コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- FeliceStoria〜幸せを見つける物語〜【感想募集中】
- 日時: 2015/04/29 11:22
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
どうも、駄文グダグダで有名なみにょです。
え?むしろ知る人なんていないくそ作者?
……自覚はしてます。
今回は、LINEでリア友と
友「小説リレーしよー。みにょからね」
み「おけ」
しばらく小説リレー
友「この小説、カキコに書けば?いけるかもよ」
私「いけるね」
っていうノリで書きました笑
リア友の文も混ざるんでなんか文の書き方ちがうとか思うかもしれません。
駄文だなと思ったほうが私の文です、はいww
それではどうぞ!
八月十一日
お客様
モンブラン博士様
桜音 琴香様
彼方様
かみゅかみゅ様
月影 ほたる様
ヨモツカミ様
しふぉん様
菜の花様
甘楽様
メルト様
沙良様
てるてる522様
はるた様
アヤノ様
参照2000ありがとうございます!!!
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- Re: 無題(思いつかない←)魔法物! ( No.22 )
- 日時: 2014/07/26 11:03
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
二度目の悲鳴が聞こえたのは、対して時間が経っていない頃だった。地面が小さく揺れる。山から、また魔獣が降りてきたのだ。泣きじゃくる子供の前を素通りする大人。逃げ惑う人々。私は突っ立ったまま町人が走り去る光景を見ていた。人の流れを無視し何も思わず立つと、冷静になれる気がしたのだ。
「グルルル……。」
人がいなくなった町の広場に、5mくらいの魔獣。隣の噴水より遥かに大きい体。ほんの少し、体が震えた。
私の背後には泣き続ける子供とその親がしゃがみ込み動けずにいる。どうにかして、この魔獣を止めなければならない。
「ヴヴヴ……!」
魔獣が構える。今にもこちらに突進してきそうな雰囲気だ。怖い。けど、やらなきゃいけない。
「お母さん……お母さん、どこぉ……?」
はっと我に返る。私のよこから、女の子が泣きながら出てきたのだ。私は焦った。この子は母親を探していて、おそらく母親はきっと逃げてしまったのだろう。歩き続ける女の子は、徐々に魔獣に近づいていく。魔獣の目が女の子に移り、私はサーッと血の気が引いていくのが感じられた。
「ダメッ!!」
女の子をかばうように抱え込む。できる限り……と、魔獣を睨みつけ、来るなと暗示した。
しかし。
「ヴヴッ……!!」
どしんっ。
魔獣の体が迫ってくる。口が大きく開き、女の子が震えた。もうダメかもしれない。終わりだ。そう覚悟した。
その直後だった。
「僕の弟子に、何か用かな?」
聞き慣れた声が耳に飛び込んできた。魔獣の鳴き声の方が大きいはずなだ。だが、その落ち着いた声は零れ落ちる雫ように静かに、静かに、私の耳に響く。
「師匠っ!」
魔獣がピタリと止まった。
- Re: 無題(思いつかない←)魔法物! ( No.23 )
- 日時: 2014/08/20 20:57
- 名前: みにょ (ID: w4lZuq26)
音もなく動きが止まった魔獣の瞳に、師匠の姿が映る。師匠は小さく微笑み、優しい手つきで魔獣の鼻先を撫でた。魔獣は気持ちいいのか目を細め、大人しくなった。
「いい子だね。そのまま山へ戻りな。家族や友達が待っているから。もう二度と町に降りてきてはいけないよ。その場合……僕は、君を殺さなければならないからね。」
そんなこと、したくない。そんな師匠の思いが、固く握られた拳に現れている。それは紛れもない優しさだ。
魔獣はその気持ちに応えるように、山へ引き返して行った。
「師匠……。」
私が小さく口に出すと、師匠がクルッと振り返り仁王立ちする。先ほどまでの優しい笑みはどこえやら。真っ黒な笑顔だ。
「ねえ、渚?」
「はいっ!」
ビシッと背筋を伸ばしす。いつもとは逆の立場に、私は冷や汗をかいた。
「僕はいつも言ってるよね?何かあったら自分一人ではなく僕に連絡いれてってさあ、ん?」
「はい、その通りです。」
「じゃあ何で君は今回、一人で突っ走ってピンチになっていたのかな?」
「あー、えーっと、それは……。」
「僕が来なかったら今頃どうなってるかわかってるのかい?」
「た、多分……死んで?いました。」
「多分じゃないよね絶対死んでたよね。」
「う……。」
「……はぁ……。」
師匠が大きくため息をつき、話を続けようとしたとき……。
「痛っ……!」
後頭部に、強い痛みが襲った。軽い音を立てて転がるのは、5cm程度の大きさの、石。
恐る恐る振り返ると、ついさっきまで震え、しゃがみ込んだまま動けなかった母親が私を睨みつけており、足元の石や家の破片を持ち私に投げつけてくる。
「この弱虫……!なんの才能も無いくせに坂木さんに付きまとって!更には人を殺せない?どんな裕福な家で育ったのかしらねぇ!?親の顔が見てみたいわ!」
狂ったように叫ぶ母親。その子供は泣き始め、まさに、痛々しい母親だった。
「ちょっと……。何も知らないくせに、渚に文句言うのやめてくれないかい?!」
「師匠!ストップ!」
私は母親に向かって魔法を使いかける師匠を止める。師匠は母親を睨みつけたまま、やはり大人だからか収まった。
「坂木さんを離しなさい!駄目魔法使い!町の恥!」
このような暴言や暴力には慣れている身だ。別になんてことない。
「行きましょう、師匠。」
「渚っ!……うん……。」
私たちは諦めて二丁目を後にした。
- Re: 無題(思いつかない←)魔法物! ( No.24 )
- 日時: 2014/07/27 20:31
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
感想くれると嬉しいです!
- Re: 無題(思いつかない←)魔法物! ( No.25 )
- 日時: 2014/07/28 20:09
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
「渚が許しても僕は許さないよ、あんな母親になりきれていない母親なんて!」
家に帰ってきた今も、師匠はご立腹だった。まるで子供のように足を抱え込み、体育座りで文句をこぼす。そんな師匠の隣に、私は腰を下ろした。昔はよくこうしていじめられて帰ってきた私の話を聞いてくれたなあと少しだけ考える。
「私だってムカついてますよ。」
私が親の顔を見てみたいよ。全く記憶にないけど、だからこそ。
「けど、もう慣れましたから。」
背中には、虐待を受けていたかのような傷。
否、受けていた?
それでもいい。私は子供だ。親のことが恋しくない子供はいない。
恨みと恋しい。紙一重な感情を、私は……。
「コンコン」
誰かがドアをノックする音が聞こえて、私たちは同時に顔を上げる。木製のドアは師匠を起こすためにやってくる私がぶち壊すゆえにもう何十代目かになるだろうか。
「またあの母親か……?」
師匠が睨みをきかせる。私はすかさずチョップをかまして「頭冷やしてください」と呆れ半分に言った。
「はーい。」
痛いと呟いた師匠を無視し、ドアを開ける。時刻は12時。春の日差しがまぶしい。
そこにいたのは、思ってもみなかった訪問者だった。
- Re: 無題(思いつかない←)魔法物! ( No.26 )
- 日時: 2014/07/29 19:26
- 名前: みにょ (ID: 3HjnwYLE)
過去編ということを忘れてはなりません((時系列わかりにくくてすいません……
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