コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
日時: 2011/09/01 02:20
名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg

初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜

参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』

参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』

参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』

参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』

参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』

参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』

もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————


最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』

山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;


————————

「僕は君を——守りたいんだ」


夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。

その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。


それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。

人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、


1人の転入生だった————。


そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。


予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!

裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!


    Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜


「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」

————————




>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材

第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188



第二話  サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199



参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END

魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185

作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91   扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170

スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67

では、そんなこんなで本編スタートです!!↓ 

 

   プロローグ、涙とともに消える記憶

「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」

なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。

夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。

少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。

少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。

「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」

首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。

「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」

それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。

「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」

「ほ、本当!?」

そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・

「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」

さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。

それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。

「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」

その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。

少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———

「じゃぁ・・・力をいれるよ?」

そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。

「どうやって?」

少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。

「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」

よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。

「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」

「契約?」

「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」

「えと・・・なにをいえばいいの?」

「ただ私のことを愛しているといえばいいの」

「え・・・」

「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」

「き、嫌いじゃ、ないよ」

「じゃぁ言ってよ、好きだって」

少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。

「私は、裕介のことが好きだよ」

おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。

        

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Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【初企画始動】 ( No.161 )
日時: 2011/04/10 18:38
名前: だいこん大魔法 (ID: IZus4UZf)

・・・高校始まったのでいつもより更新が遅くなります・・・^^;すいません^^;

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【初企画始動】 ( No.162 )
日時: 2011/04/24 23:02
名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)

「あ・・・ああ、たしかにくだらないな・・・」

その男子の言葉に俺は満足する。そして、なんと運がいいことに、その男子の言葉につられたほかの男子たちがくだらねぇ・・・くだらねぇ・・・と口々にいう。さらには・・・

「そういや俺・・・西島の前付き合っていた彼女と仲良くしてたらさ・・・突然体育館裏に呼び出されて殴られて・・・二度とその汚い面
で人の女に触れんじゃねぇゴミが・・・っていわれた」

男子生徒たちは・・・もう完全に西島の敵となった。これまでに女子との間にいい噂がながれたことのない西島は、ほかの男子生徒にとってすごく邪魔な存在というか・・・憎たらしい存在だったのだろう。その男子生徒の言葉でさらにほかの男子達は西島きたねぇぞとか、倉橋さんになんてことしやがんだとか、倉橋さんは俺のもんだとか・・・っておい、最後のやつ、お前ふざけんなよ!!

「・・・西島君、サイテー」

その男子達の言葉を聞いていた女子の一人が、そうつぶやく。その言葉に・・・再びあたりはシンとなり・・・一人の男子がだってよ西島、お前サイテーだってよ!!と笑い半分にいった言葉につられて辺り一体再び西時最悪コールがながれる。その中には当然・・・女子が何人もふくまれていた。
西島の顔は完全に赤くなっていた。生まれてこのかた、こんな屈辱を味わったことなんて無いんだろう。俺もたしかにこんな屈辱は味わったことは無いが・・・テメェの今感じている屈辱なんかよりも・・・主人公から脇役に落とされるときの屈辱のほうが———ひどいもんなんだぞ?

「・・・ッ、テ・・・メェら!!いいかげんにしろこのクズどもが!!」

ついに西島は押さえきれなくなったのか、ドスの聞いた声で叫ぶ。それで・・・辺りは再び、静まり返る。だけど、その中にはプッ・・・とか、ダッセェ・・・とかいう、小声が聞こえてくる。その声を聞き取ったのか、西島は完全に怒り狂い———

「ああそうだよ!!俺は倉橋を脅したよ!!けどそれがなんだ?倉橋みたいな女は俺みたいな男にお似合いだろうが!!そうだよ、俺みたいに人生の勝ち組しかあいつの彼氏にはなれねぇんだよ!!なのにあいつは俺のことを気持ち悪そうな目で見やがって・・・だから脅してやったんだよ!!それの何が悪い?俺はなにも悪くない、あいつがすべて悪いんだよ!!それに俺にチョコを渡したくそ女ども!!テメェらのくそまずいチョコはおなさけでもらってやってんだ!!感謝こそしてもいいが俺のことを貶すたぁどういう了見だ?あぁ!?」

西島は狂ったように喚き散らす。もう、この学校での人間関係は崩れ去った。西島はもう、完全に自分のやったことを暴露してしまった。
それも・・・謝って暴露するのではなく———完全に、ほかの人の意見を無視し、自分だけが特別だといわんばかりに見下した態度で———。

「それと鎖牙ぁ!!テメェはなに人生の負け組みのくせに俺にたてついてんだ?テメェみたいなカスが俺に勝てるとでも?運動もしてねぇやろうが俺に勝てるとでも?だったらためすか?ためしちゃいますかぁ?」

