二次創作小説(紙ほか)
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- 遊戯王 七つの輝きと光の守り手
- 日時: 2015/03/20 00:00
- 名前: 緋兎雫 ◆cW98CwF.kQ (ID: 0ZLVN9hQ)
!
リアルの事情でロックします。
追記
いきなりロックしてすみません。オリキャラも募集していたのに、このような形になって頭を下げるしかありません。
リアルで色々あり、現在名前を変えています。
調子がよすぎるとは思いますが、お知らせを。
何やかんや言って、遊戯王からは離れられず、カキコで新しい遊戯王作品を書いています。諸事情でタイトルは書けませんが御興味のある方は、お探し下さい。版は映像版の方です。
最後に小説をご愛読頂いていた皆様、本当にありがとうございました。
- Re: 遊戯王 七つの輝きと光の守り手 ( No.232 )
- 日時: 2014/12/09 15:38
- 名前: ひとしずく (ID: 9kyB.qC3)
水葵とイデア、二人の前にそれぞれ金色のコインが現れる。それが勝手に舞い上がったかと思うと、空中で回転しながら地面に落ちた。イデアの物は何も描かれていないが水葵の物は、人の目——ウジャト眼があった。どちらが表なのか、水葵は知らない。
「わしは表なので、LPを2000回復。水葵ちゃんは、裏じゃから2000ダメージじゃの」
運命の分かれ道
通常罠
効果
お互いのプレイヤーはそれぞれコイントスを1回行い、表が出た場合は2000ライフポイント回復し、裏が出た場合は2000ポイントダメージを受ける。
イデア8600→10600
水葵4000→2000
「まさか、勝利の方程式が!?」
どう来る、と水葵は身構えた。
「ゆくぞ、まずはピケルちゃまの効果!モンスターは四体じゃから、1600回復!」
イデア10200→11800
残されたピケルの効果で、LPが大量に回復される。その差は、9000近く。簡単には、縮められるものではない。
「一時休戦を発動。互いにデッキからカードを一枚ドロー。水葵ちゃんのターンが終了するまで、互いにダメージを受けないぞ」
一時休戦(いちじきゅうせん)
通常魔法
お互いに自分のデッキからカードを1枚ドローする。
次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる。
ここに来て、ダメージを回避するカードを使ってきた。場が悪いのか、何か狙いがあるのか。
「続けて振り出しを発動。手札を一枚捨て、ピケルちゃまを保護するためデッキに戻すぞ」
「え、ピケルを?」
振り出し
種類:通常魔法
効果
手札を1枚捨てる。
フィールド上のモンスター1体を持ち主のデッキの一番上に戻す。
謎の力で、ピケルが吹き飛ばされ、光となってデッキの一番上に戻される。勿論カードそのものは、手動で戻す。
「逆転クイズを発動じゃ! わしのフィールド上にあるカード、手札を全て墓地に送る。自分のデッキの一番上にあるカードの種類を宣言し、当てれば自分と相手のLPを入れ替える。ずばり、モンスターじゃ!」
「振り出しの効果で、デッキのトップは丸わかり。見事ですね」
大逆転クイズ
通常魔法
効果
自分の手札とフィールド上のカードを全て墓地に送る。
自分のデッキの一番上にあるカードの種類(魔法・罠・モンスター)を当てる。
当てた場合、相手と自分のライフポイントを入れ替える。
通常なら、デッキトップのカードを当てるのは、某マインドスキャンのような能力でもない限り難しいだろう。だが、振り出しによりデッキの一番上は丸わかり。デッキトップは自分の思い通りと言うわけだ。
イデアLP11800→2000
水葵 LP 2000→11800
これにより互いのLPが入れ替わり、イデアが劣勢となる。さらにコストとしてモンスターや罠も全て墓地に送ったため、フィールドはがら空き。青眼の攻撃が通れば、一発で勝負がつく。優位に立っていたはずなのに、わざわざ不利になったのはどういうわけなのだろう。
「ターンエンドじゃ」
