コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
日時: 2011/09/01 02:20
名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg

初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜

参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』

参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』

参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』

参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』

参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』

参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』

もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————


最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』

山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;


————————

「僕は君を——守りたいんだ」


夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。

その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。


それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。

人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、


1人の転入生だった————。


そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。


予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!

裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!


    Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜


「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」

————————




>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材

第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188



第二話  サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199



参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END

魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185

作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91   扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170

スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67

では、そんなこんなで本編スタートです!!↓ 

 

   プロローグ、涙とともに消える記憶

「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」

なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。

夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。

少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。

少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。

「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」

首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。

「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」

それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。

「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」

「ほ、本当!?」

そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・

「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」

さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。

それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。

「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」

その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。

少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———

「じゃぁ・・・力をいれるよ?」

そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。

「どうやって?」

少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。

「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」

よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。

「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」

「契約?」

「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」

「えと・・・なにをいえばいいの?」

「ただ私のことを愛しているといえばいいの」

「え・・・」

「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」

「き、嫌いじゃ、ないよ」

「じゃぁ言ってよ、好きだって」

少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。

「私は、裕介のことが好きだよ」

おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。

        

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Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.31 )
日時: 2011/01/30 23:51
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

メデューサさま・・・、あなたは神です!!この小説のために四人もオリキャラを考えてくださるなんて・・・なんという御方でございましょう!?こ、これは新しい≪組織≫、『東方』の名前を借りて≪東法≫という組織を作ってもいい気がしてき・・・(自重w
よ、よし、ではメデューサさまのキャラクターはありがたく使わせて貰います!!どうもありがとうございました!!
いや、それにしてもローラの能力、自分で考えるとすごく強いものになりそうでワクワクする・・・。そ・・・それと、みんな女の子でいいんですよね?自分の失敗「性別のこと」確認するのは申し訳ないんですが・・・、いやまぁ、東方だから女の子ですよね^^;

追加———・・・よ、よし、ではなんとかがんばって「文章力のないわりに」その設定を取り入れて見せましょう!!

Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.32 )
日時: 2011/01/28 23:50
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

「ん、じゃぁやってみて?」

首をかしげながらエルがいってくる。そういいながらもなぜか俺の体のあちこちを手で触ってくる。俺はそれが少し恥ずかしくなり、一歩だけ後ろに下がって頷く。

「ん・・・わかった。たぶんできないと思うけどやってみるわ」

俺が一歩後ろに下がっておさわり攻撃をよけたことに、エルが少しだけ頬を膨らませるが、俺がそういうとエルはニッコリと笑う。正直にいうと、エルの笑っている顔はとてつもなく美しい。見とれてしまってもおかしくないほどに美しい。だから、この笑っている表情を見るだけで健全な男子高校生である俺は、見入ってしまいそうになる。つまりだ、なにがいいたいのかというと、魔法に集中とかできないってことだ。
いや———それでも、この笑顔を守るために、悲しそうな顔をさせないように、寂しいと感じさせないように・・・、俺は強くならなければならない。俺がいない九年間、俺が忘れていた九年間の間に、エルが俺のことをどう考えていたかなんてすぐにわかる。俺を探していたのだろう。なんらかの理由で離れ離れになり、記憶を忘れた俺はダラダラと人生をおくり、エルは———≪企業≫という連中と≪機関≫という連中から逃げて、そのうえで俺のことを探していてくれたのだろう———。そんな彼女に再び一人ぼっちの戦いをさせるわけにはいかないのだ。
俺は数歩前にでる。さきほどエルが立っていた場所まできた俺は、ドアの方向をむいて、【魔法】という、具体的な形がなにもない、どんな構成で出来ているかもわからない、非科学的なものを頭の中で考える。子供の少ない知識をかき集め、ゲームの中でみた【魔法】を想像し、漫画やアニメでみた【魔法】を想像し、さらに自分がそれを手から出していることも想像する———。色は紅蓮、形は炎、役は破壊———力の使い道、それは———大切な人を守るため。
そう思った瞬間、俺俺の頭の中に一つの言葉が浮かび上がる。それは英語のようで英語ではない。何語か分からない文字。だが、その言葉は不思議なことに、始めてみた言葉のはずなのに、読み方が———わかる。
俺はそれを自然と口にする。まるで日常の会話をするかのように、誰かに気軽に挨拶するかのように、滑らかに、言葉を口から吐き出す。そう・・・それはまさしく———

