コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
日時: 2011/09/01 02:20
名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg

初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜

参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』

参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』

参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』

参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』

参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』

参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』

もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————


最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』

山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;


————————

「僕は君を——守りたいんだ」


夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。

その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。


それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。

人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、


1人の転入生だった————。


そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。


予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!

裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!


    Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜


「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」

————————




>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材

第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188



第二話  サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199



参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END

魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185

作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91   扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170

スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67

では、そんなこんなで本編スタートです!!↓ 

 

   プロローグ、涙とともに消える記憶

「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」

なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。

夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。

少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。

少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。

「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」

首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。

「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」

それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。

「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」

「ほ、本当!?」

そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・

「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」

さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。

それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。

「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」

その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。

少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———

「じゃぁ・・・力をいれるよ?」

そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。

「どうやって?」

少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。

「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」

よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。

「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」

「契約?」

「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」

「えと・・・なにをいえばいいの?」

「ただ私のことを愛しているといえばいいの」

「え・・・」

「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」

「き、嫌いじゃ、ないよ」

「じゃぁ言ってよ、好きだって」

少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。

「私は、裕介のことが好きだよ」

おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。

        

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Re: 仮名【紅の魔法】※誤字脱字多数 ( No.6 )
日時: 2011/04/24 23:46
名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)

一旦登場人物紹介。・・・とその前に、ここの掲示板の使い方がよくわからないんですよね・・・ていうか掲示板経験が少なすぎる勢だからでしょうかね?^^;まぁそんな個人的なことは聞きたくないと思うので、当初の目的どおり登場人物≪今現在登場しているキャラの設定を忘れないように≫を↓に描きます^^;



主人公的な何か↓
鎖牙 裕介(さが ゆうすけ) 年齢十五歳 誕生日一月十六日 身長 百七十六 体重 六十 性格 ヘタレ気味 
容姿 髪の色は漆黒、髪型は毛先が遊んでいるような感じで、眼つきが若干鋭く、瞳の色は髪の毛と同じ漆黒、鼻筋と整っていて、顔立ちもそれなりに整っているが、本人談では自分は平々凡々な顔つきだという。体型は、空手で鍛えていたのもあってそれなりに筋肉はついている、いってしまえば細マッチョ系。

自己紹介に一言↓
                   「なにみてんだこんちくしょう!!ヘタレで悪いか!?」

ヒロイン的な何か↓
竜貴 エル(エルシャロン・ユアハーツ) 年齢? 誕生日? 身長 百五十六 体重? 性格 裕介の前だと甘えん坊、だが幽霊屋敷メンバーをのぞいた他のやからにかんしては強気であったりする 
容姿 髪の色は深紅、髪型は腰までかかるロングヘアー。顔立ちは、若干つり気味の瞳は悪戯っぽく、瞳の色は深紅だが、その深紅の中に一筋、黄色の不気味な線が輝いている。鼻筋は整っていて、桜色の小さな唇は、それらの素材をうまくひきださせていた。顔は小さく、綺麗でさらにかなり整っている。体型はもう華奢で美しい。腰周りなんていってしまえば裕介の半分ぐらいしかないだろう。

自己紹介に一言↓
                    「・・・」

幼馴染的ななにか↓
椿 昌子(つばき しょうこ) 年齢十五歳 誕生日三月四日 身長 百六十 体重? 性格 不思議       自己紹介に一言↓
                    「やっほー、ゆーすけの幼馴染でーす!!」

友達的ななにか↓
西野 勉(にしの つとむ) 年齢十五歳 誕生日七月十五日 身長百六十七 体重七十八 性格 オタク     自己紹介に一言↓
                    「オタクなめんなよ?」

先生的ななにか↓
雉田 信之助(きじた しんのすけ) 年齢五十五歳 誕生日? 身長おしえないよ♪ 体重六十五 性格キモス  自己紹介に一言↓
                    「えー、先生はハゲじゃありません。ボーボーです」

