二次創作小説(紙ほか)
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- 魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」 [完結]
- 日時: 2014/04/29 12:55
- 名前: マヤ (ID: /obGpZmL)
こんにちは!マヤです。
小説をかくのは、初めてなので、うまくできるかわかりません。
応援していただけると、うれしいです。そして、
なかなか更新できないかもしれませんが、
よろしくおねがいします(>_<)
マテリアルたちは、中央公園にパトロールに
きていた。翔と翼は仕事、徹平は生徒会の仕事、
京一郎は体調不良で休みだった。なので、今日は
紗綾、黎夜、志穂の三人だった。志穂が
風の力で情報を集める。
「公園の奥で倒れた人が多いようです。」
「じゃあ、そこへいってみよう。」
そこへいってみると、首筋にピリッと弱い電流の
ようなものが流れた。
「…!悪魔…!」
そこにいたのは、顔が2つもある不気味な
虫だった。
「でたな!」
そういい、黎夜が真っ先に動いた。
「光よ、悪を討つ鋭き矢となれ!」
こうして、悪魔は消滅した。
わたし、今日もなにもできなかった…。
悪魔は消えたが、紗綾の悩みは
消えてくれなかった。
- Re: 魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」 ( No.365 )
- 日時: 2014/03/01 09:58
- 名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: Zn8srJeM)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
「———なんで、こんなことしたんですか?」
「———っ」
2人とも、答えようとしない。
でも、綾美たちがじっと見続けると、ユリが口を開いた。
「…みなさんに…迷惑掛けたくなかったんですっ…。わたしのためにいろいろやってくれるのは、すごくうれしかったけど…でも、申し訳なくって…」
ポロポロと、ユリの目から涙が溢れ出てくる。
「———ユリさん」
綾美が、ユリに向かって、歩んでいく。
そして、ふわりと微笑んだ。
「わたしたち、ユリさんが大切だから、守りたいんです。自分でやりたくて、やっているんです。それは、今までユリさんがわたしたちに優しさをくれたからです。———ね、おあいこでしょ?」
「でも、わたし、何もしてな「してますよ」
みんなも、にっこりと笑う。
「今まで、みんなを気遣って、自分から行動してましたよね。手伝いもしてましたよね。それも全部、ユリさんの、優しさです」
そう、これは、恩返し。
いろいろ、優しくしてくれて、ありがとう、って
「ユリさん、あなたが好きだから、みんなは命をかけて守るんです。————信頼してるんです。だから、迷惑掛けたくないのなら、迷惑をかけたくない、って、ユリさんから言ってほしいんです———」
みんなの気持ちを乗せた、綾美の言葉。
ユリの目から、また涙があふれてきて———。
でも、これは悲しいんじゃない。苦しいのでもない。
———うれしいから
「———はい…。すみませんでした、それから、ありがとう———…」
ユリも、にっこりと微笑む。
まるで、花が咲く瞬間のように、美しく———。
- Re: 魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」 ( No.366 )
- 日時: 2014/03/02 08:55
- 名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: Zn8srJeM)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
「あーあ。なんだ、もう心開いちゃったか」
「———!?アルウィス!」
※半濁点どーやってやるんですか?すみません
「くくっ…驚いたぁ?」
そう言っている間にも、植物の蔓が伸びてきて———。
「———きゃあっ」
「ユリ!」
ユリを連れ去っていく。
そして、絡められた蔓から精気が吸い取られていくのが分かった。
そのたびに、ユリがぐったりとしていく———。
「ユリさん!風よ、魔を切り裂く刃となれ!」
志穂が力を発動させる。
「あはは、そんなんが当たると思ってんの?」
ひょいっと避けられてしまった。
「くっ…」
「あ、でも、さすがにこの人数を相手にするのは無理かな」
そう言うと、口の端を歪ませ、くっと笑う。
「ユリの精気を十分吸ってから、退散するつもりだったけど、ユリごともらっていこうかな———?」
「———!やめろ!」
俺には、ユリしかいなかったんだ
ユリしか、…ユリがいないと———
俺は、生きていけない
「雷よ———」
力が湧きあがる。
ピリピリと、右手に雷がほとばしる。
「悪しきものを薙ぎ払え!」
「うっ…わ———!?」
そして、ユリの体に絡みついている蔓をばっさりと切り落とす。
「ユリさん!」
飛びだした綾美が、ユリを支え、いったん安全なところに寝かせておく。
また、幸い近くに人はいなかったようで、戦いを見られずにすんだ。
「———よ、———となり、———を———へと飛ばせ」
「———!?」
どこからか、声が聞こえてきた。
まだ少年で、いつか、聞いたことのあるような声で———。
「———って、うわ!?」
そして、地面をなんとなく見ると、土がある。
さっきまでいたところは、コンクリート。
周りを見渡すと、そこは、いつの間にか森の中だった———。
- Re: 魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」 ( No.367 )
- 日時: 2014/03/02 14:35
- 名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: Zn8srJeM)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
「なんで…?」
「さあ、教えないよ?…いや、ユリを渡してくれるなら、教えてあげてもいいよ?」
「こっちがお断りよ!破魔よ、悪を浄化する眩き輝きとなれ!」
綾美の力が、発動する。
眩い破魔の力は、まっすぐに敵に向かっていく。
「くっ…」
少しひるんだが、植物の蔓で攻撃を防ぐ。
「ん…」
すると、ユリが軽く声を上げ、目をゆっくりと開ける。
「ユリさん!」
「ユリ!」
みんなが嬉しそうに、声を出す。
「あ…わたしは…しょ、植物…の…」
「———ユリ?」
かたかたとふるえながら言葉を発するユリに、鳴神が不思議そうな声を出す。
———ドクン
さあ、目覚めろ
自分自身の力を思い知るがいい
さあ、自分の力を、解放しろ
———ドクン ———ドクン
さあ、ともに行こうではないか
おまえも、自分がなにか知りたいだろう?
