二次創作小説(紙ほか)

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遊戯王 七つの輝きと光の守り手
日時: 2015/03/20 00:00
名前: 緋兎雫 ◆cW98CwF.kQ (ID: 0ZLVN9hQ)


リアルの事情でロックします。

追記
いきなりロックしてすみません。オリキャラも募集していたのに、このような形になって頭を下げるしかありません。
リアルで色々あり、現在名前を変えています。
調子がよすぎるとは思いますが、お知らせを。
何やかんや言って、遊戯王からは離れられず、カキコで新しい遊戯王作品を書いています。諸事情でタイトルは書けませんが御興味のある方は、お探し下さい。版は映像版の方です。
最後に小説をご愛読頂いていた皆様、本当にありがとうございました。


Re: 遊戯王 七つの輝きと光の守り人 オリキャラ募集中 ( No.108 )
日時: 2014/07/15 01:31
名前: 午前の麦茶 ◆s5/dFsxZtI (ID: WwoM88bd)

昨日見たらロックされてたけどそういう事情でしたか……。
どちらに転んでも応援してますよ。

p.s. もし移転とかをする場合はロックする前に移転先を書いてもらえるとありがたいです。

Re: 遊戯王 七つの輝きと光の守 ( No.109 )
日時: 2014/07/28 18:05
名前: 緋兎雫 ◆UaO7kZlnMA (ID: bQbYMR0G)

生存報告も兼ねてあげ。 色々考えた結果、展開が気になるところがあったため一度話を作り直します。
ルビーがデスサイスから逃れた後から、また始まる予定。

全く新しい話にするのではなく、キャラクターの性格と使用デッキを少し弄る程度になるので、大まかなストーリーは変わりませんが…

お騒がせしてすみません。
ただいま一話のデュエルを考えている最中ですので、それが終わり次第、投稿します。

Re: 遊戯王 七つの輝きと光の守り人 オリキャラ募集中 ( No.111 )
日時: 2014/07/29 23:39
名前: 午前の麦茶 ◆s5/dFsxZtI (ID: 3RSwxYeD)

更新&復帰乙。

>青い龍が描かれたストラクチャーデッキ
もしかして 青眼龍轟臨

>ストラクチャー・デッキ限定のカードが欲しいだけ
霊廟か乙女かな?

1話からストラク3箱買いはリアルw

ルビーカーバンクルを見ていると「僕と契約して決闘者になってよ」とか言いそうw
TFでもネタにされてたしねw

青眼龍轟臨が発売してるって事はもしかしてエクシーズが存在する?(平行世界じゃなければだけど)

Re: 遊戯王 七つの輝きと光の守り手 ( No.112 )
日時: 2014/07/30 22:09
名前: ひとしずく (ID: 9kyB.qC3)
プロフ: 修正版です。

 この世界には、遊戯王と言うカードゲームがある。テレビアニメ、漫画と幅広く展開されているだけではなく、あのギネスブックにも登録される世界で一番有名なカードゲームと言っても過言ではない。

 そんな遊戯王に夢中な少女、宝塚 水葵(ほうづか みずき)はテストが終わると、

「おい、宝塚ほうづか! お前、今日は何の日だ! 言ってみろ!」
「ストラク欲しいから先に帰る!」

 学校が終わると共に教室を飛び出し、早々に中学校を後にした。遊戯王仲間である男子とは校門で分かれ、水葵はある場所へと向かう。
 全速力で走り、やってきたのは商店街の一角にあるカード屋。そこへ入っていき、店の入り口にあった青い龍が描かれた箱を手早く三つ取り、カード屋のさらに奥へと入っていった。水葵が買ったのは、ストラクチャー・デッキ。
 遊戯王で対戦するためには、『デッキ』と呼ばれるカードの束が必要になるのだが、通常デッキは自分で作成しなければならない。しかし、そのデッキが予め組まれているのがストラクチャー・デッキ。買ってすぐに遊べるお得なセットなのだ。 ただし、水葵はデッキが欲しくて買った訳ではない。ストラクチャー・デッキ限定のカードが欲しいだけで。 
 しばらくすると、会計を終え、ビニール片手に上機嫌な様子の水葵が出てくる。楽しそうな足取りで道を歩きながら、もう片方の手で赤いスマートフォンを持ち、分かれた男子にメールを打っていた。

(無事に買えたよっと……)

 送信ボタンをタッチすると、水葵は肩からかけている通学カバンのポケットにスマホを仕舞う。

(早めに行ってよかった。それに、欲しかった遊戯王カードもたくさん買えたし。でも……)

 はあ、と小さな溜息を吐く水葵。
 彼女にため息をつかせる原因は、ただいま開催中の期末テスト。二年生最後の期末テストともなれば、当然内申に響く。さらに親からは、テストで平均75点はとらないと小遣いを減額すると脅されているわけで。
新しく買ったカードを眺めている時間など、ありはしなかった。

(…………仕方ない。明日にはテスト終わるし、今日は我慢、我慢)

 ふうとため息を一つ吐き、水葵は商店街の雑踏へと消えていく。
 ——そんな彼女を見つめる小さな影が一つ。ルビーだ。ルビーは、電柱の上に乗っかり、円らな赤い瞳で遠ざかる水葵をじっと眺めていた。

「あ、あの子……」

 喋る動物がいれば誰か騒ぎそうなものだが、誰もルビーに気が付いていなかった。
 人々がルビーに気がつかないのは、実体がないからだ。身体は幽霊のように透き通り、地面に影も移っていない。所謂霊感の類いがないと、その姿を見ることはできないのだ。