「・・・Dhe forcen tone, drita skuqem dhe per te mbrojtur kryesor『我の力となり、その紅蓮は主を守る光となる』」

【魔法】だった。
その言葉を俺が吐き出すと同時に、勝手に腕が持ち上がる。俺の腕は真っ直ぐにドアのほうにつきだされ、そこで固定される。固定されたかと思ったら次は、突然拳を握り始める。強く、強く。自分自身の力の限界を超えるかのようにして強く、拳を握る。すると、握った拳の間から、赤い、紅い、紅蓮の色、緋色の色をした炎があふれだす。それは瞬く間に俺の腕全体を包み込んでしまう。だがその炎は熱くなくて、むしろ心地よいぐらいだ。長袖の制服だから、それは炎に触れただけで燃えてしまうかと思ったが、予想外なことに、炎は主とその持ち物には一切ダメージを与えないようだった。
俺はその炎を見て、顔を歓喜の表情に染める。だが次にやってきたのは困惑だった。腕に炎はだしたものの、それをどうやって扱ったらいいのかわからない。まぁ悩んでも仕方が無かったので、俺はとりあえず適当に腕を引き、喧嘩の時によく使っていた技、右のストレートパンチを空中にはなってみる。そして・・・その腕が完全に伸びきって、手が空中に静止した瞬間・・・、炎が大きな獣の咆哮のような音をたてながら、不安定な形をとりながら目にも留まらぬ速さでドアに向かって伸びていく。その大きさは俺の体積の五倍ぐらいあり、瞬く間にドアを破壊して校舎に———

「———Frenim『制止』」

そのとき、エルが【魔法】を唱えた。だが俺にはその言葉を解読することはできなかった。だけど、次の瞬間に空中に複雑な形を描いて制止している炎を見て、それがなにかを止める【魔法】であることがわかった。
炎はまるで、進む術をなくしたかのように、それともそこに進むべき場所を見つけられなかったかのようにして止まっている。俺の初めて使った魔法———『フレイヤバースト』は自分でいうのもあれだが、相当の威力があったと思う。俺がエルを守りたいと思ったことによって生まれたこの魔法は、俺が『一番大切にしている思い』によって生まれたも同然だからだ。それを———エルはあっさりと、たった一言の『詠唱』によって止めて見せた。つまり———俺とエルとの力の差は、かけ離れているということだ。
最初から・・・最初からエルより強くなって、守ろうとは思っていない。だがしかし、力の差を見せ付けられると男としてはなんとなくあれだ、いやな感じだな。

「これが・・・魔法?」

だが、今はそんなことはどうでもいい、俺は魔法を使えたのだ。この手で、日常から非日常に移ったのだ。それが自分にとってなんのためになるかなんてわからないが、今はそれはどうでもいい。俺は———力を手に入れたのだ。エルのような『契約者』を探している人と出会わない限り人間では使えない、非科学的な【魔法】を使うことが出来たのだ。そんな思いが爆発しかけて・・・、俺はどういった顔をしていいかわからずにエルのほうを見た。
エルは笑っていた。その微笑は息子の成長を見守る母親のあれにも似ているし、慈愛に満ちた表情で子羊を見守る女神『マリア』のようにもとれた。そんなエルが俺のほうに歩いてきて、ギュッと・・・手をにぎる。そして彼女は・・・、涙を目じりに溜めながら、美しく、この世のすべてを愛しているかのような笑顔をみせた。

「・・・これであなたは本当の『契約者』になった。名前は・・・『紅蓮の契約者』。『紅の魔術師』の僕、相棒・・・そして愛しい人。そうなったことによって裕介の【人生】は完全に閉ざされ、【化物の道】が開いた。それでも———あなたは私についてくる覚悟はある?」

