BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【BL】現妄実想(げんじつともうそう)
- 日時: 2014/09/13 21:13
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
こんにちわ〜。初めての方がほとんどだと思いますが、どうぞ、見ていってください!アドバイスろかリクエストとかいただけたら感謝感激です!
No1⇒>>1からみてくださいね^^(できるだけww(BL)現妄実想((げんじつともうそうBL
では、すたーと!
1、始まりの・・・
学校のヤツ等はどうも気にくわねぇ!
学校が家です〜ッみたいな顔して毎日学校にかよいやがって!!
そんなに学校に毎日行ってたら、脳みそ増加して、頭でっかちになっちゃうだろ!!
・・・・・・・・・とか、偉そうなこと言う自分!俺は大嫌いだ!!
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう))【キャラクター投票 ( No.148 )
- 日時: 2011/08/07 00:28
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
その後、オレは春の家で夕食をごちそうになった。
ちなみに、夕食を作ったのは春だ。
ビックリするくらいの腕前で味もうまい。
オレは何もかもが春に劣っているような気がして、帰宅したらまずはじめにクッキングから覚えようと心に決めた。
そして当の春はオレの気も知らず、夕食にかぶり付くオレをニコヤカに見ていた。
——あぁ、オレとしては気持ち悪い光景だ。
夕食を食べ終えると春が行った。
「俺、風呂入ってくるね。あぁ、言い忘れてたけど、今日はミズは入れないからね?そんな怪我した状態じゃぁ染みるから。」
笑顔でリビングを去っていく春の背中を睨みつけつつオレは立ち上がった。
春の部屋へ行くのだ。
ここのリビングはオレの家のリビング2つあわせたくらいの大きさで広い。
広すぎるのが原因なのか、オレは中々落ち着かなかった。
——・・・あぁ、もう眠い・・・。春には悪いけど先に寝よう〜。
目をこすりつつ、オレは階段をゆっくりと上がって言った。
そして、春の部屋に入るなり、オレは彼のベットの上で知らず知らずのうちに寝てしまっていた。
・・・スー・・・スー・・・スー・・・スー・・・スー・・・
静かな部屋の中で、誰かの睡眠呼吸の音がする。
オレはすぐ近くでするそれに気づき、目を開けた。
——・・・ここは・・・・・・春の部屋か・・・・・・。
部屋の電気がついていたため、周囲がはっきりと見えた。
——省エネの時代だってのに・・・これだからお坊ちゃまは〜。
呆れていれば、自分の胸元をみてギョッとする。
——・・・はぁ!!?
そこには、風呂上りだろうか?髪がぬれたままの春がこちらに顔を向けた状態で寝ていたのだ。
床にひざをつき、ベットに頭だけを乗せたような状態だ。
——・・・呼吸音がすぐ近くでするわけだ。
ハハハ、と小さく笑ったあとでオレは春を起こそうとした手をとめた。
——・・・コイツ・・・・・・こうしてみればけっこうイケメンだな・・・・・・。ジャニー○事務所行けんじゃね?
ついまじまじと彼の顔を見てしまう。
整った眉毛が目に入る。
やっぱり、自分で眉毛とかそってるんだろうなぁ・・・。
コイツもオシャレするのか。関心だ。
オレは無意識のうちに春の頭に手を置いていた。
ふわふわの髪の感触が心地いい。
——その時だ——
いきなり春が目を開けたかと思うと、突然頭をなぜていたオレの手を掴んできた。
しかも、普通に掴むのではなく思わず顔をしかめたくなるほどの強い力でだ。
「・・・なっ!!?」
オレは思わず肩をビクリとさせる。
そんなオレを春は楽しそうな目で見ていた。
「ミズ、今俺になにしようとしてた?」
——は?
何行ってんだこいつ。
「何もしようとか思ってないけど・・・?」
あきれた様な声を出してみるが、春の瞳の色は変わらない。
「ふぅん?まぁ、いいや。」
そういって手をパッと離し、ほっとしたのもつかの間のことだ。
再び春がその手をさらに強い力で掴んできたのだ。
「・・・俺、ミズに言いたい、いや聞いてほしいことがあるんだ?聞いて。」
言葉と同時に顔を近づけてくる。
オレは一瞬頭突きをしそうになったが、グッとこらえる。
——どんな急展開だー!!
