コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
日時: 2011/09/01 02:20
名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg

初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜

参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』

参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』

参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』

参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』

参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』

参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』

もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————


最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』

山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;


————————

「僕は君を——守りたいんだ」


夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。

その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。


それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。

人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、


1人の転入生だった————。


そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。


予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!

裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!


    Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜


「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」

————————




>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材

第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188



第二話  サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199



参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END

魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185

作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91   扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170

スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67

では、そんなこんなで本編スタートです!!↓ 

 

   プロローグ、涙とともに消える記憶

「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」

なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。

夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。

少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。

少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。

「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」

首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。

「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」

それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。

「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」

「ほ、本当!?」

そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・

「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」

さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。

それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。

「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」

その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。

少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———

「じゃぁ・・・力をいれるよ?」

そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。

「どうやって?」

少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。

「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」

よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。

「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」

「契約?」

「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」

「えと・・・なにをいえばいいの?」

「ただ私のことを愛しているといえばいいの」

「え・・・」

「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」

「き、嫌いじゃ、ないよ」

「じゃぁ言ってよ、好きだって」

少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。

「私は、裕介のことが好きだよ」

おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。

        

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Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 ( No.91 )
日時: 2011/02/13 23:17
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=204.jpg

自分で絵を描くのはとてつもなくむずかしいですねぇ・・・^^;
ていうか画力がなさすぎて私がオリキャラを描くとみなさんの想像の中のキャラクターがくずれさっていってしまうのではないかと心配しちちゃうほどなんですが・・・描かずにいられなかったので、今回はリーちゃんを^^;

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 ( No.92 )
日時: 2011/02/16 15:42
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)

なかなか考えるなぁと思いつつも、やはりさきほどの、二人そろって俺を拒絶したあれが気になる・・・。・・・まじでなんなんだろう、本当に気になるぜ・・・。

「ねぇユー」

「・・・んぁ?」

「あ、あのね?きょ、今日はもうおそいし、い、いっしょにねよ?」

ぎゅっと・・・いつのまにか俺の近くにきて、俺の袖のすそをにぎる。さらに追い討ちをかけるようにあまりにかわいらしすぎるが、やはり感情に乏しいその瞳を上目遣いにして、俺のことを見上げてくる。・・・ああやばい、俺は絶対上目遣いフェチかなんかだ。この表情を見るたびに心の奥からなにかがはじけとんでいってしまいそうな感覚におそわれる。

「・・・あーすまん、俺は今日眠くないんだわ」

だが、俺は理性に負けることなく、本当にそう思っていることをいう。実際問題、エルとの再会、さらに、【孤独の人形師】が俺の中学時代で始めてできた友達だったとかいう事実をしって、完全に眠れなくなってしまっているのだ。あと、自分が【魔法】を使える、現実世界では絶対にありえないと思っていた、憧れの存在・・・【魔法】を使えるようになってしまったのだ。おそらく、ここから数日間はその高揚感にやられて、俺は人眠りにつくことさえ許されないだろう。
するとリーは、少しだけ残念そうな顔をした後、思い切り俺の胸の下・・・リーの身長だとそこが丁度顔の位置になる・・・に頭をおしつ
けて、だきついてくる。それはまるで、年の離れた妹が、兄にすがり付いているかのようで、俺はなんとなくリーに、友達という感情ではなく、妹、という感情を芽生えさせてしまった。ま・・・実際問題、麗帆といううざったい妹にくらべたら、リーのほうが断然いいしな。
現実逃避ととらえてもらってもかまわないね。
うーん・・・これがさきほど俺を殺そうとしてきた【孤独の人形師】の末路か・・・いやぁなんというか、すごく助かった。俺がリーと知り合っててすごく助かった。じゃなかったら完全に俺は———あそこで殺されていたからな。【デュランダル】という【禁呪】にやられて、
な。

「あー・・・、じゃぁリー、少しだけお願いしてもいいか?」

「・・・なに?」

・・・ああ、ああ、これは年下の少女にいうのは恥ずかしい言葉だ、年下の少女にお願いするなんて、恥ずかしいことだ。だけど俺は、そんなのを気にしない。使えるものは全て使ってやる。それがヘタレ男の今できる、最善の方法だった。エルを守るための・・・一番の近道だった。

