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- あの星を探しに。〜先輩の過去の甘い恋話〜
- 日時: 2013/05/12 17:42
- 名前: リア (ID: exZtdiuL)
どうも、リアです!!
この物語は基本、コメディーが中心です。
それに恋愛&感動が入ってくるような感じです。
それでは、この小説を楽しんで行ってください!!
【人物紹介】
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【作者の休憩】
>>52 >>63
【作者の呟き】 ←なぜか目次になってしまった
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【Message from キャラクター】
>>55 >>62 >>99 >>150
【絵師様が書いてくださった絵】
○如月儷
>>170
○篠原美香
>>198
【お客様】
・あるま様様
・ななし様様
・神田寛奈様様
・シュリ様様
・ユメタマゴ様様
・火矢 八重様様
第一話 【ようこそ!!星空研究部へ!!】
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第二話 【三歩進んで、九歩下がる】
〜国枝京香編〜
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〜如月唯/斉藤奈々編〜
※同時進行
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〜サブストーリー〜
>>213 >>214
第三話 【私が悪い子だから・・・】
〜南佳奈編〜
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第四話 【それも立派な感情なんだ】
〜神谷美紀編〜
>>216 >>217 >>220 >>221
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- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.145 )
- 日時: 2012/11/23 22:04
- 名前: リア (ID: fhP2fUVm)
ようやく柊ちゃんに関西弁話させることが出来た!
という作者の呟きでした。
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.146 )
- 日時: 2012/11/24 13:54
- 名前: リア (ID: fhP2fUVm)
「儷!品宮川見えてきたぞ!今日も相変わらず綺麗だな!」
「・・・なんだよそれ。」
「なんだよそれ、ってなんだよ?」
「いや、川に向かって相変わらず綺麗だなって言う人珍しいなと思ってさ。」
「悪かったな。」
「いや、別に悪かねーよ?寧ろ感謝してるぜ?ありがとよ。」
「なんか照れくせーな。よし、儷。走るのにちょっと付き合え。」
「走る?なんでだよ?」
「いいからさ!なんか走ったらスカッとしそうじゃねーか!」
「そ、そうなのか?まぁ、いっか。凛に付き合うよ、今日は。」
「偉そうに。よし、走るぞ〜!おりゃ!」
そう言って凛はいつも、星研が観察している場所へと全力疾走していった。
俺はスタートが遅れ、かなり離されてしまったが、すぐに追いつくことが出来た。
身体能力は俺の方が少々上のようだ。
「はーはーはーはー、儷、お前足速いな!はーはーはーはー、ふー。」
「はーはーはー、そうか?はーはーはー・・・」
「そうだよ。あれだろ?お前、小学生の時モテてただろ?」
「どうだったかな?覚えてない。」
「またまた。小学生の頃の女子ってのは、足が速い男子に憧れるもんなんだよ。知ってたか?」
「初耳だ。」
「だろうな、その様子だと。」
そこで俺たちの会話は途切れた。
2人とも放心状態で、ただ川の流れを見ていると、だんだん足音が近づいてきた。
やがて、足音が俺たちの近くでやんだ。
星研部員全員が集合したようだ。
「よーし、全員揃ってるな?では、早速、早速早速早速早速?早速どこの方角観察するんだったっけ?」
神谷先輩!あなたがあなたの勘で決めた方角でしょ!
あなたが覚えてなくてどうするんですか!
「確か北西方向だったと思います!」
美香がそう言う。
てか、北西だったっけ?
