ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 彼女が消えた理由。 完結 そして、
- 日時: 2011/08/31 01:40
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
- 参照: http://lyze.jp/ix3x/
キャラ説明
>>79
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- Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.165 )
- 日時: 2011/08/14 14:44
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
- 参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/
朝倉のほうこそ、アメブロで毎日毎日
絡んでくださって……嬉しいです。 光栄です。
第3部で終わりとなりますが、いまは執筆を
止めていますが、これが終わったら「juju」の
執筆をまた開始します!
安藤さんは、ぜひ奈月さんに似てると思いながら
読んでいってください。
たぶん、途中から全然似てないと思います。
- Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.166 )
- 日時: 2011/08/14 15:31
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
- 参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/
駅への行き方が分からないというので、安藤さんを送っていくことになった。
ミユキは行かないと言って、留守番。 彼女に留守番が務まるのかと、内心心配で仕方がないが、しょうがない。
「で。 どうして俺の家までの行き先がわかって、帰りの駅までの道が分からないんですか」
「よくあるじゃないっすか。 行きはよいよい、帰りは怖いって」
「理由になってねえし」
もうなんだこの人。 相手してると非常にやりづらいし、疲れる。
「ミユキさん、美人でした。 それが見れただけで満足です。 きっと、ご両親もおキレイだったんでしょうね」
「────ああ、キレイだった。 俺は母親のほうしか知らないけど」
「あれ。 お父さんはどうしました?」
ミユキの父親か……。 そういう話は、過去に一度だけ話題にでたきりだったな。
「ミユキに父親はいません。 ヒロカ……ミユキの母親は、シングルマザーですから。 父親が誰かも分からないそうです」
「ずいぶん、身勝手な父親だな」
急に、冷えた声がした。
それが安藤さんのものだと分かるのに、数秒かかる。
それまで笑顔だった顔からは表情が消え、ぞっとするほど無表情だった。
「相手を孕ますだけ孕ましておいて、ガキができたら捨てるのな。 子どもの面倒も見ずに、いまどこで何してんだか。 ミユキさんは何も言わないの?」
「────ああ、ミユキは父親のことをなんとも思ってません。 母親がいればそれでいい子だったから」
なんとかそれだけ言って、安藤さんの目を見る。
この人、時折漂う殺気が、微妙に、
「陽忍さんは、ミユキさんを守ってるんですか」
「……はい」
「あなたも無力で、弱いのに?」
「……はい」
俺とミユキがまだ、中学1年生のとき、俺たちは、体を初めて重ねた。
両親がいないという寂しさと、一緒に住んでいる親戚から与えられるストレスと、世間からの噂。
大人になるにつれて違ってくる、周りの視線。
徐々に分かってくる、あの夜、お互いの親が行っていた行為の生々しさ。 いやらしさ。
脳裏に焼きついた忌々しい記憶を消すために、衝動的に。
心が壊れそうになるのを、必死で、お互いの熱で防いでいた。
「俺は弱いです。 ミユキが傍からいなくなると、何をするか分からない。 そんな、人間です。 彼女がいなければ、俺は、俺ではなくなる」
心の膜を破れば、すぐに俺はむき出しの感情を周りにぶちまけて、苦しみながら死ぬのだろう。 ああ、その時に血も出るのかな。
心が死ねば、血は出るのだろうか。 それは、ちょっと、嫌だな。
「ここでいいです」
安藤さんの言葉で、ハッと我に返る。
目の前には、もう駅が見えている。
安藤さんの表情は、いつもの笑顔に戻っていた。
「わざわざありがとうございました。 はやくミユキさんの所へ行ってあげてください」
「はあ……どうも」
Uターンして、さっさとアパートまで足を運ぶ。
帰らないと。 はやく、帰らないと。
- Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.167 )
- 日時: 2011/08/14 22:39
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
- 参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/
アパートに帰宅して、俺は、茫然とした。
ミユキが、消えてる。
「………………………は?」
なんだこれ。 なんの冗談だよ。 なんでミユキがいないんだよ。
意味わからん。 さっき安藤さんを駅まで送って、帰ってきて。 わずか10分も経っていないのに。
「ひとりで出かけたとか……?」
ミユキがひとりで行ける場所と言えば、学校くらいだ。
どこかに隠れてることはないだろう。 そんなキャラでもないし。
「なんでいねえの。 靴……もねえし」
焦るな。 落ちつけよ。 携帯、携帯は持ってないのか。 どこに行ったんだよ。 あんなに家から出ないミユキが、どこかに行ったなんて。
いや、それ以前に。
「消える理由がわかんねぇよ」
ミユキが消えた理由が、本当にわからない。
自分から外に出たのか? 考えづらいけど、そうなんだろう。 なら、どこに行ったんだよ。 見つけなきゃ。
捜さなきゃ。
ひとりは嫌だから。
「ミユキ……ッ」
何だろう、この嫌な感じ。 モゾモゾするというか、何か嫌な予感しかしない。
どうして。
こんなに胸騒ぎがするのは、いつ以来だろう。
ああ、10年前だ。
△ △ △ △
彼女は、どこか性に関しての知識が乏しく、幼稚だった。
たくさん男が居たようで、彼女自身、売春に似た行為をしていた。
だけど、傷ついた様子は全く見えなくて。
それどころか。嬉しそうに男に媚びている彼女を見て、腹が立った。
「なんでそんなに男が好きなの。 誰に対しても足開けるの」
あえてキツい言い方で彼女にそう言うと、彼女がへらっと笑って、
「わたし、気持ちいいこと好きなの」
サラリとそう言った。
「だから、誰でもいいの。 ブサイクじゃなかったら」
「……嘘、だろ」
「……そうね。 まあ、半分嘘ね」
彼女が、高校時代からの親友だと紹介したひとりの少女を好いていることは、わかっていた。
その親友の名は、千里というらしい。
ヒロカは、千里を好きだけど、彼女には園松という男が既に居て、
自分は親友のままなのだとも、言っていた。
「こんなに千里のこと好きなのに、気づいてももらえないのよ」
「告白すれば?」
「同性愛者のわたしを、彼女が受け入れてくれるわけない」
「俺にしたみたいに、誘えばいいじゃん」
無理よ、と。
ヒロカは笑った。
「わたし、千里は穢したくないもの」
△ △ △ △
- Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.168 )
- 日時: 2011/08/14 23:58
- 名前: 紫雨((元:右左 ◆mXR.nLqpUY (ID: 8hgpVngW)
- 参照: http://ameblo.jp/kaenclone
ヒロカさん貰いたいんですけど。
同性愛者とかス((
あたし同性愛者ではないけどヒロカさん来たら迷う←断れ
ミユキミユキミユキ(^O^;;三;;^O^)
ちょっとそこら探しに行ってきます←
juju再開とか嬉しすぎる^ω^にへら
でもこっちが終わるのも悲しい……
- Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.169 )
- 日時: 2011/08/15 12:26
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
- 参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/
ヒロカさんあげます。
もう死んじゃってるけど。
ミユキ捜してください。
見つけて、千尋の前に置いていってください。
jujuもよろしくおねがいします。
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