「俺の———【魔法】の練習を手伝ってくれないか?」

そしてリーは・・・なにかかんがえこむような顔になる。それは、死なないために強くなろうと俺がしているのか、それとも、自分と一緒にいられるように強くなろうと考えているのか———というのが簡単に読み取れるほどの顔の変化だった。実際はそのどちらでもないのだが、勘違いしてくれるならありがたいね。ま、べつにエルのためだとかいったって怒らないんだろうけど、なんか嫌な予感がするからそのことだけは口にしないでおこう。

「ん・・・わかった。ユーのためにボク、がんばるね」

「よっしゃ!んじゃさっそくさっきの公園にいくか!!」

「おー!!」

「・・・もりあがっているところ悪いんですが、今外出するのはやめてください」

「・・・は?」

俺たちがやる気をだしているところで、突然ローラがそういう、今の今までずっと本にむかってなにかを書いていたローラがそんなことをいう。それに俺はわけがわからないといった風な顔になるが、リーのほうはなにかに気がついたかのように辺りを見回し、うん、と頷く。

「・・・君、ボクと同じ『例外魔法使い』だね?今このマンション全体にはられている結界はどの属性にも該当しないものだ。それで?この結界にはなんの効果があるのかな?」

「いえ、少しの間、といっても五時間ぐらいですが、この結界の中にいるだけで、魔術などの非科学的力をよせつけなくなります。つまり、索敵されません」

「・・・そりゃつまり、さっきまで俺が外にでてたから、リーに、【孤独の人形師】にバレたと。そういうわけか?」

「いえ、少し違います。さきほどまでの結界、つまり鎖牙さまが外にでるまではこの部屋にしか結界がはられていませんでした。ですから、部屋から出た瞬間に魔術による索敵をうけてしまったのでしょう。違いますか?」

「・・・まぁ一応はそうだね。ボクがユーの気配を感じたのは本当に突然だったからね」

「・・・ということです。ですから、このマンションの外にでないかぎりは大丈夫です。ですから一階にある自動販売機で飲み物を買ったりすることはいいのですが、できるかぎり今は、外にでないでください。・・・エルシャロンさまが寝ている間は」

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 ( No.93 )
日時: 2011/02/17 01:05
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=210.jpg

・・・頭が痛い。最近風ぎみになってきてしまっています、だいこん大魔法です。名前にある大魔法とやらで風をふきとばしたいとおもってま(ry
えー、再びエルの絵を描きました^^; いやぁ、下手ですねぇ、みなさんの頭の中で想像されているであろうエルの姿がボロボロくずれていくのがわかr(ry
小説の進行度が目に見えて遅くなっていると思いますが・・・ご了承くださいね^^;

・・・それ以前に、前にかいたエルと似ても似つかないなぁ^^;

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【自作絵4つ目】 ( No.94 )
日時: 2011/02/17 01:44
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)

・・・おーけーおーけー。今回、ていうかリーがおそってきたときは、たまたま俺が知り合いだったから・・・という理由で助かったものの、流石に【氷翼の魔術師】と俺が知り合いなわけないし、そもそも俺が一人でいるときみつかってしまったら、確実にしとめられてしまうといいたいのか。たとえそこにリーがいたとしても、それだけではダメだろう。ここに帰ってくる前もリーはいっていた、自分は【氷翼の魔術師】に勝てない、と。それにフナ虫級の実力しかない俺が参戦したところで、なんの意味もなさない。ならば、今このマンションの一室にいる中で一番強い、エルが起きるまで、ジッとしていてもらいたい・・・と、そういうことだな。
狙われている本人と、その護衛たち。俺たちの関係はそんなところだ。だけど、その護衛より狙われている本人のほうが圧倒的に強い今の状況、その本人が動くまで護衛たちは動かないほうがいいのだ。

「うーん・・・じゃぁしょうがねぇな。どうせ明日も学校だし、俺はここで少しだけ寝させてもらうわ」

実際は眠くないのだが、やることがないのでソファにこしかける。その間にもリーは俺の腕にすがりついていて、俺がこしかけたと同時にその俺の膝の上にのっかる。だが不思議と、重くは感じなかった。リーの体重は、圧倒的に一般のそれよりも低かったのだ。
・・・ま、身長が百四十もいってなければだいたいこんなもんかな?