「な、ななななぁなななんでしょうぅかぁぁ?」
若干、いやかなり声が震えてしまう。
それくらい、今の春は今までの彼とは異質だったのだ。
春は自分のおでことオレのおでこをくっつけた。
春の両目がつながって変にみえるがこの際はノータッチで行こう。
春は微笑む。
「・・・俺、ミズの事・・・・・・好きなんだ?」
「・・・・・・」
——今さらだ。こっちはそのことで毎日迷惑してるんだよぉ!!
ハッキリ言ってやろうかと開きかけた口を春の右手がふさぐ。
「むぐぅ??」
「何も言わなくていいよ。ミズの答えはもう分かってるから。俺よりも黒澤なんだろ?」
——ちげぇーよ!!黒澤は別にちげーよ!!あと、春はランガイだから!!
叫んでやりたいが口をふさがれている以上声を出せない。
オレは卵を破ろうとする雛のようにもがいてみる。
そんなオレを見て春は悲しげに笑った。
「・・・分かってるからさぁ、今だけでも・・・・・・ダメ・・・・・・?」
——春君それはダ〜メ!
言葉の変わりにオレはヤツを睨んだ。
しかし、そんなオレに気づくそぶりも見せず、春は右手をオレの口から外した。
唇を近づけられても困るだけだ。
オレは自らの危機を感じて、思いっきりヤツの胸辺りを両手で突き飛ばした。
とたんに激痛がはしる。
「・・・春のバカ野郎!!そんなことしてオレがお前を好きになるとでも思ったのか!?」
「・・・やってみなきゃ分からないだろ?」
春は反省の色のかけらもない瞳をただ、純粋に向けてくる。
「オレは無いね!絶対ない!!死んでも生き返ってもそれだけは絶対にない!!!だいたい、そっち系はノータッチなんだよ!!」
「え——・・・?」
オレは勢い欲立ち上がる。
そして、未だに座っている春を上からねめつけた。
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう))【キャラクター投票 ( No.149 )
- 日時: 2011/08/09 10:06
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
春は睨みつけるオレをチラリと見た後、目をふせた。
「だってミズ、不公平だと思わない?俺入学初日からミズに精一杯話しかけてたんだよ?」
——そうだったのか・・・・・・
今さら事実をつきつけられても頭が痛いだけだ。
呆れる俺に春は続ける。
「それなのに・・・なんで、学校に転校してきて間もないくらいの黒澤を好きになるの?俺はずっと努力してたのに・・・いや、継続中だよ?」
春は立ち上がった。
何かの感情をこらえるためか、拳を握り締めている。
——あぁ〜・・・・・・何か最近オレって女の子より男の子に好かれている気がするのは気のせいだろうか?
頭の中に黒澤の顔が浮かぶ。
「・・・・・・オレ、別に黒澤とか・・・好きじゃないから。」
一応確認のため呟いてみる。
しかし、オレの呟きを春は軽く否定した。
「嘘付け。わかるよ、俺ミズのことずっと見てるから。・・・黒澤の前だとミズ顔真っ赤だもん。」
否定する春の顔は悲しげだ。
当然だろう。春にとっては苦い現実を受け入れる発言なのだから。
春はごめん、と小さくつぶやくと不自然に上を向いた。
——・・・涙でもこらえてるのか?
