ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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彼女が消えた理由。 完結 そして、
日時: 2011/08/31 01:40
名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
参照: http://lyze.jp/ix3x/

キャラ説明
>>79

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Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.175 )
日時: 2011/08/16 03:51
名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)

一部読みました。

比泉 紅蓮淡(ヒイズミ・グレンダン)と言います。


伏線を張るのがすごくうまいなぁと思います。

これからも読ませてもらいます。

キャラになりきって心情を描く手法。

主観的な物語じゃとても重要なことですね^^

Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.176 )
日時: 2011/08/16 12:55
名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/

心あたたまるコメ、ありがとうございました。

キャラになりきらないと、まったく書けないです。
朝倉=陽忍千尋、になって書かないと、ただでさえ
複雑なキャラなのに、分からなくなります。

Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.177 )
日時: 2011/08/16 13:04
名前: 比泉 紅蓮淡(ヒイズミ グレンダン) (ID: ID28wqen)

複雑な話を書いていると息詰まることがありますが、成りきるのも手ですね^^

Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.178 )
日時: 2011/08/16 17:25
名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/



第3章
『届くことのない恋文』


ブルーシートの影をくぐって、ミユキと蓮奈さんが住んでいた家に行く。
和風な家。 外装は古くて大きな家だという印象だけど、中はやっぱりキレイで、洒落たインテリアが置いてある。

「うわ…………」

真っ赤に血が染み込んだ床を見て、吉川が声をあげる。
蓮奈さんの血、だろうな。 この範囲が染められてるということは……けっこう大量に血が流れ出たんだろうな。

「ミユキ、いないみたいだな。 家に帰ってきてると思ったんだけど」
「勝手にいいのかな……。 捜査の邪魔にならないのかな」
「事件からもう1週間以上経ってるし。 大丈夫なんじゃねえの」

リビングから出て、廊下を少し行くと階段がある。 そこを上がって、2階のミユキの部屋に行ってみた。
使われていない机は埃だらけで、大量にあるぬいぐるみが部屋の隅々に転がっている。

「なんか幼稚園みたいだな」
「ミユキ、夜泣きが酷かったから。 だから、ヒロカがぬいぐるみを買ってやってた」
「ヒロカって、園松の母親だよな。 ……ずいぶんミユキのこと大切にしてたのか」

その言葉に足を止める。

「ちげえよ」

思い出す。
俺の初恋の人。
ミユキの母親。

「ヒロカは、ミユキのこと、別に好きだったわけじゃない」

とても幼稚で、考え方がどこか甘くて、子どもみたいな人。
もともと彼女が子どもを産み、育てるなんて、できるわけがないんだ。 それもひとりで。

「俺の母親が変わりにミユキを育ててたって言ってもおかしくない。 夜中に泣きじゃくってるミユキを連れて、自分だけ帰ったこともある。 ヒロカに子育てなんて無理だったんだ」
「父親はいねえの?」
「ミユキが生まれる前からいない。 そう俺の母親が言っていた」

どんな人だろうと思う。
きっと、美形なんだろうな。

「ヒロカの部屋に行ってみる」 「なんで」 「ちょっとした好奇心」

ヒロカの部屋は、俺にとって良い思い出がない。
10年前の光景が葉虫のように脳を這って行くから。
だけど。

「ヒロカの部屋って入ったことなかったよな」

自分キモいなあ。 ヒロカの部屋に入って何やるつもりだ。
ミユキの部屋のすぐ隣にある、ヒロカの部屋。
寝相が悪いと言って、キングサイズのベッドを使用していると言ったけど、本当にベッドがでかい。

「なんだか、中学生の部屋みてえ」

少女マンガが棚に並んである。 蓮奈さんが漫画家だったから、この頃から好んで集めていたのかも。 ヒロカもアニメ好きだったし。

「……なんだこれ」

キレイに整理整頓されてある本棚。 そも一番隅に、他のマンガと背表紙が違う本を見つけた。
手にとってみる。 薄い……日記帳か?

「……………………これ」

見開きページにビッシリトと埋め尽くされた、字。
なんだ、これ。 これ、誰が描いたんだ
                   よ
                       ヒロカ、

嘘だろ。

こんなの、なんで。
                   俺は、
                           信じない。






『これからは、千里に対しての想いを、ここにぶつける。

 本当にだいすき。 高校のときから、ずっと好き。
 
 千里は彼氏がすぐできて、18歳で五鈴くんを産んだけど、

 わたしは千里の旦那も、五鈴くんも大嫌いだった。

 27歳になっても、この想いは全然変わらない。 だいすき』






嘘だろ、なあ。

Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.179 )
日時: 2011/08/17 20:05
名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/

イタイほどになりきれば、こっちのもんです
>比泉 紅蓮淡さん


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