コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
日時: 2011/09/01 02:20
名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg

初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜

参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』

参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』

参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』

参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』

参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』

参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』

もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————


最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』

山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;


————————

「僕は君を——守りたいんだ」


夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。

その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。


それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。

人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、


1人の転入生だった————。


そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。


予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!

裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!


    Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜


「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」

————————




>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材

第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188



第二話  サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199



参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END

魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185

作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91   扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170

スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67

では、そんなこんなで本編スタートです!!↓ 

 

   プロローグ、涙とともに消える記憶

「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」

なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。

夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。

少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。

少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。

「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」

首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。

「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」

それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。

「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」

「ほ、本当!?」

そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・

「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」

さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。

それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。

「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」

その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。

少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———

「じゃぁ・・・力をいれるよ?」

そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。

「どうやって?」

少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。

「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」

よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。

「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」

「契約?」

「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」

「えと・・・なにをいえばいいの?」

「ただ私のことを愛しているといえばいいの」

「え・・・」

「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」

「き、嫌いじゃ、ないよ」

「じゃぁ言ってよ、好きだって」

少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。

「私は、裕介のことが好きだよ」

おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。

        

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Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【自作絵4つ目】 ( No.101 )
日時: 2011/04/23 14:48
名前: メデューサ ◆ORk3N42VgM (ID: KNtP0BV.)

名前:白鍵 鈴茶(シロカギ レイサ)

性別:女

年齢16歳

誕生日:3月26日

身長:165cm

体重:42kg

企業の人物&能力者:幹部 鍵で他人のトラウマを開く能力(ちなみに鍵を使わなくても他人の不幸は見えるらしい)

性格:陽気でおしゃべりだが他人の不幸を見るのが大好き 基本笑顔で滅多に怒らないがキレると手がつけられなくなる 超嘘つき 他人の神経を逆撫でするのが好き

口調:大阪弁

サンボイ

「うちの能力は絶対零度や!あんたらに防げるもんなら防いでみぃ」

「むやみに他人のトラウマ開くとグレンみたいに格下げされるやろ?せやから普段はこのアメちゃんでおさえとんねん」

「鎖牙裕介やったっけ?よう喋るなあ!1回死んどるクセに」

「なーんかあんた弱っちいなあ、影を操る能力持っとるクセに見る影も無いなぁ」

その他:他には錠前を爆弾にすることが出来る 幽影とタッグを組んでいる 名前の由来は東方妖々夢1面ボスレティ・ホワイトロック 棒つきアメが好きでいつもくわえている(アメをなめている間は錠前爆弾しか使えない) 二つ名は「嘘吐き鍵師」 暇な時は自分より強いはぐれものを探している(理由はそいつに負ければ自分の中の何かが変わるかもしれないと思っているから。しかし幽影には「無駄な努力」と言われている)



名前:鳥風 幽影(トリカゼ ユウエイ)

性別:男

年齢:13歳

誕生日:10月31日

身長:128cm

体重:29kg

裏設定あり宮西生徒:幹部 影を操る能力(具体的には影を実体化させて防御壁にしたり相手を押しつぶしたりする)

性格:いつもは暗いがバトルの時になると人が変わった様に明るくなる 挑発されるととてつもなく強くなるが理性を失って敵味方関係なく攻撃してくる

口調:敬語(バトルのときは俺口調になって乱暴な言葉使いになる)

その他:鈴茶とタッグを組んでいる 名前の由来は東方花映塚の風見幽香 夜が大嫌い(理由は影が出来ないから) 蛍とは犬猿の仲 二つ名は「好戦的な日陰」

サンボイ

「はあ、すみませんでした。悪いのは僕ですから」

「面白れーなぁ!何もかも押しつぶされちまった。」

「何でわざわざ負ける努力をするんでしょーね?自分より強い奴を探す暇があったら紅の魔術師でも探せばいいのに」

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【自作絵4つ目】 ( No.102 )
日時: 2011/02/22 14:59
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)

