コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 二話解禁
日時: 2011/09/01 02:20
名前: だいこん大魔法 (ID: qd1P8yNT)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=758.jpg

初めての投稿です!!そして初めての小説です。まだ途中ですががんばって書いていきたいと思います!!内容の細々とした設定は後々追加していく予定ですのでどうかよろしくおねがいします!!そして、初めて書くので全然下手で文章力もないですが、荒しとか、下手だからやめとけとか言わないでください。そう思うならとっとと帰っちまえ!!とおもう所存ですゆえ・・・。^^;
タイトル変更のお知らせ 【紅蓮の契約者】からErret Crimson〜紅蓮の契約者〜になりました^^;オリキャラ募集は引き続き行っています^^;おねがいします〜

参照200突破したので主人公から一言—————「え?は?おまえなにいっちゃってんの?そういうのは作者がするもんだろ?」———いいからいいから———「いいからじゃねーよ!恥ずかしいだろ!?」———いいからやれよ馬鹿!!———「逆切れされた!?」———・・・いつまでもこのヘタレが私に逆らってくるので今回はこの辺で———『一言終了』

参照300突破したのでヒロインから一言—————「こんにちは、エルシャロン・ユアハーツです♪この度は私と裕介のイチャイチャラブストーリーを読んでくださり」———ちょ、エルさん?違う、違うからね?———「・・・はぁ?人間風情が気軽に私の名前を呼ぶんじゃないわよ」———おーい・・・本性でちゃってますよ〜———「ていうかそもそもこれを裕介が見るわけじゃないんだし、一言とか必要ないじゃない」———・・・あー、エルさんが帰っちゃったので今回はこの辺で———『一言終了』

参照400突破したので先生から一言—————「こんにちは(キラッ)髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助デスッ(キラッ)」———うそはよくないと思います、先生———「う、うそじゃないもん!!ほんとだもん!!」———きもいんでやめてもらえますか?———「フン・・・キサマはどうやらこの私を怒らせてしまったようだな・・・喰らえ!!ハゲビーム!!」———えー、この先生相手にするのがめんどくさいので———『一言終了』

参照500突破したので西野から一言—————「始めてまして、西野です。鎖牙裕介の友達やってます。好きなことはゲームで趣味はゲームで将来結婚したいのはゲームで」———おいオタク。お前は自己紹介でなにいってやがんだよ———「今発言してきた人は無視してください。ゲームの中の登場人物の声ですので」———おいお前、作者にむかってそんなこといってっと登場させないぞ?———「では、ここらで俺がオススメするゲームを紹介し」———・・・どいつもこいつもまじめな挨拶ができないと私が失望したのでここらへんで———『一言終了』

参照600突破したので昌子から一言もらおうと思ったけどもうなんか前のやつらがとてもめんどくさい反応をしていたのでこの企画はなかったことに———「ちょ、ちょっと作者さん!!私にもやらせてくださいよぉ!!」———えー・・・だってどうせふざけるんでしょ?———「ふ、ふざけないです!!だからお願いします!!」———まぁそこまでいうならやらせてあげないでもないけど———「そうですか?ならもうあなたには用はないのでとっとと帰・・・」———はいはい、強制終了します—————『一言終了』

参照700突破したのでサブキャラクターみたいな感じになっている佐々木さんから一言—————「う、うぇ?わ・・・わたしですか?」———うん、おねがいね———「う・・・うう・・・あ、あの・・・こ、この物語は・・・ええと・・・あの・・・そのぅ」———緊張しなくていいよ〜、一言いってくれればそれでいいから———「え、あ・・・はい。え・・・と、この作品は、んと・・・」———む、無理しなくてもいいよ?———「ふぇ・・・お、お役に立てなくて申し訳ありません」—————というわけで、一番まともな挨拶をしてくれようとした佐々木さんに盛大な拍手を!!『一言終了』