隣の席の人的ななにか↓
佐々木 由真(ささき ゆま) 年齢十五歳 誕生日五月二十六 身長 百四十六 体重? 性格 おとなしい天然 自己紹介に一言↓
「え、えっと・・・あの、えっと・・・よ、よろしく?」

能力者的ななにか↓
リーナ・ディゼア  年齢十三歳 誕生日? 身長 百三十四 体重? 正確 裕介に対してものすごく甘えん坊だがほかのやつには自己中心的にふるまう 自己紹介に一言↓
「ボクのトモダチは一人でいいんだ」

能力者的な何か↓
氷翼の魔術師グレン・ユーリッド 

オリキャラ製作ありがとうございました↓
新田 瑠美(あらた るみ) 詳細>>21(メデューサさま)登場済み

夜光 蛍(やびかり ほたる) 詳細>>30(メデューサさま)登場済み

レイ・E・アイシクルフォール(E=エーデルワイス) 詳細>>30(メデューサさま)
登場済み

ローラ・ティンクルバード 詳細>>30(メデューサさま)登場済み

樫本 志菜(かしもと しな) 詳細>>40(咲乃上 葉月さま)まだです、ごめんなさい^^;

中原 薺(なかはら なずな) 詳細>>45(メデューサさま)まだです、ごめんなさい^^;

砂村 深菜藻(すなむら みなも) 詳細>>45(メデューサさま)まだです、ごめんなさい^^; 

ドレンチェリー・フィロソフィ 詳細>>45(メデューサさま)まだです、ごめんなさい^^;

ヘル・D・グレイブ(D=デッドゴッド) 詳細>>50(メデューサさま)まだです、ごめんなさい^^;

茜 焔(あかね ほむら) 詳細>>65(野宮詩織さま)まだです、ごめんなさい^^;

白鍵 鈴茶(しろかぎ れいさ) 詳細>>101(メデューサさま)まだです、ごめんなさい^^;

鳥風 幽影(とりかぜ ゆうえい)詳細>>101(メデューサさま)まだです、ごめんなさい^^;

羽咲 瞬誰(はざき しゅんすい)詳細>>118(野宮詩織さま)まだです、ごめんなさい^^;

以上ですが・・・これからまだまだ登場人物はふえていきます!!そういうわけでよろしくおねがいします〜^^;そしてメデューサさま、数多くのキャラクターを紹介してくださりありがとうございます^^

オリキャラ募集してます!!できるかぎり採用していきたいと思います!!では・・・まずどのようなキャラクターを募集するかを↓に記入いたします。

クラスメイト(主人公とどんな関係か書いていただければうれしいです)

親族(従姉妹とか従兄弟とか従兄妹とか従姉弟とか・・・っ全部くくって(いとこ)とか書いてくださるとうれしいです)

中学校時代の友(まぁその名の通りに・・・)

裏設定ありの宮西生徒(企業の一員だったり機関の一員だったり能力者だったり・・・)

能力者(どんな魔法を使うか詳しく書いていただければうれしいです)

≪企業≫の人物(どのくらいの地位にいるか書いていただければうれしいです)

≪機関≫の人物(上と同じく)


では次に、書きかたを記入します^^;


名前(できれば読み仮名も)追加『性別』 年齢 誕生日 身長 体重 性格 口調 追加『サンボイ』

などを書いていただければ、うれしいです^^
まってま〜す

Re: 仮名【紅の魔法】※誤字脱字多数 ( No.7 )
日時: 2011/03/28 04:14
名前: だいこん大魔法 (ID: IZus4UZf)

