コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜
日時: 2012/07/10 23:37
名前: 緑野 柊  ◆5Qaxc6DuBU (ID: DnOynx61)

 ついについについに来ました! 

 どるさんとの合作!

 このお話はどるさんのキャラクタ—設定を元に、私緑野が文章を作らせてもらってファンタジーギャグ(シリアスもたまに)のお話です!


 今までの作品を見てきた方たちは少し驚くくらい作風が変わりましたが、みなさん楽しんでくださいね!あ、お話を。


 それではどるさんと読者さんに感謝しながら、

 このお話を書き進めていきたいと思います!
 
 そして出来れば感想が欲しいです!待ってるよー!!

  ここからギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜の世界に……
 ↓レッツゴー!!!(^O^)/

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32



Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.143 )
日時: 2013/02/03 13:57
名前: 緑野 柊 (ID: UgGJOVu5)


                *

 それから本当に先生はすぐにクーヴェルテイル行のチケットを買ってきてくれて、私も支度を済ませてしまって、出発は明日の朝に決まった。
 マフィンちゃんとプレッツェル君はまだ怪我人だし安静にしていた方がと心配(多分寂しいとも思ってくれていたのだろう)してくれたけど、シフォンさんは頷いて「行って来い」とだけ言った。
 私の覚悟を、先生とシフォンさんはきっと理解してくれたのだろう。大人だから。
 そして今日、まだ町に活気のわかない早朝、私は城下町、この国の首都グランマイルからクーヴェルテイルへ向かう。
 ブオオオオオオオオオオッ
 汽笛の音が鼓膜を揺らす。
 私は潮風に髪を靡かせながら、見送りに来てくれた皆に手を振った。
「プレッツェル君、マフィンちゃんシフォンさん。先生ーっ!」
「ミルーッ!気を付けて行って来いよーっ!」
「またギルドカフェで待ってますよー!」
「お前また落ち込んで帰ってこなかったらただじゃおかないからなぁー!」
「おおっ怖っ」
 シフォンさんの言葉だけがおかしいような気もするけど、私は最後に先生に目を向けて、ニカッと笑ってみせた。
「先生ッ!ありがとう!」
 先生は少し照れたように、俯くと。それでも大きく手を振ってくれた。
「絶対帰ってこイ。待ってるからナ」
「うんっ!」
 いよいよ船は出航する。
 最後の最後まで皆は手を振り続けてくれていた。
 もちろん私も大きく手を振り続けた。
 気が付けばもうあんなに陸は小さくなって。皆の姿も完全に見えなくなってしまった。
 私は大きくため息を吐くと、ただ広く、キラキラと朝日を反射して輝く海を清々しい気持ちで見つめた。
 まだ真実を知るのは、ちょっぴり怖いけど。それでも行こう。このモヤモヤが消えるまで、私はきっと、ずっとこの私のままだから。

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.144 )
日時: 2013/02/11 21:14
名前: 緑野 柊 (ID: UgGJOVu5)

 お知らせ☆.☆゜☆´

 実は今週学校の合宿があるので更新は無理そうなのです。
 そして帰ってきた後すぐに期末テスト期間に入りそうなので、しばらくは更新が無理そうです。申し訳ありません<(_ _)>

 時間があった時はなるべく更新できるようにしますので、見捨てないでください!!!!

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.145 )
日時: 2013/03/18 17:06
名前: 緑野 柊 (ID: UgGJOVu5)

          第十六魔法    私のお母さん


 まず私が最初に目を覚まして疑問に思ったこと。
 それは私達をここまで運んでくれたという、人たちと、私の記憶が食い違っていたこと。
 駆けつけてきた人たちは、あの時。確かに私はぼうっと道の真ん中で立っていて、両手に人形を持っていたという。
 どこか生々しくて気持ち悪い。木の人形。
 それを聞いてまずピンときたのが、人形遣いの持つ人形だった。木でできている筈なのに、どこか表情はリアルで、遠目から見たら人と区別がつかないくらい人間っぽい。
 でも私の記憶では。あのお母さんにそっくりな人形に吹き飛ばされて、背中を強く打ったところで終わっている。
 それからは何もない。何か暗闇で誰かと話をしていたような気もするけど。それは多分私の妄想だと思うし。
 その証拠に目が覚めた時。私の周りには人形なんてなかった。
 でもあの人たちが私に嘘を吐くとは思えないし。
 ……だからあの時のことを思い出そうと一生懸命思い返すのだけど。その度に額が疼く。額が痛いのではなくて、疼く。なんだかざわざわとする。まるで思い出すなと言うように。
 あの時一体何があったのか、それもものすごく気になるのだけど。
 取りあえず一番気になるのはやっぱり……あのお母さんにそっくりな人形のことだった。
 それも含めてお婆ちゃんに聞きに行こうと、啖呵を切って船に乗ってクーヴェルテイルに向かう船に乗ったのは良いものの、またもや船酔いをしてしまった。
 ……あぁー、クラクラする。気持ち悪い……。
 頭がガンガンする。足元もフラフラとしておぼつかなくて、甲板に景色が見えやすいように置かれたベンチに寝そべる。
「う〜……きぼちわるい」
 目元を腕で押さえてうんうんと唸っていると。
「大丈夫ですか?もしかして、酔ったのでは?」
 敬語で優しい声で、誰かが訪ねてきた。
「……あ〜……はい」
 朦朧とする中で、ぼんやりと答えながら、そっと瞳を開けると、丸い顔をした気の優しそうなおじさんが私の顔を覗いていた。
「顔色が悪いですね。これは本格的に酔ったようだ。でも大丈夫ですよ、ほら」
 言いながら遠い向こうを指さす。
 その指に連れられてそちらに目を向けると。小さな島の緑色のてっぺんが、ポツンとだけ見えた。
「そろそろクーヴェルテイルに着きますから」
 おじさんはそう言って、私の気分を和らげるようにやんわりと笑ってみせた。