もうすぐ一話終了だっていうことで、ここでひとつ、主人公に一言もらおうと思います、どうでしょう?こんどこそやってもらえますね?—————「よ・・・よし、今度こそはいけそうだ。ちゃんとやってやる」———そうこなくっちゃな、主人公さんよ———「うーん・・・若干作者がうざいけどまぁしょうがねぇ・・・やってやらんこともないぜ」———いいから黙って始めなさいこのヘタレ主人公———「あーあー!!わかったよくそっ・・・えーと・・・なになに?」———プッ・・・セリフも覚えられてなかったのかよこの子———「うぐっ・・・う・・・うるせぇこの駄作者!!ちょっとだまっとけ!!」———といわれて黙る私だとお思いですかな?———「・・・もしかして、最初のやつ根に持ってんのか?」———・・・———「ぷっ・・・器のちっちぇやろうだなぁ」———・・・えーと、では、次回から主人公はこのヘタレ男ではなく雉田先生に———「え?まじ?よっしゃああぁぁ!!この髪の毛がワイルドなほどに生えている雉田信之助様にすべておまかせあれええぇぇぇ!?」———「先生はだまってろ・・・!!」———「なんだと?このワイルドなほどに髪の毛・・・もといワイルドなほどに髪の毛が生えているこの雉田信之助様にただのヘタレのお前が勝てるとでも?ハーッハッハッハ!!」———「・・・ハゲ、育毛剤、つるつる、カツラ、テカテカ、抜け落ちる髪の毛、ワイルドほどになにもなかツルツル頭」———「うわああぁぁ!!ヘタレ男がいじめるううぅぅ!!」———「きしょいんだよこのくそやろう!!くっつくんじゃねぇ!!」———
・・・と、いうわけで、一話終了まじかの一言でしたー、また次回〜———「「っておいなにかってに終わらせてんだこのくそ作者!!」」———そういうところだけはそろうんですね、そしてきしょくが悪いですね、先生———「うわあああぁぁん!!」———というわけで、まぁ・・・最後ぐらいはお前に閉めさせてやるよ、ほら、最後に挨拶ぐらいしときなさい———「ぐっ・・・まぁいい、ていうか一言とかなにもいってないような気がするけど・・・ま・・・いいか。んじゃ、Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜の一話を読んでくださりありがとうございました。引き続き、二話もこの駄作者が書いてくださるということなので、期待せず、むしろ作者を罵倒しながら待っていてください、んじゃ・・・というわけで」———一言終了。そして作者から一言
—————————まだエピローグが終わってないんだぜ——————————


最近かいてて思ったこと『別の小説に熱が入ってしまってなかなか進まない・・・』

山下愁様による、この作品の宣伝文です!!なんというかもう神ですね^^小説本編が宣伝文に劣っているという真実が———^^;


————————

「僕は君を——守りたいんだ」


夕日が赤く染める空き地で、少年は少女に『力』を入れられた。
それは、彼女を守る為の能力——。

その日を境に、主人公・裕介の物語は始まった。


それから高校生になった裕介の日常は、至って普通だった。
幼なじみと登校し、
友達と馬鹿騒ぎを起こし、
普通に授業を受けると言うありふれた人生を送っていた。

人生の脇役を演じる裕介の前に現れたのは、


1人の転入生だった————。


そして、その転入生は、裕介が昔好きだったと言う女の子だった。


予測不能なファンタジー小説が、コメディライトにて活躍中!

裕介の未来はどうなってしまうのだろうか?!


    Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜


「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように、『これ』も存在するの」

————————




>>6 登場人物紹介&オリキャラ素材

第一話 サブタイトル【邂逅】
プロローグ>>0
一章、始まりを運ぶ者 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>7 >>8
二章、再会の意味を知る者 >>8 >>9 >>10 >>11 >>13 >>18 >>23 >>25 >>26
三章、紅蓮の契約者 >>29 >>32 >>33 >>34 >>39 >>43 >>44
四章、幽霊屋敷の能力者 >>47 >>48 >>49 >>52 >>53 >>54 >>55 >>57
五章、孤高の翼をもつ者 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>71 >>74
六章、孤独の愛する者 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88
七章、結社最初の襲撃者 >>89 >>92 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>109 >>115 >>116 >>120 >>121 >>122 >>123 >>124 >>125 >>126 >>127 >>132 >>172 >>176 >>177 >>180 >>182 >>183 >>184
エピローグ>>186 >>187 >>188