それは俺が小学一年生の頃のことだった。入学して、ほんの一ヶ月しかたっていないときの出来事だった。小学一年生のときといえば、ひらがなを丁度習い始めたときのことで、俺はそれで先生に(字書くのうまいねー)的なことをいわれたような気がする。
ま、幼稚園からの仲だったやつとか、小学校にはいった友達がいたから別段いじめられているとかそういった類のものはなかったと俺は思う。誰が俺のことをどうおもっていたのかは今でも検討がつかないで、そのあたりのことは今の話には関係ないのでするのはやめよう。
その日は別に特別でもなんでもなかった。俺の誕生日でもなく妹の誕生日でもなく両親の誕生日でもなくなにかの祝日でもなくただの平日だった。俺は学校が終わり、ほんの出来心で今日は違う道をとおって帰ろうとか思ってしまい、見事に知らない道で迷ってしまった。ここまでどうやって来たかわからない。どう戻ればいいか分からない。みっともなく泣きそうになってしまったが。そのときの俺は泣くことなく、力強く道を歩いていった。
その途中で、俺は空き地を見つけた。夕暮れに沈む町の中で、まるでこの世界から切り離されたかのように静かな雰囲気をまとっている空き地を見つけて、俺はそこを休憩に使おうと思って立ち寄った。
その日俺はその空き地の雰囲気が気に入り、一時間ぐらいそこにいて、さぁかえろうと思って適当な道を住んでいくと、さきほどまでまったく知らない道しかなかったのに、いつのまにか自分の知っている通学路に戻ってきていたのだ。
その日依頼、俺はその空き地までの道のりを覚え、いやなことがあったときの場合にそこで時間を過ごそうと考えた。学校が終わってからその空き地までいってなにをするまでもなく沈む太陽をみつめながら、時間を過ごした。そんな生活が一ヶ月ぐらい続いたころだろう。そのいままで俺が来たときには誰もいなかった空き地に、一人の先客がいたのだ。
はじめ俺は、幼い子供の独占欲で、ここは僕の場所だぞ!といおうとしたのだが、その先客の様子がおかしいことに気がつき、話かけたのだ。
それは当時の俺と同じぐらいの年頃の少女だった。美しく長い深紅の髪の毛、白磁のような肌に整いすぎている顔立ち。今思えば、どうして子供なのにこんなに美しいんだろうと思わなかったのが不思議なぐらいだ。
その少女は泣いていた。涙を拭くことなく、ただただ落ちていく太陽を見つめながら、地面に体育座りをして、泣いていた。まるで自分が泣いていることにも、俺がそこにきたことにも気がついていないかのように、少女はただただ太陽をその・・・深紅の瞳で見るばかりだった。
俺は・・・その少女になんて声をかけたのだろうか。泣いているよ?だったか?どうしたの?だったか?それとも・・・悲しいことでもあったの?だったか?
おそらく、さきの三つの言葉のうちのどれかを少女にいったのだろう。少女は俺のほうを始めて気づいたといわんばかりに顔をむけてきて、俺は苦笑をした。

「あなたは・・・だれ?」

そう少女は口を開いた。涙を拭くことなく、ただただ太陽から目をはずし、俺のほうにむけて、そういった。その目にはありありとして警戒心がうかんでいることに俺は気がついていた。
だから俺はちゃんと正直に答えた。初めて会った人と友達になりたければ、自分の心の中を包み隠さずいうことだ、という父親の言葉に従い、俺はまず自分の名前から答えた。

「裕介。僕の名前は鎖牙裕介だよ」

その言葉に少女は、涙がたまっている目を鋭くする。それに俺はひるみ、逃げ出しそうになる。あたりまえだろう。そのときの少女の顔はまるで虎のように強く、鬼のように威圧的だったからだ。しかし俺は逃げ出さなかった。ただなんとなく、この少女と友達になりたいと、そう思ったからだ。
やがてなにかをあきらめたのか、少女はため息をついて、自分の名前を口にする。

「エルシャロン・ユアハーツ。私の名前よ」

「エ、エルシャロ・・・ユアネーム?」

「あら・・・あなた、私が見えるのにこの名前を知らないの?」

俺が少女の名前をうまく覚えられなくて、妙なことを口走ると、少女の顔が安堵にゆるむ。涙もいつのまにか止まっており、少女は笑った。

「エルシャロン・ユアハーツよ。いいにくかったらエルでいいよ」

「うん・・・わかった!!じゃー・・・エル!!僕と友達になろうよ!!」

その言葉にエルの顔が驚きの色を示す。そのときの俺はどうしていきなり友達になろうとか言い出したのか分からないが、おそらくその言葉は正解だったのだろう・・・なぜなら。エルが・・・笑ったからだ。

