二次創作小説(紙ほか)

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ポケットモンスターXY 命と破壊の遺産
日時: 2015/07/13 03:02
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: oLjmDXls)

”読者の皆様へ”

 はい、どうも読者の皆様、自分はタクと申します。どこかで、見かけた事があるかもしれませんね。二次で、ポケモンとか、デュエマの小説を書いていました。
 今作は、ポケットモンスターXYのストーリーをモデルとしたものです。
また、オリジナル要素が多々あります。そして、今作から後書きを付けることにしました。まあ、書く事がないときは、何も書いてないかもしれませんけど。応援、よろしくお願いします!

ポケモン第六世代を最初に飾るゲームソフト、XYのノベライズ化!! 最後まで是非、ご覧あれ!!

登場人物紹介>>12
 
プロローグ
>>01

アサメタウン編
>>09 >>10 >>11

ハクダンシティ編
>>21 >>22 >>23 >>40 >>41 >>42 >>45 >>47

ミアレシティ編
>>50 >>51 >>52 >>53 >>56 >>57 >>61

コボクタウン・パルファム宮殿編
>>62 >>68 >>69 >>71 >>76 >>77 >>79 >>80

コウジンタウン編
>>83 >>86 >>87 >>90 >>95 >>96 >>99 >>102 >>103 >>104 >>110 >>111 >>112 >>113

ショウヨウシティ編
>>114 >>115 >>119 >>120 >>121 >>124 >>125 >>126

シャラシティ編
>>127 >>131 >>132 >>133 >>134 >>135 >>138 >>139 >>140 >>141 >>142 >>145 >>146 >>147 >>149 >>152 >>153 >>154 >>155 >>156 >>158 >>161

ヒヨクシティ編
>>164 >>165 >>166 >>169 >>170 >>171 >>172 >>173 >>174 >>175 >>176 >>179 >>182 >>183 >>184

ミアレシティ編2
>>185


ss・短編置き場

1.木登り騒動 >>148

飽き性な作者ですが、応援よろしくお願いします。また、読者の皆様の意見を聞きたいので、コメントには感想を添えてくださると幸いです。

SS1:木登り騒動 ( No.148 )
日時: 2014/08/24 00:57
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

 僕は、ニャオニクスである。名前はまだ無い。というか主人がニックネームをつけない柄だからだろうか。
 いや、そんなことはどうでもいい。
 まず僕が今、どういう状況なのかを簡潔に説明しようか。

 ----------木に登ったまま降りられなくなった。以上。

 うわあああああ、こーわーいー、こーわーいーよー!! ごしゅじーん、たすけにきてえええ!!
 落ち着け、こんなときは素数を数えれば良いって御主人は言ってたっけ、えーっと2、4、6、8、12、私のレベルは52万って馬鹿!!(そもそも素数ではない)んなコントやってる暇無いんだけど!?
 いや待て、何のための超能力だ? 自分を浮かせて降りれば問題なくね?
 ってムリムリ、絶対ムリ!!
 こんな足場の不安定な場所で集中して念力なんか使ったら100%落ちるから!
 
「おーい、ニャオニクス殿、何やってるでござるかー?」

 声が聞こえる。人間のものじゃないな。これは-----------ゲコガシラだ!!

「すまなーい、降りれないんだー! 助けてく」
「自分で何とかするでござる」

 ひでぇ!? こいつ薄情だよ!? 仲間のピンチを正しくみすみす見逃すつもりだよ!?

「うぉーい、ふざけんなぁぁぁ!! マジヘルプミー!! 助けて、ホントマジ助けて!?」
「拙者だって暇じゃないでござる」
「嘘付け、お前今絶対暇だろ!!」
「拙者影薄いからお前がいなくなったら、ゲフンゲフン、じゃなくてそもそも、何故自分からそんな危険な場所に?」

 こいつ今本音漏れたよ!? 影薄いって自覚してたよ!? 言うほど薄くも無いとは思うけど!?
 ゲコガシラの奴、腹立つ……今日はそもそも休みで主人が公園に連れてきたから結局皆暇だろうが!
 仕方ない。恥ずかしいことこの上ないが、どうしてこうなったのか話そう。

「実はさ……可愛いチョロネコがいたから話しかけたんだ」
「ナンパでござるか」
「っせぇよ! 黙って聞いてろ、元ケツマロ!!」
「ケツマロ!?」

 ああそうだよ、ナンパだよ悪かったな! 仕方が無いじゃないか、可愛かったんだもの、可愛かったんだもの、可愛かったんだよ、チクショォー!!