「あの子だ! 間違いない!」

 電柱を垂直にかけ降りると、ルビーは小さな手足を懸命に動かして、人々の間を縫うように走る。全速力で、水葵の後を追った。

〜つづく〜

Re: 遊戯王 七つの輝きと光の守り手 ( No.113 )
日時: 2014/08/06 23:49
名前: 緋兎雫 ◆UaO7kZlnMA (ID: XK9MY/AM)  

 商店街を抜け、自宅がある住宅街にやって来た水葵。テストで学校が終わるのが速かったため、まだ太陽は頭の上にある。数学の参考書を読みながら歩いていると、不意に違和感を感じた。
 立ち止まり、辺りを見渡すと足元に一枚のカードが落ちているのを見つけた。紫色の子猫に似た生き物が描かれたカード。『宝玉獣ほうぎょくじゅうルビー・カーバンクル』と書かれている。


(あれ? 遊戯王カードが落ちてる)

 数学の参考書を鞄にしまい、屈んでルビー・カーバンクルのカードを拾った水葵はカードを観察する。最近買ったばかりなのかカードは新品同様で、傷や折れ目が全くない。
 一応、水葵はカードの落とし主が分かるようなものがないか探してみたが、特になかった。不必要になり、誰かがカードをポイ捨てしたらしい。
 新品のカードを捨てるなんてろくな人間ではないだろうと思いつつ、水葵はカードの処遇について考える。
 このルビー・カーバンクルは、遊戯王の中で『宝玉獣』と呼ばれるテーマに含まれるモンスター。宝玉獣は正直言って、遊戯王の中ではあまり強いテーマではない。友人が使う、「BF(ブラック・フェザー)」や「魔導」に到底勝てるとは思えない。
 そして、今月はストラクチャー・デッキにお金を注ぎ込んだため、新たなデッキを作る財力はない。つまり、このカードを水葵に有効活用する手段はない。

(うーん……カード屋に持ってけば、10円くらいにはなるかな)

 捨てるよりは売った方がいいかと考えていた、その時。

「やっと見つけた! キミがエアトスが言ってた決闘者(デュエリスト)だね!」
「あ、こんにちは」

 近くから若い男の子のような声がして、水葵は咄嗟に挨拶をした。が、辺りには誰もいない。

(あれ。空耳だった?)
「でも選ばれし決闘者って言うわりには、普通の女の子にしか見えないなあ」

 気のせいかと思い再び歩き出すが、やはり声は聞こえてくる。水葵は顔を真っ青にした。

「やだ……あたし、テストの辛さからとうとう幻聴が聞こえるようになったのかな?」
「失礼だなあ。幻聴じゃないよ」

 水葵の独り言に呆れたような声がする。幻聴にしては何故か会話が成立していた。

「か、会話噛み合ってるし……」
「あのねー。キミだよ、キミ。そこにいる、頭に黄色いカチューシャして、黄色のセーターと赤と黒のチェック柄のスカートを身に付けてるキミに話しかけてるの」

 自分の容姿をズバリ言い当てられた水葵は、ようやく声の主が話しかけている相手が自分であることに気が付く。が、姿は見えない。

「え、どこにいるの?」
「ここ。キミが手に持っているやつ」

 声に言われるがまま、手元に目をやればルビー・カーバンクルのカード。

「ま、まさか……か、カードが喋ってるの……」
「うん。そうだよ」

 水葵が声を震わせて聞くと、カードはあっさりと肯定した。
 遊戯王カードが喋る、と言う非日常的な現象に遭遇した水葵は身体中から力が抜けた。カードを落とし、その場に呆然と立ち尽くす。

「お、オカルト現象が起きてる……非現実的だわ!」
「いきなり落とすなんてひどいよ!」

 カードが非難してきた。水葵は慌ててカードを拾うと、頭を下げ、謝った。辺りの人間はカードと話す水葵を見て、不審な視線を投げ掛け通りすぎていく。

「ご、ごめん。喋るカードなんて初めてだから」
「キミ、デュエルモンスターズの精霊と会うのは初めて?」
「あ、うん」

 水葵は頷く。
 デュエルモンスターズの精霊。それは、カード宿る精霊のこと。誰もが見える訳ではなく、幽霊と同じで見える人にしか見えない。——ただいま放映されている遊戯王アニメでの話に過ぎないが。
「ほとんどの決闘者は、精霊の存在信じてないって言うからねー。……あ。そもそも、こっちには精霊いないんだっけ」

 カードは何故か納得していた。こっち、と呼ぶ辺り、この世界について知識があるらしい。

「……あなた何者なの?」
「ボクは宝玉獣の一匹で、ルビー・カーバンクルって言うんだ。ルビーって呼んでよ。キミは?」
 水葵はつられて自己紹介をする。

「あたしは、宝塚(ほうづか) 水葵(みずき)だよ」
「よろしく、水葵。ボク、キミにお願いがあってきたんだ」
「お願い?」

首を傾げる水葵に、ルビーは真剣な声で告げる。
「ボクと一緒に戦って!仲間を決闘で取り返して欲しいんだ!」
「決闘?」

水葵はぽかんとするが、
「水葵、頭を下げて!」
 ルビーの声で反射的に頭を下げると、頭上スレスレを何かが鈍い光を放ちながら、勢いよく通りすぎた。
 何事かと思いゆっくりと振り向き、水葵は真っ青になる。そこにいたのは、デスサイス。両手には陽光を受けて寒々しい光を放つ、鎌が両手でしっかり握られていた。あれに当たっていたら、と水葵は想像してぞっとする。

「ルビー……カーバンクル……ハッケン……メイレイ……トラエル……!」

〜つづく〜


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