コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- あの星を探しに。〜先輩の過去の甘い恋話〜
- 日時: 2013/05/12 17:42
- 名前: リア (ID: exZtdiuL)
どうも、リアです!!
この物語は基本、コメディーが中心です。
それに恋愛&感動が入ってくるような感じです。
それでは、この小説を楽しんで行ってください!!
【人物紹介】
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【作者の休憩】
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【作者の呟き】 ←なぜか目次になってしまった
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【Message from キャラクター】
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【絵師様が書いてくださった絵】
○如月儷
>>170
○篠原美香
>>198
【お客様】
・あるま様様
・ななし様様
・神田寛奈様様
・シュリ様様
・ユメタマゴ様様
・火矢 八重様様
第一話 【ようこそ!!星空研究部へ!!】
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第二話 【三歩進んで、九歩下がる】
〜国枝京香編〜
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〜如月唯/斉藤奈々編〜
※同時進行
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〜サブストーリー〜
>>213 >>214
第三話 【私が悪い子だから・・・】
〜南佳奈編〜
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第四話 【それも立派な感情なんだ】
〜神谷美紀編〜
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- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.50 )
- 日時: 2012/09/14 21:27
- 名前: リア (ID: lQjP23yG)
「えぇ。まぁ、精々今の言葉を後悔することですね。二人そろって。」
斉藤先輩はあの黒い微笑を崩さずに俺たちに、そう言って退けると、さっさと角を左に曲がっていってしまった。
そう、斉藤先輩が曲がった角を曲がれば、第二音楽室があり、そのさらに奥に星空研究部室があるのだ。
「凛、お前はどうする?」
俺が凍りついたような表情で凛のほうを見ながら、そう言うと、凛も俺と同じような表情をしながら答えた。
「どうする、と言われても・・・行くしかねーんじゃねーの?」
「やっぱり、凛もそう思うか?」
「あぁ。逆に行かなければ絶対カッターが出てくるって。」
「そうだよな。よし、行こう。死ぬ時は凛、お前も一緒だ!!」
「おうよ!!」
俺たちはハイタッチをしながら、そう言った。
そして、ハイタッチを終えた俺たちは緊張を帯びた面持ちに再び戻り、角を左に曲がろうとした。
その時、女の声が聞こえた。
どうやら、俺を呼び止めているようだ。
「あの!如月麗くんだよね?」
「え・・・?あ、俺?」
「うん。もし時間があればちょっと屋上に来てもらえないかな?」
「屋上?」
「そう屋上。」
「何のために?」
「そ、それは・・・ちょっとここでは・・・言えない。」
俺に話しかけた女はそう言いながら、モジモジと俯いた。
この女、面倒くさそうなので断ろうと思ったときに俺の脳裏にある考えが浮かんだ。
その考えはというと・・・この女に呼び出されることによって星研に居る時間が短くなる、ということだ。
「分かった。それじゃあ、先に屋上行っててくれ。鞄置いてからそっちに向かう。」
「ありがとう。それじゃあ、屋上で待ってる。」
その女はそう言って、嬉しそうに顔を輝かせながら階段を上っていった。
俺はその様子にため息を吐きながら、独り言を呟いた。
「また、面倒だな。」
だが、それは独り言にはなれなかったようだ。
「何が面倒なんだよ?」
あの女に呼び止められたため、一緒に立ち止まっていた凛が歩き始めながらそう言う。
俺は慌てて、凛の後を追いながらモゴモゴと口ごもる。
「面倒というか、その扱い方が分からないというか・・・。下手すると機嫌を損ねるし・・・。まぁ、言ったら面倒だな。」
「・・・一体何の話だ?」
凛は本気で分からないようで、真剣に俺の目を見てそう言う。
この時、こいつは恋に関しては鈍感なんだな、と俺は確信した。
「・・・だから、その・・・告白・・・だろ?」
俺が自分の足元を見ながらそう言うと、凛は心底驚いたような声を上げた。
「えーーーー!?麗、そんなに告白されてんの?」
「うっせー。」
俺は少々照れながらそう言う。
というか、凛もかなりのイケメンだというのに、告白とかされないのだろうか?
