、とガメリオを踏みつける。


「ドーダヨ、気分ハヨォォォ? 新特性貰ッテモ、教エ技貰ッテモ、マトモニ使ワレナイ産業廃棄物ゥゥゥゥ!!」

 残虐な笑みで、彼は続けた。

「俺ヨォ、暇潰シニコノボックスノコト色々調ベテタンダヨ……」
「----------ッ!」
「オメー、自分ガバトル向イテネェノ薄々感ヅイテンダロ? 
アタッカートシテ育テラレタニモ関ワラズ、火力ガ低イ所為デ、マスターカラ見限ラレタンダ。
ダカラ、隠密機動ナンテイツ死ンデモ分カラナイヨウナ仕事ヲ任サレテンダロ? 死ンデモ誰モ骨ヲ拾ッテクレナイヨウナ仕事ヲ押シ付ケラレタンダロ-------------」


 轟!!


 言いかけた言葉は、そこで途切れた。ボマーが擬人化体のままで、ミミロップに殴りかかっていたのだ。
 すんでのところでそれを避けたミミロップだったが、ボマーの顔は鬼のそれだった。


「てめぇ、黙れよ。それ以上、言ったら許さねぇ。……仲間のことを、馬鹿にしたら許さねぇぞ!!」


 ボロボロになった原型のガメリオを抱きかかえ、ボマーはミミロップを睨んだ。

「……旦那ァ、俺ァミミロップが言ってることが合ってる気がしてきましたぜィ」
「ガメリオ!!」
「……主人は……俺が対戦で使えないから、俺が半端な性能だから見限ったんでさァ。最近、対戦にも呼ばれなかったのはその所為なんじゃねえかって。
今まで余裕ぶっこいてきた。だけど、あの人のスタイルは、火力で上から叩き潰すこと。あっしより、クナイさんの方が、クナイさんの方が-----------」
「違う!! マスターはそんなことはしねぇ!! あんな奴の言葉に騙されるんじゃねぇ!!」

 ガメリオをベンチに置き、そして原型の姿へと成ったボマーは咆哮して戦場へ舞い降りた。


【チーム・ボマーはボーマンダを繰り出した!】

【特性:威嚇でミミロップの攻撃が下がった!】


「俺が奴を叩きのめす!! おめーが受けた屈辱、何倍にしてでも返すぜ!!」


 キッ、とミミロップを睨み、ボマーの首に付いたメガストーンが反応する。
 力を全て、この中に注ぎこむ。


【ボマーのボーマンダナイトと、タクのメガバングルが反応した---------!!】

【ボマーは、メガボーマンダにメガシンカした!】


「いくぜ、メガシンカ完了ッ!!」

 真紅の翼、戦闘機のようなフォルム。絶対目の前の敵を破壊するキルドラゴン。
 しかし、それを鼻で笑うミミロップ。目の前の敵など余裕だ、と言わんばかりに。
 それもそのはず、ミミロップの方がS種族値は高く、さらに目の前の敵を倒す手段も持っているのだ。
 先に動いたのはミミロップだった。
 とても俊敏な動きだった。

「死ネヨ、クソゴミ野郎ガァァァ!! 俺様ノ冷凍パンチヲ食ラッテ沈メェェェ!!」


【ミミロップの冷凍パンチ! 効果は抜群だ!】


 4倍弱点の氷技がボマーの腹へ叩き込まれた。
 しかし。
 ボマーは微動だにしなかった。


「……これでお仕舞いか?」


 ヒッ、と初めてミミロップの余裕綽々とした笑みが崩れた。
 全く、響いていない。

「ガメリオが受けた心の傷に比べればぁぁぁぁぁぁぁ!!」


『ボマー残りHP:67/171』


「この程度、どうってこたぁねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 
 圧倒的鋼の装甲。物理攻撃が彼の体を貫通することは、殆ど無い。

「た、耐えた-------------!!」
「実際には、威嚇が無くとも耐えていたみたいです! すごいです、ボマーさん!」
「いっけー、ボマー! ゴーゴーネーッ!」

 仲間の声援が自分を強くする。
 
「旦那ァァァ!! 叩き込めぇぇぇ!!」
「おう、任せておけ!!」

 ボマーの右目から赤い稲妻のようなものが迸る。
 --------目標補足、ターゲットロックオン!! 叩き込め---------


【ボマーの捨て身タックル!!】


 ---------そして、貫けぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
 その突撃は、一瞬でミミロップの体を粉砕した。

「ば、馬鹿な、俺様の拳が--------------!!」

 げほっ、と咳き込み、影の姿へ戻ったミミロップは最後の手段と言わんばかりに先ほどから佇んでいたセブンスドラゴン・ボーマンダの方を一瞥する。
 残る自分の選出はボーマンダしか残っていない。
 しかも、奴では先にメガシンカしているボマーには敵わない。 
 どうやら、最後の手段を使うしかないようである。


「最終手段だ、ボーマンダ!! 俺様を核にてめぇの力を全て注ぎ込めぇぇぇぇぇぇ!!」 


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