【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】
作者/ 枝豆豆腐

〝弱気の俺は今日…………〟-2- 視点 設楽
………キスマーク?
=熱愛発覚!!!!!!
フルスピードで考えた結果だった。
有吉に………彼女か?
いや、待て。女が男にキスマークをつけるか?
それに普通だったらもっと分かりやすいとこに付けるだろう。
………男か?
絶対に男だろこれ!!……許せない、彼女ならまだしも
男の恋人だぁ!?冗談じゃない。別に嫉妬とかではないが………
俺の頭がバクりそうだ。
いや、でも。有吉はちゃんとしてるし
男だとしてもきっと良い奴を選んだに違いない。
そうだ絶対に。俺が認めた後輩が変な奴を…………いや、ちょっとまて
だとしたらキスマークの痕の場所 計算されすぎじゃないか?
わざわざ見えるか見えないか分からない
こんなチラ見を使うとは………慣れてるなぁ。
単純な奴ではないな。もしかして………既婚者か!?
そして、このテクニック……俺たち付き合ってますよと
大胆にではなく地味に報告している感じ……ドSだなぁ。
服を脱いだ時の恥じらいも考えているに違いない………………。
誰だ? 芸人に間違いはない………。
キスマークの痕を思い出すと唇は薄くなかった。
良い形の唇………………。
俺は今まで会った芸人たちを頭の中で探し始めた。
有吉と共演していて、既婚者で、唇が良い形をしている奴。
そして計算の結果。
……………バナナマンの設楽。
間違いない。
だってアイツは既婚者だし
有吉とは仲が良いし
唇が厚くて、物凄くヤラしくて良い形だ。
それにドSだし、そういうのに慣れていそうな感じだ。
だけど………俺の勘で決めていいものだろうか?
所詮、俺の予想にすぎないのだ。
「土田さん?」
「…………なに」
「煙草、短くなってますよ?もう吸えないでしょそれ」
有吉に言われ、自分の手元を見てみると
確かにもう吸える部分かないくらい短くなっていた。
おぉ……ありがとう。と言い、ケースから新しい煙草を出した。
そして有吉は携帯を眺めている。
最初はメールでも打ってるのかと思っていたが
長い。時間が長すぎる、手元を見ると打ってない。
顔を見てみるとぽわーんとしている。言わば気が抜けている
気になった。
チラッと盗み見してみると
設楽とのツーショット写真が待ち受けに……………。
ピースをしながら、ニッコリと笑顔で有吉の肩を抱く設楽と
嫌々な顔なのに、顔を赤らめながら何気にピースをしている有吉。
上半身しか写ってないから分からないが 裸だし。
案の定、有吉の鎖骨にはキスマークの痕が……………。。。
この写真を見て 分かったことが一つある
敵が現れたな、と。
※再び設楽視点
「――――………ということだ」
「あ~あの写真見ちゃったんですか?
実はね土田さん、シーツで隠してたんだけど全r「うるさーい!!」
おぉ、土田さんが取り乱している。
「………取り合えず、俺はお前を有吉の恋人だと認めない」
「それって嫉妬ですか?」
言ってみると、土田さんは
話を濁すように自分の楽屋へと帰ってしまった。
………素直じゃないねぇ~~~
俺はまだ待ちの時間が長いことを知っていたので
有吉の楽屋へと向かった。
打ち合わせも有吉と一緒に行こう~~~。
気持ちを弾ませて、有吉の楽屋へ直行した。

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