ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 彼女が消えた理由。 完結 そして、
- 日時: 2011/08/31 01:40
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
- 参照: http://lyze.jp/ix3x/
キャラ説明
>>79
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- Re: 彼女が消えた理由。 ( No.54 )
- 日時: 2011/07/12 00:22
- 名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: nx/9fFvO)
徳実さん自殺しちまいましたか…しょぼん。
吉川君いなかったらと思うともう鬱々まっしぐらしかそうぞうできなくて怖いです。
吉川君ありがとう。
未だにこういう生々しい描写をどうやっているのかがわからない。うーむ。素直にすごいなあ。
- Re: 彼女が消えた理由。 ( No.55 )
- 日時: 2011/07/12 19:20
- 名前: 朝倉疾風 (ID: Y6JFMuC.)
- 参照: http://lyze.jp/ix3x/
吉川は、どこにでもいる平凡な人だと思ってます。
いつのまにかトラブルに掠る程度に巻き込まれている、
エキストラAみたいな。
生々しい描写……わたし、意識はあまりしていませんが、
とりあえずシリアスな感情をぶつけてます。
こうすりゃシリアスになる……はず!みたいな。
手さぐりですが、こうしてます。
- Re: 彼女が消えた理由。 ( No.56 )
- 日時: 2011/07/12 20:21
- 名前: 朝倉疾風 (ID: Y6JFMuC.)
- 参照: http://lyze.jp/ix3x/
終わり、そして次のはじまり
『あなたがそれを望むなら』
そこは、辺鄙な田舎町だった。
あるのは田んぼだけ。
街から離れたところにある、ゲーセンもカラオケもデパードですら無いような、そんな田舎町。
「ここが父さんの生まれ故郷……か」
街のバス停からこの田舎町に来るまで、片道2時間。
自分以外に人が乗っていないバスから降り、その少年は辺りを見渡した。
とても、不思議な容姿の少年だった。
男子の割には長めの髪は、透き通るほど白い。
髪も傷んでおらず、色もまばらでは無いことから、それが人工的なものでなく、生まれつきだということを知らしめている。
どこかヴィジュアル系をイメージした、田舎町ではひどく目立つ服装。
耳にも、十字架のピアスをしている。
「しっかし……なァんもねえな。 ヤスの奴、もう来てんのかァ? だとしてもあっちぃ。 ちゃんと住むアパートにはクーラーついてんだろうなァ」
悪態をつきながら、少年はトランクを引きずって坂道を降りる。
どこか世間離れした少年が、田舎の雰囲気に溶け込むことなど到底なく。
「ヤスをまず探すかな」
そう呟き、不敵に微笑む少年の舌が、蛇のように唸る。
派手な容姿と、纏う雰囲気の荒々しさが、田舎の平凡な日常にとけていった。
- Re: 彼女が消えた理由。 ( No.57 )
- 日時: 2011/07/12 20:24
- 名前: 朝倉疾風 (ID: Y6JFMuC.)
- 参照: http://lyze.jp/ix3x/
はい、朝倉です。
ここで第1部が終了です。
お次、第2部です。
「包帯戦争」からのリンクもありますが……
「あ、こいつもしかして」みたいな人もいると思います←
うふふ。 うふふふふ。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
朝倉は感謝してます。
- Re: 彼女が消えた理由。 ( No.58 )
- 日時: 2011/07/12 20:50
- 名前: 朝倉疾風 (ID: Y6JFMuC.)
- 参照: http://lyze.jp/ix3x/
はじまり
『不穏の影が喰らう光』
念願の夏休みになった。
サマーバケーション。 字面にすると、さまあばけえしょん。
去年の夏休みもミユキと1度も会わなかったから、今年もどうせミユキは俺を避けて家から一日中出ないだろうと思っていた。
思ってたけど。
「ん。 ソーダーアイス」 「近寄らないで」
どうアイスを渡せっていうんだよ。
ミユキが蛆虫に触れるように手を伸ばし、サッとアイスバーを持つ。
「離れて歩いて。 息しないで」
「どうやって生きりゃいいんだよ」
「生きなくていいから」
そりゃあんまりだ。
俺は隣でアイスを舐めるミユキを見る。
そう、園松ミユキ。
彼女とは夏休み中会う機会が無いだろうと思ってたんだけど、なぜか毎日を一緒に過ごしている。
その理由は簡単だ。
ミユキの家のクーラーが壊れたから。
「蓮奈さんのぶん、アイス買ってないけど、いっか」
「たぶん怒ると思う」
「まあ、その時はその時」
ミユキの保護者であり、叔母でもある蓮奈さんも一緒だけど。
あの人が何の仕事をしているのか、いまだに分からない。
「そろそろ帰ろう。 アイスが溶ける」
「わかってる。 自転車だしてよ」
「あー……はいはい」
自宅のアパートから近所のスーパーマーケットに行くまで、自転車で15分もかかる。
従者(なったつもりはないけど)の扱いが非常に荒いお嬢様は、俺が自転車の鍵を落としても拾ってくれない。
「はやくして」
「うっせえな」
暑くてイライラ。 落ちた鍵を拾うため、かがむ。
ああ、とれない。
とりにくい。 自販機の陰にあるし。 ちくしょう。
「そんなトコで何してんだァ? ケツこっち向けてよお」
野太い声がした。
かがんでいるから声の主はわからない。
「なあ、オトート」 「え、なにぎゃばばばばば23j#$"%!#()△""#ーーーー!!」
おもいっきり、足、踏まれて痛い。 ぜってえなんか、ゴリッていった。 くそ、マジいてえ。
ていうか、なんだ。 ジンジンしてき、た。
うわ、ちくしょう。
こいつの存在忘れてた。 あーもう。
ちくしょー。
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