そしてそう聞いてきた。それはまだ契約の段階なのだと俺は悟った。『好きだ』という言葉をお互いに言い合うのは、第一段階の契約なのだと、俺は悟る。そして今・・・、第一段階の契約、つまり力の受け渡しの契約を終わらせた契約者が魔法を使ったことによって、第二段階の扉が開いた・・・。それは、『魔術師』から『名前』をうけとり、覚悟を———再び問うこと。

「さぁ・・・聞かせて?あなたの、裕介の本当の気持ちを・・・。私が好きだっていってくれてうれしかった———でも、今ならまだ、引き返せるのよ?【魔法】という得体の知れないものを見て、まだ日常を捨てたくないと思ったのなら、引き返していいんだよ?私はそれでも———、裕介と会えただけでうれしいから」

その言葉には、裏があることを俺は見抜いた。いくら鈍感な俺でも、その言葉の裏にある意味を・・・理解することはたやすかった。

Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.33 )
日時: 2011/01/29 08:31
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

ここでもしも俺が、エルと一緒にいかないことを選択すれば、エルを狙っていると思われる、≪企業≫や≪機関≫という組織とかかわらなくてすむ。いつ死ぬかわからない戦いに巻き込まれなくてすむ。≪企業≫や≪機関≫以外にもあるであろう組織に狙われなくてすむ。そしてなによりも・・・、俺が今まで生きてきた、エルを忘れて、出会ったことの全てを忘れて生きてきた日常を、捨てなくてすむのだ。
それを考えた瞬間、俺の脳裏に、空手をやっていたときの記憶、空手の道場で仲良くなった友達の記憶、空手をやめる原因となったときの記憶、中学で初めてできた女子の友達の記憶、高校に入ったことによってできた新しい仲間「クラスメイト」、友達、先生・・・そしてそのなによりも、いつも俺の隣で笑っていた、俺に悲しいことがおきたらいっつも笑顔で慰めてくれた、彼氏ができてもいつまでも俺と仲良くしてくれた、昌子の顔が、うかびあがった。
それに一瞬、ほんの一瞬だけ、俺は日常を捨てたくない、と思った。だけどそれは、ほんの一瞬だった。悲しげに笑うエルをみた瞬間にそれは脳裏から消え去り、俺はエルの手を握り返しながら言った。

「俺は・・・日常を捨てようが捨てまいが、お前を守りたい。・・・記憶を失っていて、お前のことを忘れて、そしてお前にあってから思い出して・・・、こんなことを言うのはうざいとしか思わないだろうけど・・・、俺はお前を守りたい。すべてを捨てる覚悟なら・・・、たぶん、できてる」

目を鋭くして、真剣な顔になって、俺はいう。エルはその言葉を聞いて、今にも泣き出しそうだった笑みを安心の笑みに変える。目じりに
涙を残しながらも、美しく、笑う。

「契約は・・・、これですべて終わった。私の愛しい人『紅蓮の契約者』は、今をもって生まれた。・・・うん、本当、本当にありがとう。裕介・・・大好き」

そして頬を赤らめながら、俺に抱きつく。俺は美しすぎる少女に抱きつかれて、頬を熱くしながら困ったような顔をする。だけど、ここはお互いにそうしあった方がいいと感じて、俺も若干の抵抗を感じながらエルの細い腰に手を回す。
俺の炎はいつのまにか消えており、誰もいない屋上は俺達以外、なにもないかのように静まり返っている。それがいつもの風景。日常の風景。誰もいない屋上はただただ風にふかれるだけの、静かな場所。
俺達の契約は完成した。俺は『紅蓮の契約者』となり、エルは自分のことを『紅の魔術師』だと言った。そう、今このときをもって俺、いや、違う。俺達のの物語は・・・始まったのだ。

Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.34 )
日時: 2011/01/30 23:49
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