いよっしゃメデューサ様きたああぁぁ!!(なにきゃらwwwwwwwwww
再びの再び、オリキャラ考案ありがとうございます。こ、今度は大阪弁ですか・・・よし、エセな感じになりそうだけどなんとかがんばらなけれ(ry
ついに宮西裏設定がきましたね・・・。影とは実におもしろい・・・自分の発想にはなかった能力ですね。今からでも【禁呪】をかんがえておこうかな^^
登場はまたまたずいぶんと遅くなってしまいそうですが、必ず出しますので向後期待———

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【自作絵4つ目】 ( No.103 )
日時: 2011/02/24 18:00
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)

その後、俺は昌子と再び並んで歩いていた。
兄貴と呼ばれた後、俺は早々にその場から立ち去った。すると、体育倉庫近くまで様子を見に着ていた昌子が、無傷で出てきた俺と、体育倉庫の中で倒れている数人の不良たちと、俺に恭しく頭を下げている不良をみて、なにがあったの?といったふうな顔をしてきた。だから俺は、お前が大事なことを話すまでは教えないてきなことをいって、今、クラスにむかって歩く廊下にいたる。
俺は正直、もう昌子と一緒にはいたくなかった。幼馴染を助けたヒーローはそのまま無言で立ち去るってね・・・そんな展開がおれてきにはかっこうがついたと思うんだけど、まぁそんなことは今となってはどうでもいい。俺は隣をうつむきながら歩く昌子に、声をかけてみることにする。

「・・・なぁ昌子?お前は———」

だが、そのあとの言葉が続かなかった。今口にしようとしたことは、なんの根拠もない、俺の予想だったからだ。だから、俺はそれをいっていいのかと口ごもってしまったのだ。昌子はそんな俺に、なに?といったふうな感じで首をかしげてきたが、・・・どう口にしていいかわからない俺にとっては、なんで発言しちゃったんだろうなぁと思い悩むばかりで、言葉をだすことができない。
そんな俺をみかねてか、それともそんな俺の、いつもと変わらないヘタレぶりをみて・・・なにかを決心したのか、昌子は真剣な顔になって、だがどこか泣きそうな顔で、俺に、その大事なこと・・・を、話てくれた。

「・・・うん、昨日話すことだったんだし・・・今更思い悩んでも仕方ないよね。裕介、これは・・・なんでもない、ただの雑談だと思って、気軽に聞いて欲しいの」

だいぶ活気が出てきた朝の廊下で、昌子は重苦しくそう言い出す。だから俺は、それに同調して、軽い口調でああ、と頷いた。ここで俺がもしも重そうな雰囲気をだしてしまったら、昌子はしゃべれなくなってしまう可能性があるから、軽い口調で、聞き返す。

「ああ、わかった」

俺はニッコリと、なにも感情のこもらない空白の笑顔で昌子に笑い返す。昌子はそれに、ひどく痛々しそうな顔をして———だけど、不器用な、感情の表現が不器用な俺なりの努力に笑い返し、なるべく明るくかえしてくる。

「三日前になるんだけどね・・・。私は、修二に呼び出されたの」

その瞬間、俺の顔がすこしだけひきつるのが自分でもわかる。だけど俺は、ニッコリと空白の笑みで笑い続ける。昌子が話すのをやめてしまわないように、空白の、何もこもらない笑みで———

「その日は別に、何の予定もなかったから、デートの誘いかと思ってたの。だけどね———それは違った」

そういえば、と俺は思い出す。昌子はたしかに三日前、なんか結構オシャレな格好で外に外出していた俺はたまたまコンビニにでかけようとしていたから見ただけなのだが、結構浮かれていたのが傍目から見ても分かった。その日の出来事なのか———

「私は学校の校門前で集合だったから、そこにいったの。そこにはもちろん修二がいて・・・とても、かなしそうな顔をしていたの」

その言葉をきいて、俺はあのすかした顔が悲しそうに歪むのを想像する。修二はどちらかというとイケメンの部類に入る顔立ちで、俺なんかよりも全然人に気遣いができていいやつだった。まぁ俺にとっては嫌な奴でしかなかったんだけどな。

