コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
- 日時: 2011/09/01 02:20
- 名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg
初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜
参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』
参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』
参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』
参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』
参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』
参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』
もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————
最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』
山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;
↓
————————
「僕は君を——守りたいんだ」
夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。
その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。
それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。
人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、
1人の転入生だった————。
そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。
予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!
裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!
Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜
「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」
————————
>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材
第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188
第二話 サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199
参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END
魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185
作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91 扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170
スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67
では、そんなこんなで本編スタートです!!↓
プロローグ、涙とともに消える記憶
「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」
なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。
夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。
少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。
少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。
「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」
首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。
「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」
それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。
「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」
「ほ、本当!?」
そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・
「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」
さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。
それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。
「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」
その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。
少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———
「じゃぁ・・・力をいれるよ?」
そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。
「どうやって?」
少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。
「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」
よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。
「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」
「契約?」
「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」
「えと・・・なにをいえばいいの?」
「ただ私のことを愛しているといえばいいの」
「え・・・」
「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」
「き、嫌いじゃ、ないよ」
「じゃぁ言ってよ、好きだって」
少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。
「私は、裕介のことが好きだよ」
おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。
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- Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【企画終了】 ( No.171 )
- 日時: 2011/04/27 18:49
- 名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)
やっべぇ鼻血がとまら(ry
・・・エルが・・・美しすぎる、裕介が・・・かっこよすぎる・・・!!
流石凡さま!!負傷だいこん大魔法、凡さまの絵を見た瞬間それはもう興奮状態に陥って錯乱状態に・・・ってのはいいとして、どうもありがとうございました^^相変わらずの神絵で誠に恐縮するばかりです^^
- Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【企画終了】 ( No.172 )
- 日時: 2011/05/02 00:14
