コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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FeliceStoria〜幸せを見つける物語〜【感想募集中】
日時: 2015/04/29 11:22
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

どうも、駄文グダグダで有名なみにょです。
え?むしろ知る人なんていないくそ作者?
……自覚はしてます。
今回は、LINEでリア友と
友「小説リレーしよー。みにょからね」
み「おけ」
しばらく小説リレー
友「この小説、カキコに書けば?いけるかもよ」
私「いけるね」

っていうノリで書きました笑
リア友の文も混ざるんでなんか文の書き方ちがうとか思うかもしれません。
駄文だなと思ったほうが私の文です、はいww

それではどうぞ!
八月十一日

お客様
モンブラン博士様
桜音 琴香様
彼方様
かみゅかみゅ様
月影 ほたる様
ヨモツカミ様
しふぉん様
菜の花様
甘楽様
メルト様
沙良様
てるてる522様
はるた様
アヤノ様

参照2000ありがとうございます!!!

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Re: 無題(思いつかない←)魔法物! ( No.17 )
日時: 2014/10/04 12:36
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

「師匠っ……!」
「っ!どうしたんだ、その傷……!」
昔……まだ一人称が僕だった頃だろうか。私が町の人に師匠の弟子である意味がないと言われ、ないて帰ってきた日のことだ。
師匠はいつになく焦って、私の頬を優しく撫でた。町の人に叩かれ、逃げる最中に転び、私の体は傷だらけだったそうだ。
「し……しょぉ……。」


「みんな、おかしいよね?人を殺すなんて、おかしいよね?それとも、僕がおかしいの?殺せない僕は、弱虫なのかなぁっ……?」


「……渚。僕はーーー……





魔法を、人殺しの道具なんかにしたくないんだ。
魔法はきっと、人を幸せにできるんだ。
僕らは、町の人に何て言われようがそれを貫かなきゃいけないんだ。
渚は弱虫じゃない。
だってこんなにも、

人を殺さない強さを持ってるじゃないか。」

Re: 無題(思いつかない←)魔法物! ( No.18 )
日時: 2014/10/04 12:39
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

「渚。」
試合を終えた私は、一度会場の外へ出た。師匠と待ち合わせしていたのだ。外は静かで、町の人の3分の2は会場に行っているため人もいない。元々騒がしくない町だったこともあり、違和感もなかった。
「師匠……。」
私が小さい声で呼ぶと、師匠は泣きそうになりながら私を抱きしめる。否、泣いている。毎年そうだ。私が試合を終えと帰ってくると、安心したのか何なのか、師匠はちょびっとだけ泣く。
「なんで泣くんですか。」
「……怖かった。渚が、いなくなったらって……。」
師匠が弱々しく告げる。その声は震えていて、私まで不安にさせた。
「いなくなるわけないじゃないですか。言ったはずです。」
私は師匠の肩を掴んで、目を合わせる。身長差は11cm。151cmの私と、162cmの師匠。ちなみに、師匠の弱みは低身長なことだ。
師匠のガラスみたいな瞳から、キラキラ光る涙がこぼれる。美形なんだから、あとは性格を直せばモテるはずだ。
「死んだら来年もないし、あなたのご飯作る人いなくなりますよ?って、試合に行く前、ちゃんと約束しました。私が約束破ったことなんてありました?」
「……この間、食べないって約束した僕のプリンを食べた。」
「うっ……。と、とにかく約束守ったんですから泣かないでください。私も優勝して嬉し泣きするまで泣きませんから!」
私の言葉に、師匠は泣きやみ、頷いた。やはりこれも、毎年恒例行事だ。
「さあ、明日に備えて特訓しましょう!手伝ってくださいよ?」
師匠は強引に涙をぬぐい、また頷く。

私は、師匠について知らないことが多い。
師匠が自分について少し話してくれたのはたったの一回。それ以来はまったく話さない。
でもそれは、私に話したくないことだろうから。
だから、私はちゃんと待ってます。
いつか話してくれる日を、ずっと……。

Re: 無題(思いつかない←)魔法物! ( No.19 )
日時: 2014/08/12 19:07
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