第二話  サブタイトル【解禁】
プロローグ>>199



参照800突破初企画始動 裕介、中学時代のバレンタイン >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>140 >>147 >>148 >>149 >>155 >>158 >>162
>>165 >>166 >>167 企画END

魔法の詳細てきなもの>>142
秋原かざや様による小説紹介文>>185

作者自作イラスト(裕介) >>56 >>110 (エル) >>67 >>93 >>189 (リーナ) >>91   扉絵>>0
凡さまの神イラスト>>170

スペシャルサンクス(コメントをくれたお客様) >>67

では、そんなこんなで本編スタートです!!↓ 

 

   プロローグ、涙とともに消える記憶

「この世界に空気が存在するように、光が存在するように、太陽が存在するように月が存在するように・・・『これ』も存在しているのよ」

なにもない。ただの空き地となってしまったこの場所で、一人の幼くも美しい、それでいて不気味な雰囲気をまとっている少女の声が響く。

夕日に照らされた少女の髪はオレンジ色に染まり・・・顔は、影にかくれて見えない。草が適当なサイズに切られているこの空き地には、もう一人の少年らしき人物がたっていた。
その少年らしき人物は少女の声に聞き入り、うんうんとうなずきながら、少女のほうをみつめている。その少年のほうは影になっておらず、六、七歳の男の子だということがわかる。とくにといった特徴の無い顔、少しだけ長い漆黒の髪、身長はその少女よりも少しだけ大きい。

少女は子供が無邪気に笑っているのとは程遠い、美しい笑みを浮かべながら、その少年のことを見ている。その少女の雰囲気には、まるで愛しい人をみているかのような空気がまとっているようにも思えた。

少年は早く続きが聞きたいのか、早く早く、と少女のことを急かす。少女はニッコリは笑った後、再び声をだす。

「『これ』は使える人には使える。たとえば、それが得意な人にとってはそれが簡単にできて、それが得意じゃない人はそれは簡単にできない。つまりそういうことなの。『これ』は、私のように使える人にとっては簡単に使えて、あなたのように、使えない人にはできないの。わかった?」

首をかしげながら少女は少年に聞く。少年はそんな少女の言葉にガッカリした雰囲気をだしていた。それを察した少女は、慌てて言葉をつけたした。

「あ、あ、でもね、あなたも使えるようになれる方法が一つだけあるよ」

それに少年は顔を上げる。その少女の顔を見ながら少年が感じたのは、疑問だけだった。まだ幼い少年の頭では、理解ができなかったのだ。
だが少女は、やはり愛しそうにその少年を見つめる。見つめながら顔をよせてきて、理解できていない少年の耳元でそっと・・・ささやく。

「そう・・・ひとつだけ。私の力をあなたに入れる。そうすれば、あなたは『これ』を使えるようになる」

「ほ、本当!?」

そのときはじめて少年は歓喜の声をあげた。だけど少女の言葉はまだ続いていて・・・

「でも・・・それをやったらあなたは、あなたの人生は・・・捻じ曲がる。私のような狂った化物しかいない、最悪の人生・・・違う、もう人生ともいえない道を進むことになる・・・それでも、いいの?」

さっきとは裏腹、少女の声には寂しさが宿っていた。それは自分に対する言葉でもあったかのように、少女は寂しそうに顔をゆがめる。
少年はそんな少女の顔を見るのが嫌いだった。少女とあって二ヶ月の間にこの表情を何度みたことだろうか、見るたびに、少年の頭の中にはひとつの言葉が浮かび上がる。————守りたい————と。

それは小さい子供の我が侭な感情なのかもしれない。でも少年は、自分のことなんかどうでもいいから、少女を守りたい・・・と、そう思うのだ。好きな人を———守りたいと、思うのだ。
だから少年は、すぐ近くにいる少女の腰に手を回し、思い切り抱き寄せてから、言うのだ。

