コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
- 日時: 2011/09/01 02:20
- 名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg
初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜
参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』
参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』
参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』
参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』
参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』
参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』
もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————
最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』
山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;
↓
————————
「僕は君を——守りたいんだ」
夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。
その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。
それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。
人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、
1人の転入生だった————。
そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。
予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!
裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!
Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜
「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」
————————
>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材
第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188
第二話 サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199
参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END
魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185
作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91 扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170
スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67
では、そんなこんなで本編スタートです!!↓
プロローグ、涙とともに消える記憶
「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」
なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。
夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。
少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。
少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。
「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」
首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。
「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」
それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。
「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」
「ほ、本当!?」
そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・
「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」
さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。
それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。
「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」
その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。
少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———
「じゃぁ・・・力をいれるよ?」
そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。
「どうやって?」
少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。
「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」
よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。
「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」
「契約?」
「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」
「えと・・・なにをいえばいいの?」
「ただ私のことを愛しているといえばいいの」
「え・・・」
「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」
「き、嫌いじゃ、ないよ」
「じゃぁ言ってよ、好きだって」
少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。
「私は、裕介のことが好きだよ」
おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。
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- Re: 仮名【紅の魔法】※誤字脱字多数 ( No.11 )
- 日時: 2011/01/23 22:55
- 名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)
『・・・まずい、【紅の魔術師】の契約者がめざめた。一度ひけ』
もう使われていない。来月取り壊し予定のたっているマンションの一室を無断で使っている男の部屋に、機械的な声がながれる。それに男は舌打ちして、言い返す。
「あぁ?なんも問題ねぇだろ?目覚めたばかりの契約者なんてどうせ普通の人間とかわんねぇだろ」
声からさっするに二十代の男がそういう。だが、その機械的な声は威圧的なその声にまったく動じることなく、ただ淡々と自分の言い分を言っていく。
『もしもの確立を考えて、今回は引け。お前ほどの人材を失うのは惜しい』
「ほーう?それは俺が【紅の魔術師】より弱いっていいたいのか?」
機械的な声に反応し、男が言い返す。その声には明らかな怒りの色がまじっているが、やはり機械的な声は動じない。しかし、すこしだけ困ったような声質に変わった。
『お前の実力はそうとうなものだ。【紅の魔術師】が目じゃないほどだってことはわかっている。だがしかし、その契約者にどんな才能があるかわからない今、むやみに戦う必要は———』
機械的な声は、どうやら男を説得しているようだったが、男はそれを途中でさえぎるように声をだす。
「ゴタゴタうるせぇんだよ【ノマド】のエリートさまよ。いいか?俺に指図するんじゃねぇ。俺は受けた依頼は必ず果たす。絶対に逃げたりはしない。それだけだ」
『しかし———』
「うるせぇっつってんだよ!!もう俺は【紅の魔術師】を殺すって決めてんだよ。契約者の才能が何だ?どうせそいつの強さをたしたって【紅の魔術師】の力は俺にはかないやしねぇ。この俺・・・【氷翼の魔術師】、グエン・ユーリッドには勝てねぇんだよ!!」
機械的な声にむかってそう高々と宣言した男は、ハァハァと荒い息をしながら、機械的な声をまつ。しばらく黙っていた破壊的な声のほうだが、もう勝手にしろといわんばかりにはき捨てた。
『・・・やるからにはしっかりやれ。失敗はゆるされないぞ』
その発言に男は満足して、うなずく。
「ふん・・・明後日だ・・・。明後日に必ず≪企業≫に【紅の魔術師】エルシャロン・ユアハーツの死体を送ってやるよ」
そして・・・そんな言葉を残すのだった。
- Re: 【紅の魔術師】※誤字脱字多数 ( No.12 )
- 日時: 2011/01/23 20:23
- 名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)
あ、追加なんですけど、誤字とか脱字っぽいな〜と思ったところがあったら言ってくだしゃい^^;自分で見るより読者の視線からみてもらったほうが
確立なので^^d
- Re: 【紅の魔術師】※誤字脱字多数 ( No.13 )
- 日時: 2011/01/23 22:57
- 名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)
「鎖牙よぉ、転校生を突然連れ去って結局一時限目に帰ってこないで帰ってきたと思ったら手ぇつないでて・・・これはいったいどういうことなのか説明してもらおうかぁ?」
俺が一時限目の終了のチャイムとともにエルと教室に入ると、妙な空気が漂っていて、男子からは嫉妬の視線、女子からは、なになに?二人は知り合いなの?とかいう好奇心バリバリの視線がおくられてきていた。
とにかくエルは窓際の一番後ろの席なので、エルをそこに座らせた後、自分の席に座ると、まず第一に前に座っている西野がなにしてたんだ?と聞いてきたので、実は知り合いだったんだ、とまんざら嘘でもないことを言っといて、後で詳しく教えろよ、と不敵な笑みを返された。それで助かったと思ったのもつかの間、今度はこのクラスの中で一番不良で、三年の極悪の先輩方と仲がいいといわれている中宮が俺の机を思い切り蹴りながら———先の言葉をはいてきたのだ。
正直俺は、こんなやつと話さないでエルといろいろな話をしたいところなのだが、今エルは、俺につれていかれたせいで質問できなかったクラスメイトが押し寄せてしまっているため、それはかなわない。しかたないと思い、俺は中西の相手をしてやることにする。・・・正直いうと、俺はこういう変なところでテンションが高い野郎は嫌いなのだがな。
「あー・・・それね、あいつは知り合いでな、どうして来ることを知らせてくれなかったんだと問いただしにい———」
「んな見え透いた嘘ついてごまかそうとするんじゃねぇよ雑魚が!!」
俺がちゃんと中西の質問に答えてやっていたら、大声をだしてその言葉をさえぎる。それにクラス全員は反応して、なになに、喧嘩?てきな視線をおくってくる。転校生いるんだからよそでやってよーという非難の声もあり、おもしろそうだな、という視線もある。
中西が大声をだして俺のことを雑魚といったが、俺は別段癇に障るということはなかった。逆にうんざりしたようなため息をつく。すると、中西は俺のように、どこかの仏よりも心の広い俺とは違って短気なのか、そのため息でさらに声を張り上げる。