「そしたらお腹が減ってるから木の実とって欲しいって言われて、木に登ったら-------------」
「降りれなくなった上に彼女には逃げられたというわけでござるな。自業自得でござる、帰る。カエルだけに」
「上手い! って分かったなら助けろやオイィィィ!!」
「拙者はダルいから他の面子に頼むでござる」
「ね!? お願いだから!! 助けて!」
「ケツマロを撤回するでござる」
「します、しますから許して!」

 仕方ないでござるなー、そうだ何か木の実でも後でおごってもらうでござる、と良いながら木に登ってくるゲコガシラ。
 さてやってこれで降りられる。後はこいつに捕まって降りるだけ----------

「うわあああああ、こーわーいー、こーわーいーでごーざーるー!! ごしゅじーん、たすけにきてでござるぅぅぅぅぅぅ!!」

 テメェもかああああ!! お前忍者じゃなかったのかよ、ふざけんな、何で忍者が高所恐怖症なんだよ、ハクダンジムでの戦いは一体なんだったんだよ!!

「ねー、騒がしいなー。あんた等何やってんのよ」

 こんどは♀の声。この澄ました感じの声は間違いなく、プラスルだ。
 さっきまで寝てたのか、目がしょぼついてる。

「降りれなくなったんだよー!!」
「ねえ、ニャオニクスはともかくゲコガシラはおかしいでしょ」
「高所恐怖症でござるー!!」
「アホか。一体何があったのか教えてよ」

 仕方がないから、今までの経緯を話してやると、プラスルは相槌を打って言った。

「ふーん、なるほどよーするにニャオニクスは番(つがい)の相手が欲しいわけね?」
「え!? そこ!?」
「番ならさー、あたしがなってあげようか? ん?」

 やばい、この色気はメロメロの構え……って何でそうなるんだよ、誰がテメーなんかの番になるかぁぁぁぁ!!
 気合でメロメロを避けるも、ゲコガシラにメロメロ(ハート状の弾幕)が当たって酔っ払いおっさんモードに--------なる前に殴って正気に戻しておいてっと。

「嫌に決まってるだろ! しかもお前は主人一筋じゃなかったのか!?」
「あ、バレた?」
「好い加減に降ろして欲しいござる」
「降ろして欲しいって言ったってあたしにはムリだって。じゃあワカシャモ辺りに頼んで二度蹴りで木を揺らして落としてもらうわ」
「やめて!! 僕ら確実に怪我するから!」
「あんたら温室育ちには分からないだろうケド、野生での生活には全てにおいてリスクが付きまとうものよ。怪我ぐらい、何てことないわ」

 言うけどね!? 5mくらいはあるからこの地点。メッチャ高いから!

「シャモちゃーん、ここに二度蹴りの良い練習台があるよー?」

 マジやめて、冗談抜きであいつの蹴り強いから!

「え? 本当?」

 来ちゃったぁー!! 熱血系乙女ワカシャモもおでましだーい、終わったぁぁぁぁ!!

「うおおおお、燃えてきたあああ!!」

 しかも上の様子まるっきり見えてないからこいつ!! 

「熱血は勝あああつ!! ホワチャチャチャチャ!!」

 二度蹴りじゃねえええ、百烈キックだこれええええええ!! あばばばばばば、揺れるぅぅぅぅ身体が揺れるぅぅぅぅ!!
 ---------あれ? 止まった?

