コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
- 日時: 2011/09/01 02:20
- 名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg
初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜
参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』
参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』
参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』
参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』
参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』
参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』
もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————
最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』
山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;
↓
————————
「僕は君を——守りたいんだ」
夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。
その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。
それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。
人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、
1人の転入生だった————。
そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。
予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!
裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!
Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜
「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」
————————
>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材
第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188
第二話 サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199
参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END
魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185
作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91 扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170
スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67
では、そんなこんなで本編スタートです!!↓
プロローグ、涙とともに消える記憶
「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」
なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。
夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。
少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。
少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。
「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」
首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。
「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」
それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。
「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」
「ほ、本当!?」
そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・
「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」
さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。
それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。
「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」
その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。
少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———
「じゃぁ・・・力をいれるよ?」
そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。
「どうやって?」
少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。
「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」
よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。
「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」
「契約?」
「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」
「えと・・・なにをいえばいいの?」
「ただ私のことを愛しているといえばいいの」
「え・・・」
「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」
「き、嫌いじゃ、ないよ」
「じゃぁ言ってよ、好きだって」
少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。
「私は、裕介のことが好きだよ」
おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。
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- Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【自作絵5つ目】 ( No.116 )
- 日時: 2011/03/01 00:38
- 名前: だいこん大魔法 (ID: ikrpTGuK)
「———イフリートティア!!障壁を喰らえ!!」
「Ju qe merren ne terr, dhe gelltitur te gjitha formave Tsukuran!!『闇の契約者よ、そのすべてを飲み込んで形をつくらん』」
