ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 彼女が消えた理由。 完結 そして、
- 日時: 2011/08/31 01:40
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
- 参照: http://lyze.jp/ix3x/
キャラ説明
>>79
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- Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.130 )
- 日時: 2011/08/03 23:17
- 名前: 。 (ID: jhXfiZTU)
はじめまして。
朝倉さんが包帯戦争。を執筆していたころに、私も小説を書いてました。
でも、小説にスランプを感じてあまりカキコに来てなくて、やっと来れたと思ったら朝倉さんはカキコをお休みにしていたみたいで。
もうああいう小説は読めないと思っていたんですが、朝倉さんがここに戻ってきていて、驚きました。
彼女が消えた理由。 素晴らしいです。
私はもう書いていませんが、読むことは好きです。
あなたの小説が大好きです。
長々とすいません。
影ながら応援させてください。
- Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.131 )
- 日時: 2011/08/04 09:39
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
- 参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/
温かいコメをありがとうございます。
恐縮です。
私がカキコで包帯戦争。を書いていたのは2009年ごろなので、
そのころに私を励ましてくださったカキコ住民さんの誰かでしょうか?
嬉しいです。
私は今も小説の書き方はダメダメで、皆さんのコメで成り立っている
ようなものです。
恥ずかしい話ですが、昔は印象を受けた小説家さんのお話をなぞりながら、乏しい知識で書いていました。
なので、これじゃダメだと思ってカキコから少し離れました。
いまもときどき、甘えがでる時があります。 そういうときは、朝倉を叱咤してください。
嬉しいコメを本当にありがとうございます。
- Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.132 )
- 日時: 2011/08/04 18:32
- 名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: YZiYs9.d)
千尋君がかっけぇ…。オットコ前です。ヲットコ前ですぜ。そりゃモテるわけだ。
キレるのも馬鹿馬鹿しい感じか、ふむぅ。
あと、なんか朝倉師匠の異性に対する理想像が垣間見えたような気がしました。
ちょっとだけ千尋君とミユキさんの心の変化が見えたけれど、本当にちょっとだけなのでなんとももどかしいです。うー。
- Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.133 )
- 日時: 2011/08/04 20:56
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
- 参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/
朝倉の好きな性格ばかりが勢ぞろいです。
ぐふふ。
千尋クンのように、サラリと交わしてくるような
性格の子好きです。
ぐふふ。
- Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.134 )
- 日時: 2011/08/04 22:22
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
- 参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/
女っていうのは下手な挑発に乗りやすいらしい。
黒板にミユキへの嫌がらせの言葉が書かれた日の翌日、今度はミユキの教科書が数冊なくなっていた。
掃除ロッカーにあるポリバケツの中に教科書が入っていた。
「これ……ミユキのだ」
「え? ……うわ、ひっでぇ事するよな」
吉川がげんなりした顔で、大声で笑っている宮脇を遠目に見る。
中を見ると、落書きやそういったものは書かれていない。
ミユキはひとりで席に座って、ぼんやりしている。
「返しにいこうか……」
「やめとけよ。 宮脇を刺激するだけだぞ」
ふむ。 それもそうか。 じゃあ俺が宮脇を脅せば、アイツも大人しくなるのかな。
どうやって脅そうか。
宮脇は虫が嫌いだったから、運動靴に虫を入れてやろうか。 ああでもそれじゃあ宮脇と同じか。
「後で机の中に入れとけば?」 「ああ、じゃあそうしようか」
「はいはい皆注目してー」
どこか気だるそうな声がして、それが園松ミユキの声だと気づくのに数秒かかった。
ミユキの声が教室内に聞こえたらしく、突然のことに皆がミユキを見ている。
「わたし、いまから自殺する」
目が点になった。 本当に、驚いた。
何を言い出すんだコイツは。 いままでもミユキの行動は少し普通からかけ離れていたけど。
気を引いてもらいたいために、自分の過去をでっち上げたり、同情してもらうためにわざとに過呼吸を起こしたり。
「いまから、このコンパスの針で手首切って、死ぬ」
さすがにこれはフォローの仕様がない。
吉川も若干引いている。
ミユキの右手にはコンパス。 その針を、左手の手首にあてる。
「ミユ 「わたし、本気だから」
どうして、そこで俺を見る。
ミユキとしっかり目が合って、逸らそうにも逸らせない。
「本気だよ」 「じゃあやってみればいいじゃん」
横から宮脇が揶揄する。 机の上に座ってあぐらをかいている宮脇は、軽蔑した目でミユキを睨んでいた。
「どうせできやしないんでしょ」
「……わたし、アンタのこと大嫌い」
その、一瞬。
その言葉の、一瞬後に。
血が、血が、血が、噴き出す。
「 」
悲鳴。 血が、近くにいた男子生徒に降りかかる。
床に流れる血。
あ、あの時の。 俺のおかあさんといっしょだ。
「音が……聞こえるんだ……」
吉川が廊下に出て行く。 先生を呼びに行ったのかな。
「ずっと昔から……聞こえてる……おトガ……ッ」
でも、ミユキは倒れてる。 宮脇は叫んでる。
どうしよう。 ねえ、どうしよう。
音が、やまない。
ミユキが死ぬ理由がわからない。
「ミユキ」
呼んでも動かないその体が、ひどく恐ろしい。
「ミユキちゃん」
昔のように呼んでも、彼女は動かなかった。
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