「・・・僕は君を、———を守りたいんだ」

その言葉に少女は目を見開き、驚きの表情を見せる。今までに無かった反応に少年は笑いながら、もっと強く少女を抱き寄せる。その細くてしなやかな体を、抱き寄せる。

少女は少年の抱擁をうけいれながら、うれしさに笑顔を見せる。今までに自分に近づいてくる奴は大抵汚いやつばかりだった。『これ』を使おうと自分を利用したりする、汚いやつらだったり、この力を恐れた連中による、自分を殺そうとするものばかりだった。だけど、この少年からはそんな汚いものは見えない。あるのは、自分を守りたいという純粋な・・・気持ちだけ———

「じゃぁ・・・力をいれるよ?」

そう小さく少女が呟く。うれしさを押し殺したかのような声で、そうつぶやく少年はその少女の言葉に返す。

「どうやって?」

少女はやはり、愛しそうに少年の言葉を聞く。だけど、ちゃんと答えてあげないとだめだと思った少女は、少年の胸から少しだけはなれて、目をみて言う。

「簡単だよ〜。ただあなたの手にわたしの力を込めた手を重ねるの」

よくわからない、といった表情をみせた少年だが、一応少女から離れて、両手を前に突き出す。少女は少年の行動の速さに納得して、両手に力を込める。その瞬間、その小さく滑らかな手に黒い幾千の文字が生まれていく。その手を少年の手に重ねるようにして差し出した少女は、こう呟く。

「はい、これで私の力があなたのなかに入った。でも、最後の言葉を交わさないと、契約は完成しないの」

「契約?」

「そ、力を分け与えるための契約の儀式。その段階が今ので、言葉がこれから言わなければならないもの」

「えと・・・なにをいえばいいの?」

「ただ私のことを愛しているといえばいいの」

「え・・・」

「もしも愛していないもの同士が力を共有すると・・・その力は互いを拒絶して、暴走してしまうの・・・あ、あの・・・それで、あなたは私のこと、嫌い?」

「き、嫌いじゃ、ないよ」

「じゃぁ言ってよ、好きだって」

少年の顔が真っ赤に染まっていく。夕日に照らされている今でもわかるほどに、紅く染まっていく。それに少女は笑い、言葉を発する。

「私は、裕介のことが好きだよ」

おそらくその少女の顔は、真っ赤に染まっていたのだろう。わからないのは、影にかくれているからだ。
そして———、少年は言葉を発する。少女を愛しているといおうと、言葉を発しようとする。
そこで———————すべての物語は始まったのだ。ゆっくりと、着実に・・・鎖牙裕介の物語は、始まったのだ。

        

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Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【初企画始動】 ( No.166 )
日時: 2011/04/24 23:10
名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)

その後・・・俺は病院に運ばれ、すぐさま検査をうけた。だがしかし、俺の体が異常なのか、外傷はほとんどなかったらしく、足の腱が前よりもやばい状況になっている以外、ほとんど日常に差し支えないぐらいの怪我しか見当たらなかった。
病院から単身、結局だれも見舞いに来てくれなかった半日を思い出しながら、俺は歩き出す。目の前にある商店街をぬけて、家に帰るために歩き出す。もう体も元気はつらつで、足の腱も落ち着いてだいぶ前の状態にもどっている。普通こんなすぐに歩けるようになるなんておかしいのだが、俺はそんなこと気にも留めずに帰路につく。
一日病院で過ごし、さらに半日病院で過ごした俺は———再び日常に戻るために、家に帰る。
あの後、どう事態が収まったかなんて分からない。だけど、俺はもう、そんなことは気にしない。今の俺はただの脇役。主人公になった俺がおこした出来事なんて、他人がやったのと同じだ。だから俺は普段どおりにしていればいい。そう、自分に言い聞かせながら、俺は再び———脇役の道を進む。誰かのために生きる人生、自分のために生きる人生・・・主人公の道はそれぞれだ・・・だけど、脇役の道は・・・ただ、敷かれたレール・・・決められた人生を進むだけの・・・空しい道。でも、かまわない。それが俺の人生であり、俺が決めた道だ。
だから、誰がなんといおうと俺はもう———主人公になんて、ならない。主人公になったところで———俺はどうせ、人を傷つけることしかできない。暴力を振るうことしか出来ない。
空手空手と散々いっていたが、それかは所詮、武道という名の相手を傷つける道具でしかない。それを俺はやっていて、自分の人生に生きがいを感じでいた。そんな———そんな最悪なやろうの末路は、脇役で・・・十分なのだ。そんな脇役は・・・ひっそりと、裏方に徹していればいいのだ。
自身のことを悪く言い過ぎているのかもしれない、だけども、これが普通で、それが当たり前なのだ。それを表に出さないだけで、人は誰しも・・・いや違う、脇役は誰しも同じことを思っているはずだ。だから、これは別に俺が自身を傷つけるためにやっているわけではなく———事実を、体に、脳に、教え込ませるためにやっていることなのだ。
まぁ・・・そんなことさえ説明するのも、もうめんどくさくなってきていた。俺は何度も何度もそれを自分に言い聞かせるために、何度も自分自身のなかで説明を繰り返してきた。俺は主人公ではない、脇役なんだと・・・言い聞かせてきた。
・・・なのに、な。
なんでこんなに———悔しいんだろうな?
脇役な俺が、一人の女の子のために、主人公になろうとした。その女の子からみたら主人公に見えるように、必死でがんばった。痛む足を無茶して動かし、無事俺は主人公に・・・なったのだと思う。だけども、こうして誰にも迎えられることなく、ただ一人ポツリと商店街を歩いていると———自分が再び脇役にもどったのだと実感させられているようで———主人公と脇役は遠すぎるんだと、壁が大きすぎるんだといわれているようで———そしてもう、二度とその頂にたどりつくことができないとしめされているようで———悔しくて、ならなかった。