それに俺は・・・ニヤァと口を弧にして、凶悪な笑みを浮かべた。

「ためしていいんならやってやる」

「ハハハ!!そう来なくっちゃなぁ人生の負け組みいいぃ!!」

もう、完全に西島は壊れていた。いや・・・違う。これが西島の本性なのだ。人間関係をよくするために自らの本心を隠し、仮面をかぶってきた西島は、この件でようやく仮面をはがした。そしてもうそのときには・・・仮面をかぶっていたせいでたまった・・・他人にたいする怒りや嫉妬などが、一気に噴出したのだ。
西島は突然走り出し、拳を振り上げる。それに周りの野次馬どもが悲鳴をあげる。女子は青ざめ、男子は悲鳴をあげる。
俺は・・・その西島の動きを見て、素早くかわすために、ステップをふもうとしたが、やはりそういった動きは腱の痛みからして無理で、やむなくその拳を腕をクロスさせて止めて———その手を左手できつくつかんで引き寄せ、引き寄せたところを右フックを———西島の腹に叩き込む。
西島は大きく後ろによろめいて、ぐおぉ・・とうめき声を発する。その間に俺は一気に距離をつめて、西島の、同じ性からみてもそれなりに整っていると思われる顔面に、左のアッパーをかます。西島はそれで首をいっきに跳ね上げられて、体ごと中に浮いて後ろにすっ飛ばされる。
自分自身の身体能力とか反射神経とかに驚きながらも、まだ俺は殴り足りなかった。・・・完全に人をなめきったこいつの態度、自分さえよければいいという態度、自分が中心に何もかも回っているのだというずうずうしさ、そのすべてが俺の怒りの原因にもなっているが・・・やはり、どうしても俺はこいつのことを許せない。
・・・こんなクズと、愛がお似合いだとか勘違いしていたことは・・・まぁいいとしよう、だけど・・・愛はそうじゃないと思っているっていうことをちゃんと行動で示した。なのにこいつは・・・それに逆恨みをして・・・愛を脅した———そう、自分のために、人の人生を・・・狂わせようとした。
それが許せない。・・・ひとつのことに真剣に取り組み、それを一生がんばっていくんだと決意したやさき・・・それをひとつの来たるべくしてきた怪我によってやめさせられ・・・人生を狂わされた俺は・・・まだ人生を十分に楽しめるというのに、誰かの好き勝手でその人
生を狂わされるのだけは・・・どうしても、耐えられなかった。だってそうだろ?これは俺の勝手なのかもしれない・・・だけども、俺は人生をある出来事によって崩された。だけども、そんな俺の目の前で———一人の人間の人生が、一人の人間によって崩されそうになっていたら———そいつを殺したいほどに思うはずだ。
可能性のある、まだ人生を歩いている途中の人を、もう一人の人間がさえぎって、狂わそうとしていたら、こっちの気が狂ってしまうほどにイラつくはずだ。人生を怪我によってあきらめさされた俺は・・・まだ人生を歩いている途中の人を、同じ立場の人間が狂わそうとしているようなら・・・間に入って、それをなんとしてでも止めて見せるさ。
ブチィッ!!という音が俺の腱から鳴る。それと同時にすさまじい痛みが体全体に駆け巡る。だけど俺はそれを無視する。この程度の痛みでどうこう言っているようでは一人の人生を救うことは出来ない。
だから俺は、廊下でなさけなく転がっている西島に刹那といえるほどの速さで迫り、思い切り、腱の切れていないほうの足で吹っ飛ばす。
西島はそれにまた後ろにすっ飛ばされた。そのさいに西島は情けない声を上げる。

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【初企画始動】 ( No.163 )
日時: 2011/04/21 19:23
名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: CrVsa58M)
参照: 東方神霊廟の3面中ボスを見て、嬉し泣きしましたwww!!

久しぶりに更新されていたので、このスレが上がっているのに気がついた瞬間に読ませていただきました^^
「じゃあ、なんで、今、コメントするんだよ」って感じですねww

相変わらずの神文……!! 羨ましすぎます……!! パルいですwww

西島……。 自業自得とはまさにこの事ですね。
でも、なんか可愛そうになってくるという不思議www←

これからも、ちょくちょく来させていただきますね^^

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【初企画始動】 ( No.164 )
日時: 2011/04/21 20:47
名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)

野宮さまあああぁぁ←


コメントありがとうございます!!いろいろと準備とかで時間がとれなかったのですが、時間がとれるようになったのでじゃんじゃん更新していきたいと思うのですが・・・全然手が進まないのが今の現状です^^;


西島・・・私、ああいうタイプの人間が嫌いなので、親の仇といわんばかりにぼっこぼっこに(ry

こんな駄作ですが・・・これからもどうぞよろしくおねがいします!