家でいろいろありすぎて、すっかり忘れてたよ。
まぁ、いいや。とにもかくにも北西方向を調べればいいんだな。
「そうか。そういうわけで、北西方向の星を調べに掛かれ。今日の望遠鏡係は誰だ?」
「僕です!部長!」
「おー、佐々木か。よろしく頼むよ?」
「はい!」
亮が元気よく返事する。
あ、ちなみに望遠鏡係と言うのは望遠鏡をここまで持ち運んでくる係のことだ。
それなりに重いので、当番制となっている。
「で、スマホは皆持ってるか?あ、儷くんは別になくていい。」
「・・・はい、すいません。」
「いや、別に儷くんに謝ってほしかったわけじゃないんだがな。まぁ、いい。それであるか?」
「「「「「「「あります!」」」」」」」
「よーし、それでは観察開始!」
こうして俺たちのぐだぐだ観察は始まったのだった。
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.147 )
- 日時: 2012/11/25 16:20
- 名前: リア (ID: fhP2fUVm)
「北西方向、今まで僕たちが観察したことない惑星、観測!」
亮が、望遠鏡のレンズに目を通しながら、星研部全員に聞こえるような大声を出してそう言うと、スマホを持っている俺以外の全員がその方向へ向かって一斉に写真を撮り始めた。
一体何をしているのかというと、星空の写真を撮り、それをインターネットで検索に掛け、世界的に観測されているかどうかを調べているのだ。
「篠原、全て観測済みです。」
「安藤、全て観測済み。」
「斉藤、こちらも全て観測済みです。」
「柊、全て観測。」
「南、こちらも〜全て観測されちゃってます〜!」
「如月凛、こちらも全て観測済みです。」
「「「「「「「「「はぁ〜」」」」」」」」」
一斉に皆の溜め息が零れた。
全て観測済みなんだそうだ。
神谷先輩、あなたの勘、的外れしてますよ。
「よ、よし佐々木!北北西の方を今度は調べろ!」
「はい、部長!」
そう言って、佐々木は北北西の方へ向いた。
すると、また先ほどと同じ声が聞こえた。
「北北西方向、今まで僕たちが観察したことない惑星、観測!」
そして、皆は一斉に写真を撮り始め、インターネットで検索に掛けるが、先ほどと結果は同じだった。
「はぁー。神谷先輩、今日はもうダメなんじゃないすか?皆やる気失せてますよ?」
「だ、駄目だ!儷くん。まだ1時間も・・・」
そう言って神谷先輩が自分のスマホを出し、時間を確認した途端、血相を変えた。
「た、大変だ・・・。もう1時間半も経っている!」
「ということは、9時半か。まだまだ俺は大丈夫だな。眠てぇけど。あ、枕持ってこればよかった・・・。」
「安藤、そんなこと言ってる場合では・・・!私の門限は9時35分なんだ!今から帰らねば!そういうわけだから、いつものように解散しておいてくれ!それじゃ!」
そう言って、神谷先輩は嵐のように去って行った。
皆は遠くなっていく神谷先輩の姿を唖然とした様子で見ていたが、俺はふと思った。
本音大会はどうするのか、と。
しかし、ここに神谷先輩がいないんじゃ本音大会は出来ないよな。
ということは学校でやるのか?
俺がそう思った矢先、なんとまたまた意外なことに斉藤先輩が口を開いた。
「本音大会を始めましょう。」
「「「「「「「へ?」」」」」」」
「だから本音大会を始めましょうと提案しているんです。」
「いや、それは分かりますよ?斉藤先輩。だけど、部長が居ないところでやるのは危険なんじゃ・・・?」
「れーくん、分かってないですね?あれは、美紀ちゃんの精一杯の嘘、気配りってものですよ。あー、あの美紀ちゃん、可愛かったなぁ〜!」
「嘘?」
「そうですよ。嘘です。私たちに気を遣ってくれたんです。だから・・・
本音大会を予定通り開催します。」
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.148 )
- 日時: 2012/11/26 16:51
- 名前: リア (ID: fhP2fUVm)
「そうですよ。嘘です。私たちに気を遣ってくれたんです。だから・・・本音大会を予定通り開催します。」
さ、斉藤先輩、最近やけに積極的だな。
何かあったのか?
いや、違うな。彼女の中で何かが変化し始めたんだ。
SOSのサインか?
本当に不器用だな。
「て、副部長の斉藤先輩が言ってるんだし、開催ってことでいいんじゃね?」
「そうね。れーくんの言う通りだわ。」
「さっすが僕の儷様!」
「儷の言う通りだ。」
「新人、言うじゃないか〜!」
「凛くん、さっすが〜!」
「儷くんの言う通りやとうちも思うわ。」
「そういうわけで、斉藤先輩、決まりです。」
俺が皆から斉藤先輩へと向き直ると、斉藤先輩は感無量と言った感じで、瞳に涙をうっすら浮かべていた。
「・・・れーくん・・・皆さん、ありがとうございます。本当にごめんなさ・・・」
そこまで言って、斉藤先輩は我慢するのをやめたのか、泣き崩れた。
それを支えたのは安藤先輩だった。
「うっ、うっ、本当に・・・皆さん、ごめんなさい。私、迷惑ばかり、うっ、掛けてしまって・・・。それに私、本音大会が自分の為に作られたことも知ってて・・・。でも、皆さんに私の、過去が知られるのが怖、怖くて・・・本当にすみません・・・」
