BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【BL】現妄実想(げんじつともうそう)
- 日時: 2014/09/13 21:13
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
こんにちわ〜。初めての方がほとんどだと思いますが、どうぞ、見ていってください!アドバイスろかリクエストとかいただけたら感謝感激です!
No1⇒>>1からみてくださいね^^(できるだけww(BL)現妄実想((げんじつともうそうBL
では、すたーと!
1、始まりの・・・
学校のヤツ等はどうも気にくわねぇ!
学校が家です〜ッみたいな顔して毎日学校にかよいやがって!!
そんなに学校に毎日行ってたら、脳みそ増加して、頭でっかちになっちゃうだろ!!
・・・・・・・・・とか、偉そうなこと言う自分!俺は大嫌いだ!!
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.62 )
- 日時: 2011/05/05 22:51
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
何故、黒澤があやまるのだろう?
疑問の意味もこめて首をかしげたオレの頭に手を軽くのせ、黒澤は立ち上がった。
「行くぞ。今はもう放課後。帰ろう。」
そしてオレたちは倉庫を出た。
今、朝柿先生は何をしているのか?
考えてみたが、上手く思い浮かばなかった。
教室に入った。
教室にはまだ、半分以上の生徒達が帰りのしたくをしていた。
オレが入った瞬間に皆の視線が集中する。
——春は・・いない。もう帰っちゃったのかな。
オレは辺りをキョロキョロ見渡した。
悠斗と一瞬、目があったがそらした。
—なんで青樹泣いてるの?
—さぁ?黒澤に何かされたんじゃね?ほら、アイツ黒澤の奴隷だし。
—いいなぁ。俺だって奴隷になりたいのに・・・
クラスのあちらこちらで噂話がする。
オレはみみざわりなそれを無視しつつ、自分の机にいった。
伊藤華也がものすごい形相で睨んできている。
——あぁ、オレは本当にこの教室全てのものを敵に回してしまったのだ。
絶望でうなだれるオレをよそにカバンを持った黒澤が近づいてきた。
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.63 )
- 日時: 2011/05/11 23:46
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
「帰ろう。」
黒澤は一言そういうとオレの手を掴んで歩き出した。
今のオレは不思議と黒澤への対抗意識は薄くなっていた。
もうオレのみかたが少ないからなのかもしれないのだが・・。
オレと黒澤は学校をあとにした。
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.64 )
- 日時: 2011/05/12 00:25
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
その後、黒澤はオレを家まで送っていってくれた。
すこし前のオレだったら、黒澤に自分の家を教えること自体、猛反対していただろう。
でも今のオレはいつもとは少し違う。
なぜだろう?ドキドキするんだ。心臓が。
その理由は分からない。
強いて言うならタブン先生にやられそうになった時のドキドキでも残っているのだろう。
オレはそのドキドキについて深く考えることはしなかった。
家に入るなりダッシュで部屋に向かう。
そしてオレはベットの上で大の字に倒れこんだ。
——声が出なくなった事を伝えるのは明日でいいか・・・。
オレはそのまま、眠りにつく。
目が覚めた。
何かの音で覚めたわけではない。
強いて言うなら痛いほどの沈黙だ。
とにかく、オレは目を覚ましたのだ。
目の前にはただ果てしない闇が広がっているばかりだ。
——今は何時だろう?
隣においてある目覚まし時計に手をのばす。
——時刻は2時24分だ。
——最悪な時刻に起きたな。・・・・よし、二度ねでもするか。
再び毛布にくるまるオレ。
しかしいくら待っても眠気は襲ってこなかった。
——あぁ、もう!暇だぁ!!
オレは仕方なく、部屋の電気をつけパソコンのスイッチを押した。
眠れない夜はいつもこうするのだ。
ヤフーから直でチャットに検索をし、●●チャット、へ入室する。
オレは普段、あまりこうしたネットを通しての会話場所へは行かないのだが・・。
この日にかぎって、誰かと話したくなったのだ。
この再開が運命を変えるともしらずに・・・
チャットルームには3人の名前が書かれていた。
チャイロ、TOM、るるちゃん
——見たことない名前だな。
オレはいつも使っている名前、野野ヤン、で入室した。
チャイロ【こんばんわ〜】
野野ヤン【こんばんわ。】
るるちゃん【ばんわ】
TOM 【こん】
るるちゃん【でさでさぁ〜ソイツがね、今日私の家に来たのよぉ!】
チャイロ【・・・ 怖いな。それは。】
TOM 【警察に言った方が・・・】
るるちゃん【警察には行きたくないよ。怖いじゃん?】
3人はオレが来る前までの会話をし始めた。
——ん〜入りにくいな。どうしよう?退室して違うチャットルームに行こうかな?