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【初企画始動】 ( No.165 )
日時: 2011/04/24 23:08
名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)

またブチィッ!!という音がなる。あまりの痛みに一瞬俺は意識を奪われそうになりつつも西島に殴りかかる。西島は俺のことを怯えた目で見ていたが、もうそれも気にならない。・・・そのときの俺はもう———なにかにとりつかれたように———西島のことしか、西島を———殺すことしか、頭になかった。
今思えば不自然な話だ。俺は西島にただ怒りをぶつけるために一発か二発拳を叩き込んでやればいいと思っていた。なのに、どうも俺の意識と体は———自分の体の痛みなんてもう他人事のように・・・変化していた。
俺はもう、怒りなどなかった。ただただ笑っていた。凶悪な笑みをうかべて笑っていた。西島はそれに再び怯えて、

「く・・・くるなああぁぁ!!ば・・・ばけ、化物おおぉ!!」

と情けなく喚き、俺に必死の抵抗を試みる。だけど俺は西島の右肩をつかみそれを後ろに持っていき拘束。そうしたかと思うと、そのまま西島の間接をはずすべく・・・その腕を、曲がらない方向にねじまげようとした。

「・・・てっめぇ!!こうになにしてんだ!!」

だがそのとき、後ろから割ってはいる影があった。そいつには見覚えがある。いつも西島とつるんでいて、不良の先輩と仲がいいといわれている・・・名前はしらんが、とにかく西島の腰ぎんちゃくてきなやつ。そいつが俺に殴りかかってきたかと思うと、他の西島の腰ぎんち
ゃくどもも、見てられないといわんばかりに一斉に飛びだしてくる。それに俺は、一度ハァ・・・とため息をついたが———目を一瞬にしてギラつかせて———西島のことをはなす。
・・・正直、普通の、運動もしていない、平々凡々主人公以下のやつが、同じぐらいの年のやつらにかこまれて勝てるわけが無い。当然今もそれと同じだし、なによりももう———俺の足は、立っているだけでも限界なほどに、鋭い痛みを発していた。
それが分かった瞬間、俺はようやく自分の意識を取り戻す。そうだ———もう西島を殴った。俺の思いを拳にこめて殴った。だからもうこ
れでいい。第一こうなることなんてわかっていた。西島の腰ぎんちゃくどもは西島が捨てた女を寄ってたかって欲する。そのため、西島のことをいつも尊敬し、溺愛していた。だから、俺が西島を殴った瞬間にこいつらがでてくるんじゃないかと予想はしていた。だから・・・もういい、これで俺は———また、一回だけだけど———主人公になることが・・・できたんだ。
そして俺はふっ・・・と笑い、まずは顔を、そして次に腹を、肩を、胸を、頬を、頭を、背中を・・・殴られ、蹴られたりしながら・・・宮西第二中学校二年生カップル伝説まっさかりだった廊下に———倒れた。
どこからか女子が悲鳴をあげる。男子たちが西島の腰ぎんちゃくどもを押さえにかかる。だがしかし、それはかなわない。西島のおかげで女子と話せて、さらに仲良くもなれて、彼女まで作ることの出来ている奴らにとって、西島は恩人だ。その恩人が殴られているだけでも黙っていられないというのに、普通に一撃もあたえることができずに、無様にやられているようを見てしまえば、もう怒りが沸点に達するはずだ。だから、押さえにかかる男子生徒を殴り飛ばし、俺の顔面を蹴り飛ばし、廊下を転がしたかと思えば、次に思い切り腕を踏みつけてくる。その非道な行為。倒れて動けない人に、さらに暴力を振るうという、ちょっと常人からはなれている行為をその身に感じながら、俺は達成感に満ち溢れていた。・・・俺は、愛の変わりに西島と拳を交えた。そして勝った・・・といってもいいかどうかわからないのだが、とりあえずは俺が優勢に終わった。ならば、もういいのだ。俺の体がどうなろうと、俺の体が一生使い物にならないものになったとしても、それでいい。
足の痛みのおかげで、もう俺の体は麻痺していた。痛みも感じなくなったし、もうほかのことがどうでもよくなってきている。
・・・西島はとっくのとうに逃げてしまっていた。この騒ぎの中心人物になりたくないといわんばかりに逃げていってしまっていた。
一人の蹴りが鳩尾に入る。一人の蹴りが鼻を蹴る。目を蹴る。耳を蹴る。そんな行為を何度も何度もその身に受け続けた俺は・・・当然のように、血を吐き出した。
だが、まだ終わらない。怒りが限界を超えた人間はもう、常人の思考をもたないと誰かが言っていたようなきがする。それは火事場の糞力と同じような原理らしいのだが、もうそこまで考える思考は俺には残っておらず———ただただ、血を吐き出した。
・・・気持ちわりいな。
このままだと、給食が逆流しちまうな———そして再び・・・ピンチな割には、余裕な俺だった。
一人の男子生徒が、力まかせに腰ぎんちゃくの一人をおさせこんだ。それに、ほかり生徒が押さえにかかり、ようやく一人押さえ込むことに成功した。だが、ほかのやつらはそれを無視して俺のことをボロ雑巾のように扱う。
・・・俺はもう、主人公ではない。愛のために拳を西島にぶつけ、俺の主人公としての役目は終わった。だから———もう俺は脇役だ。だから脇役は脇役らしく———おとなしくしていればいいのさ。そう自分の心に言い聞かせた。
廊下の端、反対側のほうからすさまじい雄たけびが聞こえてくる。生徒のわきを駆け抜けてきたその人物は———歩だった。・・・愛を図書室につれていったはずの———歩だった。

