【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】
作者/ 枝豆豆腐

〝君を好きな理由〟-3- ※ドS×毒舌王
神様、どうか聞いていて下さい。
俺は今まで心から惚れたことがありませんでした
でもね、神様。今日という日に俺は見つけてしまったのです
初めて会った時は何も思わなかった人を好きになってしまいました。
妻や子供が居るのに、こんなアクシデントを起こしてしまったことを
反省しています。悔いもありません
だから罪滅ぼしとして
俺はこの瞬間からずっと、一生一緒に居ることを誓います。
「…………なーんて。聞いてないか」
階段を使ったから、息が荒くなっている。
演技だと思われるかな?
だって、エレベーターで止まっていられなかったから。。。
有吉の楽屋前 ドアを勢いよく開ける
そして俺は見てしまった。
泣かないと言われていた有吉が、泣いていたのである
「有吉っ!!さっきはごめ「なんの用ですか?」
流れていた涙と目に溜まっていた涙を袖で拭きながら
また俺を威嚇するように、ギロッと睨む。
「矢作から事情は聞いたよ、俺のこと好きだったんでしょ?」
「なんで俺が既婚者のあんたを好きになるんですか」
「俺は有吉のこと大好きだよ」
そう言うと、少し動揺したのか顔がぽっと赤くなる。
でもすぐにそんなの嘘だよ!!と言ってきた。
「たとえ設楽さんが俺のことを好きでも
俺は………設楽さんと付き合うことは出来ない、いやしたくない」
「なんで?」
「………なんでって、あなた既婚者なんだよ!!浮気になるでしょ!!」
真面目なやつだなぁ~~~
「違うってそれは。俺はね妻とか子供とかは無くなってしまえば、
窒息死で俺を殺すことが出来ちゃうんだよ。
それって言わば、惚れたとか好きとかじゃないじゃん
俺は………今日心から惚れた人を見つけたんだよ、それが有吉」
言いたいことを言った時には
また有吉は泣いていたかもしれない、だって顔を下に向けて
見せてくれなかったんだもん。
「…………嘘だ………………絶対に……」
「嘘じゃないって」
「………もう独りになりたくないんだっ…」
あー、そうか。
有吉って元コンビだったんだよなぁ
相方とも解散しちゃって、ここまで頑張ってきたのに
俺のせいでまた独りになるのが怖いってことか。そうかそうか………
じゃあもう 独りになんてさせないくらい
ウザくなってやる。
俺は下を向いてる有吉を、抱き寄せた。
ぎゅうと。二人とも体温を感じるくらいに。
「だったら俺と付き合ってよ、そしたらお前も嘘じゃないって
分かるし、俺も確かめることが出来るし」
「……………いいですよ……しょうがなくですからね……」
お、初めて有吉を説得出来た。
「有吉は俺のこと大好き?」
「……………あぁそうですよ!!大好きですよ!!!」
………ほんと、可愛いやつ
「よし、それじゃあヤりますか」
「はぁ?」
抱きしめていた有吉を、トンと押すと簡単に倒れた。
「いたたた………ちょ…なに上に乗っかってるの?」
「えっ?恋人同士になった訳だから……営みを………くくくっ(笑)」
「意味わかんねぇ……おい、両手首押さえないでください……!!」
「あぁ、有吉さぁ衣装のままじゃん。このネクタイ使えるし」
「……おい……結ぶな……このドS変態野郎があぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「お褒めにいただき光栄です(笑)
あ、そうそう。有吉の首筋にキスマークつけてもいい?」
end

小説大会受賞作品
スポンサード リンク