「あれー? ゲコガシラもニャオニクスもどうしてここにいんのよ」
「木に登ったら降りれなくなってオゲェーッ」
「助けに行ったら巻き添え食らってオゲェーッ」

 気持ち悪い……完全にさっきので酔った……。

「ちょっと、プラスルー。2匹がいるんだったら何で教えてくれないのよ」
「ごめんごめん、とりあえずさー……さっきのでもう一回揺らしてあいつら落として助けてやってよ!」
「あ、そういうこと! んじゃ任せて!」

 任されるな、あばばばばばば、揺れ揺れる揺れるるるるるる------------

 ***

 その頃、日陰で主人-------カルムに抱かれて寝ていたモノズは喧騒に意識を引っ張られた。
 だが、目が見えないので状況が分からない。とりあえず、他の連中が何か騒いでいることは分かった。
 
 --------ごしゅじん……なんかさわがしいよう。

 くいくい、と服を噛んで引っ張ってみる。が、寝ていて起きる様子なし。

「しかたないな……」

 そう思って、喧騒のする方へ歩んでいった。

 ***

「ちょっとぉー? 枝に捕まってたら落ちないでしょー」
「落ちたくないから捕まってるんだよ!! 何で僕の周りには脳筋と下忍しかいないんだオイ!!」
「下忍とは失礼な、もうレベルは中忍くらいはいっているでござる!」

 ……あれ? 皆何やってるんだろう。
 木の幹のにおいがする。それと、大分上にニャスパーとゲコガシラ……。
 どうやらニャオニクスとゲコガシラが木の上から降りれなくなったみたいだ。全く仕方ないな。僕がどーにかして助けてあげたいけど、どうしたらいいのか分かんないよう。

「良いトコに来た、モノズ! あんたの馬鹿力を見込んで頼みがあるんだけど---------」
「ふぇ?」
「ちょっとあの木に頭突きをかましてみなよ。そしたらあいつら落ちて木から降りれるから」
「うん、良いよ」

 人助けだと思って、やってみるか。

「ストォーップ!! 止めて、怪我する怪我するねえやめてとめてやめてとめてやめてとめて--------------」

 ----------刹那、木が大きく揺れ、2匹は撓った木が戻る反動に耐え切れず、そのまま振り落とされるように吹っ飛んでいった。

「……パワーが強すぎたかな」
「これであいつらも懲りるでしょ」
「ねーねー!! モノズってすごい力があるんだね! 今度あたしの特訓に付き合ってよ!」

 ***

「で、ゲコガシラとニャオニクスは何でそんなにケガしてるんだ?」

 ご主人に手当てしてもらいながら僕は思った。右のゲコガシラも同じようだ。
 あの後すっごいモノズには謝られたから良いとして、ワカシャモとプラスルはキュッと締めておきました。

-----------馬鹿程怖い奴って世の中にいないよね?
 -----------同感でござる。ヌシも同類でござるが。
 -----------うん、やっぱお前も後で締めとくわ。

木登りなど、二度とゴメンだと肝に銘じた僕たちだった。

第六十四話:加速 ( No.149 )
日時: 2014/08/06 21:58
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

「ハッサム、バレットパンチ」

 大きく伸びた鋏が弾丸の如きスピードでナックを捉えた、が--------

「噛み付いて上に放り投げろ!」

 鋼の鋏にナック-------フライゴンのニックネーム---------は勢い良く噛み付いた。フライゴンと言う種族は素早い動きを得意とする。反射神経もハッサムとは比べ物にならないのだ。
 本来、鈍足なハッサムが追いつけるわけが無い。
 天井へ飛ばされたハッサム。
 そのまま、口を向けられる。大の字の炎が広がり、迫る。

「一気に決めるぞ、大文字!」
「慌てるな。炎の軌道を見極めろ! 剣の舞!」

 咄嗟にカーマインは指示を出した。そして、大の字の炎を躍るように避けたハッサムは同時に攻撃力も底上げする。
 冷静な観察眼により、火の粉1つ当たることもなく、そのまま急降下。
 再び、弾丸の拳の構えに入る。

「ッ! やっぱメガシンカポケモンは伊達じゃねえってか」
「一撃で決めさせていただくぞ。バレットパンチ!」
「させねえよ、突っ込んでくるなら迎え撃つだけだ! 大文字!」

 キィィと再び大の字の炎が現われ、放たれた。
 拳を低く構え、突き出すハッサム。
 それを迎え撃つように。
 だが。
 それは一瞬の出来事だった。大の字に広げられた炎の合間を縫うように、一瞬で距離をつめたのだ。
 流石に面食らったのか、何もできないまま、そのまま顔面に拳を食らう始末。