オレはそう考えた。
・・・が、その時だ・・・
TOM 【ところで、野野ヤンsは初心の方ですか?】
一人がオレに話を持ちかけてきた。
これには答えなくては、とオレは急いでキーボードに指を滑らせる。
野野ヤン【いいえw違います。いつもはもっと明るい時間帯に来るんですけど・・今日はちょっと目が覚めてしまって。】
TOM 【あぁ、そうだったんですかwってか!野野ヤンさん、打つのはやっ!!∑(・o・)】
るるちゃん【そ、TOMは私の話聴く気ないんだ?じゃぁいいや!チャイロ聞いてよぉー】
TOM 【おいおいwそりゃないだろw!別に聞く気ありますよw?>るるちゃん】
オレは関係ない会話は受け流しつつ、思った。
え・・・そうかな?打つの早いかなw?
オレは嬉しかった。
——何か、この人褒めるの上手だな。
そうぼんやり考えつつ、次の文を打つ。
野野ヤン【いえいえーwwそんな事ないですよ。】
TOM 【そんな事ありますよww早すぎ】
るるちゃん【ってか、本当に野野ヤン打つの早い〜!!】
TOM 【だからそれさっきオレが言いましたよw?】
るるちゃん【そうだったwまぁ、ここはお相子といきましょう!】
TOM 【ハハハハ———・・・・((棒読み、真顔))】
るるちゃん 【怖っ!!】
チャイロ 【ところで、野野ヤンって男?女?。俺的に女に見えるんだけど?^^?】
・・・・え?女に見える?マジで?
オレは笑いで小さく肩を震わせた後、再び指を滑らせる。
野野ヤン【すいません。男です。↓】
チャイロ【え!?マジで!スマン!!間違えたゼ☆】
TOM 【まぁ、野野ヤンs文章女の子っぽいですよね。((良い意味で。】
——良い意味でって、どういう意味だよ?
暖かな幸せがオレの心に到来した。
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.65 )
- 日時: 2011/05/15 13:37
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
チュンチュン・・・チュチュチュン・・チュンチュッ・・・
俺は静かに目を開けた。
朝だ。
——昨日の夜はチャットにものすごく没頭したなぁ。
そう。昨日は5時までチャットをやっていたのだ。
楽しすぎてはまってしまったのだ。
その結果、おそらく俺の目の下には今、クマができているだろう。
オレはムクリとベットから起き上がった。
—時刻は7時00分。
——あ、そうだ、声が出ないこと、親に言わなくちゃ・・・。
オレはだり〜と内心思いつつ、階段を一段づつゆっくりと、下に下りていった。
- Re: (BL)現妄実想((げんじつともうそう)) ( No.66 )
- 日時: 2011/05/20 19:42
- 名前: aki 秋元 aki (ID: jusjvnjl)
オレの声が出ないことを両親に伝えると、二人は驚いたように目を見開いた。
ジェスチャーで伝えたため、最初は「喉がかわいたの?」と3回目の反応をされたが、努力の結果、意味を理解してもらった。
ついでに言うと、2歳年のはなれた妹はなんの反応も見せることはなかった。
ただ、もくもくと朝ごはんを食べるだけだ。
——ったく、兄貴の危機なのに。この妹はいったいなんなんだ!
オレは妹の沙樹を睨みつつ、リビングから玄関へと移動した。
病院へ行くのだ。
——まったく、オレの親は大げさなんだよ!声が出なくなったくらいで病院とか、ふざけてるだろ!オレはこれ以上学校を休むわけには行かないんだよ!!留年するだろ!!
オレは乱暴に玄関のドアをしめた。
————————
「ん〜・・・・・・原因は、分かりませんね。」
白髪交じりの髪の毛をかきむしりつつ、医者はみけんにシワをよせた。
父は仕事を休めないため、この場には医者とオレと母の姿しかない。
3人は薄暗い灰色の部屋で小さな椅子に座っている。
医者の反応に母と父は目を見開く。
「・・・・・・原因不明、ですか?じゃ、じゃぁ、どうすれば・・・・・・どうすればうちの子は声が出るようになるんですか!?」
突然の出来事に混乱しすぎているのか、母の様子は正気だとはいえない。
医者はそんな母に真剣なまなざしをむける。
「・・・・・・精神科に行ったほうがいいかもしれません。ここの近くに有名な精神科病院がありますから。」
医者はそういうと、地図が書いてある紙を母に渡した。
—————
精神科の医師は若い男の先生だった。
——ぇ〜と・・・・・・工藤、きょ・・・・・・京太郎(キョウタロウ)?
オレは医師の胸についている名札に眉をひそめる。
ここは、病院の診察室だ。
薄暗く、窓からの光はカーテンでさえぎられていた。
部屋の中には棚意外、とくにものは無い。
オレの精神状態を調べる、と母は部屋の外で待たされているため、ここにはオレと工藤先生しかいない。
オレは部屋の中央にあるテーブルの椅子の向かい側に腰掛ける先生を見た。
「えと、水都君だっけ?私は精神科医師の工藤です。」
ペコリと頭をさげる先生にならってオレも頭をさげた。
「じゃぁ、今から質問するから、そこにある紙に言いたいことを書いてね。」
工藤先生は優しく微笑むとオレにペンを手渡した。
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