俺がされて、凛はされていないということもあるまい・・・。
「そういう、お前はどうなんだよ?」
「俺?」
「あぁ。」
「聞いて驚け。今週だけで、4人だ。」
「・・・えぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーー!?」
・・・なんというか、対応し切れなかった。
その”4人”という驚異的な数字は俺の中で神を越える存在のように感じる。
「おま、それマジで言ってんの?」
「マジだって。こんなところで嘘付いて、どーすんだよ?」
「まぁ、それもそーだけどよ。でも、じゃあ、なんでお前彼女居ねーんだ・・・あ、そうか。」
俺は”そんなにモテるのに、どうしてお前は彼女居ないのか?”と聞くつもりであったが、その言葉を聞いたとたんに、凛が今通り過ぎたばかりの第二音楽室の扉を眺めたため、事情を察した。
どうやら、凛もまだまだ腹が決まらないらしい。
凛もやっぱ俺と同じ男なんだな・・・。
そう思ったのと同時に星研部室の扉の前に到着した。
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.51 )
- 日時: 2012/09/15 11:14
- 名前: 神田寛奈 (ID: fOamwJT9)
リアc!また更新してるね☆
ひょっとして、毎日更新してる?
がんばって☆
リアcは失神しなかったんだ。
・・・わたし、失神するかも!
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.52 )
- 日時: 2012/09/15 15:45
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
【作者の休憩—ただ単にフリートークがしてみたかっただけ—】
こんにちわー!!
本編の方が中途半端ですけど、まぁ、第一話が無事に完結したことを記念してフリートークの場を設けてみました(笑)
「なーにが、フリートークだ。俺まで狩り出すなよ。」
「あら、れーくん、随分と機嫌が悪いようですね?」
「さ、斉藤先輩?いつから俺の後ろに・・・?」
「数秒前かしら?まぁ、そんなことより、作者さん、フリートークと言ってますけど、何について話すのですか?」
「あぁ、それは私も気になっていたところだ。」
「あ、美紀ちゃん!!登場が遅いですよ!!れーくんと2人きりとか本当に嫌だったんですからね!!」
「斉藤先輩、笑顔で地味に傷つくことを言わないでください。」
「あー、これは奈々の照れ隠しなんだ。分かってやってくれ。」
「へー、そうなんですか。神谷先輩はよく知ってるんですね?斉藤先輩のコト。」
「まあな。幼稚園の頃からの幼馴染だからな。」
「そうですよー?私たちの絆に勝る者はいません!!居たとしても、殺します!」
「だから!!斉藤先輩の言動は危険なんですって!!というか、そもそも斉藤先輩の発想自体が現代の女子高校生からかなり離れてますから!!絶対軍隊とかに入隊した方がいいですよ!!」
「・・・れーくん、それはそどういう意味なのかしら?」
「え?あ、えーっと、ほ、褒め言葉です!」
「褒め言葉・・・ですか?」
「はい!!そうですよ、褒め言葉です。強くてかっこいい尊敬できる女の先輩という意味です!」
「・・・そう。まぁ、反対の意味でとらえておくとします。」
「・・・結局は意味がなかったのか。」
『ちょっと!!私を置いて勝手に話を進めないでよー。』
「「「ん?誰の声?」」」
『もー、3人してー!!私は君たちの生みの親なのに。』
「まさか、あなたが作者さんですか?」
『そうですよー。奈々ちゃん、よく気付いてくれました!!』
「さすが、奈々だな。」
「ありがとー、美紀ちゃん!!」
『まぁ、そういうわけですので、早速・・・じゃないな、ようやく・・・でもないな。あー、もうわかんない!!とにかく本題に入ります!!』
「・・・で、その本題ってのは何なんだよ、作者。」
『儷くん、そんな無愛想な顔でもカッコイイですね!!』
「え、なんか寒気がしたんだけど?」
『冗談よ。・・・本題ってのは、なぜこのお話が生まれたのか。つまりこのお話を私が書こうと思ったきっかけとか、原点とかについて話そうってこと。』
「ふーん、作者にしては珍しく真面目な発言するじゃない。」
『わー!美香ちゃんだー!!私がこよなく愛する美香ちゃんだー!!儷くんの次にお気に入りのキャラなのよー?』
「な、気持ち悪いこと言わないでよ!!女に好かれてもあたしは嬉しくなんかないの!!」
『そんな、ツンツンしてる美香ちゃんが可愛い!!』
「あー、もう気持ち悪い!!さっさと本題に入りなさいよ!」
『はーい。それでは、聞いてくださーい!!』
そうですねー、このお話の原点は・・・桐生玲さんの”黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。7月7日は神威銀の誕生日!”というお話を読んで”こんな話を書きたいなー”と思ったのがきっかけですね。
でも、まぁ、残念ながら魔法系の小説は私の文才では表現できませんので、学園ものにしました。
恋愛とか高校生活とかに憧れのようなものを抱いてる中学生が書いてるのですから、現実の高校生活とはかなり異なる部分もあるとは思うのですが・・・。
でも、まぁ、読者の皆様が楽しんで頂けたのであれば、それはそれでいいんです。
あ、きっかけはもう1つありました!!