沈黙が俺たちを包み込む。
気まずいが歌うことはできない。そういう空気ではないからだ。
オレはただ申し訳なさそうに顔をふせることしかできなかった。
「・・・・・・・・・・・・ミズ、もう寝なよ。傷にさわるよ?俺はもう少し一階にいるから。」
しばらくして春が重い口を開いた。
そしてバタンと部屋を出て行ってしまう。
「・・・・・・」
一人とりのこされたオレは苦い思いを噛みしめ、しぶしぶと床に寝転がった。
ベットで寝るのはさすがに悪い気がした。
———朝が来た———
小鳥の声がかすかに聞こえてくるのは、きっと窓が開いているせいだろう。
オレはムクリと上半身を起こす。
「——!!?」
そしてオレは寝たはずのないベットから逃げるように飛び降りた。
「な、ななななななーーー!!!!」
叫んでみるが朝なので、声があまりでない。
オレの同様に気が付いたのか、『ベットで寝ていた』春がムクリと起き上がる。
右目をこすりつつ、笑顔におはようと告げる彼をオレは内心恐ろしく感じた。
そうだ。今の説明で理解できただろう。
つまり、オレと春は同じベットの上で寝ていたのだ。
仲のいい夫婦でさえ、一人用のベットの上で二人一緒にねることはあまりないだろう。
オレは力いっぱいさけんだ。
「な、なななんで!オレと春が同じベットの上で・・・!!!」
オレのいいかけの質問に春は「あぁ」と小さく笑う。
「俺が誘導したからだよ?ホラ、俺ん家布団ないし。ベット一つだったからね。床で寝てたらミズ風邪ひいちゃうじゃん。」
オレは笑顔の春をねめつけた。
——オレにまで『うざさ成分』が移るだろうが!そして、オレの真面目さが半分になるだろうがぁ!!
オレは念のために聞いてみる。
「・・・何も・・・・・・変なことしてないだろうな!?」
オレの心情を知ってか知らずか、春は曖昧に答える。
「・・・さぁ?変な事ってどんなこと?」
「だからァ!変な事は変なことに決まってるだろ!!大人特有の!」
オレの必死の説明にも春はとぼけたように首をかしげた。
「大人特有のってなんだろう?オレ分からないからミズ、教えてよ?」
「はぁ!?ふ、ふざけん——」
バダァン!!
言いかけたオレの言葉をさえぎるようにして、突然春の部屋のドアが乱暴に開け放たれた。
——なんだなんだ?朝からうるさい音たてやがるヤツは———・・・・・・
ドアの向こう側を横目で迷惑そうに見るオレの体が固まる。
春が不機嫌な雰囲気をかもし出す。
部屋中の空気が凍りついたその瞬間、ドアを開けた主は部屋にズカズカと足を踏み入れた。
「・・・水都、帰るよ。」
「く、黒澤!何でここに!!?」
怒っているのだろうか?
黒澤はオレの腕を容赦なく掴むと、出口へ向かって歩き出す。
——コイツ、朝早すぎるだろ!?
春のベットの上の目覚まし時計を眺めれば、時刻は朝の7時半だ。
ズキズキと傷口が焼けるような痛みを発し始める。
しかし、黒澤は痛がるオレに気づきもしない様子で春の部屋を後にした。
「しゅ〜ん!!おじゃまじまじだぁぁぁー!!!」
挨拶なしに帰るのはさすがに気が引けたのでオレは叫ぶ。
しかし、そんなオレを苛立ったように黒澤が睨んでくる。
「・・・なんなんだよ!黒澤とかぁ!!マジないわ!」
叫んでみるが無視された。
『黒澤の前だとミズ顔真っ赤だもん。』いつかの春のセリフが脳裏に浮かんだ。
オレはつい恥かしくなり黙りこむがすぐに気を取り直し、黒澤に対抗しようと腕を振る。
——あぁ、傷口が痛い・・・・・・・・・・・・。
「黒澤!離せよ!?誰もオレを束縛する権利は無いんだよ!!離せ!!」
オレの発言に黒澤は馬鹿にしたような目をする。
——あぁ、ムカツク!
「何言ってるの?水都は俺の奴隷じゃん。奴隷と主人の関係は絶対。」
——・・・忘れてた!!
口ごもるオレに見向きもせず、黒澤はただ、歩き続けた。
気が付けば春の家からかなり遠ざかっている。
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう))【キャラクター投票 ( No.150 )
- 日時: 2011/08/10 09:15
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
「黒澤、離せよ!離せ!!」
叫び続けるオレ。
歩き続ける黒澤。
気が付けば、俺たちは公園に来ていた。
公園とは、オレが妹と最初に別れた場所だ。
ブランコやすべり台など一つもない。ただ公園を囲む木々たちと木で出来たベンチがあるだけの公園。
オレが強く手足を振り回すと、黒澤はようやくそこでオレの事を離した。
「ったく、なんなんだよ!?人ん家に勝手に入ってきやがって!!」
掴まれていた腕をさすりつつの問いに黒澤は反応をしはしなかった。
ただただ、黒い瞳にオレの事を写してこう言った。
「・・・アイツに何かされたか?」
「は?」
アイツとはおそらく春のことだろう。
「・・・何かって何?」
黒澤と一瞬目が合ってしまい、顔をふせつつオレは問う。
帰ってきたのは意外にも、感情のない返答だった。
「大人特有のあれの事。」
「あ!お前!!オレと春の話聞いてたな!!?」
殴ってやろうか。この盗み聞き野郎!
