コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- FeliceStoria〜幸せを見つける物語〜【感想募集中】
- 日時: 2015/04/29 11:22
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
どうも、駄文グダグダで有名なみにょです。
え?むしろ知る人なんていないくそ作者?
……自覚はしてます。
今回は、LINEでリア友と
友「小説リレーしよー。みにょからね」
み「おけ」
しばらく小説リレー
友「この小説、カキコに書けば?いけるかもよ」
私「いけるね」
っていうノリで書きました笑
リア友の文も混ざるんでなんか文の書き方ちがうとか思うかもしれません。
駄文だなと思ったほうが私の文です、はいww
それではどうぞ!
八月十一日
お客様
モンブラン博士様
桜音 琴香様
彼方様
かみゅかみゅ様
月影 ほたる様
ヨモツカミ様
しふぉん様
菜の花様
甘楽様
メルト様
沙良様
てるてる522様
はるた様
アヤノ様
参照2000ありがとうございます!!!
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- Re: 魔法物語(仮) 参照500感謝です!(元.無題です) ( No.78 )
- 日時: 2014/09/24 21:10
- 名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
みにょさんへ
誤解が解けてなによりです!これで私も安心して小説を再開する事ができます。
- Re: 魔法物語(仮) 参照500感謝です!(元.無題です) ( No.79 )
- 日時: 2014/09/26 20:42
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
青く広がる空は、どこまでも続いているようだ。雪は完全に溶け、水たまりも消えている。魔獣がきた三丁目では町の修復が行われており、ほぼ元通りになっていた。
「それでも町は対策をしないのかよ……」
師匠が小さな声でつぶやく。完全復活したと思われる涼太改め師匠は、いつも通り私の修行に付き合ってくれていた。今日のノルマは浮遊魔法で二時間浮きっぱなしの状態でいることである。
「渚あーどうにかしてよー」
「そんなこと言われましてもねぇ……」
そんな簡単に「はいこの町おかしいからどうにかしますねー」なんてできたのなら、こんなに苦労はしない。私は浮いたままあぐらをかき、考える。女子らしからぬ格好だが今更ツッコミを入れるほど、私と師匠の共同生活歴は甘くなかった。
「一時間経過したよ〜」
寝落ちしたと思っていた結が眠たそうに目をこすって言う。タイマーは確かに一時間を知らせていた。
「疲れた……」
「まだ魔力有り余ってるくせに文句言わない!」
「うー」
相手が魔力をどのくらい消耗し、どのくらい余っているのかを見分けるのは難易度が高い。方法はまだ教わっていないが、師匠でも集中しないとできないくらいだ。
「町をどうにかするには、それ相応の強さが必要だ」
突然、師匠が言った。結も師匠に注目する。
「そんでもって、強さはこれでもかってくらい頑張らなきゃついてこない。町がおかしいって自覚があるのは僕と渚、結、春飛だけ。相当難しい問題だね。四人だけで一つの町を正しく直す、さらには僕ら、地位が高いわけじゃないし」
お手上げというように、師匠が両手をひらひらさせる。
「でも、僕らはやらなきゃならない」
それはどうして?小さな疑問が、黒いシミとなって心を埋める。いっそのこと、面倒なこの町を捨てて別の町へ行ってもいいじゃないか、と。
「だってこの町が好きだから。それ以外に理由なんていらないだろ?」
ーーーーーまるで勝ち誇ったように、師匠が笑った。
「だから僕らは強くなって、町民全員に殺しに来られても自分を、仲間を、町民も殺されないし殺さない力を持つんだ」
師匠の決意は本物だった。目が、それを証明させる。
「今頃、春飛もバトル中だろうしね。頑張らなきゃ」
私と結が頷くと同時に、冬の風が頬をかすめた。
「さてと。結、タイマーもう一度セットして。渚、足ついてるよ」
「う、うそっ?!もぉぉ……なんでー!」
そんなほのぼの空気をまとった、ある冬の日だった。
- Re: 魔法物語(仮) 参照600感謝です!(元.無題です) ( No.80 )
- 日時: 2014/09/30 16:27
