コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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FeliceStoria〜幸せを見つける物語〜【感想募集中】
日時: 2015/04/29 11:22
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

どうも、駄文グダグダで有名なみにょです。
え?むしろ知る人なんていないくそ作者?
……自覚はしてます。
今回は、LINEでリア友と
友「小説リレーしよー。みにょからね」
み「おけ」
しばらく小説リレー
友「この小説、カキコに書けば?いけるかもよ」
私「いけるね」

っていうノリで書きました笑
リア友の文も混ざるんでなんか文の書き方ちがうとか思うかもしれません。
駄文だなと思ったほうが私の文です、はいww

それではどうぞ!
八月十一日

お客様
モンブラン博士様
桜音 琴香様
彼方様
かみゅかみゅ様
月影 ほたる様
ヨモツカミ様
しふぉん様
菜の花様
甘楽様
メルト様
沙良様
てるてる522様
はるた様
アヤノ様

参照2000ありがとうございます!!!

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Re: FeliceStoria〜幸せを見つける物語〜 ( No.138 )
日時: 2014/12/29 15:47
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

私と師匠は、春飛から、和の昔の話をたくさん聞いた。
和がお兄様ではなくお兄ちゃんと呼ぶようになったときの話、春飛が母親に命令を受けた話、和がこの町に来た理由……。
その全てが、和のこの瞳の暗さの原因となり、和を苦しめてきていたのだ。
そして、春飛も……。
「涼太落ち着けって!マジ怖いから!」
殴る体制に入る師匠を、春飛が止める。もう二人とも面白半分でやっているだろうが、私はため息をついて二人にげんこつを一発くらわせた。
「二人ともうるさい」
「はい……」
「ごめんなさい……」
頭にたんこぶを作って正座をする二人を見ていると、今まで和について悩んでいたことが嘘みたいに思えてくるから不思議だ。
と、その時だった。
「あははっ……」
例えるならば、小さな鈴の音のような……そんな笑い声が部屋に響く。一瞬、二人のどちらかが笑ったのかともう一度拳を振り上げたが、男性陣二人からそんな声が出るわけもない。
私たち三人は、少し驚いた表情でシールドの中へ視線を向けた。
「……和?」
おそらく一番驚いたのは春飛で、岩と岩の間から溢れた一滴の水のように、小さく、声を発した彼女の名前を呼んだ。
彼女は見たこともないような表情で、目を細め、細い両手で口を覆っている。しかしすぐにハッとして、顔を真っ赤に染めた。
師匠を見ると、先ほどの脅した表情はどこへやら。息子とその友達の仲直りの場面を見つめるような表情だ。
「……わ、笑ってないわよ」
ただ、ちょっと咳が……と、バレバレな言い訳を述べる和。私と師匠は思わずクスッと笑ってしまう。
だが、春飛はちがった。
封じの魔法は、外からのみ入ることが可能。春飛はガバッと音がするほど勢い良く、和を抱きしめた。
「……お、お兄ちゃん……?!」
和は真っ赤な顔をさらに赤くさせて驚く。
「……隠さなくていいよ」
春飛が、涙声で呟くように言った。
「隠さなくていい。笑っていいんだよ」

笑いたいときは、大声で笑って。
泣きたいときは、大声で泣いて。
それができる、たった一人の人間になってほしいんだ。

「ごめんなっ……!兄ちゃん、全然兄ちゃんらしいこと出来なくて……!!ずっと自分のことで精一杯で、和に構ってやれてなかったよな……。大好きって、言わなきゃわかんないのに、なのに、俺っ……!」

ずっと隠してた、心の奥底。
泣きたいとか、笑いたいとか、助けたいとか、誰にも頼れずに。
俺がそんなうじうじしてたから、和のこと見てやれてなかったんだ。
これからはもう、隠さないから。
だからお前も、もう隠さないでいいんだよ。
今までごめんな。
笑っていいんだよ、だって俺ら、人間だから。




それは兄妹が、家族になった瞬間だった。

Re: FeliceStoria〜幸せを見つける物語〜 ( No.139 )
日時: 2014/12/29 21:40
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