オレの心情になど興味がないかのように黒澤は再びさっきの質問を口にする。
「アイツに何かされたか?」
「別に何もされてないけど」
即答で返したのは、早くこの話題から抜け出したかったからだ。
しかし、黒澤はそうは思っていないようだった。
「?」
ヤツは無言でオレの手を引っ張ると、近くにあったベンチに座った。
「水都も座れ。」
立ちすくむオレに命令口調で言う黒澤。
——なんで、座れって言う際に自分の膝を叩いたんだ?
これはあまり深く追求しない方がいいだろう。
しぶしぶと黒澤の隣に腰掛けようとしたオレに黒澤の鋭い声がかけられた。
「こっち」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふざけんな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
逃げ出したいが腕を掴まれているために無理なことだ。
黒澤はオレに自分の膝に座れ、と要求してきたのだ。畜生ッ!!
抵抗するオレをぐいぐい引っ張り無理やりクソやりに座らせた後、黒澤はホッと一息ついた。
幸い黒澤に背を向けるカタチで座ったため、オレの表情はヤツには見えない。
「・・・あの・・・・・・抱く必要がどこにあるんでしょうか?ついでに言うと、なんでここに座らなきゃいけないんだろうなぁ〜?みたいな?」
両腕で抱きしめられても熱いだけだ。
オレと黒澤の身長の差は10センチ以上だ。
そのため、オレが黒澤の上に乗っていても、ちょうどヤツの顔とオレの頭が同じ位置に来る。
黒澤は口を開いた。
「本当にアイツに何にもされなかった?同じベットで寝てたのに?」
「お前!どこから会話聞いてたんだぁ!!・・・・・・別になにもされてないっつぅーの!!」
オレの発言を疑うかのように黒澤は再度確認してくる。
「本当に何もされなかった?」
——あぁ、コイツ面倒くせぇーな。
オレは内心思いつつため息交じりに言ってみる。
「・・・あぁ、本当だ。」
「よかった」
安堵する黒澤にオレは冷たい気持ちしか向けられなかった。
「あっそ。」
——あぁ、帰りたい。ってか、この状態を誰かに見られたら・・・・・・オレ終わりだ!
何も言わない黒澤に若干の違和感を覚えたが気にせずオレは言った。
「黒澤!離せ!!こんな状態誰かに見られでもすれば、オレの一生終わるんだよ!!」
ひじでヤツの腕を払いのけようとしたが。黒澤はそんなにやわじゃない。
オレの言葉を聞くと黒澤は小さく笑った。
「・・・その時は水都を俺の嫁にしてやるよ」
「はぁ!?」
黒澤の意味不明発言に一瞬硬直したオレだったが、すぐに笑がこみ上げてくる。
「ガハハハハハハハァァ——!!!バカじゃねぇの、お前!!!!」
後ろの黒澤がムッとしたのが気配で分かる。失敗したぁ、と内心思っていてももう手遅れなのだ。
オレは必死にこみ上げてくる笑いをこらえる。
「・・・・・・水都・・・・・・」
ダークな声が後ろから響く。
オレの背筋は凍りつく。
「・・・・・・なんでしょう?ご主人様。」
「じゃぁ、一生奴隷でいい?俺逃がさねぇよ?」
——なるほど、花嫁の方が奴隷よりも階級が上というわけか。
もう呆れてやる!