「ドロー」
一時休戦の効果で、ダメージを与えられない今、何もすることが出来ない。手札にもよいカードがないので、様子を見ることにした。
「ターンエンドです」
「ドロー。罠を一枚セットし、ターンエンドするぞ」
たった一枚の罠カード。何か胸の辺りがもやもやするのを水葵は感じた。あれはよい罠ではないのを直感で悟る。
「あたしのターンです」
ドローしたカード『レッドアイズ・ダークネス・メタルドラゴン』で戦略を練ろうとした、その時。
この時を待っていた、とイデアが声を張り上げる。
「では、これで仕舞いじゃ! 罠、自爆スイッチ起動!相手とのLPが7000以上差がある時、デュエルを引き分けにする!」
「じ、自爆スイッチ!?」
自爆スイッチ
通常罠
効果
自分のライフポイントが相手より7000ポイント以上少ない時に発動する事ができる。
お互いのライフポイントは0になる。
イデアLP2000→0
水葵 LP11800→0
派手な爆発と共に、水葵とイデアのLPが消し飛んだ。
一万以上のLPが吹っ飛んだせいか、身体全体に強力な力がかかる。前から押されるようなそれに耐えられなかった水葵は、思わず床に尻餅をついた。イデアも力がかかったようだが、前屈みになり何とか堪えていた。
「ああ、水葵ちゃん。大丈夫かの?体感システムが強すぎたかの……LP一万が吹き飛ぶとなると、さすがに力が強いようじゃ」
イデアが差し出した手を掴んで引っ張り、水葵は何とか立ち上がる。尻餅をついたが、特に痛みはない。今までのデュエルで、このような衝撃を受けたのは初めてなので、驚きを隠せない。不良がフィロソフィアの攻撃でぶっ飛んでいたのは、見ていたが体験するのは全く感覚が違う。
「体感システムって、いつも発動するんですか?」
「いつもではないの。受けるダメージが大きければ、吹っ飛ぶような衝撃が来ることもある」
(……今までで受けた最大ダメージ3000で吹き飛ばなかったし、これ以上かな?)
思い返すと、今までのデュエルでは体感システムは発動していなかった。デスサイスのデュエルは異世界でやったもの、不良はバーンダメージ中心で少しずつLPを削ると言う少々特殊なもの。どれくらいで体感システムは発動するのだろう。それでも、一万以上のダメージで吹き飛ばすような衝撃が来ることだけは確かだ。
(あたしも直接攻撃で、一万ダメージ受けたら吹っ飛ぶんだろうなー。……少しずつでも身体鍛えとこ)
吹き飛ばされたら骨が折れそうで怖い。そのためにも今日から、筋トレを決意した水葵。
その横で、イデアは朗らかに笑っていた。
- Re: 遊戯王 七つの輝きと光の守 ( No.233 )
- 日時: 2014/12/09 18:26
- 名前: ひとしずく (ID: uUVs9zNY)
「ほほ、引き分けじゃ」
「いえあたしの負けです。ほとんど何も出来てなかったので」
暗黒の扉で攻撃を制限され、ドレイン・シールドで大量に回復され。ここまで手も足も出なかったデュエルは久しぶりだ。敗北して悔しいが、魔法や罠に弱いと言うデッキの弱点が分かったと思えば収穫である。それを改善すれば良いデッキができるだろう。
「まあ、今回はマシな引きじゃったかの。……本来このデッキはキュアバーンなんじゃがの、肝心のシモッチの副作用は滅多に引けん。……わしの不幸ぶりを、見てくれんか」
D・パッドからデッキを引き抜き、イデアは水葵に自分のデッキを手渡す。デッキをひっくり返すとそこには、『シモッチによる副作用』があった。その後ろに同じカードは二枚。
「あれ、デッキの底にシモッチによる副作用が三枚?」
「で、これをシャッフルして……」
水葵から返されたデッキを、イデアはD・パッドでオートシャッフル。また葵に渡す。デッキの底にはまたシモッチによる副作用が三枚。何度やっても同じだった。だが、シモッチによる副作用の後にくるカードはバラバラなのでシャッフルされているのは間違いない。
「え、何で……」
「何度デッキをシャッフルしてもこうじゃ。ソフィの奴に引かせると、毎回ギフトカードとセットで手札に来てるんじゃがな。……わしは若い頃の悪行が祟りカードに嫌われているらしい。デュエルは、あまり強くない。自爆スイッチで引き分けに持ち込むのが精一杯なんじゃ」