「いいんだよ、斉藤。謝らなくて。」
「安藤くん・・・?」
「今まで我慢してきたんだろ?一人で抱え込んでたんだろ?だったら、今泣きなよ。ほら、ここには斉藤の仲間がたくさんいるじゃないか。一人じゃない、そうだろ?」
「う、うん・・・」
そう言ってまた斉藤先輩は泣き始めた。
その光景を星研部員は微笑ましく見守っていたのだった。
結局、そのあと、本音大会はなくなってしまった。
だけど、斉藤先輩が過去という呪縛から解放されたのだと思うと、とても心の中が清々しかった。
そんなことを凛や美香と話しながら帰っていると、危うく、唯のことも忘れて帰りそうだった。
「・・・ちゃん!・・・兄ちゃん!・・・お兄ちゃん!!ちょっとお兄ちゃんてば!!」
俺がまさに改札を通りそうになっていた寸前で、唯に思い切りコートの袖口を捕まれ、引き戻された。
「なんだ、唯か。いきなり、袖を引っ張られたから誰かと思ったぞ?」
「何で私が説教されなきゃいけないのよ。お兄ちゃん、家に帰るのと反対方向の改札口を通ろうとしてたんだからね?」
「え?嘘!?」
俺は慌ててどこへ向かうのかを確認したところ、唯の言った通り、自宅と反対方向へ行こうとしていたみたいだ。
「うわ、本当だ!」
「全くも〜!本当に、兄がすみません!」
そう言って、美香や凛に向かって唯が頭をぺこぺこと下げ始めた。
すると、凛は笑顔で
「大丈夫大丈夫。駅員さんに言えば、これくらいのことどうとでもなるから!」
と言っていたが、美香は明らかに俺に殺気を向けながら笑顔で
「大丈夫よ。教えてくれて、ありがとう。」
と言っていた。
その様子を見て、安心したのか、唯が
「それじゃあ、先にホーム行ってるね!彼氏、待ってるから!」
と言って去って行ってしまった。
きっと、別れの危機は回避したのだろう。
彼女の本当の笑顔が見えた気がした。
第二話 完
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.149 )
- 日時: 2012/11/26 16:54
- 名前: リア (ID: fhP2fUVm)
第三話 【私が悪い子だから・・・】
〜南佳奈編〜
「れーくんの妹さん、可愛いわね。モテるんじゃない?」
唯が行った方向をたどっていると、美香が俺に尋ねた。
俺はその問いに対し、自信満々に
「あぁ。昔っからモテるぞ、唯は!」
と答えた。
すると、凛が横から入ってきて
「よ!シスコン!」
と言ってきた。
すると、美香が意外な事にもそれに乗って、凛と美香とで俺をからかい始めた。
「いつから、れーくんはシスコンなんですか?」
「唯ちゃんの彼氏に会ったことはありますか?」
「てか、ぶっちゃけ唯ちゃんに恋愛感情ありますか?」
などなどをひたすら俺に聞いてきた。
始めの方は答えていたが最後の方はだんだん答えるのも面倒くさくなり、無視し始めた。
そんな時だった。
目が虚ろな南が俺たちの目の前を通り過ぎて行ったのだ。
明らかにおかしい。
彼女の家は確か俺たちと反対方向のはずだ。
それに、足元もふら付いている。
「おい。あれ、南じゃねーか?」
俺がまだ俺のことをからかっている凛と美香にそう声を掛けると、ぴたりとからかうのをやめた。
「なんか様子がおかしいわね。」
「あぁ、俺もそう思って2人に言ったんだよ。」
「話しかけてみるか?」
「あぁ、そうしようぜ。てなわけで、美香、行って来い。女同士だろ?」
「はぁ?そこはれーくんが行くものでしょ?」
「違うな。そこはやっぱ女同士がいいだろ!」
「わかったよ、提案した俺が行く。」
「「おぉ〜!!」」
こうして、凛が南に話しかけに行った。
すると、すぐに南が振り向いて、笑顔でこちらに手を振ってきた。
なので、俺たちも笑顔で振りかえした。
そして、その後凛が何かを言って、こちらまで連れてきた。
「やっほー、みんなぁ〜!さっきぶりだね!」
「何か日本語変だけど・・・まぁ、いっか。おう、さっきぶりだな、南。ところでお前どうしたんだ?」
「ところで・・・って、凛くん、私どうもしてないけど、どうしたの?」
「どうもこうも、お前足取りが不安定だったぞ?」
「あー、あれは昔からだよ〜。気にすることないない。」
「だったら、どうして目が虚ろだったの?」
俺に続き、美香が優しい口調で問いかける。
しかし、南はいつもの笑顔を崩さず答える。
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ〜!あれはただ単にぼーっとしてただけだよ〜!」
「本当に?」
「本当だよ〜!」
「・・・そう。」
美香がそう言って引き下がった後に、ぽつりと凛が呟いた。
「そういえば、南。お前、痩せ細ったよな。」
「・・・!」
南はただ目を見開いて、凛を見つめているだけだった。
どうやら、凛の言葉に反応したらしい。
でも、なぜ南は凛の言葉に反応したのだろうか?
そして、凛の言い方も気になる。
なぜ、”痩せた”じゃなく”痩せ細った”と言ったのか。
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