二章 魔獣と師匠ととある少女

日が落ちると同時に、雪にかわり雨が降ってきた。雪は溶けて行き、明日の二回戦は雪の心配もないだろうか。
「渚ぁー、腹減ったぁー。」
「黙ってください。」
「いでっ。」
師匠の家。私は大抵はそこにいる。自分の家もあるにはあるのだが、まだ12歳の私が一人暮らしをするのにも限界があるわけで。
気分によって師匠の家に泊まり込んではたまに自分の家に帰って飼っている生き物に餌を与えているのだ。
生き物。そう、きっと生き物だ。
「渚んちの魔獣君は元気?」
「……生き物じゃないのかな。」
「いや、魔獣も生き物だからね?じゃなきゃ魔獣何者なの?」

魔獣まじゅうとは、人でも動物でもない生き物である。その種類はまだ確認されていないものが多く、凶暴なものがほぼだ。大きさも様々で、人が飼えるものもあるらしかった。
……というのを知ったのが、二年くらい前だろうか。
当時の私が自宅でくつろいでいると、珍しく師匠が訪ねてきた。
「渚、こいつをどうにか保護してやれ。」
「……は?」




唐突に大きさ1m69cm(師匠より大きい)のデカイ犬みたいな魔獣を飼うことになったのだ。

Re: 無題(思いつかない←)魔法物! ( No.20 )
日時: 2014/08/16 23:20
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)


何か……何か、足りない……
暗い、暗い、闇の奥で、私は一人?

私に、こんな悲しいのは似合わないでしょ。
馬鹿馬鹿しいくらいが、丁度いいって言ってたよ。

……あれ?誰が、そう言ったんだろうーーー…………





「なっぎさぁぁぁぁぁ!」
「うわっ?!」
どさっという大きな音がして、私の体は硬い床に叩きつけられる。
「あの、師匠、うるさい黙れクズ野郎って言ってもいいですか?」
「もう十分傷ついたから言わなくていいです申し訳ございませんでした。」
師匠が正座をして頭を下げる。つまり半分土下座のような形になっているが、きにしないことにしよう。
「で、どうして起こしたんですか。今日の試合は夕方。5時ですよ?」
現在の時刻は午前六時。早起きする必要なんてないし、目覚ましをセットしたのは確か七時半だったはずだ。
「あ、そうそう。」
師匠は思い出したように手を打つ。乾いた音が響き、私のまだ眠たい体を起こした。
「二丁目。」
「二丁目?」
「魔獣。」
「ま、魔獣ですか。」
「でたらしいよ。」
「大抵予想つきました。」
私はため息をして立ち上がる。野生の魔獣は記述したとおり凶暴だ。ごく稀に落ち着いた小さい魔獣もいるが、町に降りてくるということは後者の可能性は極めて低い。
「大会期間中なので、保護するのは嫌です。怪我したくないし体力温存しておかないと。」
大会期間中に怪我して棄権するのはできる限り避けたい。それが正直な思いだった。
……が。
「でも、渚。



二丁目って、結のいるとこだよ?」

Re: 無題(思いつかない←)魔法物! ( No.21 )
日時: 2014/07/25 23:19
名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)

結という言葉に、少なからず不安を覚えてしまう。師匠は真剣な顔つきで私を見つめた。どうするのか。行ってもいいし、行かなくてもいい。自由に選択すればいい。そう問いを投げかけている目に、私はしばらく考える。
この町の西側……つまり二丁目のあたりに、日代結ひしろゆいという少女がいる。歳は9歳。おっとりしていてのんびりやだが可愛らしい、まるでふわりと咲く花のような女の子だ。
そんな彼女と出会ったのは、確か三年前の春だっただろうか。



その日、私は珍しく三丁目の自宅にいた。特に理由も無く、ただ、気分転換に久々の自宅。丸一日のんびり過ごすつもりでいた私の耳に、唐突に叫び声が聞こえた。
「な、何……?今の悲鳴……。」
私は町の人たちによく思われていないため、外にいれば子供からものを投げられることが多々あった。しかし、今回は外に出ても人一人おらず、不安は募るばかりだ。
人が死ぬようなことがあったら厄介だし、自分に被害が及ぶのも嫌だ。そんな単純で身勝手な理由から、私は正体が安易にバレないようフードをかぶり、悲鳴が聞こえた方……二丁目へ駆け出した。

二丁目の中心部へ近づくにつれ、町は姿を変えていった。多くの家々が崩れ、中では誰かの泣き声が聞こえる。私はその一人一人をまだ使い慣れ始めて間もない浮遊魔法で助け出していった。
そのうち人の話を盗み聞きしていくと、自分の悪口とともにこんな話が見えてきた。
「魔獣が山から下りてきて、町を荒らして行った。」
私が初めて知った、魔獣の恐ろしさだった。


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