「止めのバレットパンチ!」
「させるか、地ならし!!」
 
 直後、ナックは自分の尾で地面をたたき始めた。徐々に波打っていく床。それに足を取られてハッサムは倒れこむ。
 
「メガシンカしたといっても、トロさはそんなに変わってないみたいだからな。反射神経の割に、案外足腰は弱いんじゃねえかって思ったんだ」
「下らぬ。バレットパンチだ」
「させねえよ!」

 この一瞬で一気に細長い身体を背後に回らせていたナック。そして、零距離で大の字の炎を-----------ぶつけた。
 
 -----------この---------一瞬で!?

 馬鹿な、という考えがカーマインの脳裏を過ぎる。

 -----------下手をすればオペラの固体以上だ----------む? このフライゴン、そういえば----------

「ハッサム、守る!」

 紫のバリアーが展開され、炎を弾いた。
 
「くっそぉー! 惜しかったぜ!」

 当たれば一撃必殺。しかし、そう上手くいくものではない。

 ***

 床に穴が開いた。もう何度目かは分からない。振り下ろされた大顎--------実際は頭に生えた角らしいがどう考えても化物----------が再び床を突き破り、抉った。

「もーうっ!! 逃げてばっかでつまんなーい!!」

 -----------やってられるか、こんなのとマトモにさ!
 火力はメガシンカ前より何倍も上がっている。
 全くである。こんなのと打ち合っていては、ダメージレースで負ける。
 じゃれ付かれてお終いだ。
 というわけで、カルムはワカシャモに逃げさせまくっていた。
 
(……しっかし何だろうな。時間がたつにつれて、ワカシャモの動きがどんどん機敏になっているような……)

 そう思い、図鑑を広げてみる----------ダメだ。カロス図鑑外のポケモンだから弾いてしまった。

「だけど、これを利用すれば----------ワカシャモ! もっとだ! もっともっと逃げろ!」

 場を駆け巡るワカシャモ。に続いて目の前のものを破壊しながら奇声を上げて暴れまわるクチート。
 あー、これ後でどうするんだろーなー、という考えよりも先に、今どうするべきかを考えなければいけないのだろうが、流石にやばい気がする。
 苛立つシェナ。好い加減怒るだろうな、と思っていた頃だ。

「あーっ!! もうっ!! クチート、アイアンヘッド!」

 全身が鉛の色に変色したクチートは、そのままロケットのように突っ込んでいく。

「避けろ!」

 だが、ワカシャモは跳んだ。跳んでそのままアイアンヘッドを避けてしまった。
 ----------普通なら、かわせる訳がないのに。

(しくじった……あのワカシャモ、特性が”加速”なんだ! カルムがそれに気付いているかどうかは知んないけど、クチートじゃ追いつけない!)

 既に時遅し。
 ワカシャモの脚が猛々しく燃える炎に包まれる。

「これで決めろ! ワカシャモ、ブレイズキック!!」

 それは確かに目にも留まらぬ速さだった。
 クチートを目掛けて放たれた容赦の無い一撃は、確かにクリーンヒットすると思われた。
 しかし--------直前になってワカシャモの身体が崩れ落ちた。

「!?」

 思わず、シェナの方を見る。
 手が紫色のオーラに包まれている。そこから、何本かの紫色のラインがワカシャモに突き刺さっていた。
 完全に失念していた。彼女自身の能力、『破壊の遺産』だ。

「卑怯だぞ、シェナ!」
「卑怯も何もないんじゃないの? これはバトルじゃないわ。”戦闘”よ」

 戦闘。確かにそうだった。
 決められたルールで戦っているわけじゃない。
 そんなことは重々承知しているはずだった。
 何の文句も言えなかった。
 だが、これだけはいえる。

「こんな戦い方をして、自分のポケモンに申し訳ないとは思わないのかよ!!」
「-----------!!」

 一瞬、彼女の言葉が詰まる。
 だがすぐにキッとこちらを向くと言い放った。

「遊びは……おわりだよ!!」

 同時にクチートが鬼のような形相で奇声を上げる。
 身体がピンクのオーラに包まれた。

「じゃれつく!!」

 一歩踏み出し、拳をぶんぶんと振り回した。
 そのまま、動けないワカシャモへ飛び掛る。
 ズドォ、という鈍い音と共に砂煙がとんだ。
 が、かろうじてワカシャモは直前で抜け出したようだった。
 
