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ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜
日時: 2012/07/10 23:37
名前: 緑野 柊  ◆5Qaxc6DuBU (ID: DnOynx61)

 ついについについに来ました! 

 どるさんとの合作!

 このお話はどるさんのキャラクタ—設定を元に、私緑野が文章を作らせてもらってファンタジーギャグ(シリアスもたまに)のお話です!


 今までの作品を見てきた方たちは少し驚くくらい作風が変わりましたが、みなさん楽しんでくださいね!あ、お話を。


 それではどるさんと読者さんに感謝しながら、

 このお話を書き進めていきたいと思います!
 
 そして出来れば感想が欲しいです!待ってるよー!!

  ここからギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜の世界に……
 ↓レッツゴー!!!(^O^)/

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Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.41 )
日時: 2012/08/26 21:16
名前: 緑野 柊  ◆5Qaxc6DuBU (ID: DnOynx61)

                * 

「貴様は……」
 そう呟いたかと思うと、ハッと気が付いた時には彼女はもう目の前まで来ていたのだ。
 まさかあの一瞬でここまで—!?
 急激に恐怖というものが私を襲った。
「死ね!」
 黒いフードで顔は見えなかったが、ただならぬ殺気に、私は肝がひやっとする以前ではない。肝を氷漬けにされたような。そんな恐怖心に襲われた。
 殺される。
 その単語しか私の脳内には浮かばず。
 風を切り一直線に私に向かって来るサーベルに、私は咄嗟の事でシフォンさんに「何やっているんだ!避けろ!」というまでその行動に気が付かなかった。
 寸前で私はその攻撃をしゃがむ事で何とか避ける。
 小さくフードの舌打ちが聞こえた。
 そのまま右に転がるように移動し、態勢を整えるが。そもそも私は剣使いではなく魔法使いになることを祈望しているんだ。それに私はまだ見習いだし。相手に立ち向かう術がない。
 ヤバいヤバい。これは本気でヤバい!どうしよう殺されるの?私ここで惨めに一生を終えるの?夢も叶わずに?
「ミルちゃん!」
 その叫びがなければどうなっていた事か、我に返った私は、間一髪のところで右に飛び相手の攻撃を避ける。
 普通ならここでシフォンさんが助けに来てくるのだろうが。彼女も彼女で何かを思いついたらしい。
 何かを企んでいるニヤリとした笑みで。
「よしいい機会だ。その身を持ってワタシが護身術を教えてやる!」
 驚きで私は一瞬何を言っているか理解が出来なかったが。なるほど百聞は一見にしかずとかいう奴か。まぁ一見じゃなくて、一歩間違えれば死んでしまうが。そうシフォンがしないのは私が死なないという絶対的自信があってのことだろう。
「止めてよ!お姉ちゃん!ミルちゃんが死んじゃう!」
 必死の形相でそう訴えかけてくれるマフィンちゃんを見て、私は「ありがとう」と心の中で呟いた。マフィンちゃんは優しい。
「いいのマフィンちゃん!シフォンさん護身術とやら私にご指導お願いします!」
「あぁ、そう来なくっちゃな!」
 そうシフォンが叫んだ瞬間右手から攻撃が来る。
「いい?ミルちゃん。突きが来た時は後ろにバク転やらして避けるんだ。それでもし背後に壁などがあり後ろに下がれない場合は右か左かどっちでもいい。その方向に避けろ!」
「はい!」
 そうしている間にも敵は私に向かってる突きやら横切り縦切りを繰り出してきた。
 私はシフォンさんの指示に従い。その攻撃を避け続ける。
「剣士というものは普通盾を持っているから、盾を使うことにより相手にちょっとした攻撃の隙を与える事が出来るが。ミルちゃんは魔法使い祈望だろう?」
「はい!」
「それに今は魔法は使えない……となると。こちらの攻撃は極めて不可能だろう。ならば、攻撃を避けるしかないからな」
「はい!」
 私もこの人の攻撃パターン手の動きを見て、だんだん攻撃を易々と避けれるようになってきた。多分あちらもその事に気付いている。焦りで段々攻撃が雑になってきた。
 これならなんとか持ちこたえられるかもしれない。そう私が徐々に自信をつけてきた。その時だった。
 床に転がる椅子に気が付かず、それに躓き転倒してしまったのだ。
「うっわぁ!痛てててて……」
 大打撃を受けた我が御尻をさすっていると、突如不穏な空気を頭上に感じる。
 しまった!
 フードはその隙を易々と逃がす事はしなかった。
「死ね」
 不気味にそう言い放つと、容赦なく私にサードルを振り下ろす。頭に向かって。
「「ミルちゃん!」」
 遠くで二人の悲鳴が聞こえた。
 もう……駄目だ。
 死を覚悟して目を瞑った。その時だった。
 カキーンッ
 待ち侘びた。刃物と刃物がぶつかりあう音。
 瞳を開けた先の剣を振りかざした優者はピンク色の髪を靡かせる女性ではなく。栗色の髪を靡かせる少年であった。
「何やってんだよ……テメェ」
 ……プレッツェル!?