「テメェらなにやってやがんだ!!」

そういいながら歩が一人の腰ぎんちゃくをタックルで突き飛ばし、それをほかの生徒がおさえる。さらに歩は拳を振るって腰ぎんちゃく一人の顔面にめいちゃうさせる。そいつは倒れ、ほかの生徒におさえられる。一人になってしまった腰ぎんちゃくは———そのまま、西島が逃げていった方に逃げていってしまっていて———もう、誰もいなくなっていた。

「おい!!ゆー!!大丈夫か!?」

歩が俺の肩を抱きかかえて、上半身だけ持ち上げる。だがしかし、片目が完全に開かなくなってしまっている俺には、それを確認することができない。だから感覚でそれを悟ったのだ。生き残っている右目は歩の事を見ていないで・・・歩と一緒に図書室にいっていた愛が、ここにいないかどうか、確認する。

「・・・歩、あいつは———愛は・・・」

「・・・」

そう俺が途切れ途切れに聞くと、歩は残念そうな顔になり・・・生徒が野次馬を作っている一角の先頭にいる・・・小さな、少女のほうを・・・見る。それにつられて俺も目をやり・・・ああ、とため息をついて、あきらめの色を表した。
・・・愛は、きていた。歩と一緒に、ここにきていた。愛に心配かけまいと一人で終わらせようとしたのに・・・結局、見られてしまった。
そしてあきらめた瞬間に・・・俺の意識が、だんだんと薄れていっていることがわかった。
愛は顔面蒼白になっていて、こちらに駆け寄ってきた。歩に支えられる俺の顔のあちらこちらから出ている血をハンカチでふきとったり、涙を流して俺の名前を呼ぶ。それに俺は・・・ニッコリと笑い返してやり・・・うごかない腕を無理矢理動かし———愛の頭を、なでてやる。
愛は・・・もう、このことを知っているのだろう。歩からすべて、聞き出したのだろう。俺が、愛に心配かけさせないために、一人で勝手にやった行動———逆にそれが、愛を泣かせるようなものになったとしても、俺は・・・愛の人生を・・・ただ明るいものにしたかったのだ。だから・・・もう、いいんだよ、愛の涙を見ても・・・なにも感じなくていいんだよ・・・歩も・・・大声で先生を呼ばなくてもいいんだよ。すべては終わった。この事件は終わったんだ。だから、一旦家に帰らせてくれ———もう休みたいんだよ・・・。

「・・・ゆうすけぇっ、なんで・・・なんでこんなことするのぉ・・・ヒック・・・私なんかのために———」

だが・・・その言葉を聞いた瞬間———俺は、口を開いてしまっていた。愛の・・・私なんか、という言葉に反応して———俺は、口を開いてしまっていた。
それはもう・・・他人が聞いたら恥ずかしくなるような言葉で———愛自身にも・・・勘違いさせてしまうような言葉だったのだと・・・後で俺は気づかされることになるが・・・ま、それはほっといておこう。

「・・・私なんか?・・・愛はなんで自分を下に見るんだ?・・・愛は魅力的だし、どんな女子よりも優しくて、俺が今まで見てきた女の子の中で一番素直で・・・可愛い。そんな愛のために、俺なんかがしゃべりかけていいのか?とか思うこともあるぐらいだ・・・。だからさ・・・そんな魅力的な女の子の人生を・・・ただ俺は、明るいものにしたかっただけ・・・なんだよ———」

愛の瞳が涙でいっぱいになる。目を見開きながら、俺を見下ろしてくる。それに俺は笑いかけながら・・・意識を無くしていく。
ああ・・・ブラックアウトするな———そう、俺は遠くで聞こえるチャイムの音を聞きながら———意識を落すのだった。
その瞬間・・・俺は、ある言葉を聞いた。それは誰がいったものかはわからない。だけども・・・俺の近くにいた人物がいったということだけは・・・なんとなくだが、理解できた———
そう・・・それはひどく優しい声で———ひどく可愛らしい声で———

「裕介・・・大好き」

ひどく———愛らしい、声だった。


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