コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
日時: 2011/09/01 02:20
名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg

初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜

参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』

参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』

参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』

参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』

参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』

参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』

もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————


最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』

山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;


————————

「僕は君を——守りたいんだ」


夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。

その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。


それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。

人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、


1人の転入生だった————。


そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。


予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!

裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!


    Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜


「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」

————————




>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材

第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188



第二話  サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199



参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END

魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185

作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91   扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170

スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67

では、そんなこんなで本編スタートです!!↓ 

 

   プロローグ、涙とともに消える記憶

「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」

なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。

夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。

少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。

少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。

「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」

首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。

「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」

それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。

「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」

「ほ、本当!?」

そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・

「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」

さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。

それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。

「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」

その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。

少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———

「じゃぁ・・・力をいれるよ?」

そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。

「どうやって?」

少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。

「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」

よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。

「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」

「契約?」

「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」

「えと・・・なにをいえばいいの?」

「ただ私のことを愛しているといえばいいの」

「え・・・」

「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」

「き、嫌いじゃ、ないよ」

「じゃぁ言ってよ、好きだって」

少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。

「私は、裕介のことが好きだよ」

おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。

        

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Re: 【紅蓮の契約者】※自作絵二つできたじぇ ( No.71 )
日時: 2011/02/08 21:02
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

「・・・私が極秘裏に≪結社≫の動きを調べた結果、わかったことがひとつだけありました」

語り始めはそんな感じだった。ローラは、一年前ぐらいから≪結社≫のことを探り始めていたのだという。だけど、なかなかつかめる情報もなく、はんばあきらめかけていたそうだ。だがしかし、この一週間の間に、ある一つの『動き』を、ローラは捉えることが出来た。

「・・・≪結社≫の最上級魔術師、つまり上位魔術師よりさらに上にいく最強の名をもつ魔術師二人がコンビを組んで、この町、宮坂にきたということです。その二人は・・・暗殺の命令をうけているようでした」

そこで、その言葉をきいたエルが、顔を恐怖に青ざめさせる。目を見開き、肩を震わせながら、その言葉に怯える。俺はその真意がはかれず戸惑うばかりだったが、続いてローラが口にだした言葉によって、俺も理解することができた。

「その二人の暗殺命令の内容は———【紅の魔術師】を完全にこの世から消滅させること———だそうです。その日から私達は熱心にエルシャロン様を探していました・・・そして、今日にいたります」

そう・・・その作戦は、エルを殺す、というものだった。今までさんざん≪企業≫やら≪機関≫やらに、殺されそうになった挙句、最終的には≪結社≫に殺されそうになっている———前までの≪結社≫ならばエルのことを殺すのではなく仲間に引き入れる———っといったふうな感じにエルはいっていた。つまり、≪結社≫も≪企業≫に洗脳されてしまったのだろう。

「・・・その【魔術師】は、どのくらいの強さだ?」

「正式には分かりません。ですが、魔術名、つまり二つ名のことは調べがついています——————まず一人目が【氷翼の魔術師】、そして二人目が【孤独の人形師】です」

「なっ————【氷翼の魔術師】!?う、うそでしょう!?」

一人眼の名前を聞いた瞬間、エルが机を両手で強く叩いて立ち上がる。その顔は完全に恐怖と絶望に染め上げられていて、もう余裕が内容な感じになっていた。つまり・・・エルは怯えている。その【氷翼の魔術師】というやつに———怯えている。神をも凌駕するほどの力をもつとされているエルが怯えるほどの相手———それすなわち、俺にも勝ち目がない相手・・・ということだ。

「・・・はい、かつて≪結社≫にいた蛍ならその実力を知っていると聞きましたので、蛍、説明をお願い」

「ん・・・わかった」

そうローラがいうと、ローラが座っているソファの横が立っていた蛍が頷く、蛍は完全に怯えきってしまっているエルのことをみて、優しく目を細める、が、すぐに真剣な眼差しになって俺のことを見る。

「やつの名はグレン・ユーリッド。私が≪結社≫にいたときに、≪結社五大元素≫という・・・つまり幹部の位置にいた男だ。そいつの力はまさしく世界を維持している五大元素の一つである氷の力そのものだった。世界を維持する氷と対等の力をもつ者・・・それがグレン・ユーリッドという男だ。エル様とは・・・とことん相性が悪い相手でもある」

———そうか、そういうことか。
その【氷翼の魔術師】は『氷属性』の『能力』の持ち主なのだ。そういうことはつまり、エルの『炎』とは間逆で、炎は氷には弱い。現実世界でいってしまえば『炎』のほうが圧倒的に『氷』よりも強いはずだ、だがここは平凡でも日常でも一般的でもなんでもない。氷が炎より強い属性だってことは納得はできないがなんとなくわかる。
神を凌駕する紅の炎と世界を支えるほどの力をもつ五大元素の氷———この二つは、人間の域を軽く超えているものだと俺は悟った。

「でもそいつはひとつとんでもないことをやらかしたせいで幹部の座からはずれた。いや・・・違うな、一時期狂ってしまったから幹部の座からはしばらく落とされた・・・っという風な感じだな」

「・・・狂った?」

顔を青ざめさせて、ガクガクと震え始めているエルの肩を抱きながら、疑問に思ったことを口にする。最強の能力をもってしてでも狂うようなこと・・・それはなんなのか?