「あ、なにか忘れてると思ったら学校・・・。あいつ、今頃どうしているんだろうねぇ?」

突如、リーが俺の膝の上でなにかを呟く。それに俺はん?と聞き返すが、リーは曖昧に笑い返すだけでなにも教えてくれなかった。気になるところだが———さきほどまでなかった眠気がソファに座ったせいで一気におそいかかってきたせいで、追求することは出来そうになかった。だから俺は———そのまま目をつむり、リーをおっことさないように抱きかかえながら、眠りに着くのだった。
ああ・・・一日、本当にいろいろあったな———。今頃昌子は、どうしているんだろうか———。




「・・・あの餓鬼、一体何なんだったんだ?」

明日の計画をよりうまく実行させるために、家にかえって準備をはじめていた俺だが、さきほど、学校でみた幻想的な少女のことを、思い出す。あの後あいつは、【紅蓮の契約者】だの【紅の魔術師】などの意味のわからない単語を繰り返した挙句、俺の目をのぞきこんできた。そこからなにかを感じたのか、あいつは満足げに頷いて・・・文字通り、その場から一瞬にしていなくなった。まぁ不思議には思ったが、別段気にするような内容ではなかったので、そのまま俺は帰ってきた。だけど今、なぜかあいつのことが気になる。あいつがなぜ俺のところに現れたのか、なんのためにきたのか、そして———なにが、【紅蓮の契約者】で【紅の魔術師】なのか———。

「くそっ・・・忌々しい、うぜぇ」

ああ、ああ、くそが!!あいつのせいで準備がすすまねぇ!!・・・いや、違う。全部あのくそやろうのせいだ。あのくそやろうが俺を馬鹿にしたから、俺がいちいちこんなふうに動かなければならないのだ。なにもかも、あいつが全部悪いのだ。だから———絶対に、殺してやる。
そして再び・・・なにかが、なにかの声が———俺の近くでなる。
そう・・・その声はさきほどの少女のものではなく、軽薄そうな、二十代というより少し三十代に近い男の声だった。そいつはまるでなにもかもを馬鹿にしているかのようで、なにもかもをあざ笑っているかのようで・・・なにもかもに失望しているような・・・そんな声で、俺にこういうのだ。

「・・・魔術師にかかわった≪契約者≫でもなんでもないやつの記憶は、消さないとなぁ?」

それに俺は振り返る。振り返った先には部屋の窓があり、そこから侵入してきたであろう・・・長髪の、夜なのにサングラスをかけている、かなり身長の高いスリムな体型の男がいた。そいつは俺が振り返ったのを見て、歯をむき出しにして狂気に笑う。それはまるで、笑う骸骨をおもいうかばせるほどの、恐ろしい笑みだった。それに俺は本能的な恐怖を感じた。あのやろうの時と同じ、本能的な死の恐怖を———感じた。

「・・・いいぜぇ?その顔、その怯えきった顔!!一人の男に対する憎しみがすげぇようだが、所詮お前はそいつに勝てねぇだろうよぉ。『下等な人種』が『神の力の持ち主』に勝つことなんて不可能だしなぁ」

ヒャハハハハハハハ————と、聞いているだけで吐き気を覚えるような笑い声を男は発する。背を仰け反らせ、本物の狂気に堕ちているかのように、笑い叫ぶ。深夜の住宅街に、その男の声だけが響き渡っていた———
すると突然、男は笑うのをやめる。笑うのをやめて、俺をサングラスごしににらみつける。それだけで俺はふるえあがってしまう。真っ暗な室内だから、実際サングラス越しの目線なんてわからないのだが、直感が感じ取ってしまっているのだ。いや違う・・・感じ取らされているのだ。俺はお前をにらみつけている———と。そう思わせてくるのだ。