「ぷ・・・プフフ、あなた・・・おもしろいのね。ふふっ・・・いいよ、あなたの友達になってあげる」

「本当!?やったぁー!初めて女子に友達ができたぞー!!」

俺は歓喜の声をあげ、エルはただ微笑む。無邪気とはいえない美しい笑顔で、笑う。そのときにはもう、エルの顔には涙はのこっていなかった———


  ————それが俺とエルの、不思議な出会いだった————

Re: 仮名【紅の魔法】※誤字脱字多数 ( No.8 )
日時: 2011/02/01 14:20
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

その日から俺は、学校が終わったら友達にも先生にも挨拶することなくすぐに空き地にむかって走った。早くエルに会いたい。何気ない話をして、エルを笑わせて、笑顔がみたいと、そう思うようになった。先生からは毎日忙しそうだけどどうしたの?とか聞かれたが、早く家に帰りたいだけですと元気に答えあしらって、友達にも聞かれたから同じように答えて、笑わせた。それによって俺の友好関係はくずれることはなく、エルという不思議な少女以外すべて普通な生活が二ヶ月続いた。そして・・・二ヶ月もあれば、俺とエルの間に恋の感情が生まれるのも不思議ではなかった。
俺はエルを、純粋で恥ずかしがりやなエルがすきになった。強気だけどそれはけして嫌味とかそういうものではなく、心地いいぐらいのものだった。エルはどうして俺のことが好きになったのかはわからない。だけど、確実にエルは俺のことが好きだった。
二ヶ月たってそのある日・・・俺は一つの質問をエルにした。

「ねぇ、エル。たまにエルが使っている手から炎だしたりするのって、なに?」

それはほんの出来心だった。そんなことを聞かずに、なににも疑問をもたずに普通にエルと暮らしていれば、よかったのだ。なのに俺は、ほんり出来心でそんなことを聞いてしまったのだ。
エルは一瞬、正直に言おうか、それとも隠し通すべきかで悩んだ。だがしかし、俺のことを信じてくれたのだろう。誰にも言わないと、自分のことを利用しないと、信じてくれたのだろう。
だが・・・信じられたからこそ———その悲劇は訪れた。
——————————

「——————僕もエルのことが———————」

契約のための言葉・・・それを俺は口にしようとした。本気でエルのことが好きだった。初恋をしていた俺は、本心からそういおうとした———だが、その瞬間、背中に突然、人間の大人のサイズほどもある巨大な杭のようなものが俺に突き刺さり、そのまま体を貫いてしまう。
血が飛び散り、俺の目が驚愕に見開かれ、エルの目が恐怖に歪む。俺は貫かれた胸をみて、次に杭の先端を見る。そこには生々しい、自分からでてきた、赤というよりも黒に近い色の血が滴るようについていた。
———即死だった。
俺の視界は赤に染まり、かすんでいく。その中で俺はエルのことを見ていた。なにがあったの?これはなに?といったふうな感じで、エルのことをみていた。エルは目を見開いて叫び、俺に突き刺さる杭にさわりそれを一瞬にして消すが、時はもう遅い。俺の胸の中心部には巨大な穴があいており、杭がぬけた瞬間に勢いよく血が吹き出した。
エルは必死になにかを叫んでいた。だがしかし、おぼろげな意識の中、俺はそれを聞き取ることができなかった。でもそれがひどく重要なことだと直感でわかっていた。だから俺は、消え行く意識の中で、エルの滑らかな髪の毛に手をおき、そっと・・・なでる。それにエルは泣き叫び、俺のことを強く、強く抱きしめた。
そうだ・・・俺の人生は平凡なんかではなかったのだ、たしかに主人公ではないのかもしれない。だけど、俺の人生は平凡なんかではない。やることがないと嘆いていたが、やることはいっぱいあったのだ。
よみがえった記憶・・・そこで俺は死んでいる。なのにどうして俺は生きているのだろう?それを考えた瞬間に、その答えはすぐにわかる。
よく俺と遊んでいるときにエルが使っていた・・・何もない空間から炎を作り出したり氷を作り出したり電撃を作り出したりしていた不思議な———、人間にはけして使えないと思う【魔法】それは治癒にも使うことが出来るとエルはいっていた。ならば、エルはその治癒魔法で俺のことを治してくれたのだろう———でもどうして、そんな大切なことなのに、そんな簡単なことなのに、俺が死んでよみがえっただけなのに・・・、どうして・・・どうして、俺は記憶を失っていたのだろうか?
俺は思い出された記憶をなぞるのをやめて、目の前に現れた。小学一年生の時に出会い、あっさりと忘れた少女、エルのことを見る。その姿は昔と変わらず綺麗で・・・美しい。
そして俺は———記憶を思い出し、自分の人生がけして平凡なんかではなく、ほかの人から見ればすごくおかしい世界の道を歩んでいるんだということを———実感した。