「いや・・・一人の能力者が一度だけ≪結社≫の人間の半分を狂わせたんだ。私とルミがぬけだしたのはその時期でね、たまたましってたんだよ」

・・・よくわかんねぇな。わかんねぇからここは保留しとこう、頭の悪い俺ではしばらく理解はできなさそうだしな。

Re: 【紅蓮の契約者】※自作絵二つできたじぇ ( No.72 )
日時: 2011/02/08 21:02
名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: ojfrIjBc)

またまたやってきてしまいました!!
野宮詩織ですっ!!

youtubeとかでも、タイトルの前に奇子が入っていない時もあるので気にしなくても大丈夫ですよ(←何様だよって感じですね)
というか、伝わったのでOKじゃないかなぁ。と思います。

ちなみに、私はUnlucky Morpheusさんの曲は全部好きです。
ここのサイトで私が書いている小説のメインキャラクターの名前はタイトルや歌詞からの引用だったりするくらいです。

原曲もゲーム本体もキャラも勿論大好きです!!

絵、上手ですねっ!
文才と画力、両方あるなんて羨ましすぎます!!
分けて欲しいです!!

これからも、更新頑張ってください!!
応援してます!!

Re: 【紅蓮の契約者】※自作絵二つできたじぇ ( No.73 )
日時: 2011/02/08 21:09
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

おお、同志よ(何キャラw
再びコメントありがとうございます。実を言えば私もUnlucky Morpheus様の曲が大好きで大好きでたまらなかったりもしま(ry
歌詞からからキャラクターの名前・・・き、気になりますなぁww^^;
勿論私めも東方は原作も二次創作もキャラクターも大好きです、その中でとくに大好きなのが紅魔郷キャラクターなんですよね^^

絵は下手すぎて自分で泣けるほどなのですよ・・・もう三日三晩なき続けるほどに駄目絵しかかけないので・・・褒めていただけるとなんかすごくやる気がでてきます^^
フッ・・・文才がある、か。私には縁のなか言葉だぜ・・・(だから何キャラww

応援ありがとうございます!!図々しい限りですがそしてこれからもよろしくおねがいします!!

Re: 【紅蓮の契約者】※オリキャラ募集中 ( No.74 )
日時: 2011/02/09 19:12
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

「・・・そのあたりは今の話には関係ないからまた今度の機会があれば話すようにする。これから私が話すのは———『私が≪結社≫の中にいる間に噂で聞いた【氷翼の魔術師】の【禁呪】についてだ』」

その禁呪、という単語を聞いた瞬間、ルミの顔からサっと血の気が引いていくのが見えた。レイがそのルミのことを大丈夫か〜?てきな感じで見つめていて、俺も少しだけルミのことが気になったが、・・・【氷翼の魔術師】の禁呪・・・というものに、耳を傾けた。
そしてそのとき同時に・・・エルは、俺に縋り付くようにして抱きついてきていた。

「世界消滅の五大元素のことはローラから聞いているから知っていると思うけど、例としてそれはルミが使った【ゲイ・ボルグ】だ。それが【大魔法】とも呼ばれ、【禁呪】と呼ばれるものだ。だけど・・・【禁呪】はその五大元素の力だけじゃない、ほかにもたくさんあるんだ」

・・・それはだいたい予想がついていた。【魔法】の量がハンパではないほどあるというのに、どうして【大魔法】は五つしか例がないのだろうかと、疑問に思っていたのだ。それはただの俺の勘違いであって、ただその【五大元素】という言葉に締めくくられた【大魔法】だったのだ。ということはつまり、まだまだ締めくくられた【大魔法の種類】というのはあるのだ。

「私が聞いた噂はただ一つ・・・、【氷翼の魔術師】が【絶対零度の力を宿した魔槍を使う】ということだけだった。そこから先はローラに調べてもらっているから、後の説明はローラに聞いてくれ、・・・もともと私は説明が苦手なんだ」

ポリポリと頭をかきながら、そういう蛍。蛍はなんというか・・・少し男っぽい感じの女の子だな、と俺は今思うべきではないことを思ってしまった。それを頭の隅にやり、俺が質問の目をローラにおくる、するとローラがあつめてきた資料のうちひとつだけぬきとって、それを俺に渡してきた。
俺はその紙を手にとり、目に通す、その間に、ローラが口で説明もしてくれた。