「フェアリータイプの物理技の中ではかなりの威力を誇るこの技。メガクチートにじゃれつかれたら、”冗談抜きで死ぬ”わよ?」
「えーっとさ、フェアリーでこんな破壊的なタイプだったっけ」
「うるさい、アイアンヘッド!!」

 今度は全身を鉛に変えてロケットのように突撃してきた。
 
「---------ダメか! なんなら一か八か、これに賭ける!」

 相手の有効打はこちらに対する接触技しかない。
 つまり、クチートはこちらに突貫するしかないのだ。
 では、どうするか。
 避けられないのならば、逆に考えるのだ。
 ---------避けられなくても良いさ、と。
 相手が突っ込んでくるなら、それを利用してこちらも接触技で打ち返してしまえば良い。
 避けられないのならば、避けずに使える手段で返り討ちにするだけだ。

「ワカシャモ、ブレイズキックだッ!!」

 ワカシャモの脚が炎に包まれる。
 瞬間。空気が斬れた、といっても過言ではない。
 マッハの勢いで放たれたそれは、既に加速の限度を超えており、制御不可能。
 そんなものを今更軌道を変えて避けられるわけもなく。
 突貫してきたクチートの頭を------------打った。

Re: ポケットモンスターXY 命と破壊の遺産 ( No.150 )
日時: 2014/08/07 00:53
名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: hF19FRKd)

 ご無沙汰で登場しました、モノクロです。もう白黒といちいち変えるのが面倒なので、こちらで行きます。

 さてどこから言えばいいのかと悩むので……とりあえず七炎魔の上級組についてでも。
 上級連中はカロス以外の御三家を使うとのことですが、ヴァーミリオンがダイケンキなのは納得です。確かに刀と刀でぴったりですね。しかしオペラがジュカインなのは驚きました。確かにドラゴンっぽいし、ドラゴングループだし、メガシンカでドラゴンがつきますが……
 なお、モノクロはメガジュカインの避雷針はまったく理解できないです。メガシンカ前でもジュカインに電気技を撃つ奴はいないでしょうに、ゲーフリはなにを考えているのでしょうか。

 テイルやサナたちも応戦していますが、相当やばいですよねこれ。前から言ってる気がしますが。
 カルムたちの方も押され気味ですし、どうなっちゃうんでしょうね彼らは。
 とはいえ、ブラックはなにやら攻略法を見つけたようですが、それもカーマインに看破されてしまい、策が潰されたか……?
 カルムは気付いていないながらも加速馬車ならぬ加速若(ワカシャモです、一応)でメガクチートから逃げ、反撃を仕掛けていますが、このクロスカウンターは成功するのか……?
 一話一話が戦々恐々ですが、どうにかしてフレア団を退けてほしいものですね。問題はどうやって逃げ延びるかというところですが、そこを楽しみにするとします。

 なお、フェアリーのじゃれつくはじゃれつくではなく“どつきまわす”だとモノクロは思っています。

 唐突に始まったssに関しては……まあ、各ポケモンの特徴がよく分かったな、と。
 ニャオニクスやゲコガシラが思ったよりもダメな奴だったり、プラスルが予想以上に想像通りだったり、ワカシャモが思った以上に熱血だったり、モノズが一番まともだったりで、カルムの手持ちは本人以上に個性的だということがよく分かりましたね。

 あと、遅くなりましたが、フリルのポケモンや技を変更しました。
 まだ出ていない二体は進化させませんでしたが、技は変更しました。なにかあればお申し付けください。

Re: ポケットモンスターXY 命と破壊の遺産 ( No.151 )
日時: 2014/08/07 20:59
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

モノクロさん

コメントありがとうございます。

ちなみに最初、オペラの御三家枠はリザードンにするつもりだったのですが、ノリでカーマインの御三家枠を決めてしまったため、(他に候補が無かったのもまた事実ですが)仕方なくジュカインにしました。