「修二はね・・・その悲しそうな顔のまま、私をつれてロッテリアにはいったの。私は無言の修二を見て、なにかあったのってたずねたけど、答えてくれなかった」

そこから、昌子の顔が悲しそうに歪む。ひどく疲れきってしまっている顔でそういう。・・・その日になにかあったとして、その後にきた中西襲撃事件だ。それは誰だって疲れるだろう。
そして俺たちは再び歩みを止める。真剣な話をするとき、なぜかいつも俺たちはその場に立ち止まってしまう。それは昔からの癖といってもいい。昌子が隣に引っ越してきて、挨拶をするときも、親がいなくったあとでも俺たちは立ち止まったまま、話あった。互いの事情を、語り合った。遊んで、遊んで、いっぱい遊んで———やはり分かれるときも、立ち止まって、ちゃんと目をみてさようならをした。俺たちはそんな関係だ。互いを大切にしていて———だけど、どこかでずれてしまった関係。だけど、ずれたとしても、俺たちの癖だけは、治りはしない。
昌子は俺の目をしっかりみて、俺は笑いながらだけど、瞳には真剣な色を宿して、昌子のことをみつめる。朝の喧騒、おはようだの昨日なんかあっただのとか聞こえる廊下で、二人は互いに見つめあい、真剣な話をする。傍から見たらばかばかしいとしか思えないだろうが、それでも俺たちは、真剣に見つめあった。
やがて昌子は、その口を開く。それに俺は、真剣に耳をかたむける。
重く開いた口からでた言葉は———

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【自作絵4つ目】 ( No.104 )
日時: 2011/02/22 21:19
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)

「修二は———修二はそこで、私と———————————別れようと、いってきたの」

昌子の口からでた言葉———それは男女の仲を切ろうという、言葉だった。
だがそれだけではない。その言葉の裏に隠れている意味を俺は知っている。昔から付き合いがあったから、俺はわかる。
修二から昌子のことを好きになって、告白して、付き合って、断った———それは、修二の好き勝手で、昌子の意思は———どこにもない。
昔昌子は言っていた。自分は修二のことを好きなのかと、修二と付き合っていても、なにも思うことがないと、いっていた。だから、昌子は、なんとなくOKをだしてしまったのだろう。だから昌子の意思はない。昌子は、本当に好きではない相手と付き合って———別れを告げられた。そのあまりの身勝手さに、俺は拳を壁にたたきつけそうになった。だけど、それを俺は必死に抑えて、昌子の顔を真剣な顔でみつめる。内に秘める炎の力を宿した瞳で、今までになく本気で、昌子の人生を、これからの道を、聞く。

「・・・それで、お前はどうしたんだ?別れることは決まったのか?」

「・・・しょうがなかったんだよ。修二は私に答えを聞くこともなく、悔しそうな顔で———『自分は君の本当の好きな人にはなれなかったんだ』といっていなくなっちゃったから」

「そうか・・・じゃぁしょうがねぇよな。誰だって自分のことを本当に好きだと思っていないやつと付き合ったりなんてしたくない。俺だってそうだしな———」

「っ!!私は!!修二のことは好きだった!!だけど———だけどたしかにどこかでは、違うって思ってた・・・」

「それをあいつは見抜いたんだよ。お前と付き合って、俺よりも長い時間お前と一緒にいて———見抜いたんだよ」

その言葉に、昌子の顔がひどく悲しそうに歪む。初めての恋愛に失敗して、昌子は、ひどく悲しそうな顔をする。もとからこういった類の、恋愛の類にはあまり強くない昌子だ。成功すればそれはまぁ喜ぶし、失敗すれば悲しむ。初めてでここまで続いた恋愛は・・・昌子の始めての恋愛は———終わってしまったのだ。だが昌子は———納得がいかないのだ。つい、強く当たってしまいたいのだ———だが、こういうのだ。俺にむかって。