「【絶対零度の魔槍】・・・それは、触れた相手は空気であろうとなんであろうと凍らせてしまうほどの威力をもつ。ルミの使った【ゲイ・ボルグ】の力は憎しみの相手、恨みの相手、自らの邪魔をするもの、自らにあだなすものを排除する力で、その【絶対零度の魔槍】は、それの排除ではなく、氷結に変えた感じのものです。そして私は・・・とある神話の一説から、その魔槍の、【禁呪】の名前をとりました。その名は———」

「・・・【ロンギヌス】」

ローラがその【禁呪】の名前を口にしようとした瞬間、俺の隣から、エルがボソリとそういう。ローラはそれに、なぜわかった?とかいったふうな感じでエルのことを驚きの眼差しで見つめ、俺は資料に書いてあったその【禁呪】の名前とエルが言ったその【名前】が一致していることに驚いて、俺にすがり付いているエルを見下ろす。

「ラグナロクの時に女神を封印し、そのまま殺した【魔槍】。世界封印二大元素の片割れ。その威力は・・・私の【禁呪】、【ブリューナク】を圧倒的にしのぐ———」

・・・それが、エルが【氷翼の魔術師】に怯える理由だということを、俺はすぐに知る。エルが【禁呪】を使えるということには驚きはしなかったが、・・・エルのその【ブリューナク】という【禁呪】を圧倒的にしのぐともなれば———もう、普通の魔法しか唱えることの出来ない俺には、どうすることもできないだろう。だけど、今ここであきらめてはいけない。なにか打開策があるはずだから———。

「・・・それが、エルシャロンさまがグレン・ユーリッドに怯える理由なのですか?」

ローラがもう説明はいらないだろうとふんだのか、エルに踏み込んだ説明を求めめる。それは自分の恩人だからこそ、その恩人が怯えている姿を見たくないからこそ、の質問だったのかもしれない。俺も、ローラみたいにそういうことができるようにならないとな。いつまでもヘタレでいられるほど、この【魔術師】の世界は甘くないようだ———。
こくり、とエルが気弱に頷く。それをみたローラは、まず蛍に目配せをする。すると蛍はなにもかもわかっているかのように頷き、次にルミに目をむける。ルミもその隣にいたレイも、やることはわかっている、といわんばかりに頷く。
そして———最終的に俺に、目をむけてくる。その瞬間、俺もアイコンタクトによって、その内容のすべてがわかったような気がした。
そして俺は口を開く。俺に抱きついて怯えるエルにむかって、男らしく、けしてヘタレに見えないように、声をだす。

「エル・・・、一人ですべてを背負おうとするのはやめろよ?今まで一人で、『孤高の翼』を背負って生きてきたかも知んないけど・・・、俺もお前の仲間なんだ。お前を暗殺する計画があるって?もしもお前が殺されたら俺も死んでやる。それなら何の問題もねぇ、だろ?」

「そうです、私達はエルシャロンさまに命を救われました。なら、その命はエルシャロンさまのために散らすのも当然のことです。どうか恩返しをさせてください———」

「エルさまにはいろいろ感謝してるし、グレン・ユーリッドだって六人がかりでやれば倒せるでしょ」

「エルのために私がんばるよ!!」

「ふん、最強のアタイの力があればどんなやつでもイチコロだい!!」

俺の言葉に続いて次々にローラたちがいう。・・・お前ら、本当にいいやつなんだな。会ってから二時間ぐらいでお前らの人間性がわかったような気がするよ。・・・お前らは、本物の、今現代に足りない、善良な人間だ。
そしてエルは・・・その言葉に、初めて自分に仲間がいるんだと、初めて本当に俺が自分の側に帰ってきたんだと思うかのようにして・・・泣きじゃくるのだった。
さぁ・・・打開策を考えようじゃないか、いつくるかわからない、だけど絶対に対峙することになるだろうその【氷翼の魔術師】と【孤独の人形師】に勝つために。

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 ( No.75 )
日時: 2011/02/09 23:28
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

        六章、孤独が愛する者



————痛いよう・・・怖いよう・・・誰か・・・助けてよう・・・一人にしないでよう・・・もう嫌だよう・・・もう一人ぼっちなんて・・・寂しいよう・・・悲しいよう————
そんな声を、いつ、自分は発したのだろうか、そんな言葉を、いつ自分が投げかけたのだろうか、そんな言葉をいつ・・・ボクは覚えたのだろうか?
誰かに助けを求めるなんて間違っている、この世界はすべて自分一人しか頼れるものはいない。自分の『能力』でしか、この世界につかみかかることができない。それを知っているのに・・・どうしてボクは、あんな言葉を、発してしまったのだろうか。
【魔術師】になって、自分だけに話しかけてくれる人形達に抱かれて、ボクは幸せにくらしていればそれでいいのだ、一人でも、全然寂しくは、ないのだ・・・。なのに、なんでボクはこんなことを思うんだろう?イヤだ・・・、そんな感情、ボクにはいらない。寂しいとなんて、思ってない、怖くなんてない・・・、痛くなんてない・・・なのに、どうして?



あなたに言葉をかけられるだけで、心が痛くなるよ?



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