ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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彼女が消えた理由。 完結 そして、
日時: 2011/08/31 01:40
名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
参照: http://lyze.jp/ix3x/

キャラ説明
>>79

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Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.160 )
日時: 2011/08/13 15:44
名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/

好きな人のすべてを愛して、無理やりにでも自分のものにしたい。
その相手の人の精神を崩壊させても、自分のものにしたい。
……と、朝倉なりに思っています。
ああ、でも両方ありかも!

そして参照1000突破してたんですね。
気づけば……これも皆さんのおかげです。
温かいコメント、ありがとうございました。

Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.161 )
日時: 2011/08/13 17:24
名前: 夜兎_〆 ◆8x8z91r9YM (ID: 4CT2wXi/)
参照: http://kerohiko.blog106.fc2.com/blog-entry-260.html

三部で終了って思ったより早くてびっくりしました。
簡潔に完結させるのも良いかも知れないとか考えてみたり。
結末が読めない……。こうやって読者を楽しませる事が出来る能力というのは凄く羨ましいです。

参照1000おめでとうございます!

Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.162 )
日時: 2011/08/13 17:58
名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/



第2章
『愛しいくらいに、残酷な』



「どうも、安藤恵登です」
「それはわかります」

10月半ばで涼しくなってきた頃、蓮奈さんの事件を担当している刑事、安藤さんが家を訪ねてきた。 2回目の訪問で、1回目の時はミユキが眠っていたため、話が聞けなかったから。

「今日はミユキさん大丈夫でしょ? 何か聞いちゃマズイ事はないですか。 禁句な……タブーな言葉だとか」
「家族は好きなので、たぶん大丈夫だと思います。 ただ、10年前の事を深く思い出させると、錯乱状態になります」
「聞くのは園松蓮奈殺害事件だから、それは大丈夫だと思います。 ……たぶん」

自信が無さそうに苦笑しながら、スリッパに履き替える安藤さん。
相変わらず、三十代のくせに妙に若いというか。 童顔というか。 髪も染めているからホストに見える。

「おっじゃましま〜す」

軽いノリで挨拶をする安藤さんを、ソファに座っていたミユキが怪訝そうな目つきで睨む。
基本的に大人に心を開かないミユキは、誰に対しても丁寧な敬語と冷徹な表情が崩さない。

「どうも。 刑事の安藤恵登っていいます。 お話、聞かせてもらってよろしいですか?」
「構いません」

このテンションの温度差が少し面倒くさいな。 安藤さんはずっと笑顔だし。
どうぞ、と手でソファの前にある椅子を指す。 そこに座った安藤さんに珈琲を出して、俺はミユキの隣に座った。

「ええと……ではまず、蓮奈さんの遺体を発見したときの状況を詳しく聞かせてください」

ミユキは簡単に、学校から帰宅して蓮奈さんの様子を見に行ったら、既に死んでいたことを話した。
質問と応答を繰り返す会話は、10分ほどで終わり、さっさと帰ればいいものを、安藤さんは何故か長居している。

「美人さんですね。 絶対にモテるでしょう」
「安藤さん、なんで帰らないんですか」
「いやだなあ、陽忍さん。 俺はミユキさんと仲良くなりたいんです。 今度、またお話聞かせてほしいので、どこかでお茶しませんか」
「それ、職権乱用っていうんですよね」

珈琲をぐいぐい飲みほして、安藤さんが子どもっぽい笑みを浮かべる。

「陽忍さんて、実はよく頭回る人ですよね」
「はあ」
「今度は、陽忍さんに聞きたいんですけど」
「どうぞ」

安藤さんは、チラッとミユキ気にかけてから、

「陽忍さんはミユキさんが蓮奈さんの遺体を見つけた午後4時30分ごろ、何してましたか?」

俺に疑いをかけてきた。 なんだ、犯罪者として見られてんのか。

「クラスメイトと一緒に寄り道してました」
「どこか店に入ったりした?」
「学校の近くの喫茶店。 クラスメイトがジュース零したんで、たぶん印象ついてると思います」

あの時の吉川の慌てっぷりはなかなか面白かった。

「分かりました。 ありがとうございます」
「チヒロを疑っているんですか」

澄んだ声でミユキがたずねた。

「いや、そうじゃないよ。 一応、ね」
「チヒロは殺してないです。 わたしたち、人を殺せないんです」
「────どういうことかな」

俺も、ミユキが何を言いたいのか分からない。
人を殺せない?
俺は、もう既に人を殺してる。 自分の母親を、ミユキを守るために。

「人を殺そうとすると、どうしても見なきゃいけないでしょう」
「なにを?」
「血」

短く一文字答えて、ミユキが少し顔をしかめる。

「血を……見ないとダメだから」

俺とミユキがこの世で一番、もっとも恐れている、血。
あの赤くてドロドロしていて臭いのある液体が、人間の中身いっぱいに詰まっていると思うと、恐怖で皮膚が粟立つ。

この恐怖が、分かるだろうか。

Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.163 )
日時: 2011/08/13 20:15
名前: 朝倉疾風 (ID: 0nxNeEFs)
参照: http://ameblo.jp/ix3x-luv/

これはもう、3部で終わらせます。
ていうか、長編は登場人物が多くなって、設定を間違えるので、
大変です。
短編も考えたけど、朝倉は文章を書くと長くなるので、
ああもう……長編!ということです。

皆さんのおかげで参照1000突破いけました。
ありがとうございます。
>夜兔さん

Re: 彼女が消えた理由。 ちょっとしたお知らせ ( No.164 )
日時: 2011/08/13 23:42
名前: 紫雨((元:右左 ◆mXR.nLqpUY (ID: 8hgpVngW)
参照: http://ameblo.jp/kaenclone


アメブロで絡んで頂いてありがとうございます。
第3部で終わりますか……、残念です。
そして参照1000おめでとうございます。

安藤さんが奈月さんに見えて仕方がないです。
性別さえ違うというのに。


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