ついでに言うとメガラグラージのすいすいも理解しがたいですね。あいつには物理受けが多い以上、死に特性になる未来しか見えないんですがね。まともなのがメガバシャーモしかないですし。
ゲーフリはメガシンカとりあえずあげるけど、ラグラージは物理受けらしく大人しくゴツメ装備してろと言っているようなもんですね。

そして今回の話ですが、このように戦々恐々して欲しいですね。こんな感じのスリルを描きたかったので。
どうやって脱出するか、それは次回か次々回のお楽しみですね。
そして自分も、フェアリーのじゃれつくは、もうあれは軽くフルボッコの域に達しているような気がしますね。メガクチートと戯れたら死にます。

ssは……そうですね。彼らの個性が描けたならそれで良いかな、と。特にゲコガシラとニャオニクス、プラスル辺りはですね。多分、この先ポケモンメインの短編では彼らがメイン(と言う名の事件の発端)になると思います。

フリルの件も確認しました。

それでは、また。

第六十五話:布石 ( No.152 )
日時: 2014/08/11 00:59
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: sEySjxoq)

 突貫してきたクチートの頭を-----------打った。
 それは見事な光景だった。
 マッハの勢いで振り切られたそれはクチートの頭に直撃し、ボールのようにぐにゃりと一瞬へしゃげたそれは気持ち良いくらいに君の良い音を立てて吹っ飛んでいった。
 そのままゴシャァと壁に叩き付けられた。

「よし、やったか!!」
「ふ、ふふふ……」

 不敵な笑みを浮かべるシェナ。
 そのとき、カルムは再びクチートが向かった方向を見る。
 ---------己の失策に気付いた。
 クチートが飛んで行った壁の近くにはセレナが-----------!!

「その女に噛み付いちゃえ!!」
「させるかぁぁぁ!!」

 セレナもようやく敵の接近に気付いたのか、ヒッと本能的に恐怖を感じる。
 が、同時にそこを横切る影。

「ワカシャモ!?」

 と彼女が言い終わらないうちにワカシャモがクチートの顔面に蹴りを入れた。
 加速のおかげで相当素早さが上がっていたのか。
 そして、さっき自分が叩き付けられた壁に、今度は埋め込まれた。

「ク、クチート!?」
「お前のクチートとよく遊んだもんだ。懐かしいよ」

 クチートの事をよく可愛がってたよな、僕もお前も-----------
 ふと、シェナはカルムの瞳を見た。 
 そんな昔話をするには相応しくない程恐ろしく冷え切っている。
 
「だけど---------それが今の”俺”達を傷つけるっていうのなら、容赦はしない」

 バチバチ、とカルムの手が閃光に包まれる。そこから何本ものラインがワカシャモに繋がれた。

「これは戦闘なんだろ? んじゃあ、俺も遠慮なくいかせてもらうぜ!!」

 ぐいっ、とそれを引っ張る。ワカシャモの眼にはXのような紋様が浮かび上がっていた。
 刹那、ワカシャモは更に跳んだ。いつもよりも何倍も。
 遠く遠く、目の前の敵へ。
 埋もれた壁の中から起き上がったクチートは再び壁の中に埋もれることになった。
 
「そのまま首掴んでもう一回放り投げろ!!」

 一瞬の間にシェナは久々に恐怖と言うものを味わった。
 カルムは「もう動けない敵」に止めを刺しにいったのではない。
 「まだ動ける敵」に止めを刺そうとしたのだ。
 再び空に放られたクチートは体勢を整える暇もなかった。
 刹那、ワカシャモは跳んだ-----------
 今度は高く。天空を掴みに行くように。


「ワカシャモ、スカイアッパー!!」


 決まった。
 大きく振り上げられた拳は確かにクチートの腹を捉え、クリーンヒット。
 身体がぐらついたクチートは、そのまま地面へ落下した。

 ***

「おらぁ、おらぁおらおらおらぁぁぁ!!」

 ハッサムのバレットパンチが連続で繰り出された。オラオラさっきから言ってるのは当然、パンチを放っているメガハッサムではなく、カーマインだ。
 どっちがスタンドだ状態である。
 