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.146 )
日時: 2013/03/18 17:07
名前: 緑野 柊 (ID: UgGJOVu5)


                 *

「行っちゃったなぁ〜」
 オレはいつもの場所、いつもの席で、机にうつ伏せながら大きく伸びをした。
「そうね」
 シフォンさんはコップを布巾で拭きながらそっけなく返事をした。
「……行っちゃったな」
「そうね」
 またこのパターン。
 オレは拗ねて唇を尖らせながら、頼んだカフェ・ラテを啜りながら、じとっとシフォンさんを睨みあげる。
 その頭をバコンとお盆でたたきつける奴がいた。
「いったっ!?」
 驚いて思わずカフェ・ラテを吹き出しそうになると。
「お前。ウザい。その会話何回目?」
 眉間に皺を寄せたマカロンさんが仁王立ちをしてオレのことを見下していた。
 て言うかウザいって……なんとなく傷つく。
「だってまた。このお店も静かになっちゃったなぁ〜って」
「それはお前の考え方であって。見てみろこの現状をっ!席だって全部埋まってお客さん一杯だしこっちだって大変なんだよっ!それなのにお前ときたら『行っちゃったな』『行っちゃったな』ってウザいんだよっ!黙ったとけっ!」
 目をキッと吊り上げて、オレに熱弁してくるマカロンさんを、さらに上の鬼様がその頭を思い切り叩いた。
「お前が黙れ、お客の迷惑になるだろ」
 マカロンさんは涙目でたたかれた頭に触れているが、ぎろりとその冷たい瞳に睨まれて、しゅんと肩を竦めた。
 まだ少し納得していなさそうに。
「すみません……」
 取りあえず誤ってみせた。
「……まったく」
 ため息交じりにシフォンさんは呟くと、また厨房に入っていってしまった。
 マフィンは相変わらず忙しそうにお客様に注文を聞きに走り回っている。
「すみませーん!注文いいですかっ?」
「はーい!ただいまーっ!」
 なんて会話がオレの後ろでもう何回も繰り返されている。
 あんなにいろんな人に注文頼まれて、大変だろうな。まぁそれで大げさにぶっ転んで、大参事にならなきゃいいけど。
 なんて思っていた瞬間、背後でマフィンの短い悲鳴が聞こえたような気がした。
 何故か一気に体が熱くなる。
 気が付くと体がびしょびしょに濡れていた。
「……マフィン?」
 驚いてゆっくりと後ろを振り向くと、マフィンが顔を真っ青にして肩を小刻みに震わせていた。
「あ……あの……」
「……熱いっ」
 オレはどうやら後ろからマフィンに熱い紅茶をかけられたようだった。
 全身火傷を負ったような感覚に身震いをする。
「す……す……すみませえええええええええええんっっ!!!」
 店内に顔面蒼白のマフィンの悲鳴が響き渡った。

Re: ギルドカフェ 〜Dolce Del Canard〜 ( No.147 )
日時: 2013/03/18 17:14
名前: 緑野 柊 (ID: UgGJOVu5)

はいここで乱入緑野さんっ!

ざしゅーーーーーーーー>゜))))彡


ご無沙汰しております!

見捨てないで下さった皆様方ありがとうございます!


なんだか昔の話を読み返していってですね。



うーん……戦闘シーンに花がない。


と。
一人思いまして。
書き直してしまいましたっ!

あっ。ここではありませんよっ!

実はこの作品が書き終わったら。とはいっても続編はありますが、
編集して図書館の方に登録しようかと。


思っているんですどるさんっ!
メールでも言ったんですが返信がなくて……ここで言わせてもらいました!

返信待ってますよ……(ToT)/~~~

それでその時に差絵の方も載せてもらおうかと思っているんですよどるさんっ!(これもメールで言いました(泣))


という訳でこれからもミルとゆかいな仲間たちをよろしくお願いしますっ!!!!

て言うか…………



               誰かコメントをくれっ!!!!WWW


 五百を突破しそろそろ六百にいきそうです!

 皆様方ありがとうございますっ!応援これからもよろしくお願いしますっ!


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32