「だがなぁ、お前は運がいいぜぇ?なんたってそのお前の恨みの相手はこの俺の獲物だしなぁ・・・。お前が知らないうちに死んじゃってるっていう展開になっちまうのが確実だからなぁ?俺に感謝してもいいんだぜぇ?感謝してもしきれないほどに感謝しちゃってもいいんだぜぇ?」

男は俺に歩み寄ってくる。俺はジリジリと後ろに下がる。なさけなくひっ、ひっ、とかいいながら、必死に逃げようとする。だが男は俺のすぐ近くまできてしゃがみこみ、俺のむきだしのでこにふれ———

「さぁ、もう寝ろ?今日お前がみた『俺たち』の記憶は消してやるからよ。だからお前は———【紅蓮の契約者】と【紅の魔術師】が消えたことを、何も知らずに喜んどけ」

そして、小さくなにかを口にした。それによって俺は———意識を失った。
そのあと、朝おきたとき———俺の中から記憶がスッポリと、ぬけていた。






Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【自作絵4つ目】 ( No.95 )
日時: 2011/02/18 01:25
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)

まぁいくら俺が日常の道からはずれたって、俺が学生であることは代わらず、そのことからもちろん、毎日学校に通わなければならないというわけだ。だから俺は、朝からしわだらけになってしまった制服をのばす作業をしていた。制服のあちこちに切り傷的なものや焦げ目てきなものがあったが、それはローラの【魔法】によって修復してもらっているので問題はないが、これだけはどうしようもなかったのだ。
時刻は、学校が始まる五十分前といったところか。今頃クラスメイトたちはおきだすころで、部活やっているものはもういっていたりするわけで———なにも変わらない日常にうんざりするわけではないのだが、こうも一度意識をしてしまうと、なにかがたりない気がしてならないのだ。まぁそれはただ俺がお前らとは違う道を進んでいるんだぜとか高みに上ったつもりでいるからかもしれないが、うーん・・・実際のところどうなんだろうな?

「裕介!!こいつぶん殴っていい!?」

「ユー!!このいけ好かないくそ魔術師のこと殴り殺していいかい!?」

制服のしわを伸ばす作業をおこないながら俺は、朝飯のパンを食べる。まぁ片手でできる作業同士なので、利き手を食事に、利き手じゃない方をしわ伸ばしに活用させてもらっている。しわのばしは基本てきに同じところを何度も何度も強くひっぱるだけなので、正直にいってつまらない。そういえばローラたちは朝早くから、あたりの偵察にいってきますとかいっていなくなってしまっている。だから今現在このマンションにいるのは俺だけで・・・そう、俺だけで!!

「あ、あんた!!裕介のことあだ名で呼んでるの!?」

「ふん!そこが君とボクの大きな違いだね。これはユーがボクのほうが好きってことなんじゃないのかな?」

「な、な、なにいってんの!?わ、私は裕介と契約してるんだからね!!」

「それがどうしたっていうんだい?正式な婚約でもないかぎりユーは別に君のものでもなんでもないじゃないか」

「・・・決めた!殴る!!」

「いいだろう、ボクも丁度君をぶん殴りたかったんだ」

・・・

「「歯を食いしばれええぇぇ!!」」

「テメェらさっきからなにやっとんじゃくそボケエエェ!!」

パンを手からはなし、制服から手をはなす。そして俺はそのまま立ち上がり、後ろでなにやらいろいろと言い合っていた二人の険悪ムード全開です♪の中に無理矢理体をねじこませる。そして当然・・・二人の動き出したては、俺の顔面によってふせがれた。
正直・・・女の子にしては、いや、腺の細すぎるこの二人から考えることは出来ない壮絶な威力のパンチでしたよ、はい。

「あ、ゆ、裕介・・・ごめ、ごめんね?」

「ゆ、ユー、ごめんなさい」

俺を殴ったことで正気に戻った二人が、いっせいに俺に謝る。それは上目遣いだった。俺のことをさきほどまでの凶悪な顔つきではなく、弱弱しい、瞳に涙のたまった、可愛らしい、なんとも可憐な、いや、この世の言葉では表現するのもむずかしいって・・・おい、俺はまじで上目遣いフェチになっちまってんじゃないのか?どんどん上目遣いを見るたびに心の奥からムズムズとなにかがわきあがってくるぜ・・・。