メデューサさまのキャラクター登場





某所———

「うー、ひーまー」

あまり広いとはいえない、ひとつしか窓のない部屋の中で・・・、一人の幼い少女が口を開く。その外見はあまりにも日本人離れしているものだった。いや、それどころか、人間ばなれしているともいえる。肩までかかった、霞ひとつない美しい金色の髪、それに対照的な、大きくパッチリとした漆黒の夜空をおもいうかべることができる瞳、口元からほんの少しだけのぞく八重歯のような———牙。頭の左上には大きな赤色のリボンが載っており、それは彼女の可愛さを引き立てていた。顔立ちは当然のごとく整っており、幼いうえにどこか妖艶さをまじらせたような感じだった。服装は、黒と白をあわせたワンピースのような格好だ。ちなみに、それは黒の面積がやたらと大きく、白の面積は袖ぐらいしかない。
その少女は今現在、電気のついた明るい部屋にいる。その少女のほかに三人ほど別の少女がたっているが、誰一人として少女の言葉に反応しない。それどころか、今は自分の好き勝手なことをやっている。

「うー・・・ひまひまひーまー!!」

「ルミ、うるさい」

「・・・ぶー」

その少女が誰も相手をしてくれないことに腹が立ったのか、大きな声でやかましく叫ぶ。するとあきれたようにして窓からなるべく遠ざかろうといった魂胆なのか、部屋の一番隅っこにいて読書をしていた少女が、声をあげる。この声は落ち着きがあって、どこかお姉さん的な感じを漂わせている。最初の少女・・・、ルミといわれた少女の口調が幼いというせいもあるのだろうが、その少女は非常に落ち着いていた。

「だってー、誰も相手にしてくれないんだもーん」

冷酷な一言を聴きながらも、まだルミは食い下がった。それはよほど暇なのか、それともただかまって欲しいだけなのかよくわからないが、それの真相は本人にしかわからないのでどうでもいいとしよう。

「・・・ここに集まれといったのはルミだろ。もともと私は昼間は動きたくないんだ」

だが、その少女は再びルミを突き放すようにして言う。実をいうと、なぜ四人の女の子がなにをすることもなくせまい部屋に集まっているのかというと、真ん中の椅子で暇暇いっているルミがなにか不思議な気配がするといって集めたからである。集めた後はどうもその気配は消えてしまい、あれー、おかしいなー?って感じになって、今の地謡ができあがったのである。

「でもねでもね、その気配はなくなっちゃったんだよー」

「・・・ならば部屋に戻ってもいいか?」

「ダメー。いつまた同じ気配がくるかわかんないもーん」

「・・・それはルミの気のせいじゃないのか?」

少女があきれながら言うが、やはりルミはなにかを感じているのか、なかなか解散の号令をださない。だがそのとき、この部屋においてある机にむかって必死になにかを書き込んでいた少女が顔をあげて、ルミたちのほうを見る。さきほどの少女の姿は丁度影になってよくわからなかったが、こちらの少女は特にさえぎるものが無いのでわかる。ピンクブロンドとでもいうのだろうか。その人間ではちょっと考えられない色をした髪の毛はショートに切りそろえられており、その先端はちょっと跳ねていたりする。なぜか部屋だというのに帽子を被っているが、それ以外は普通の女の子となんらかわりのない少女だった。椅子に座っているからよくわからないが、スラリと伸びている足から察するに、結構身長が高いことが分かる。服装はどこかの学校の制服なのだろうか、セーラー服みたいなかっこうをしていた。

「・・・気のせいってことは、無いわね。・・・この部屋にきてから、【あたし達】と同じ気配を、感じるようなった」

その声は少し小さかった。いやむしろそれは、友達以外には口を利きませんよ的な感じを漂わせるものだった。その少女の声に、部屋の隅っこでポテチをバリバリおとしながら食っていた、水色のショートヘアーに紅い大きなリボンが特徴的な少女が顔をあげて、反応する。

「んー?どーしたー?そんな深刻そうな顔してー」

・・・その声はいかにもマヌケなものだった。だが、少女たちはべつにそれを気にしない。

「あー!!そうか、アタイがポテチを独占しているからみんな怒ってるんだ!!あははー!!」

Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集 ( No.35 )
日時: 2011/01/29 09:54
名前: メデューサ ◆ORk3N42VgM (ID: x/gr.YmB)

だいこん大魔法さんの方が神ですよ!私は紙ですww 後、この4人には東方キャラ以外の共通点があります!さて何でしょう?
















































          答え:東方二次創作のバカルテット


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