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.42 )
日時: 2012/08/27 00:49
名前: 緑野 柊  ◆5Qaxc6DuBU (ID: DnOynx61)

               *  

 一瞬だけフードを被った奴が怯んだ瞬間を、オレは見逃さなかった。
 すかさず右足をすくいあげるように蹴ると。油断していたフードは「きゃあ!」と悲鳴を上げて床に倒れ込んだ。
 苦痛で顔を歪めているそいつに、馬乗りをして動けないように右手を背中にまわす。
「動くな!」
 すかさず首元に剣を当てる。
「少しでも動いたらこの首、切り落とすぞ!」
 少しでも相手がびびるように、大きな声でそう脅す。
 フードの奴は悔しそうに唇を噛みしめた。
 その時ミルクレープにはその人が涙を堪えるようにそうしていたのかと思ったと彼女は言った。
 シフォンは茶化すように、口笛を吹く。
「御見事。流石元兵士だけはあるわねぇ」
 最後のその一言だけなければオレもこんな事はしなかっただろう。
「煩い!」
 プレッツェルはシフォンをギッと睨んだのだ。
 その睨みに殺傷能力でもあれば、彼女はただでは済まなかっただろう。
 シフォンは肩を窄めただけだった。
「ありがとう。プレッツェル君」
「別に友達を助けるのは当たり前だろう?」
 プレッツェルは恥ずかしそうに、頬をぽりぽりと掻きながらそう言った。
「そうだね」
「……あぁ」
 シフォンは大きくため息を吐いて、やれやれというように首を振り。
「ハイハイ。分かったからこんな所でイチャつかないでおくれよ」
「「イチャついてない!」」
「イッ!?」
 二人で声を揃えてそう否定すると。マフィンだけは本気で取ってしまったようで。赤面をしてわなわなと震えていた。
「ちっ、違うからね。マフィンちゃん!信じてね!」
 慌ててそうマフィンちゃんに言うと。なんとう友情パワーだ。
「はい!信じます!友達ですから!」
 マフィンちゃんが神々しい光を放っているように見えるのは私だけかなー?
「……にしてもプレッツェル君。やけに長い憚りだったね」
「断じて違うからな」
 プレッツェルは眉を吊り上げて、それだけはどうしても否定したかった様だ。
「オレが出られなかったのは。コイツのせいだ!」
 そうプレッツェルが指差したのは、信じられないような人物だった。
「わっわたしですか!?」
 本人でさえ分かっていなかったし。
 そうプレッツェルが可愛そうに臭い臭い(多分)トイレットルームから出られなかったのはマフィンのせいだと言っているのだ。
「そうだよ!コイツが扉をすごい力で押してくるから!」
 それでやっと自分がしでかしたことに気が付いたらしい。
「そう言えばわたし……あまりの恐怖で化粧室の扉を凄い力で押してしまっていたかもしれません。しかも体で」 
 ……え〜。
 オレは心の中で秘かに「どんな馬鹿力だよ」と少し引く。どうやら彼女も同じ様だった。どうして分かったのだと問われれば。それはまぁ、目つきが同じだったからだ。
「にしても。こいつはどうするんだぁ?」
 こんな茶番を繰り広げている間に。シフォンさんがフードの人間を椅子に縛り付けてくれていたようで。
 フードは悔しそうに俯きながらも、大人しく縛り付けられていた。反抗はしなかったのである。
「おぉ、サンキューな!」
 オレは縛られているフードに近づき、顔を見ようと覗きこむ。