さあ、本当の自分の姿を、知るがいい
———ドクン ———ドクン ———ドクンッ…!
—————ドクンッ!!!
ユリの周りの植物が、不気味に揺れ動いている。
そして、紗綾と綾美には、首筋に電流のような痛みが危険を警告している。
———それは、近くに悪魔がいるということ。
また、ユリの体を覆っているのは…
「灰色の…靄…?」
灰色の靄は、悪魔であるという象徴。
「ユリさんが…悪魔…!?」
———さあ、激闘の幕開けだ。
- Re: 魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」 ( No.368 )
- 日時: 2014/03/02 14:10
- 名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: Zn8srJeM)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
「ユリさんが…悪魔!?」
ゆらり、ゆらり、とユリが立ち上がる。
「わたしは、植物の…悪魔…!」
「———っ!」
みんなが驚いた。
確かに、それはユリのはず。
でも、そのまがまがしいオーラ、恐ろしげな表情は、前のユリからは、想像がつかない。
ユリは、口の端を歪ませ、両手を植物に向かって伸ばす。
「植物よ、我に従え…!」
「くっ…」
相手は、あくまでもユリ。
手を出すことができないので、みんながおろおろする。
「あははっ、そうだ、ユリ。君は悪魔。悪魔なんだよ———!」
「————くそっ!」
翔が、舌打ちをする。
こんな状況では、人数がどうであれ、関係はない。
「ユリ!キミは、そんなことしたいって思ってないだろ!?」
鳴神が必死に呼びかける。
「———っ」
一瞬、ユリの動きが止まり、悲しそうな顔をした。
それは、元のユリだった。
美しいが、どこか儚い…淡い表情。
「ユリ!早く攻撃をするんだ!君は悪魔だろ?」
「てめぇは黙ってろ!!」
「あ、綾美…っ」
綾美の毒舌発射。
しかし、こんなので諦める悪魔ではない。
「わ…わたしは…」
そう言い、しゃがみ込んでしまう。
———ドクン
何をしている?早く攻撃をしろ
どこからともなく、少年の声がユリの頭の中で響いた。
すると、ユリはまた、口の端を歪めて笑った。
「そうね…わたしは…悪魔!!!」
また、ユリの力で植物の蔓が伸びてくる。
「———ユリ!」
「鳴神さん!?行っちゃダメ!」
綾美の言うことも聞かず、鳴神が飛び出していく。
もう、俺は何も失いたくないんだ…!
———ユリがいないと、俺は…!
もう、失いたくない。
友達も、仲間も、家族も、大切な人も…!
「———ユリ———!」
たとえ、かっこ悪くたって、構わない。
たとえ、キミが何者でも、構わない。
ユリは、ユリ意外の何者でもないから———
- Re: 魔天使マテリアル 「ペンダントの秘密」 ( No.369 )
- 日時: 2014/03/02 14:47
- 名前: マヤ ◆JOeAe9o.uY (ID: Zn8srJeM)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode
鳴神は、ユリを抱きしめる。
「———っ!?」
ユリの頬がほんのり赤くなり、動きが止まった。
ユリの瞳には、光が少し戻っている。
「きょ、京一郎くん…?」
「ユリ。一緒に帰ろう」
「…でも、わたしは悪魔で…」
ユリは、悲しそうだった。
さっきまでのまがまがしいオーラは、どこにもない。
「そんなの、関係ないよ。ユリは、ユリだから———」
「———!……京一郎…くん、あり…がと…」
ユリは、淡い笑顔を見せ、涙をポロポロと流す。
そして、ユリの体を、眩しい光がまとって———。
「チッ!戻っちまったか。ま、しょーがねぇか。ユリは、元々人間だし…」
吐き捨てるように言った言葉に、みんなが反応する。
「え!ユリさん、人間なの?」
「———ああ、ユリの祖先は、本当は悪魔側だったんだが、だんだんと力が薄れていった。魔界で暮らしていたユリは、本当は悪魔ではなく、マテリアルだったんだ。それで逃げ出したユリを、俺が追いかけてきた———、ってわけだ」
———そうやって、説明が終わったとたん———
「…ペラペラしゃべってんじゃねえよ。クズが」
「———!?」
そして、一瞬でアルウィスは消えてしまった。
※半濁点の付け方知ってる人、教えてください(汗)
「こんにちは。わたしは、魔界の侯爵1番♪おっと、周りの奴らと一緒にしないでね?」
綾美と紗綾の首筋には、強烈な痛みがついさっきから襲ってきている。
「みんな、気をつけて!」
綾美が声を発する。
この声が合図となったように、戦闘が始まった。
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