        第二章、再会の意味を知る者



「うそ・・・あなた・・・あなたが・・・裕介、なの?」

呆然とした感じでエルが俺に聞く。それにはどこかすがるような感じがあるが、やはり警戒と疑問の色も伺うことが出来る。それはそうだろう。いったい昔になにがあったのかわからないが、誰だってこの状況なら戸惑うだろう。俺だってエル側になったら絶対に戸惑ったり、もしかしたら信じないかもしれない。だけどエルは、目をグルグルにして、本当に?本当に裕介なの?と繰り返すばかりだ。
それに俺はあきれたようなため息をつく。すると以外なことにエルは、そのため息に反応した。

「あ、あっ・・・、そのちょっと息を吸って大きく吐き出す感じのため息・・・裕介ソックリ」

・・・以外なところで覚えられていたんですねぇ、俺って。ていうか俺の顔ってそんなに変わってるか?小学一年生の時の面影ぐらいのこっていてもおかしくないはずなんだけど・・・なんたってまだ高1だし。

Re: 仮名【紅の魔法】※誤字脱字多数 ( No.9 )
日時: 2011/01/23 22:52
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

「そういえば・・・近くで見てみれば顔つきがそっくりだし・・・瞳に宿る力強さも同じ・・・髪の色も同じだし・・・ほ、本当に、本当の本当に裕介なの?」

だんだん確信に近づいててきたのだろう。エルの瞳に涙が光始める。俺はそんなエルの顔をみながら、どうして俺はエルのことを忘れていたんだろうと、つくづく思う。こんなに美しい少女を、どうして忘れていたんだろうと思う。

「あー・・・その、なんだ。どうしたら信じてもらえるんだ?」

俺は戸惑いがちにそういうと、エルが少し驚いたような顔になる。その後頬を赤らめて、両腕を前につきだし、俺の目の前までもってくる。
・・・見覚えがある。これはたしか、契約の段階だ。記憶の中では、エルの力は俺の中に入っているのだという。だとすれば、俺に契約と同じような手段をとって確認すれば、確実にわかるはずだ。
・・・でも、俺には自身がなかった。本当に俺の中にエルの力は入っているのか?平凡だと思っていた人生を過ごしているうちに、俺の中からなくなってしまったんじゃないのか?もしもそうだった場合・・・俺はエルに誤解をあたえ、えーと・・・なんだ、さっきエルがいっていた≪企業≫の刺客だとか≪機関≫の刺客だとかと間違えられて殺されてしまうだろう。そう思った瞬間、俺の体に一筋の恐怖が生まれるが、次の瞬間、俺は別にそれでもいいか、と考えた。エルに殺されるならそれもいい。俺は一度死んでいる。それをおそらくだが・・・エルに生き返らせてもらった。ならば、この命はエルのものだ。エルがすきかってしていいものなのだ。
覚悟を決めた俺は、両手を前に差し出し、エルの手に重ねる。それを確認したエルは、手に力を込めて、目をつぶる。すると、エルの手に昔見たのと同じ、黒い、何語か分からない文字が幾千も浮き上がる。その文字は、半分だけ俺のほうに流れるようにして入っていき、俺は無言でそれを受け入れる。自分の中になにかが入ってきて、自分の中の何かを探っていることが不快に思ったが、俺は目をつぶってそれをたえる。
・・・エルが突然、重ねていた手を握ってくる。俺はそれに反応して目をあけると、すでにもうエルは目を開けており、とてもいとおしそうに、愛するものを見るかのように・・・涙を流しながら、美しい笑顔をうかべて、俺のことを見つめていた。