「Te jete manifestuar ne ketu dhe tani njerezit urrej gjumi njeqind e tetedhjete kafaz zog!!『百八十の鳥籠に眠る人の憎悪をい
まここに顕現させる』」
「アタイの氷のほうが強いんだ!!Me lejoni te gjymtyret Ritsuka ne akull ne zero absolute!!『絶対零度の氷に四肢を凍りつかせろ』」
俺がイフリートティアをはなつ。蛍が俺の前で初めて魔法をはなつ。ルミがその可愛らしい声で魔法をはなつ。レイも蛍と同じように俺の前で初めて魔法をはなつ。それらはいっせいにグレンにむかって圧倒的なほどの量でせまっていく。途中でリーとローラの魔法と合流して、一気にグレンをまるめこまんばかりせまっていく。それを見たエルは、ここだといわんばかりにさきほどの蛇を再び顕現させ、それらをグレンにむかってはなつ。
いける、と俺は思った。各々が思いをこめて放った魔法が前後からグレンを挟み撃ちにする。流石のグレンもそれを見て舌打ちして、まず一番危険だと思われるエルの魔法の前に氷の障壁をつくりだす。だがそれは、後ろからとびだしてきた俺のイフリートティアによってすいこまれる。それはイフリートティアがグレンの魔法を吸収できたということだ。だから俺の中には魔力が流れ込んできて、イフリートティアはリーと戦ったときのように、竜のような形をとる。グレンはもう一度舌打ちして
「Absolut『絶』」
と一言、詠唱する。それによってエルの魔法がまずなくなった———かと思う場、その攻撃ははずれていた。それは俺のイフリートティアが、グレンの魔法によってエルの魔法が打ち抜かれる前に、エルの魔法を吸収したからだ。それによって俺の体のなかにはあふれんばかりの魔力が流れ込んできたが、俺の体は魔力の限界をむかえない。普通ならグレンの魔法とエルの魔法を吸い込んだら俺の魔力の計容量はオーバーしてしまうはずなのだが、どうしてか、エルの魔力だけは大丈夫だと思ったから、俺はエルの魔法を飲み込んだのだ。その俺の考えどおりに、エルの魔法は、魔力は、まるで俺の体の中にたりていないどこかの部分を満たしてくれていくかのように心地よく広がる。一つ間違っていたら俺はあっけなく魔力の計容量オーバーで死んでいたはずだが、なんとか難を乗り越えた。
エルの魔力を飲み込んだ炎の竜は、首が二つにわかれ、双首になる。翼は四枚になり、その大きさはエルの蛇の半分ほどまでしかないが、さきほどの倍の大きさになった。
竜が咆哮をあげてグレンを炎は吐く。そう、それはもう意思をもっていた。魔法をはなった主のさらに主を守るのだといわんばかりに、意思をもった。その炎はあまりにも迷いのない、美しい色をした深紅の薔薇のような炎だった。グレンは顔に冷や汗をかきはじめる。そう、もう完全に退避路がなくなった。すぐ背後までせまったローラたちの魔法、そして前方からせまる。イフリートティアの炎。
その瞬間、俺は勝ったと思った。その二重の魔法からは逃れられるはずがないと、俺はおもった。だけど———その勝利を確信したときに聞こえたのは、グレンが———余裕がありあまっている声で唱えた、詠唱だった———
「Lady Luck ishte mbyllur. Ajo eshte e pashmangshme. Per fat te keq, perendeshe e hapjes. Ajo ishte e pashmangshme. Goddess e fatkeqesi qe ka nje angazhim te korrupsionit absolut te pushtetit absolut jane premtuar dhe kenaqesine e syve tane. Pra, ne mesojme per te shkaterruar kenaqesine tuaj, me gjithe zemer Hani pra, absolute zero shtize magjike, Longinus『幸運の女神は封印された。それは必然。不幸の女神は開放された。それは必然だった。絶対的な力をもち絶対的な破壊を約束する不幸の女神は我の両目となり快楽を約束してくれた。だから我は破壊して快楽を覚えよう、さぁ・・・思う存分喰らえ、絶対零度の魔槍、ロンギヌス』」
その瞬間、なにもかもが凍りついた。
絶対的な氷結。それはかつての地球の支配者、恐竜を滅ぼした力だとされている。今現在もその恐竜は骨や化石でしか発見されないほどの絶対てきな力を現している。そう、俺たちはそんな絶対的な力の片鱗を、今、垣間見ているような気分だった。
それは一瞬だった。まず第一に空気が完全に凍りついた。第二に俺の魔法、イフリートティアがその姿を炎の竜から凍結された竜の姿に変貌した。第三に、グレンの後ろまでせまっていたローラたちの魔法がすべて、同じ属性のレイの魔法も、属性の因果関係にしばられることなく、同属性なのも関係なしに、凍てつかせてしまった。
そう、そこにあらわれたのは、というか、グレンの手ににぎられていたのは氷のような物質でできた三叉の槍だった。それはシンプルな形だが、その槍から放たれる魔力は、想像を絶するほどで、そのうえ、直視しているとこちらの目が———凍り付いていってしまうかのようにも思えるほどだった。
- Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 更新速度低下 ( No.117 )
- 日時: 2011/03/01 17:23
- 名前: だいこん大魔法 (ID: ikrpTGuK)
えー・・・ひとつお知らせがあります。
私はPCのメモ帖機能にまず一度書いて、そのあとコピーしてここに貼り付けてそのまま更新・・・といったふうなやり方でやっているのですが・・・
『どうにもそのメモ帖のほうのデータがすっとんでしまって、今更新されているやつの続きのやつもすべて消し飛んでしまったんですよね』
というわけで、タイトルどおり更新速度は著しく低下しますが・・・ご了承ねがいます^^;
- Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 更新速度低下 ( No.118 )
- 日時: 2011/03/02 21:47
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: FSHRfx37)
どーも、野宮詩織です!
データがとぶとは大惨事ですね………。
更新大変だと思いますが頑張ってくださいね!
応援しています!!
それと、参照700突破おめでとうございます!!(←なんでお前が祝ってるんだwww)
記念にオリキャラを投稿していきますね!!(←何でだwww)
名前:羽咲 瞬誰(はざき しゅんすい)
性別:女
年齢:15歳
誕生日:4月5日
身長:159cm
体重:49kg
性格:一見、狂っているように見えるが、割と常識はある。 闘いが大好きで、その辺の喧嘩やら国と国との戦争に割って入ってしまえる豪胆さと度胸も持ち合わせている。
口調:戦闘時は楽しそうな感じで、それ以外は拒絶的な感じ。
どちらの状態でも、言葉の最後に「…」が1つ入っている感じ(←分かりにくくてごめんなさい…)
サンボイ「楽しそうなことしてるじゃない…! 私も混ぜなさいよ…!!」
「今、私は遊んでるのよ…? 邪魔しないで頂戴…!!」
「話しかけないで…。 あなたと話したくないのよ…! 虫唾が走るわ…!」
能力:瞬誰を中心として半径10m以内にあるものをすべて無かったことにする能力。(生物には効かないが魔法には有効)
その他:名前はUnlucky Morpheusさんの「Unknown Child」から取りました。(かなり分かりづらいですが…)
プロフィールに「4」と「9」と「5」が多いのはフランドールのスぺカから取ったからです。
能力者ですが、どこにもついていない一匹狼です。
なんか扱いにくいキャラでスミマセン……。
- Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 更新速度低下 ( No.119 )
- 日時: 2011/03/02 21:54
- 名前: だいこん大魔法 (ID: ikrpTGuK)
よ・・・よし、大分軸が固まってきた・・・という報告はどうでもいいからとっとと書けって思っている皆様には申し訳ないとは思いますが、まぁ一応参照700突破したので一番上の登場キャラクターから一言を更新させときたいと思います^^;
うおおぉぉ!!同志(やめとけw)よ、またきてくださったか!!