「テメェなめてんのかっ!?喧嘩の経験もないぼっちゃんが俺のことなめていいと思ってんのか!?」
・・・いやまてよお前、そもそもいつ俺がお前の下だってことになったんだよ。上下関係はあまり作らない方がいいと思うなぁ、俺は。そう心の中で俺は呟き、またため息をつく。そのせいでさらに中西はきれ、拳に血管が浮き上がる。
「・・・俺をなめてっと痛い目見るぞっつってんだよ雑魚が!!俺にはなぁ、族に仲間を持っている先輩だっているんだよ!!」
あーめんどくさい。大声だしていれば自分が上だってことになるのかよ・・・。ていうかお前、いっつも肩で風を切って歩いて正直邪魔なんだよね。自分が偉いとか勘違いしてんじゃないのだろうか?
あー・・・もう、めんどくさい。こういった妙なところでテンションが高いやつに話が通じるとははなから思ってなかったし、しょうがない、無視するか。
「無視してんじゃねぇぞゴラアァァ!!」
俺が無視を決め込んでいると、横でギャーギャー叫んでいた中西が俺を蹴り飛ばし、そのまま椅子ごと倒してくる。隣に座っているお下げ髪のいつも本ばっかり読んでいる、身長が小さくてさらに顔も結構可愛いということで校内ではけっこう有名人の佐々木由真さんは俺が倒れてきたことに驚き、キャァッと可愛い声をあげて椅子から転げ落ちる。・・・いやぁ、すいません、俺のせいじゃないっす。
「あー、中西サイテー!!鎖牙はいいとしても由真ちゃんにまで危害加えたー!!」
ちょっとまてそこの女子。お前どうして俺が絡まれているときは口出ししなかったのに佐々木が巻き込まれたときだけ口だすんだよ。え、ていうかなに?俺嫌われているの?・・・なるべく目立たないようにしていたのになぁ・・・まぁそれはどうでもいい。
椅子から転げ落ちたせいで、俺は腰を思い切り床にぶつけてしまった。それにいてて・・・と心の中だけでいって、平然と立ち上がる。中西は反撃されると思ったのか、体をのけぞらせて、俺からの反撃をうけないようにする。だが俺は、相手にするのがめんどくさいからそのまま倒れた椅子を元通りにして、再び座ろうとする。そのときに、佐々木がどうなったのか気になって目を向けると、読んでいた本を片手で大切そうにかかえながら、
「うぅ・・・いたくない・・・いたくないもん」
・・・もしも俺が、ロリコンという名前の変態だったのだとしたら、その言葉と表情を見ただけでもなにかがはじけてしまっていたのかもしれない。だけど俺は、なみだ目で、体育座りを崩したような格好で地面に座っている。ミニのスカートは今にでもまくれてしまいそうで、細い足のほとんどが露になってしまっていて、・・・その、なんだ、パンツがもうちょいで見えてしまいそうなのだ。
俺はそれに気がつき、あわてて佐々木の元にいき、手を差し出す。
「う、うぇ?」
佐々木はどうしたの?といわんばかりに首を傾げてくる。だが俺は顔を背けるのに精一杯なので答えることが出来ない。するとしばらくその体制で止まっていると、そっと・・・小さな手が、俺の手に重ねられる。
「おっ・・・」
それを確認した俺は、その手をつかみ、ぐいっと勢いよくもちあげる。それによって軽い佐々木は簡単に持ち上がり、立ち上がった。
「ほいよ」
それから俺は気を使って、椅子を引いてやり、ストン、と座らせてやる。そのさいに佐々木が意味ありげな視線を俺に送ってきていたが、それに気がつくことなく俺は自分の椅子に座り、机に突っ伏しようとする———
「テメェ!だから俺のことを無視すんじゃねぇっつってんだよ!!」
しようとした瞬間、中西が俺の机を下から思い切り蹴り上げようとする。俺はそのあとにおこる悲劇を想像して、顔を青ざめさせる。咄嗟に俺は立ち上がり、中西の足を蹴り飛ばし、そのまま地面についているほうの足を払う。それで中西は無様に転がり、俺の机に顔面をおもいきりぶつける。あれ・・・、さんざん強がってた割には案外弱いな。あ、そうか、俺一応空手やってたんだったな・・・。
そして・・・なにを思ったのか、俺は空手をやめる原因となったところをおさえてみる。その瞬間・・・異変に気がついた。
———痛みが、ない———
- Re: 【紅の魔術師】※オリキャラ募集 ( No.14 )
- 日時: 2011/01/23 22:25
- 名前: 友桃 ◆NsLg9LxcnY (ID: dCkmB5Zo)
はじめまして、友桃ですww
なんていうか……掘り出し物を見つけた気分です!!ww
まだ途中までしか読んでいないのですが、とても②おもしろかったですww てか私の大好物の日常描写がいっぱいあってテンションあがってます!! 速攻お気に入りに登録しましたww
続きを読むのが本当に楽しみです^^
あと、アドバイス的なものを残して行こうかな……とww
一応小説書くときの基礎みたいに言われてるルールです。
①改行したら文の頭は一字空ける
②三点リーダー(・・・)は二つセットで……にする
③ダッシュ(—)は偶数
④?や!のあとは一字あける
で、あと>>1で【】を使ってますが、これは「」か『』を使った方がいいと思います。それか——の後に書くのもありかも。
なんか長々とすみません><
それと、誤字脱字を色々見つけちゃいまして(笑 どうしましょう、書いた方がいいですか?
- Re: 【紅の魔術師】※オリキャラ募集 ( No.15 )
- 日時: 2011/01/23 22:36
- 名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)
友桃さん(キリッ)レスありがとうございます。
初心者だから友桃さんのアドバイスをありがたくうけとりたいと思います。だがしかし・・・!!(再びキリッ)三点リーダー(…)なんかはもう直すのがめんどくさいんでこれから書く時に気をつけたいと思いますゆえ、そのあたりはどうか・・・どうか気にしないで頂きたい所存であります。(友桃さんのアドバイスや指摘はこれから書く文章に採用していきたいと思っています^^;)
それから、誤字脱字ですが、遠慮なしにばんばん指摘してください。何ゆえ殴り書きなもので、ほとんど自分では確認していないからどこで間違っているのかわかんないんです!!と、いうわけで・・・誤字脱字はかまわなければのせていただきたい(またまたキリッ)
とにかくアドバイスありがとうございました〜^^d
あ、誤字脱字は全力で直します。
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