私は、今、もう1つの作品”君を忘れない(実話+架空)”というお話も更新/連載させていただいているのですが、そのお話を書いてて”もっと夢にあふれたストーリーを書きたいな”と思ったのもきっかけです。
”君を忘れない”の方のお話は最後の方はどん底に落ちる話ですから、話の行く末を知っている者としては、明るいお話が書きたかったんです。
まぁ、そういうわけで、色んな思いの詰まった小説なんです、これは。
だから、”一回の更新は絶対に1000文字越えをする!”という自分の心の内で勝手に決めた目標を忠実に守りながら、大切に更新しているのです。
「な、なるほどな。作者にしてはなんか・・・重い話してるな。」
「あぁ。そうだな。」
「うお!!凛、お前もいつから俺の後ろに・・・!!」
「そんなこと聞くなよ。俺もよく分からないんだ。さっきまでは第二音楽室の扉の隙間から白木さんを見ていたんだよ。そしたら、急に体に衝撃が走って、気付いたらここに居た・・・みたいな?てか、何ココ?部屋中が真っ白じゃん!!」
「あー、ここは作者と対話する部屋なんだよ。てか、お前覗き見とは趣味悪ぃーな!!」
「うっせーよ!!男なんて汚れてなんぼだ!!」
「なんか、変な考え方してるぞ?歪んでる・・・。いや、もしくは開き直ったのか?まぁ、どっちにしろ、白木さんに凛が覗き見していることがばれ、蹴られたってことだな。そして、その勢いで、ここに飛んできたと。確かに、天井に穴開いてるもんなー。それに、さっき”バッコーン”みたいな音してたし。」
「う、嘘だー。俺が白木さんに・・・?嫌われたのか?」
「んー、かもしんないし、違うかもしれない。まぁ、本人に聞かないとそこら辺はわかんないな。」
「嘘だろ・・・。俺の人生は終わってしまった・・・」
「おいおいおいおい、そこまで落ち込まなくても・・・な?作者。お前なら何とかできるんだろう?」
『さー、どうかしら。てか、2000文字超えてるじゃん!!それではここら辺でこのフリートークも終わろうかな?それじゃあ、またいつか、フリートークの場でお会いしましょう!!』
「おい、ちょっと待てって!!おい!!・・・あれ、な、なんか意識が・・・」
『それでは、またね☆』
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.53 )
- 日時: 2012/09/15 16:52
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
俺たちは緊張した表情で同時に扉を開いた。
すると、斉藤先輩が神谷先輩に抱きついて、何かを話している光景が目に飛び込んだ。
どうやら、斉藤先輩は神谷先輩と話すことに夢中で俺たちが部室に入ってきたことに気づいていないらしい。
「・・・よかった。」
俺が小さく呟くと、背後から声が聞こえた。
「何が良かったのよ?」
俺は慌てて後ろを振り向くと、今時っぽいリュックを背負った美香が俺たちの後ろに立っていた。
「いや、何でもない。それより!俺、屋上に用事があるんだった!!そういうわけだから、凛、鞄よろしく!!」