「・・・ちくしょう」

俺は、もしかしたら、愛のために主人公に戻ってなかったのかもしれない。ただ自分が、もう一度主人公になりたかったから、その踏み台として、愛をつかったのかもしれない。そう思ったときにはもう・・・俺の瞳から、涙が流れ出していた。
俺は・・・主人公に戻りたかった。かつて味わった、主人公でしか味わえない高揚感・・・それをもう一度、俺は感じたかっただけなのかもしれない。だけども、主人公になったところでその高揚感を味わうことはできなかった。それは・・・誰かを踏み台にして、自分だけがいい思いをしようとする最悪な脇役の男に対する・・・罰だったのかもしれない。
だから俺は、一人で歩く、脇役の道に、もう誰も巻き込まないと決意して、歩く。ただ一人、ただ独り・・・歩く。商店街、見知った道をただただ独りで歩き、独りで泣く。
・・・帰ろう、俺だけの、たった一人の脇役の・・・日常に。
そう思いながら・・・俺は、家に帰るのだった。



———裕介語り 終






あー・・・これが、俺の昔の話だ。たった一度だけ、主人公に戻ろうと決意したときの話しで、たった一人の女友達のために奮闘した話だ。
・・・いや、お前たちのいいたいことはよくわかる、コメディ・ライトのくせにハッピーエンドじゃねぇし全然後味よく無いじゃないかよといいたい気持ちもわかるけど・・・勘弁してくれ、これは俺が、今いる魔術の世界で感じている主人公の心と、昔感じた人間の世界で感じた主人公としての心の違いをたしかめたかったから、ただ自分の心の整理のために思い出し、語っただけの物語だからな。
・・・ま、そんなこんなで、俺の昔話は終わりだ。つまらない話をして悪かったとも思うけど、そのへんは作者にでも文句つけといてくれ。
んじゃ、鎖牙裕介、中学時代のバレンタインはこれにて終了、はいおつかれさまでしたー

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【初企画始動】 ( No.167 )
日時: 2011/04/24 23:12
名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)