泣くという行為は、案外体力を使うらしい。
「ど、どうしよう、お兄ちゃん寝ちゃったんですけど……」
そんな報告を和から受け、師匠は呆れ顔で春飛をおぶって二階の寝室まで運んだ。私も、もう警戒する必要もないと封じの魔法を解く。
和は何回か「ごめんなさい」と謝ってきたが、私も師匠も、特に問題は無かったため大丈夫と口をそろえた。
「私、この町に坂木さんがいるって聞いて来たんです」
コーヒーを出して三人で座ると、和はゆっくりと話し始めた。




和がその噂を聞いたのは、私と春飛がまだ出会って間もない頃。あの路地裏で話していた頃である。
当時の春飛は、あの路地裏にしか姿を見せなかった。町にも出ないし、師匠の家や私の家に誘っても来ない。多分、師匠のことを昔は狙っていた身だからとためらっていたのだろう。
あの日……春飛が路地裏で倒れていた日。私は怖くて怖くて逃げてしまったけれど、途中でその足を止めた。
春飛をあの場に残して逃げていいはずがない。なにをしていたんだ。
決意を固めて、私は来た道を戻り路地裏へ向かう。そこで見たのが、和だった。
春飛は泣いていて、知らない女の子が春飛を苦しませている。そんなの見ていられなくて、私は覚えたばかりの音玉を和に向けてはなったのだ。
和が一瞬ひるんで、私はその隙に春飛を病院へ運んだ。

あの時和は、「師匠を殺せばお兄ちゃんに褒めてもらえるかもしれない」と思っていたらしい。
しかし。




「……今はもう、そんなことで褒められたいとは思いません」
春飛によく似た、優しい笑顔だった。

Re: FeliceStoria〜幸せを見つける物語〜 ( No.140 )
日時: 2014/12/30 21:58
名前: みにょ (ID: kcj49vWg)

「これからは、自分らしく生きたいと思います」
和は昨晩、そんなことを言った。春飛は相当疲れが溜まっていたようで、泣き疲れて眠ってから、起きたのは次の日の朝だった。
「おはよ……」
「おはよ、春飛」
男2人とお客さん1人の朝ごはんを作るべく、私は一番最初に起きる。次に起きたのは春飛で、まだ眠たそうに目をこすっていた。
「朝ごはんもうすぐだから、師匠と和起こしてきて」
「んー……」
春飛はまた二階へ戻っていく。私はその間に朝ごはんを完成させた。
うん、今日はなかなかの出来だと思う。
「おはよう渚ぁー」
「おはようございます、渚さん」
しばらくすると、三人が降りてくる。家族ができたら、きっとこんな感じなのだろう。
それにしても、あの和が私を「さん」付けで呼ぶとは。昨日までは思ってもみなかったことである。
「いただきまーす」
それぞれ手を合わせて口にする。私ももちろん、手を合わせて言った。
「あ、あの……」
しばらくして、春飛の隣に座っていた和が遠慮がちに話を切り出す。三人で始めた「た○のこの里派か、きの○の山派かの争い」も、和の話に耳を傾けようと止んだ。
「えっと……私、ここにいていいんですか……?」
震えた声だった。声にも表情にも、不安が滲み出ている。
「いいに決まってるよ!だってもう、あなたを敵視する必要無いしさ!」
私は焦り気味になりながらも言う。師匠もそうだよ、いいんだぞーとまるで父のように、にししと笑った。
それに対し、和は複雑そうな笑顔を作る。こういうところはやっぱり春飛に似ているのだから、根は同じ優しい子なのだろう。
「和は俺の妹だろ。で、渚は俺の友達で涼太は……なんだ?親戚のおじさん?」
おじさんゆうなや!と師匠は謎の大阪弁を発揮するが、それもスルーして春飛は続けた。
「だからさ、俺の妹の和も、ここにいていいんだよ」

Re: FeliceStoria〜幸せを見つける物語〜 ( No.141 )
日時: 2014/12/31 12:51
名前: みにょ (ID: N.hBywMC)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=37090

ふと思い出したので宣伝を。

コメライで短編集の連載を始めました!
現在は、四作品目の短編を執筆中ですー!

恋愛やら人生やらギャグやら青春やら、色んなお話を載っけてるのでどうぞ見て行ってくださいね!!

URLからGO!!((

Re: FeliceStoria〜幸せを見つける物語〜 ( No.142 )
日時: 2015/01/01 00:00
名前: みにょ (ID: Qx4JmDlZ)

あけましておめでとうございます!!!

これからもどうぞ、この小説と駄作者みにょをお願いしますm(_ _)m


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