俺はそう言って、凛にスクールバックを投げて寄越すと、美香をすり抜けて、星空研究部室を後にした。
そして、屋上へと続く階段のところまで走って行った。
「はー、本当に遠いんだよな。屋上への階段。」
俺はそう言いながら、数メートル先に見えている階段を睨みつけながらそう言った。
そして、階段の前に到着すると、軽やかにその階段を上って行った。
「えーっと、200段っと!!へー、屋上への階段は200段もあるのか。我ながら頑張ったな。」
俺は最後の段を上り終え、踊り場に足を踏み出しながらそう言う。
そして、すぐ目の前にある屋上へと続く扉へと手を伸ばし、ノブを右回しに回して開けた。
扉を開けると、風邪が勢いよく舞い込んできた。
俺は腕を顔の前に翳しながら、一歩一歩と前に進んで行った。
さすが、屋上だ。風の強さが尋常でない。
てか、今日、こんなに風強かったのか。
それなら、早めに今日は帰らないとなー。
「もしかして、如月君?」
俺が呑気にそんなことを考えているとは知らずに、先程俺に声を掛けた少女が緊張したような声で、俺にそう言う。
俺もその緊張した声を聞いてか、自然と俺の声も緊張したような声になる。
何度も経験しているはずなのに、やはりこの状況には慣れないものだ。
この後に起こる”告白”の後、俺はどう対処しているのだろうか。
その対処は本当に正しいのだろうか。
・・・そんなことばかり考えてしまう。
でも、後先を今考えていても仕方ない。
とりあえず、話を聞くとするか。
「あぁ、そうだ。で、何の用だ?」
俺は何も察していない鈍感男を装った。
すると、その少女は以外にもクスッと笑って俺の方を見た。
俺はその少女の顔を初めてしっかりと見たが可愛らしい顔をしており、いかにも男子にモテそうな奴だった。
「ふふふ。分かってるんでしょ?如月君。」
「何をだ?」
「私が今から告白するってこと。」
「・・・。」
「だって、話があるって来て、屋上ときたら大抵の想像はつくでしょ?で、その結論が告白だとしたら、普通の男子なら舞い上がちゃって、きっとそんなに冷静にいられないはずよ。慣れているなら別の話だけど。」
「・・・。」
「まぁ、そういうわけで、好きです。付き合ってくれないかな?」
んー、この少女はなんというか・・・掴めない。
今までの告白してきた少女たちとは何かが違う。
何が違うのだろうか。
俺はそう思いながら、何気なく彼女の顔を見た。
彼女の目はキラキラと輝いていた。
そこで、俺は分かった。
彼女が今までの少女たちと違うのは、自分に自信があるかどうかだ。
この少女は俺を落とす自信があるのだろう。
だから、こんなに堂々としている。
そうか、なるほどな。
俺は独りでに納得して、頷いた。
すると、その少女が不思議そうな眼でこちらを見ながら、尋ねた。
「何頷いてるの?」
「え?あー、ちょっと納得したことがあって。」
「ふーん。如月君もちょっと変わったところあるんだね。」
「かもしれんな。」
「・・・そんなことより、返事は決まりそう?できれば今日返してほしいんだけど・・・。」
んー、これは自己中というのか?
