コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
- 日時: 2011/09/01 02:20
- 名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg
初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜
参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』
参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』
参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』
参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』
参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』
参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』
もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————
最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』
山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;
↓
————————
「僕は君を——守りたいんだ」
夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。
その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。
それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。
人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、
1人の転入生だった————。
そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。
予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!
裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!
Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜
「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」
————————
>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材
第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188
第二話 サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199
参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END
魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185
作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91 扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170
スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67
では、そんなこんなで本編スタートです!!↓
プロローグ、涙とともに消える記憶
「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」
なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。
夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。
少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。
少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。
「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」
首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。
「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」
それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。
「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」
「ほ、本当!?」
そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・
「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」
さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。
それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。
「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」
その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。
少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———
「じゃぁ・・・力をいれるよ?」
そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。
「どうやって?」
少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。
「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」
よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。
「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」
「契約?」
「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」
「えと・・・なにをいえばいいの?」
「ただ私のことを愛しているといえばいいの」
「え・・・」
「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」
「き、嫌いじゃ、ないよ」
「じゃぁ言ってよ、好きだって」
少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。
「私は、裕介のことが好きだよ」
おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。
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- Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.46 )
- 日時: 2011/01/31 16:59
- 名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)
再びオリキャラありがとうございます!!メデューサさまは神が人の姿をとっている、現人神なのですね(ww
登場させるのは【氷翼の魔術師】と【孤独の人形師】との戦闘後「つまりけっこう遅い」ですが、ご了承を・・・^^;
- Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.47 )
- 日時: 2011/01/31 17:22
- 名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)
四章、幽霊屋敷の能力者
「っにしても・・・、暇だなぁ」
屋上についた後、完全に寝入ってしまっている間にエルは家に帰って部屋の掃除をしている。早く俺に会いたいという一身でここに、宮坂にきたために、荷物はすべて適当な場所においてあったのだという。まぁエルの『力』があれば簡単に片付くだろうが、それでもそれなりの時間はかかるようだ。俺が屋上についてから寝始めたのが四時で、今現在が六時五十分だ。携帯でその時間を確認した俺は、立ち上がり、それをポケットに入れた後、適当に空を見上げる。
空は闇に染まりつつある。まだ太陽の光がすこしだけ差し込んでいて完全な夜空にはなっていないものの、星の光が肉眼で見えるほどに暗くなってきている。そしてそれは、この時期にとってもっとも寒い時間を意味する。でもまぁ、俺は別段寒いとは感じない。ほかの人ならブルブル震えて早く言えに帰りたいなどとぼやくかもしれないが、俺はそんなことはない。・・・俺の体の中にはいっているエルの『力』、それは『紅の炎』と呼ばれるもので、火炎系統の『魔法』を唱えるための力ということだ。それが俺の体を温めてくれているおかげで、寒さを感じないのだ。性格にし感じているのかもしれないが、そのすべては『力』が消し去ってしまっている。・・・はぁ、暇だな。
実をいうと、エルが片付いていない部屋をみられるのは恥ずかしいとか、私が満足いくぐらい綺麗になったら呼びに来るから、とかいっているから、俺はここから動けないのだ。エルがここにくるまで俺は待っていないといけないのだ。めんどくさいとは思わないのだが、なんというか・・・暇だな。
ゲームの充電器は昨日失敗して充電していなくてもうきれてしまっているし、携帯の充電もかなりやばい。音楽プレイヤーなんて高くて買えないし、本当に今、やることがない。
いっそのこと・・・、魔法の練習でもするか?と一瞬考えたが、それはすぐに頭の外においやる。俺一人でやって暴発させてしまった場合、とめることが出来ない。自分で出した魔法を制御することさえ出来ない俺が、そんなことを一人でやってしまったときにはかなり悲惨なことになるのは目に見えている。
ったく・・・、早く強くなって、エルに自身をもって守ると言えるようになりたいな。おそらくエルはまだ、俺の力では≪結社≫の魔術師には敵わないと分かっているのだろう。というかむしろ、先頭になってしまった場合足を引っ張るのは———俺だ。
俺はポケットに手を突っ込みながら、黒く染まりつつある夜空をただただ見つめる。その中にある星を、強く睨みつける。それになんの意味がないということはわかっているのだが、暇なのだ。
エルは言っていた。【魔法】を使うものにとって昼と夜で大きく違ったりするのだそうだ。たとえば、【太陽の力】や、【光の力】を使うものにとっては昼がもっとも強くなる時間帯なのだという。逆に【月の力】や【星の力】、さらに【闇の力】を使うものにとっては夜が一番強くなる時間帯だ。もっと細々に分けるといろいろとあるのだが、俺の頭では整理しきれなかったので今話したって意味はないだろう。
エルの場合、その力は主に【炎】を使う。ほかにもいろいろ使える魔法はあるらしいのだが、エルにとっては【炎】がもっとも強い力なのだという。その魔法の使い勝手によってエルは次第に【紅の魔術師】と言われるようになったが、そこからさきはまだ聞いていないので今はどうでもいい。つまり俺がいいたいことは、エルが使うのは【属性】魔法だ、ということだ。属性魔法というのは、炎をはじめ、氷、雷、水、風、土・・・などなど。光と闇は時間帯魔法なので少しだけ違う。それらの属性魔法は、【気象】によって力の大きさを変えるのだという。炎、つまりエルと俺が使う【魔法】は、主に暑い日に強くなる。氷はその逆、雷や水は雨が降っているとき、風はそのまま風が強いとき、土は雨上がり。だいたいそんな感じだ。今の季節はとくにといって強くなる魔法、弱くなる魔法などはないので、まぁそのあたりは別に気にしなくてもいいんだけどな。問題は・・・、時間帯魔法と例外魔法だ。
時間帯魔法は最初に説明したとおりなのだが、それよりも厄介なものが・・・、例外魔法。
例外魔法、それは属性を持たず、時間帯も気にせず、個人特有のオリジナルの魔法だ。エルもその詳細はよくわかっておらず、今まで出会ってきた数多くの『魔術師』や『契約者』の中で一人しか見たことがないのだという。えーとたしかそれは・・・、本の中の文章、絵、などを現実世界に具現化させる、ちょっと考えただけでも恐ろしすぎる【魔法】だとかいっていたな。
この世の中には・・・【魔法】を使うものは限られている。世界中、あわせても千人もいかないだろう。その中でおそらく、俺は一番弱いのではないか?いや、【魔法】を使えるようになって早速強くなろうと思ったところでそんな簡単にことが進むわけはない。これから強くしていけばいいという気持ちもあるのだが、やはり速めに強くなりたいとも思う。一番弱い、世界で千人ぐらいしかいない【魔法】を使う奴の中で一番弱い奴が、なにをほざいて世界的有名な【紅の魔術師】を守ろうとほざくのか・・・。そんなことを思われないように、強くなりたい。