「なら———ならどうすればいいの!?自分でも・・・自分でも誰が好きかなんてわからないのに!!」

悲しそうな顔で俺にむかって叫ぶ。それによって、周りにいた生徒や教室の中で雑談していた生徒達が、なんだなんだと俺たちに好機の視線をむけてくる。それに俺は気まずくなったが、昌子はまだ真剣だった。いや・・・違う。昌子はいつも真剣なのだ。周りを見ないで、なにもかもに真剣に取り組むのだ。だから———この失敗が、わからないのだろう。なぜ自分は恋愛を失敗してしまったのだろうとか、なんで自分は修二ではない誰かを好きになってしまったのだろうとか———そんなことを、考えて、周りが見えなくなってしまっているのだろう。だったら俺も、周りを見ることなんてねぇ。幼馴染の尻拭いは、幼馴染の仕事だ。仲がいいとか悪いとか関係ねぇ。ヘタレだとか関係ねぇ。それは決まっているのだから。俺たちが隣同士の家になったときから———決まっていることなのだ。

「お前・・・『ふざけるなよ』?」

「え・・・?」

「なにもかもを真剣に取り組んで一人で抱え込んで俺になにも話さないで———それで、いざ俺に話して意見を食らったら責任を俺にぶつけるのか?俺はごめんだぞ?お前が一人で抱え込んで、失敗したとき俺に話して———そんな、そんなお前の自分勝手に巻き込まれるなんて、俺はごめんだっていってんだよ!!」

「そ・・・それは」

俺は眉を吊り上げて、昌子を睨みつける。幼馴染としてではなく、ただの男としての一言を、吐き出す。

「だからこれはお前一人で解決しろ、俺はもうやるべきことはやった。不良からお前の家族を助けただろう?だったら男としての俺の出番はもうえねぇよ」

「ゆ・・・ゆうすけ———」

昌子は、ついに涙を流し始めてしまう。彼氏が出来て以来、俺に涙を一切見せなくなった昌子が、俺の前で涙を流す。だけど、昌子はそこでは止まらなかった。第一負けることが大嫌いな昌子だ。事実を言われても、自分から俺を仲たがいさせるようなことをしてしまった昌子だが、口論でも負けることは許されなかったのだろう。それが———昌子のプライドだ。

「うぅ———裕介のバカァ!!幼馴染なのに・・・幼馴染なのにどうしてそんなことがいえるの!?たしかに私の自分勝手かもしれないけど・・・だけど———だけど!!少しぐらい慰めてよぉ!!」

それは昌子の甘えだ。はたから見れば、証拠はただのわがままだ。涙を流しながら昌子は俺の胸倉につかみかかる。周りでみていた好機の視線は俺たちのあまりの剣幕に引いてしまい、いなくなってしまっている。
俺は昌子のその勢いに、満足する。昌子のその言葉に満足する。
そして俺は———昌子の頭を、昔やってやったように、そっと・・・そっと軽く、この儚い少女が壊れてしまわないように、そっと撫でる。

「幼馴染・・・ね。幼馴染だと思っていたのは俺だけだと思ってたが———ちゃんとお前も俺を幼馴染って思っててくれたんだな」

「・・・うぇ?」

「そうか・・・幼馴染か。なら・・・その幼馴染の尻拭いは、してやらねぇとな?」

その言葉に昌子は目を見開く。涙を流しながら、俺のことを上目遣いで見る。それに俺は再びうっ・・・てなってしまうが、今はそんな萌えてる場合ではないので、ニヤリと笑ってやる。

「・・・ま、今は時間が時間だ。俺にできることがあればいつでも聞いてやるからよ、ちゃんと頼れよ?『幼馴染』をな」

「え・・・ふ・・・ふぇ?」

「んじゃ、今日は俺も家にちゃんと帰るから、そのとき泣き叫べばいいさ。そのとき悔しがればいいさ。そのとき不満を吐き出せばいいさ。いつまでも俺はそれを見守っといてやるからよ。お前の中にある不満をすべてぶちまけ終わったら・・・飯でも久しぶりに食いにいこうぜ?」