「か、カードに嫌われる?」
突然のオカルト話に戸惑う水葵。カードに明確な意思があると言われてもピンと来ないのだ。
「カードも、我々人間と同じで好き嫌いがあるらしい。相性がいいデュエリストなら、カードは毎回自然と手札に来るが相性が悪いデュエリストでは、毎回カードはデッキの底に沈んだままになる。不思議なことにのう」
でも、と水葵は否定する。
「それって変じゃないですか? 仮にカイバー・マン三十九枚と青眼一枚の計四十枚のデッキの中から青眼を引くとしたら、その可能性は四十分の一のはず」
「そう思うのは、無理ないの。大抵の人間はそう思っとるようじゃが、彼らは強いか? 答えは否。デッキを信じてるなどと宣い、夢物語を語るデュエリストの方が遥かに強いことが多いとわしは思うがの」
「うーん、分かりません」
要するに、カードは確率とか言ってるのはきっとリアリストになるんだろう。
リアリストはデュエルに勝つために、爆発を起こしたり、人質をとったりとよく言えば現実的な手段を取ったり、現実的に考える連中のことだ。
彼らは、友情だの絆だの言ってるデュエリストに否応なしに倒される運命にある。自分もそうなると言うのか。
「ほほ、まあこれはわしの仮説じゃからのう。年寄りの独り言じゃ」
「水葵ー! デュエルタイムよーっ!」
結論から言えば、水葵はフィロソフィアにボコボコにされた。ドラゴン族封印の壺を使われ、気がつけば裁きの龍がいて、ライフはゼロ。手も足も出なかった。
——水葵が学んだのは、遊戯王の世界はデュエルが出来れば何とかなる程甘い世界ではないと言うことだった。
——水葵が、イデアとデュエルをしていたのと同時刻のこと。
ライトアップされ、昼間と変わらない明るさの、オセロシティ。
その高層ビルに、二人の人影があった。お揃いの黒いコートの裾を、夜風に弄ばせていた。片方はひょろなが。鷹を模した被り物で頭を覆っていた。もう一人は、鮫を象ったマスクをした、やせ形。柵もない構想ビルの縁に座り、足をぶらぶらさせている。
「つまり、宝石獣の真の使い手がこっちの世界に来たってことっすか。ヒュドール親分」
鷹の被り物を被った人間が、がらがら声で鮫のマスクを着用した人間——ヒュドールに尋ねる。ふふ、と含み笑いをするとヒュドールはゆっくり立ち上がった。
「そうよ、アネモス。後、宝石じゃなくて、宝玉獣。……テラのやつ、宝玉獣の使い手を異世界から連れてくるなんて。そういうことに関しては、優秀ね」
でもよお、と鷹を模した被り物をした人間——アネモスは不服そうな声を発する。
「テラの野郎、小娘から宝玉獣のカードを奪わなかったじゃないですか。相変わらず使えない野郎っす。何で親分はやつを誉めてやるんだ?」
「あんたは相変わらず皮肉の一つも分からない、小さな頭ねえ」
はあ、と大げさにため息をついてみせるヒュドール。
「前も言ったけど、あんたには考(こう)、の一文字が足りないわね」
「親分、考(こう)だと二文字じゃないっすか?」
その言葉に、一瞬場の空気が凍りついた。
あれ、と気付かない様子のアネモスに物申すためヒュドールはゆっくりと立ち上がる。その足は怒りで震えていた。
「考えるを一文字で書いたら、考(こう)と読むでしょうか!」
「親分、大変だ! 考える(か・ん・が・え・る)だと五文字に増えちまったっすよ!」
「……こんなところで、漫才やってる場合じゃないわよ」
変わらないアネモスに、ヒュドールは反論する気が失せた。
投げやりにコンクリートの床に座ると、冷たい夜風に当たる。話しかけても返事をしないヒュドールに、アネモスは意地の悪い笑みを浮かべる。
「あ、ヒュドール親分、テラの野郎にもしかして嫉妬してるっすか? あいつ、デュエルに関してはアクア親分より強いっすからね〜活躍を羨……」
やかましいアネモスを黙らせるため、ヒュドールはカードを何枚か勢いをつけて投げ付けた。普通ならカードはその場に落ちるだろう。しかし、カードは勢いよく空気を切り裂き、コートに突き刺さり、アネモスを壁に張り付けにした。