俺はふと思って、手を夜空に向かって構える。上空にむかって【魔法】を放てば、どこに被害も出ないし、ここは学校の屋上だ。どこで誰が見ていようと、個人の特定はまず不可能だろう。ならば、いいではないか。
俺は頭の中の【魔法】という言葉にアクセスする。日常の回線が次々に崩れ去り、その回線は【魔法】の回線へと移り変わる。その先にあるのは一つの言葉で・・・、それは【魔法】の発動条件だった。
グッ・・・と手に力をこめて、俺は上空を睨みつける。星が瞬く夜空を睨みつけながら、手に力をくわえる。そして・・・こう呟く。
「・・・Dhe forcen tone, drita skuqem dhe per te mbrojtur kryesor『我の力となり、その紅蓮は主を守る光となる』」
- Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.48 )
- 日時: 2011/01/31 17:20
- 名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)
その言葉を口早に言うと、俺の心の内からなにかがあふれ出してくるのがわかる。それは嫌悪感を覚えるものではない。むしろ心地いいぐらいに、安らぎをあたえてくれる感覚だった。・・・エルの力が、俺の中にちゃんとあるんだなと、安心できる感覚だった。
俺の手の平から小さな炎の球が生まれる。それは唐突に荒れ狂い、大きさを俺の顔と同じぐらいに変える。そのところどころから炎が噴出し、俺の腕を包み込んでいく。やがてそれは炎の刃のような形をとり、俺の肘から上を完全に包み込んでしまう。その炎に包み込まれている俺の右手の肘から下は・・・、【魔方陣】と呼ばれる【魔術式】がうめつくしている。黒く不気味な色を放ちながら、俺の腕を、完全に文字と記号でうめつくしてしまっている。
「はああぁぁ!!」
俺は天に構えていた腕を一度戻し、その直後に思い切り振り上げる。その勢いにつられて炎は上空に弧を描きながら飛んでいく。その大きさは俺の体とほぼ同じぐらいだった。
『フレイヤバースト』それは敵を埋め尽くす大きな炎にすることもできたり、空中を切り裂く刃にすることも可能な、俺の最初に発動した記念すべき【魔法】だ。
- Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.49 )
- 日時: 2011/03/28 04:43
- 名前: だいこん大魔法 (ID: IZus4UZf)
炎の刃は空を引き裂きながら、上空にどんどん上がっていく。それの速度は今にでも宇宙にでてしまうんではないかというほど速く、速く・・・、——————なにかにぶつかって弾けた。
「きゃぁ!?」
すると、その炎が弾けた場所から、一人の幼い女の子の悲鳴が上がる。それは鼻にかかるぐらい幼くはないものの、小学校高学年ぐらいの丁度声変わりの第一段階が終了した感じの声だった。それを確認したと同時に、俺の炎が弾けた場所から女の子が落ちてくる。高すぎてよくわからないのだが、短めの金髪と、赤いリボンだけはわかる。ほかは・・・、かなり暗くなってきた夜空にまぎれるかのようにして見えないので、確認しようがない。
「んなっ!?」
俺は驚いた。まさか空に人がいるなんて思っていなかったからだ。いや・・・そうじゃない。そうじゃないんだ。空に人なんているわけがない・・・もしもいるとするならばそれは———【魔術師】
そうわかった瞬間、俺は≪結社≫の【魔術師】を思い浮かべた。エルを狙う組織、≪企業≫に雇われている【魔術師軍団】のことを、思い浮かべた———。昼間・・・、エルが昔馴染みの『力』を感じたといっていたが、その確立はないだろう。はじめから『契約者』である俺を狙うなんて・・・、どう考えても敵としか思えない。
「くそっ!Dhe forcen tone, drita skuqem dhe per te mbrojtur kryesor!!『我の力となり、その紅蓮は主を守る光となる』」
俺は咄嗟に手をかざし、再び炎をだす。炎が手にあらわれた瞬間に俺は腕を振り上げて、俺の目の前に巨大な火柱を作る。それは空から降ってきている【魔術師】に向かってぐんぐんと伸びていき———
「・・・Kapitulli i shtate mit XIV, Perendia shkundni flaket e djalli『神話第七十四章、神は悪魔の炎を振り払う』」
その瞬間に聞こえてきた『詠唱』によって生まれた【魔法】に消されてしまった。
「んなっ!?」
俺は驚いて声がした方向を、俺の後ろから聞こえてきた声に反応して振り返る、学校の屋上への入り口・・・、つまり、ドアの前に分厚くゴツイ、魔法陣が描かれている不思議な本を持ったピンク色の髪の毛をショートヘアーにして、その上から帽子をかぶっている少女が立っていた。
俺は思わず、その美しい立ち姿に見とれてしまいそうになる、だがしかし、こいつは敵だとすぐに思い直し、目を鋭くさせてその少女を睨んだ。
「・・・敵意のこもった瞳、魔法を所持している。力はどの程度か見なければ分からないけど、私が出る幕でも、ないでしょう」
俺が睨みつけていると、少女が小声でなにかを呟く。それを聞き取れなかった俺はなにを言ってんだ?と聞こうと思ったが・・・、上から感じる、力の流れにハッと気がついて、前に回転しながらその攻撃をかわす。
「・・・Zog ne kafaz zog u be i pavdekshem, dhe e pavdekshme, dhe te gjithe ata qe urrejne urrejne Al para『鳥籠の中の鳥は不滅になり、不死となり、生ある者全てを憎む憎悪となる』」
- Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.50 )
- 日時: 2011/02/08 16:35
- 名前: メデューサ ◆ORk3N42VgM (ID: pPDvWCzc)
名前:ヘル・D・グレイブ(ヘル・デッドゴッド・グレイブ)
性別:女
年齢:15歳
誕生日:6月6日
身長:174cm
体重:41kg
能力者&クラスメイト:触った物や生き物を壊してしまう(精神を異常にしてしまう)
性格:狂ったフリをしているが本当は責任感が強くて悪い事は何でもかんでも自分のせいにして一人で背負い込む
口調:狂っている
その他:名前の由来は東方花映塚の小野塚小町 かつて結社に無理矢理入れられその復讐として能力者の半数以上を壊してしまった史上最悪の『裏切り者』(その為結社から追放された) この能力を封印するため普段は分厚い手袋をしている 一塚 春(イチヅカ ハル)という名前で転入してきた ケタケタ笑い 二つ名は「壊れてしまった裏切り者」 長い黒髪を前で束ねている(鍵山雛みたいな感じ) 三半規管が強い
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