「すごい・・・本当に・・・本当に裕介だ。私の力が・・・、契約の力が・・・はいってる」

手を離し、エルは涙をふくことなく俺に抱きついてくる。・・・どうやら、信じてもらえたようだな。

「・・・裕介・・・裕介ぇ・・・会いたかった・・・」

俺の胸に顔をうずめて泣きじゃくるエルの頭をそっと撫でながら、俺も再会に心を震わせる。目じりには涙がうかんできて、一筋だけ、涙をこぼす。
まだ五月・・・春だといってもまだまだこの季節は寒い。ましてや屋上にいれば誰だってそう感じるだろう。だけど俺たちは、晴天に祝福されるように、再会を果たした。
しばらくエルの頭を撫で続け、泣き止むのを待った後、俺たちは屋上のドアに寄りかかるようにして座った。エルは俺の手を握り、俺は空を仰ぐかのように天を見つめる。
俺たちはそれから何分間、そうしていただろうか。さきほどHR終わりのチャイムがなり、今一次元目の始まりのチャイムが鳴り響く。だが俺は、一時間目はさぼってやる勢いでここに来たのだ。うるさいチャイムなんてきにしない。
せっかく再会したのに、かける言葉がわからないヘタレ男な俺は、どうしていいか迷う。エルはずっと俺のことを探してくれていたのだろう。そのために力を使ってここまで入ってきたのだ。それなのに俺は、エルが必死に俺のことを探してくれている間俺は———平々凡々グーグーダラダラ過ごしていた俺は、一体どんな言葉をかければいいのだろうか。



Re: 仮名【紅の魔法】※誤字脱字多数 ( No.10 )
日時: 2011/01/23 22:54
名前: だいこん大魔法 (ID: AEu.ecsA)

俺がそんなことを悩んでいると、エルがこちらをむいてくる。いとおしそうに、俺の手を握っていない方の手で俺の胸に触れ、上から下までなぞっていく。それを俺はくすぐったく思い

「な、なにしてんの?」

と聞く。エルはそれにニッコリと笑って、昔と変わらない、綺麗な声で俺に言う。

「裕介・・・たくましくなったなぁって」

「いや、まぁそれはいいんだけどね、ちょ、痒いんだけど」

「えへへ〜」

「いや、えへへ〜じゃなくてね?」

自然と俺たちは会話を取り戻していく。ヘタレな俺の心を知っているのか、エルがリードして会話を盛り上げてくれていく。・・・男として、これはかなりダメなんじゃないかと思うが・・・今はいい。エルと再会して、今一緒にいる・・・ということだけが大事なのだ。

「あ、そうだ、裕介はさ、私とわかれて九年間、どこでなにをしてたの?あ、あの・・・もしかして、私のこと探してくれてた?」

その言葉に———さきほどまでうかれていた俺の心が一気にさめていく。俺は上げていた顔をふせ、なるべくエルに・・・いまの情けない顔を見せないようにそむけた。
だが・・・これは丁度いいチャンスなのかもしれない。どうして自分の中に、一部ぬけている記憶があったのか知るチャンスなのかもしれない。そうならば、俺は知らなくてはならない。自分の記憶は、ちゃんと頭の中にしまっておきたいから———
そう思った俺は、顔をあげる。顔をあげると、エルのほうを見る。エルはやはりこちらをいとおしそうに見つめながら、ん?と首をかしげる?俺はそんなエルに・・・最悪な言葉を、震える声で言う。