————話は続く


・・・私は、好きな人が出来た。
宮西第二中学校、カップル伝説のその日に・・・本当の気持ちに気がついた。
前々から、彼のことが好きだった。いつも私と、一歩距離を置いて話す彼、いつも私に積極的に話しかけないで、よく悔しそうな顔をしている彼、なにかに悩んでいるその姿はとてもかっこよく・・・とても、美しかった。だけど・・・その彼が、なににたいして悩んでいるかなんて、私にはわからなかった。彼はいつも私から距離をおく。まるで・・・自分に近づくと、私がなにかになってしまうのだといわんばかりに。
それでも・・・私は知っている。彼は、本当に優しい人なのだと。私は知っている、彼は何気ない気遣いができる、いい人なのだと。私は知っている・・・彼が、一つの悩みに、自分の人生そのものをかけようとしていることを———。
そして私は・・・そんな彼のことが、好きになってしまった。キッカケというものは、何気ないものから始まり、大きなもので終わると、私は思う。初めて彼を意識しだしたのは、中学一年生の時、たまたま席が隣で、私が教科書を忘れてしまったときに、私に教科書を貸してくれたというものだった。彼は、私に教科書を貸した後、自分が忘れたということをアピールするように、忘れましたー、と先生にいっていた。それは、彼にとっては何気ないものだったに違いない。
だけども私は・・・そんな彼の行為をうけた瞬間に、ドキン、ときてしまった。
そして・・・最後、私が彼のことを本当に好きになってしまったんだなぁと実感したのが・・・昨日、宮西第二中学校カップル伝説・・・その日だった。
彼は、私のために傷ついた。体を張って、私のことを・・・私のこれかに歩む道を、切り開いてくれた。空手をやっていたときに切ってしまったという足の腱が切れたってかまわない、といったふうに、彼は私のために、その拳を振るった。
私はけして、暴力が好きなわけではない。だけども、その暴力が・・・誰かを護るため、・・・私を護るために振るわれたとしたら・・・?どんな人でも、その暴力を認めなければならない。認めてあげなければならない、暴力はけしていいものではないけれど、暴力でしか解決しないことだって、この世にはいっぱいあるはずだ———。
だから・・・明日、彼に私は、自分の気持ちを伝えたいと思う。
私のような人間が、彼とつりあうか・・・なんてのはどうでもいい。ただ私は、この思いを伝えたい。彼に、自分の気持ちを知って欲しい。
私、倉橋愛は・・・大好きな、この世で初めて、好きになった彼・・・鎖牙裕介に、自分の気持ちを伝えよう。
たとえそれで、私の気持ちが彼にとどかなかったとしても、あきらめたりはしない。彼には、好きな人がいるかもしれない。それでも私は、その人よりも彼に好きになってもらうために努力したいと思うし・・・それ以前にもう、私は・・・彼以外に、好きになれる人なんて・・・いないように思えた。
だから伝えたい。ありがとうと、こんな私のために、体を張ってくれたこと、こんな、嫌われ者の私に、優しさをくれたこと、こんな私に・・・好きという気持ちを教えてくれたこと———そのすべてに・・・ありがとうと、伝えよう。
そして———そんなあなたが、好きだということを———伝えよう。

「・・・裕介、大好きだよ」

私は・・・そうポツリと、昨日彼が意識を失う前につぶやいた言葉をもう一度自分の部屋の中でつぶやき・・・明日のことで緊張する前に・・・眠りにつくのだった。








———裕介、中学時代のバレンタイン 終

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【初企画始動】 ( No.168 )
日時: 2011/04/24 23:20
名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)

企画終了です!!なんともまぁ時間がかかってしまったことで・・・どうもすいません^^;

さて・・・参照1000超えたというのに企画をなにも考えていなかったわけで・・・どうしましょう^^;
よし、参照1100超えたら考え始めようそうしよう!!
というわけで、これから本編も進行させていきたいと思いますのでどうぞよろしくおねがいします^^;

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【企画終了】 ( No.169 )
日時: 2011/04/26 20:47
名前: だいこん大魔法 (ID: OkVLMN/u)

あ、参照1100突破・・・なにも考えられない^^;企画どうしよう・・・よし、とりあえず一話が終わったら企画をたてよ(ry

Re: Erret Crimson〜紅蓮の契約者〜 【企画終了】 ( No.170 )
日時: 2011/04/27 17:36
名前: 凡(ぼん) (ID: dB4i1UE/)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id=431.jpg


エルちゃんと裕介くんですッ!!
下手ですが描きました!
絵チャのやつで描いてるのですっごい画質悪いのですが、これでよろしくっす!(>_<)

企画やるんすか!?
是非とも楽しみにしてますよっ〜★
イラストのことで協力できることがあれば何でもおっしゃってくださいね〜ッ(●^o^●)


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