- 名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)
「あー・・・あのね、私が今まで裕介に説明したのは・・・ほんの、三分の一ぐらい・・・かな?」
「・・・まじすか?」
頭が痛い話だった。もともと頭の悪い俺にとって、そんな量を覚えられるとは思えない。ていうか今まで教えてもらった魔法でさえも覚えられている自信がない。
「あー・・・じゃぁ今この状況でいろいろ質問するのはやばいから・・・ひとつだけいいか?」
「うん、いいよ」
「その【封呪】は俺にも使えるのか?」
「ん〜・・・裕介はもとから魔術師ではないから無理だね〜。魔術師にはもとからうまれ持っての魔力があるけど、契約者にはそれがないからね〜」
「うーん・・・簡単に強くなるいい方法だと思ったのに・・・」
「ん〜、裕介はもう十分強いと思うよ〜?だって【禁呪】覚えてるし」
「あ、そうか」
そういって俺はまだ右手にのこる炎を確認する。白い火焔はエルに受け渡した結果、左手から消滅している。今だこの魔法にはどのような能力があるかわからないが、魔法の受け渡し、攻撃、形状固定・・・などなどその程度のことならわかっている。ていうかいまだにこれが【禁呪】なのかどうかさえ曖昧だけど、エルがいうからには・・・だいたい間違いは無いだろう。
「ぬううぅぅぅああああ!!!」
聞こえたのは絶叫。それに俺たちははっと振り向く。今はもたもたと話している暇ではなかったことを思い出す。俺が放った炎の柱の中心から、青い光が見えている。それはグレンがついに、俺の魔法を打ち破ることに成功した、という証だ。今の攻撃でどの程度のダメージをやつにあたえたかなんて俺には見当もつかないが、【禁呪】どうしの力ではやはり、グレンのほうが上だったようだ。
「エルシャロンさま!!鎖牙さま!!きますよ!!」
「———!!各自防御魔法の展開!!ルミとレイは私の後ろに隠れろ!!」
ローラと蛍が同時にさけぶ。あの二人ならば相手の攻撃を先読みぐらいはできるのだろう。・・・蛍はまだ最大限の力を発揮できない時間帯だというのに、それが可能なのか・・・と少しその能力に嫉妬しながらも俺は、エルの後ろにそそくさと隠れさせてもらった。
「・・・裕介?ちょっとなさけないよ?」
「う・・・うるせー!!まだ俺は防御魔法なんて覚えて無いんだよ!!」
「ふーん・・・まぁ、いいよ。私が裕介を守ってあげる!!」
「うへぇ、やっぱなさけねぇなぁ、俺・・・」
・・・エルを守るために戻ってきたというのになんだこの有様は・・・とか心で思っちゃったりして、俺はどんよりとした気分になる。だが、次の瞬間に聞こえた爆音によって、俺の意識は一度逃げ出した、戦闘のほうにむけられることとなった。
それは蒼き衝撃だった。氷の波が俺の炎を押しつぶし、辺り一体を凍てつかせながら広がっていく。その量はハンパなものではなく、間違いなく当たれば一撃必殺ものに間違いなかった。だが俺は、エルがはなった防御魔法、主に【封呪】の能力で作り上げられたその防御魔法によって無傷ですんだ。
・・・これが、グレンの【禁呪】、ロンギヌスの実力か。・・・やっぱり、足がすくんで動けなくなってしまいそうなほどに強大な魔力をもっている。だけど、今の俺には・・・エルがいる。エルが前で俺のことをかばってくれている。大切な主が、俺のことを守ってくれている。ただそれだけのことなのに、俺とエルとつながっているように感じられて・・・心が暖まっていくような感じだった。そのことによって俺のなかに芽生える恐怖は潰されていき・・・再びの戦闘への意欲がわきあがってくる。
「『アスカロン』の片割れ・・・『アバロンの劫剣』よ・・・辺りに押し寄せる邪の元を焼き尽くせ!!」
【禁呪】の使用にあたって、注意しなければならない点があると、エルはいっていた。それは、【禁呪】を使用するさいに、その技を使うんだぞと体に言い聞かさなければならないことだ。それをしなければ、咄嗟の行動によって放たれた【禁呪】はその本人の自我を喰らい、自らの欲望のままに暴れまわってしまうのだ。それを防ぐために、簡単な方法が一つある。それは・・・今からやる行動をただ、口にするだけだ。
俺はエルの後ろでそうつぶやいて、凍りの波がおさまってきたところでジャンプをする。そのまま右手にもった刀に意識を集中させて、その刀の大きさを二周りほど大きくする。そのさいに刀を形作る炎が荒れ狂い、俺のことを飲み込もうとするが、それはすぐに軌道をかえて、再び刀の形を作る。そしてそのとき出来上がったのは、俺の身長よりもはるかに大きい、紅き炎でできた太刀だった。
俺はそれを両手でにぎる。【禁呪】を使用するためにもうその行動を口にした。だから———俺はそれをまるで樵が斧で薪を縦からかち割るように・・・大きく上に振りかぶり、両腕が限界まで後ろにいったところで、それを思い切り、体をそのまま空中で回転させる勢いで、縦に円を描くように、振り下ろした。
そうして振られた太刀から炎がこぶれおちる。その炎は剣を高速で振ることによって発生した縦に弧を描く鎌鼬に魔力でくっつき、炎の鎌鼬となってグレンにおそいかかる。グレンはもう炎の柱からぬけだしていて、荒い息をはきだしている最中だった。
尋常ではないほどの大きさをほこる・・・縦に弧をえがく炎の鎌鼬、その大きさは大型トラックの比に値するもので、相当量の切れ味、火力、魔力が宿っていた。二つでひとつの『アスカロン』、【禁呪】といえども、片方だけでも相当な力をだすことはできる。おそらく・・・『イフリートティア』の最大質量よりも、強大なことだろう。
「奏でよ蒼炎」
その俺の行動をしたからみていたエルが、そうつぶやくのが聞こえた。その瞬間、エルが今まで展開していた防御魔法は形を変えていき、エルを中心として円を描くように燃え上がる。その美しい蒼い炎はどんどん凝縮されていき、最終的にエルの差し出した手に集まっていく。
その小さな炎をエルは、グレンにむかって投げつける。その炎は真っ直ぐとグレンに向かって飛んでいき————その途中、巨大な、それはもうあらわせば大の大人の人間が十人ぐらいあつまった体積よりも大きい、竜の顔に変わり、その巨大な竜の頭は口を開いて、グレンにおそいかかっていった。
- Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【本編再開】 ( No.173 )
- 日時: 2011/05/02 09:17
- 名前: 野宮詩織 ◆oH8gdY1dAY (ID: CrVsa58M)
- 参照: 神霊廟の4面以降が気になって仕方が無い今日この頃w
「またお前か」って感じだとは思いますが、どうも、野宮詩織です!!
おぉっ!! ついに本編再開しましたねwww!!
心待ちにしていたので嬉しいです^^
やっぱりエル強いですね……。
戦う強い女の子が大好きですwww← 東方とかも全員戦ってますしねw←
これからも、ちょくちょく来させていただきますねw
更新がんばってください^^
- Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【本編再開】 ( No.174 )
- 日時: 2011/05/03 10:20
- 名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)
ふおおぉぉ!!再びコメントありがとうございます!!
やっとのやっとで本編再開です^^なのですが・・・これ、宣言した、最終章は七章だ、とかいうのを破ってしまいそうな勢いなんですよ・・・。なんというかもう、戦いが長引きすぎているんですよ^^;
と、いうわけで、ここで一つ訂正させていただきます。最終章は八章ににしておきたいと思います^^;自分勝手な申し出なのですがよろしくおねがいします^^;
うふふ・・・エルは私の理想を具現とさせて存在のようなものなので、好きになっていただけるととてもうれしい気持ちになります^^
それでは・・・これからもよろしくおねがいします^^
- Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【本編再開】 ( No.175 )
- 日時: 2011/05/03 11:08
- 名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)
- 参照: http://www.voiceblog.jp/yuuyusa/
参照、悠さまによるエルのプロローグでの言葉
「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」
これはもう一度聞いてみるしかない!!さぁさぁ聞いてみようこの神の声を!!二パターンありますので、どちらも聞いてみてください!!
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