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
四章 田辺春飛という魔法使いについて。
体は、もうすでにボロボロだった。
「もうやめたらぁ〜?噂によれば、宮野渚と裏切り者仲間みたいだし?唯一の仲間をなくしたら、宮野渚も泣いちゃうんじゃないの〜?」
地面に倒れこみ、身体中に広がる痛みと苦しみに耐える少年。小刻みに震える体は限界だと叫んでいるようだ。
そんな少年を見下すように、たからかに笑う少女がいた。傷だらけの少年に対し、少女は傷一つついていない。
「渚を……悪く言うなっ……」
まるで、全身を棘で刺されたような痛み。
まるで、体内に溶かした鉄が流れ込んだような苦しみ。
彼女と自分の、切っても切れない“縁”。
全てが体だけでなく、少年ーーー春飛の心さえもボロボロにしていく。早く、早くここから逃げ出してしまいたいと、追い込んでいった。
「へぇ……まだ喋れるの」
面白くないと、少女ーーー和は笑顔を消して春飛を睨みつける。春飛は息も絶え絶えに立ち上がり、震える手で自分の武器である弓を引いた。
「お前には、絶対負けない!」
わああああああと、客たちの歓声で会場が揺れる。実況も黙ることを知らずに何かを叫びちらすが、春飛の朦朧とした意識では何も聞こえない。
しかし。いや、仕方ないことだろう。
大会の、第三回戦。優勝目前。
戦闘不能と、それによる彼の負けを志望した和によって、春飛は敗戦した。
- Re: 魔法物語(仮) 参照600感謝です!(元.無題です) ( No.81 )
- 日時: 2014/10/01 20:03
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
「春飛が負けたぁ?!」
がらにもなくすっとんきょうやな声を朝っぱらから響かせた私は、空いた口をすぐに閉じることができなかった。
春飛の実力は私とほぼ互角だったはずだし、戦っても、負けたり勝ったりした。今回の大会は注目するべき強敵や、前回の優勝者もいなかったはず。今回の優勝者候補で一番最初に上がったのは春飛だ。
「酷い戦いだったらしいよ。相手は毒を仕込んでいて、それに当たったみたい。今は八木沢病院で入院中」
冷静に師匠が言う。しかしどこか苦しげだ。
「まあ、そりゃあ春飛も戦いにくいですよね」
「え?」
春飛が戦いにくい理由は、きっと師匠や結、町民も知らない。
「だって、相手は妹ですから」
- Re: 魔法物語(仮) 参照600感謝です!(元.無題です) ( No.82 )
- 日時: 2014/10/05 10:34
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
私が春飛と出会ったのは、この町に来てすぐだった。たしか、師匠が私を弟子と認めてくれて、数週間が経ったくらいだろう。
「あの子よ。急に来て坂木くんの弟子になった子」
「横取り?調子乗ってんのか?」
「きっと坂木くんも困ってるわよ」
町の人の話を理解するのに、そう時間はかからなかった。ヒソヒソと話し声が聞こえ、師匠の弟子を早々とやめようと考えたことだってある。町の人は皆、私を避けて歩く。師匠が教えてくれた「友達」という存在は、この町では作れなさそうだ。そう思ったある日のこと。
初めて、町で人に話しかけられた。
そこは確か、薄暗い路地裏だった気がする。師匠に頼まれておつかいに来た私は、やはり自分を嫌っているらしい町の人の視線から早く逃れたくて、近道をしたのだ。本当は、師匠に危ないから通ってはいけないと教えられた道だった。
「ねえ」
「えっ、ぼ、僕……?」
どこかの居酒屋のものだろうか。はじっこに寄せられた大きな樽の上に座る、小さな人影。町で人に話しかけられるなんと初めての出来事だったため、私(当時の一人称は僕だったが)は無意識に身構える。
「そう、君」
「は、はいっ」
私の反応が面白かったのか、人影はケラケラと笑った。当時の私はてっきり危ない人だと思っていたため、冷や汗ダラダラだったが。
「君、坂木涼太の弟子なんだって?」
またその話しか。わかりきっていたとはいえ、少しばかり落ち込む。すると、人影は今度は優しく笑った。
「まあ、そんな落ち込むなよ。他の奴らみたいに横取りとか思わないし」
「え……?」
「俺も嫌われ者みたいな感じだし、友達になろう?」
それが、春飛との出会いだった。
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