そういって俺は昌子の頭から手を話す。そして俺は昌子の手をそっと話させて、その場を後にする。
そのとき昌子は———なぜか『キュン』という擬音がついてしまいそうなほどに胸を強くおさえ、顔を真っ赤にしていたが、それを俺は知る由もなかった。
んじゃま、今日も平穏でつまらない一日を始めましょうかねぇ・・・。魔術の関わらない、ただの平穏な日常を、な。

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【自作絵4つ目】 ( No.105 )
日時: 2011/02/23 17:08
名前: だいこん大魔法 (ID: TtH9.zpr)

「・・・裕介、昌子っていう子とはただの幼馴染じゃなかったっけ?」

「・・・んー、そうだけど?」

「ふーん・・・、まぁ裕介がそういっているならそれでもいいんだけどねー」

つまらない授業を寝て過ごし、休み時間もずっと寝て過ごして、今は昼休みだ。俺は学食でパンを買って、屋上まで来ている。その理由は屋上にいるであろうリーとの接触を試みるためだ。
その間にももちろんエルがついてきている。エルはその間に、さきほどの質問を俺にしてきたのだ。まぁその真相がどうであれ、俺はああいうふうにこたえるしかなかったから、適当にそう答えておいた。
エルはそんな俺を疑わしげに見ていたのだが、とくにといってかくしているものもないと感じたのか、納得いかないまでも追求まではしてこなかった。
俺は屋上にいるであろうリーをキョロキョロと首を動かし探す。すると、屋上の給油タンクの裏に、風に揺れているであろう黒いスカートの端が見えた。それに俺は少しだけ笑い

「おーい、リー!!」

と呼ぶ。それに反応したのか、リーが給油タンクの裏からでてきて、こちらまで『飛んでくる』

「ユー!!遅い!!いつまでボクに待たせる気だ!!」

飛んできて・・・突然目を吊り上げて怒鳴ってくる。いや、たしかに朝から昼まで待たせるのは悪いと思うけど俺、授業があるっていっていたような気がするんだけど・・・うーん、まぁ、一応あやまっとくっちてもんがヘタレ魂の行く末だ。

「いや・・・あの、すいません・・・」

「うぇ!?べ、べつに謝るようなことじゃないよ!!」

どっちだよ・・・といいたい気持ちをグッとこらえて、俺は一応頭をさげておいた。リーは俺よりも身長がすさまじく小さいので、頭をさげたら丁度俺の頭がリーの顔と同じ位置に来てしまうのだ。リーは継ぎ接ぎだらけの人形を胸の前で抱えながらあわあわと焦って、俺の頭を必死に上げようとする。・・・ふむ、ということは本当に誤るほどの事でもなかったようだなぁ・・・。

「んー・・・じゃ、飯食おうぜ、リーは昔から苺ジャムのパンが好きだったよな?」

「うん!!」

「んで・・・エルはこれでいいよな、チョコパン」

「・・・覚えててくれたんだね」

「まぁなぁ・・・。ていうか、記憶が思い出されたときに同時に思い出しただけなんだけどな」

「ん・・・それでもいいよ、うれしい」

エルとリーは二人ともうれしそうに俺からパンをうけとる。パンだけで、この二人のこんなにも美しい笑顔を見られるなら、安いもんだなと思いながら、学食の中で一番安いただの食パン一枚を俺は頬張る味は全くないにも等しいのだが、おいしそうに食べる二人を見るだけで、少し軽くなってしまった財布の中身は、どうでもいいことと思えてくる。・・・うーん、でも、毎日こんな感じの生活はできないから、明日からはおにぎりでも作って食うかな。