いや、でもそれほどでもない。
付き合ってみるのも悪くはないと思うが、付き合ったら面倒くさそうな顔をしてる。
とりあえず、お試し期間ということで行こう。
「それじゃあ、お試し期間で付き合ってみよう。」
「・・・え?」
「だから、お試し期間で付き合おうって・・・」
「それは分かるんだけど・・・。でも、なんでお試し期間?」
「付き合っちゃうと面倒くさい女子とかいるからな。お前がそうなのか、それともそうでないのかを見極めるためだよ。」
「なるほどね。分かったわ。で、お試し期間は何日間なの?」
「それじゃあ・・・3日間で。」
「そんなに短いの?」
「十分だ。それ以上は要らないよ。」
「そっか。分かった。ちなみに私の名前は国枝京香。1年B組よ。」
「わかった。それじゃあ、お試し期間中は俺は京香と呼ぶ。」
「それじゃあ、私は儷くんでいいのかな?」
「あぁ。それじゃ。」
俺がそう言って、踵を返そうとした途端、また呼び止められた。
「ちょっと待って!」
「・・・何?」
「今日から3日間じゃないの?」
「え・・・?あー、別にそれでもいいけど?」
「それじゃあ、今日一緒に帰ろうよ。」
「えーっと、あー、うん。分かった。それじゃあ6時に靴箱で。」
「了解。それじゃーね。」
そう言って、彼女は満面の笑みで俺に手を振った。
俺はそれに答え、京香に左手を軽く上げて、ゆっくりと屋上から立ち去った。
今日から3日間だけの期間限定彼女が出来た。
いや、もしかすると正式に付き合うことになるかもしれないが。
でも、まぁ、それでも悪くはない。
だが・・・
何かが違う気がする。
- Re: あの星を探しに。(ラノベ風) ( No.54 )
- 日時: 2012/09/16 11:11
- 名前: リア (ID: SsOklNqw)
いつもなら心の中の違和感を捨てれるはずなのに、今日は捨てれなかった。
そんな自分自身に違和感を感じながらも、俺は歩みを進め、星空研究部室へと辿り着いた。
そして、そのままスライド式の扉を右側にスライドさせ、入室した。
「あ、儷!おかえりー!どうだったんだ?彼女出来たか?」
凛が俺が入った瞬間に興味津々、といった目でこちらを見ながら大声でそう言った。
それを聞いた、部員が口々に声を挙げる。
「え?れーくんに彼女ができたのですか?先を越すとは・・・屈辱です!」
「儷様に彼女!?誰ですか!その彼女と言うのは!!僕の勉強を見てくれる人が居なくなるではありませんか!!」
「れーくんに彼女なんてありえない!!私が認めないんだから!!」
「おめでと〜、凛くん!私も彼氏欲しいなぁー!」
「如月儷くん・・・気味も大人になったものだ。先輩として嬉しいぞ。」
「儷くん、おめでとう。私、追いつけない。」
「ほ〜、新人君に彼女とは・・・。俺もそろそろ腹を括ろうかなぁ〜。そしてか、神谷に・・・。」
「あら、やだー!儷くんに彼女ー!?先生は・・・先生は・・・先週別れてばっかで傷が癒されていないというのに・・・!!!」
はー、なんでこうもここの部員はこんなに騒げるのだろうか?
おそらくこの中に彼女持ちや彼氏持ちもいるはずだ。
いや、でももしかすると本当に全員居ないかもしれないが。
ただ単に好きな人はいる・・・止まりなのかもしれない。
「あー、もうみんなして騒ぐなって。彼女出来たと言えばできたし、出来ていないと言えばできてない。」
「は?儷、それどういうことだよ?」
凛が怪訝そうな顔をして俺にそう尋ねる。
俺は無表情なまま
「んー、そのまんまの意味だ。」
と答えた。
すると、ますます凛は眉を顰めて同じ質問を返してきた。
「は?儷、それどういうことだよ?」
「あー、なんつーか・・・期間限定彼女みたいな感じだ。な?できたと言えばできたし、できていないといえばできていないだろ?」
「た、確かに・・・」
ようやく凛が納得したようだ。
周囲もさっきまでは俺の発言にいぶかしげな顔をしていたが、”期間限定彼女”と聞いて、納得したようにうなずいた。
「にしても、なんで期間限定なわけ?付き合っちゃえばよかったじゃない。」
美香が腕を組みながら俺にそう言った。
俺は一々説明するのも面倒くさかったので適当に
「気分的な問題だ。」
と答えておいた。
すると、美香は腑に落ちないように暫く俺を睨んでいたが、俺の眉がピクリとも動かったので、そうしておくことに決めたようだ。
「まぁ、そういうわけで、俺は6時に帰ります!」
俺はそう言って、神谷先輩の方を見た。
神谷先輩は
「そうか。」
と言って、頷くとカーテンの奥の方へと引っ込んで行った。
斉藤先輩はそれをみて、南と美香を引き連れ神谷先輩の後を追った。
俺はその光景をため息交じり見て、その後に掛け時計に目をやる。
もう5時15分だ。
ということは、45分後に、俺の女鑑定が始まる。
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