「俺は・・・お前とわかれてから九年間平々凡々・・・ダラダラとなにもせずに・・・お前のことを忘れていた———お前が必死に俺のことを探していることも知らずに、ダラダラとなにもすることなく九年間過ごしていた。・・・失望されてもかまわない、嫌われてもかまわない・・・だけどこれだけは聞いて欲しい。俺の頭の中から・・・ひとつの記憶が消えていたこと・・・つまり、お前との出会いの記憶が、すべて俺の頭の中から消えていたんだ」

その言葉をはいた瞬間・・・俺の心の中にあった、エルと再会してからずっと心の中でひっかかっていたものがとれる。それを聞いたエルは、予想とは裏腹に、なにやら深刻そうな表情をして俺のことを見つめていた。

「・・・それって・・・もしかして・・・あいつらが———」

顔をふせてエルはなにかをつぶやく。しかし俺はそれを聞き取ることはできなかった。どうした?と聞くと、エルはなんでもないよと笑ってごまかし、俺の手を再び握る。

「裕介は悪くないよ。なにも悪くない。・・・私は嫌われ者。すべての生物から嫌われている私のことなんて・・・忘れていてもしょうがないからね。うん!私は今こうして裕介と話せるだけで幸せだよ!!」

どこか寂しそうな陰をみせながらエルは笑う。俺はその表情をみて、心がズキン、と痛むのがわかった。そうだ。俺はエルのこの表情を見たくない。なにかを我慢しているエルの寂しそうな表情なんて見たくない。子供の頃から・・・その表情を見るたびに、思っていた。
———エルの笑顔を守りたい———
なんていうか・・・人にいえばひどく恥ずかしいものだが、それでも俺はエルが笑っている、陰もなく、無邪気とはいえないが美しく笑っている時のエルが、すきなのだ。だから———

「・・・エルは嫌われてなんかないよ。ま、もし本当に嫌われているんだとしても、俺はエルのことが・・・好きだ」

その言葉に、エルの目が見開かれる。その表情を見るのは今日で何度目だろうな・・・と俺はわらいかけた———そのとき、異変がおきた。
俺の中心、心の奥底に眠っている【なにか】が、俺の内側からでてこようとする。灼熱の炎のように熱く、俺の体からぬけだそうとしてくる。俺はそれの痛さに目を見開き、腹を押さえる。エルは慌てて俺の体をささえて、戸惑いながらも言う。

「大丈夫だよ、裕介!!それは悪いものじゃないから!———裕介が、私に好きっていってくれたから完成した・・・契約の力だよ」

「け・・・契約の、力?」

あまりの痛みによだれをたらしながら俺はエルに聞いた。そういえば———昔俺は、エルに好きだといっていなかった。好きだという前に殺されたからだ。ということはつまり———さきほど俺が何気なく言った、【好きだ】という言葉が契約に反応して・・・完成したのだろう。

「・・・契約が完成した・・・っていうことは、本当に・・・本当に裕介は私のことを愛してくれている・・・」

そう小さく呟いたエルはうれしさに笑顔をうかべ、はずかしさに頬を赤らめる。痛みが引いてきた俺は、エルに聞く。

「・・・契約が完成した・・・のか?九年の時間がたって・・・契約が完成したのか・・・?」

それにエルはうれしそうにいう。俺の胸に再び抱きつきながら、いう。

「うん・・・これで裕介は・・・人生の道から大きく外れた。化物の道に進むことになった・・・。そして・・・その道を生き抜くために———」

エルはそこで言葉を区切り、ひとつ大きくいきを吸う。俺はエルの次の言葉がだいたい予想できていた。エルがなにをいうのか、だいたい予想ができていた・・・そう、その言葉はおそらく———

「【魔法】を自由自在に扱えるようになった」

そう・・・俺の思った言葉をそのまんまエルは、口にした。


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