「あ・・・そうだユー」

「ん?どした?」

パンをかじりながら俺は聞き返す。リーはそれにたいして少し笑うと、行儀が悪いよぉとかいいながら言う。

「暇な時間に【氷翼の魔術師】の動きをしらべてたんだけど、どうも不思議な行動をとっているとしかいえないような動きをしていたんだ」

「・・・不思議な動き?」

「うん、不思議っていうよりは妙な動きという言葉のほうが合うかもしれないね」

「あ、そのことなんだけど、私も思ってたのよ」

「・・・エルもか?」

・・・二人ががんばっている間に寝ていた俺はなんなんだろうとか悲しそうな顔をしながら俺は聞き返す。エルはそんな俺を当然のように無視して口を開く。

「あの・・・なんていうか、宮西高校の近くではないんだけど・・・確実にここを中心として町を円を描く様に回っていたの。その間に何らかの魔術を地面にしかけていたらしいんだけど———なにぶん距離が遠くて、私には構成を見破ることは出来なかったの」

「ボクもこのクソ魔女と同じ意見だね。でも壁による障害がなかったから一つだけ情報の違いがあるね」

「・・・どんな違いだ?」

「魔術は十メートル歩くごとにしかけられている。つまり、十メートルに一個ずつしかけられている。その一つ一つは小さいんだけど・・・まるでなにかを予知しているかのように、予想しているかのように、その動きには迷いがなかったね。『あいつ』とコンビを組んでから何度か【魔術】を目の辺りにしてきたけど、こんな大規模魔法は初めてだ」

なにかを準備しているみたいだ、という言葉を残して、リーは苺ジャムのたっぷりかかっているパンをパクリ、と食べ始める。エルはそれ以上情報がないといわんばかりにチョコパンを食べ始める。そんな中、俺はというと、屋上のフェンス越しに学校の外を見る。そのさきで、いつもどおり、人間が、日常を過ごしている。その中にひとつの違和感があるとすれば———

「あそこ、だな」

俺は目をこらす。違和感を感じる場所を、目を凝らして見始める。すると、俺にさまざまな情報の光景が流れ込んでくる。空を切り裂き。
大気を切り裂き違和感の先まで俺の見えている光景だけが動く。俺の体はそのまま屋上にある。目もそこにある。だけど、魔力の瞳だけが、俺の体から抜け、違和感の場所まで迫っていく。
そしてその場所にあったのは・・・

「『氷の・・・花』?」

俺はそう呟く。一般の光景にまじる、一輪の氷の花。それが十メートル置きに一輪ずつ咲いている。それに不思議がる人間はいない。それにまるで———結界でもはっているかのように、普通の、魔力を持っていない人間は、反応しない。
ん・・・?———結界だと?———

「・・・おい!!」

「ふ、ふぇ!?」

「は、はい!?」

俺は二人を呼ぶ。二人は俺のちょっと大きな声に反応して体をビクッとさせる。それを俺はあえて無視して、真剣な声で、あまりにも緊張しきった声で、いう。

「・・・エル、お前はいつ【氷翼の魔術師】の動向を探り始めた?」

「え・・・えっと、四時限目の最後あたり・・・かな?」

「リーは?」

「お、同じぐらいです」

「・・・やべぇぞおい!!今すぐここから逃げるぞ!!エルはローラたちに通信を始めろ!!俺とリーは———逃げ道を確保する!!」

そして、その俺の言葉を待っていたかのように———学校を覆うように、水色の、ところどころゴツゴツした、氷を思わせるような結界が———張られ始めた。
そして声が聞こえる。自分の妙な動きを探らせて———逆に位置を知ると言う高度なだましを披露した本人が———笑い声をあげる。ひどく嫌悪感を思わせるような声で、ひどく絶望しきった声で———笑う。
そしてこういうのだ———まだ立ち上がることさえ出来ていない俺たちに向かって、こういうのだ———

「さぁ笑おうぜぇ!!この史上最悪のショウタイムを歓迎して、笑え!!紅の炎と氷結の翼のデスゲームを———楽しもうぜ?」

屋上に必ずある給油タンクの上に———その、水色の、悲しい氷の色をした長髪の、サングラスをかけた男が、【氷翼の魔術師】が———
立っていた。


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