「あのデュエルはたまたま負けてやったのよ。ま、まあいいわ。残りの宝玉獣はたった二匹。リサルダの一族の力で、すぐにでも奪ってやるわ」
「いよ、さすがアクア親分っす! 頼もしい〜。じゃ、俺は昼寝しながら応援してるっす」
暢気な声と共に、張り付けになったまま寝るアネモス。鼻から鼻ちょうちんを出し、気持ちよさそうに眠っていた。
こら、とヒュドールは腹の底から声を出して、アネモスを叩き起こす。
「いちいち気が抜けるわね、あんたは! 頼もしいじゃないわよ! あんたも神官の一人なんだから、参加するに決まっているでしょ!」
「でもよお、親分。イグニス様がいないから出たくても出かけられないっすよ」
今、思い出したように、ヒュドールは瞬きをする。
「ああ、そういえばリーダーったらまだ帰ってなかったわね。相変わらずご熱心ねえ」
「宝石獣に、その真の使い手が現れた今。……準備は八割方完成ってことっす。熱心になるのも無理はないっす」
ふふ、とヒュドールは楽しそうに笑った。
「そうよ。我らの悲願、魔女の復活が達成される時は近いのよ。この街が美しい絶望に染まるのももうすぐね。あははっ」
満月の夜の中、ヒュドールの勝ち誇った高笑いが夜のオセロシティに溶けていく。その声に気が付くものは、誰もいなかった。
*
振り出しの対象ピケルに変更。そして携帯版をPCでまとめ。
ようやく一章終わりです。何気に敵の幹部組出すの初めてだった。ん、一人いない?知らん、そんなことはオレのkry
まとめも込めて次回はキャラクター集でも作るつもりです。
そして、ただいまペンデュラムについて悩んでます。出さない宣言はしてませんが、宝玉獣にペンデュラムモンスターが増えたいので是非使いたい。が、ただの効果モンスターでもいいかと。悩む。
- Re: 遊戯王 七つの輝きと光の守り手 ( No.234 )
- 日時: 2014/12/09 16:19
- 名前: ひとしずく (ID: 9kyB.qC3)
>午前の麦茶
指摘ありがとう。修正しました。最初はそれで行こうと思ったけどデスサイスが既に使用済みなので、対象を変更しました。
まあ今ならカステルビュートにやられるんだろうねw初期を懐かしむあたり年が過ぎるのを感じる。
- Re: 遊戯王 七つの輝きと光の守り手 ( No.235 )
- 日時: 2014/12/10 01:17
- 名前: 午前の麦茶 ◆s5/dFsxZtI (ID: 1OluNNNH)
更新&修正乙。
>ドラゴン族封印の壺を使われ、気がつけば裁きの龍がいて〜
セルフ封印?
>ヒュドール親分
シャドール使いそう(KONAMI)
あの世界では運命力が才能みたいなものだね。
P召喚は覚醒イベ作って出せば?
もしくは効果モンスター化してP効果は永続魔法として別にするとか
101よりリベが強くなる日が来るとは思わなかった。ダイヤウルフ復活も。
まだ持ってないからTFSPで満足するしかねぇ!(フラグ)
- Re: 遊戯王 七つの輝きと光の守り手 ( No.237 )
- 日時: 2014/12/10 23:58
- 名前: 緋兎雫 ◆UaO7kZlnMA (ID: l0i1WlFj)
>午前の麦茶
*ヒント 暗黒界
シャドール使わせてもいいね。ガチデッキだから敵っぽいし。
ありがとう。
思い付いたのは、覚醒イベントorペンデュラム効果は我が書き換えたので存在しないのだorペンデュラムモンスターはいるけど、召喚方法が実装されてないことにし。
ペンデュラム効果に関しては、魔法・罠ゾーンにセットすることで永続魔法扱いとして効果を発動する特殊ルールに書き換えたのだ。……かな?効果モンスター扱いは、流石に強すぎる気がしなくもない。
まさに反逆やな!
TFSPで満足するため、サイフポイントを守る!
PSP(本体過労死しました「せやな」
真打「せやな」
メモリーカード「せやな」
???「だいたい一万ポイントのダメージをくらえ!」
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