「・・・は、はは花嫁が・・・・・・ぃいいいです!」
声が震えているのは笑いのせいか、恐怖のせいか。
すると、黒澤はあきれた様な声を出した。
「・・・本当に、水都は素直じゃない。」
「は?どこらへんがだよ!?オレはいつも心全開だ!!」
すると、黒澤がオレの耳元で小さくささやいた。
「お前、俺の事好きだろ?」
「・・・・・・は?////////」
ヤツの低い声が耳元でこだまする。
その瞬間、オレの心臓が死ぬほど大きく跳ね上がったのは言うまでもない。
51
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう))【キャラクター投票 ( No.151 )
- 日時: 2011/08/12 01:48
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
「んなわけないだろぅ!!」
黒澤の発言を耳にしたとき、オレは反射的にそう叫んだ。
ほぼ無意識といえば無意識だし、意識的にといえば意識的にだ。
黒澤はオレにまわした腕に力を入れる。
「嘘。じゃぁなんで顔赤いの?」
「・・・・・・それ、は」
オレが何か言うよりも早く、黒澤が耳元で低い声を出した。
「本当に水都はツンデレ。・・・好きなんだろ?」
意地悪な声を出す黒澤を内心呪う。
重い沈黙が俺たちを包む。
——・・・・・・・・・・・・
オレは何も言うことが出来なかった。
でも、せめて好きではない、と否定しようと口を開く。
「オレは・・・別に・・・・・・すきじゃ——」
オレの言葉をさえぎるかのように、黒澤の手がオレの口をふさいだ。
「まぁ、いいや。水都、ホモだとおもってたけど、違うんだ。」
——ホモって・・・・・・ホモだけどさぁ・・・・・・
オレはあえて、黒澤の勘違いを訂正しようとはせず、思いっきりやつの腕をはじき、立ち上がった。
「?」
後ろで首をかしげる黒澤にオレはつげる。
「オレ、帰る。」
「どこに?アイツん家?」
「オレん家!」
言葉を吐き捨てると同時にオレは駆け出した。
この空気とヤツに耐えられなくなったから。
——もう、死ぬかと思った!
オレは今でもジュウジュウと焼け付くように熱い顔を手で覆った。
—————————
こんにちわ。秋元です。
これから、ちょっと家を空ける予定なので、この小説書けなくなります!
では! 66
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう))【キャラクター投票 ( No.152 )
- 日時: 2011/08/15 15:57
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
家に戻ったオレを待っていたのは、心配げな母の顔と妹の申し訳なさそうな瞳だった。
母は俺が家に帰るなり、傷口の具合をチェックした。そして、ほぼ直りかけているという事実をしるとオレからしつこくオレを殴った奴等について聞いてきた。
オレは面倒ごとは苦手なほうなので、『知らないおじさんたちに殴られた。顔は覚えてない。』
とだけ言った。
実際にはおじさんではなく、若者なのだが・・・・・・
何故、あえてそういったのかというと・・・・・・。
オレはすでに殴られた瞬間に決めていたのだ。
この仕返しはかならず自分でしよう、と。
ようやく母から開放されたオレに次に訪れたのは、妹だった。
妹はオレの部屋に入るなり、昨日はひどい事を言ってごめん、とだけ言うと出て行った。
顔が赤かったのは、きっと謝るこちが恥かしかったからだろう。
静まり返る部屋の中で。
ようやく、自分の家に帰ったという安心感からオレは眠っていた。
その頃、山梨悠斗。
朝の臭いがまだ残るコンビニの前。
そこに3人の若者達がだらしなく座り、煙草を吸っている姿を発見した彼はずかずかとそこへ歩み寄って行った。
朝のランニングをしているように見えるように、悠斗は今、ジャージ姿だ。汗をふき取れるように、首に白いタオルをかけている。
「おい、お前等昨日なにしてた?」
悠斗の声に若者達は振り返る。
悠斗が自分達よりも年下だと判断したようで、悠斗を見るなり睨みつけてきた。
「・・・オレ達に何か用かぁ?———っ!!?」
次の瞬間、若者達は『悠斗の後ろにあるもの』を見て顔を強張らせる。
「昨日の夕方6時辺り、お前等なにしてたって聞いてるんだけど。」
今の悠斗の声はいつもの声ではない。
低く地を這いずり回るような、そんな怒り交じりの声音だ。
男たち3人は、ひぃーっと悲鳴を上げ、その場で固まった。
そんな彼らを同情のカケラもない目の色で見た後、悠斗は後ろにいる男たちにアッサリと言う。
「事情を聞くから押さえつけろ。」
その声にしたがい、彼らはぞろぞろと動き始めた。86
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