 その瞬間フードの下に隠れている顔が赤くなったような……いやそれは有り得ないな。
「にしてもコイツ、なんでミルを狙ってきたんだ?」
「そんなの私が一番知りたいよ」
「ということは、ミルちゃんに心当たりはないんだな?」
「……うん」
 ミルの様子からして本当に心辺りはないのだろう。では何故だ?何故コイツはまだ上京して来たばっかりでたいして強くもない。何で右も左も分からないようなこんなひよっ子に?分からない。だってそんなの意味がないじゃないか。
 顎に手を当てずっとそんな事を考えていると。
「じゃあちょっと脱いでもらおうか」
 唐突に変態発言を言ったのはシフォンだった。
「「「えっ!?」」」
 しかし当の本人は何を三人とも顔を赤くして驚いているのだと、不思議そうにしていた。
「ぬっ、脱ぐって。ふ、服を?」
 そう誰もが尋ねたかったことを言ったのはミルクレープだった。
「馬鹿か!」
 オレはこの時心の底から言わなくて良かったと思った。ぺちんとシフォンさんはミルの頭を叩いたのだ。しかもかなり強めに。
「いったぁー!」
 涙目になって「どうして……」と愚痴っているミル。
「脱がせるのはフードだよ。フード」
「……あぁ!」
 シフォンさんはほとほと呆れている。
「馬鹿か……まったく」
 多分マフィン以外にむかって言っていると思うが。マフィンはすまなそうにしゅんとしていた。
「じゃあ、シフォンさんの意見に乗って」
 オレはその人に近づきそっとフードを取った。
 濃い赤毛を高い所で結び、しかめ面でふいとそっぽを向く。
 そこから現れた顔は……頭の中で一瞬過るものがあった。
 あ……れ?コイツ……どこかで?

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.44 )
日時: 2012/09/08 00:35
名前: どる (ID: 42kw2Lns)

本当にすみません…。
ありがとうございます。
書いて頂いて嬉しいです。

自分の気持ちというか…上手く伝えられなくて申し訳ありません…。
なんか、勘違いしてしまいすみません。

緑野さんがせっかく書いてくれていたのに…。
気がつかなくて、他の人に書いてもらおうとか思ってしまって、本当に申し訳ありません。

だいたい、自分が変なことを言うのが悪かったのに、
なのに…書いていただけて…。

本当に申し訳ありません;

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.45 )
日時: 2012/09/21 18:39
名前: 緑野 柊  ◆5Qaxc6DuBU (ID: DnOynx61)

 どるさんこの件についてのお話を総合掲示板のほうで書かせていただきました。私はどるさんの思いに反して身勝手にこの話を終わらせるつもりも始めるつもりもないので、返事を待たせていただいております。よろしくお願いします。

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.46 )
日時: 2012/09/22 02:17
名前: どる (ID: 42kw2Lns)

失礼します。すごく嬉しいです!!
私としてはこの先の話が気になって気になって仕方ないのでぜひまた書いていただきたいです!
わがままな私ではありますが…、ぜひお願いします!!


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