「・・・よし、とりあえずは落ち着いたな?」

俺は痛む両頬を無視しながら、二人の頭に手をおいて撫でてやる。二人はどっちが俺に大事にされているてきなことでいいあっていたらしいから、俺が二人のことを同じぐらい大切に思っているんだということを行動でしめしてやる。まぁそんな態度が原因でこの二人はなんやかんや言い争っていたっぽいのだが、そんなことをしるよしもない。二人は恥ずかしそうに目をそらしながらも、やはりすこしだけうれしそうにしている。それに俺は満足して、再び制服を直す作業にはいる。
あー・・・っと、いつのまに俺はこんな青春ドラマでも絶対ありえないような展開で美少女にかこまれるハーレムてきなものを作り上げてしまったんだろうか?まぁ全員が俺に異性としての目をむけているわけないからそんなことはないのだが、こうね、ちょっとだけ、自分の不幸な人生に・・・華がさいたことに、うれしく思うんだよね。誰もが憧れるような美少女たちとなにかを共有する・・・ああ、言葉にするとすごくいいんだけど、あれだ、やはりその共有しているものが物騒すぎてそこだけはあまり感動できないな、うん。
たとえ魔法だのなんだのがからんでいようが、一応は一介の高校生な俺である。そんなシチュエーションを体験してしまうとなんだかもう、これ以上なし合わせは一生来ないんじゃないかと思うほどでもある。

「あー・・・そうだ、リーは俺たちが学校にいってる間どうすんだ?」

ふと思ったことを俺は、後ろで気まずそうにたっていたリーにむかって問いかける。リーはそれを聞いて、ハッと気がついたようになり、エルのことを見る。それにつられて俺もエルのほうを見てみると、なぜか勝ち誇ったような笑みをうかべていた。
それにリーは、目を吊り上げてにらみつけるような表情になる。再びの喧嘩勃発になりそうな雰囲気になる前から俺はまぁまぁとリーのことをなだめる。それにリーは肩の力を落してはぁ、と一息ため息をつくと、一瞬真剣な顔になって答えをだした。

「・・・ボクも同行するよ。授業とやらにまでは流石にでないけどね、学校にいる間は屋上で待ってるよ。なんたって今の状況は非常にまずいからね、『あいつ』の襲撃がいつくるかもわからないし、それにこのくそ魔術師がユーのことを———」

最後のほうがよく聞こえなかったが、リーはどうやら、【氷翼の魔術師】の襲撃の時のために、学校についてきてくれるのだという。それに俺はそうか、といって、制服を持ち上げる。うん、いい具合に治ったな。これなら何の支障もない、というかむしろ、前よりもよくなっている気がするぜ。

「んじゃ、俺はそろそろ出るわ。家に帰っていない理由を昌子には言ってなかったからな。一応口で伝えてやらねぇと心配するだろうし、お前らは後からきてくれ」

制服の上を羽織ながら俺はそういう。前のボタンをしめ、なにもはいっていないスッカスカのカバンをもちあげ、俺は二人を見る。二人はどうやら、昌子という言葉のあたりから少しだけ顔を曇らせていた。

「昌子って・・・昨日いってた幼馴染?」

「・・・ユーはつくづく女を引っ掛けまわす性格らしいね、その根性がすごいよ」

「・・・おいリー、誤解はするなよ?今エルがいったように昌子はただの幼馴染だ。そういっ類の関係では一切ない。ていうかむしろ、俺の過去にも今にもそういった色恋沙汰のものは何一つとしてないぞ」

「「・・・にぶいなぁ」」

「・・・え?なにが?」

「なんでもないよー。・・・えっと、気をつけてね?・・・このくそチビのようにもしかしたら裕介だけ狙われるかもしれないしね」

「あー・・・うん、まぁ気いつけるわ」


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