「連続バレットパンチ! 弾丸の拳から放たれるそれを何度も喰らって耐え切れるポケモンは今だかつていない!」
 
 「加えて---------」とカーマインは続けた。

「メガハッサムの特性は、テクニシャン! 威力の低い技もこいつにかかれば致命傷を負わせられる程の必殺技と化す!」

 流石全身凶器のメガハッサム。ホッチキスのように長く伸びた鋏はもっと重く、もっと硬く、そしてもっと速い拳を繰り出せるのだ。
 これを喰らえば、まず人間の頭なら即爆発四散、中のものが飛び散るであろう。
 何せ、弾丸(バレット)拳(パンチ)なのだから。その速さはピストルで撃たれた銃弾に劣らない。 
 しかし、目が砂漠と言う環境で鍛えられているフライゴンと言う種族に属すナックは、かろうじてそれを避けていた。
 零れた拳は柱だのなんだのに当たり、正に手当たり次第に破壊していく。

「必殺、必殺ってさっきから言ってるけどよぉ?」

 ナックの口から大の字の炎が吐き出された。
 
「あんたのメガハッサムだって、これ喰らったら一撃だろうが! エビフリャー舐めんなゴルア!!」
 
 自分を鼓舞するかのように叫ぶブラック。
 そして明らかにそれは全国のフライゴンに対して失礼な気がしなくも無いが、主人に対する忠誠の厚いナックはそれさえも褒め言葉と捉えたのか、突っ込んでいく。

「今度はちょっくら混乱してもらうぜ! ナック、超音波!!」

 耳には聞こえないが、今メガハッサムの脳内はかなり揺さぶられている。
 ぐらぐら、ぐらぐら、とだんだん方向感覚を失わせていく。
 ふらふらと動けなくなったハッサムはその場に膝を付いてしまった。

「むっ!? 卑怯な」
「これでしめぇだ!!」

 天井を突き破って、流星群が落下してきた。

「流星群ッ!!」

 幾多もの落石がハッサムへ降りかかった。しかし、所詮はドラゴンタイプの技。
 効く訳が無い。
 そう思っていた----------------

 ***

「おや、定刻。帰って映画を観なければ」
「今日は帰さないぞオペラ!!」

 時計を見て呟いたオペラの耳を劈くかの如くバーミリオンの怒声が響いてくる。
 この男は全く!! と目まで言っている。
 
「分かってますよ、分かってますとも」

 戦場は再び1つになった。
 一見すれば、オペラとバーミリオンの2人を全員が囲んでいるという構図だが、何せ相手が悪い。
 さらにその周りを下っ端達が取り囲んでいるのだから。
 が、そのときだった。
 
 ----------天井を突き破って無数の流星群が降りかかってくる。

「え、ちょ、ええええ!?」

 たちまち戦場は混乱とパニックに包まれる。
 ナックがメガハッサムへ流星群を撃ったのではない。
 ブラックが指定した範囲は、これだった。

 ---------ここら一帯。

 既にバトルシャトーは崩壊寸前。じゃあどうするか。
 とりあえず、全員は思った。

 ---------流星群使うならもっと空気読んで使えぇぇぇ!!!

 と。
 カーマインはようやく悟った。
 さっきまでブラックはただただフライゴンを回避させていたわけではない。
 柱を破壊し、天井を崩落させることで”脱出せざるを得ない状況を作る”ため。
 そして、突きつけられた選択はこれしかない。
 ”逃げる”。
 
「カルム。いつか貴方を絶対仲間にするから。ただ、そこから生きて帰れれば、だけど」
 
 そう吐き捨てて七炎魔将とシェナはオペラのサザンドラとバーミリオンのエアームドにそれぞれ分割して飛び乗り、脱出したのだった。
 命が惜しい下っ端達もそれぞれ逃げ惑い、出て行く。どうやら犠牲者は出ずに済みそうだ。
 -------肝心の僕ら以外は。

「えええ!? あいつら逃がしたのは良いけど、どうすんだこれ!?」

 まず、奴らが外で待っているということはないだろう。
 流石にポケモンや下っ端の多くが損傷(これもポケモン)を負っているのでこれ以上の深追いは危険だと感じるのが普通か。
 では、どうやって出るのか。

「おい、お前ら! こっちに来やがれ!!」

 ブラックの声が最後に響き、天井が崩れ落ちた---------------


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