そしてさらにさらにオリキャラ(最強最大の可愛さを誇る妹様とUnlucky MorpheusさまのUnknown Childの曲ほ基準に)作ってくださってまことに恐縮するかぎりです!!いやぁ、裏表(狂気)があるキャラクターってもう大好きで大好きでしょうがないから涙がでてしまいそうです(うれしさで^^
登場は・・・やはり二話以降になってしまうのですが、ほかのオリキャラとともに可愛くそして美しくそして狂乱のごとくに描写していきたいと思っています(といってもまぁ私の文章力では可愛くも美しくも狂乱にもならないと思われるわけですが^^;
- Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 更新速度低下 ( No.120 )
- 日時: 2011/03/02 22:30
- 名前: だいこん大魔法 (ID: ikrpTGuK)
それをみて俺は、ただただ後ろに後ずさりすることしかできなかった。圧倒的なまでの力の差を見せ付けられて、もう感覚が麻痺してしまっていた。今の今まで勝てるだとか思っていた相手の禁呪を見て、もう戦意を喪失してしまっていた。
そんなとき俺が思うことは、ただひとつのことだった。グレンという名前の化物に———殺されたくないと。自分はこの世界にはいったばかりだから今ならまだぬけられると———そんなことだった。この世界からぬけだしたかった。もう、こんな世界にいたくなくなっていた。力の差だけではない。自分の生命の危機を感じて、まだ人間であるぶぶんの俺が、そんなことをわめき、それに魔術の、化物とかした俺の心は生命欲にうち負ける。
じりじりと後ろに俺はさがっていく。怯えた目でグレンのことをみつめて、さらに恐怖を募らせる。早く、早くこの場所から去りたい。早くこの場所から、世界から・・・ぬけだしたい。自分の命よりも大切なものなんてない。だから早く・・・早く———
そう思いながら、ジリジリと後ろにさがっていく俺の目の前に、ひとつの影がかかった。俺はその影の正体に、にごった目をむける。それは金色の髪の毛の少女だった。身長は俺の胸・・・よりも下あたりの大きさの、頼りない細身の少女だった。だけど、その少女の存在感は、今の俺なんかよりも圧倒的に大きかった。
その少女は、俺のことを悲しげな目でみつめる。俺はその少女の目を勅旨することはできなかった。今の俺は汚い。自覚はできているさ。自分よりも圧倒的な、どう逆上がりしたって勝てない相手を目の前にして、俺の心は完全に汚くなってしまった。いや違う。今まで決めていた俺の決意、決断が、一気に崩壊してしまったのだ。だから俺はもうこの少女のことを見つめ返すことはできない。今もなお目的にむかって走る人生の主人公を、・・・脇役が、直視できるわけがない。
「・・・ユーは、もう逃げて」
そしてその少女は、涙を瞳にためてそう俺に言い放つ。それは拒絶のようでもあり俺のことを気遣っているかのようでもあった。その真意はわからない。だけど、俺の中にある化物の心はそれに反論しようとする。だがしかし、それに反発するように人間の心は少女の言うとおりにしろという。二つの心が反発し合って、俺は再び、ジリジリと後ろに下がり始めた。
・・・もう、少女は、リーは俺のことを見てはいなかった。怒りの孕んだ空気をまとい、グレンに向き直っている。やはり・・・強いな、と思う。リーは強いな、と思う。今まで孤独の中で生きてきた彼女は、一体なにをたよりにして・・・今まで生きてきたのだろう。狂ってしまう寸前で、一体なにを枷にして・・・ここまで強くなったのだろう。孤独を打ち破って、自らが孤独でないことを宣言して———一体、彼女はどうしてそんなに強くなれたのだろう。俺なんかとは違う・・・なにかをもっていたのか?
そして再び俺は、後ろに下がり始める。俺のことを友達だといってくれたリーと自分の間に大きな壁ができてしまって、それに再び俺は怖くなってしまう。いや、それはべつにいいのだ。俺は脇役で、彼女は主人公。その間には大きな壁があって、脇役はその壁を登ることは・・・できないのだから。
「鎖牙さま」
そして再び声がかかる。今度のは、淡々とした声だった。俺はすぐにそれがローラだとわかった。俺はにごった目で声がかかったほうに目をむけると、ローラは、怒っているかのようで、俺のこの行動を・・・認めているかのようでもあった。
「・・・逃げてください。鎖牙さまはこの世界にはむいていませんでした———だから、あとは私達が『なんとかします』」
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