複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

わかりあうための闘い
日時: 2014/09/21 04:50
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8269

超能力者が賞金10億円を手に入れるために闘うバトル小説です!感想ほしいです!

オリキャラ投稿用紙>>1 登場人物紹介>>7>>8>>14>>15>>17>>19>>22>>84>>85>>86>>95>>96>>100>>125
キャラ強さランキング>>103>>104>>105>>106
第1回戦対戦カードと試合結果>>24>>62(随時更新)夢の対戦カード>>161
読みに来てくださった大切なお客様
skotosさん 檜原武甲さん しふぉんさん
キコリさん 高坂 桜さん
嘉那さん SHAKUSYAさん
愛深覚羅さん 水咲さん
月影ほたるさん さおりんさん
siyarudenさん ドールさん
YULEさん 夕陽さん
ファンシーさん 夜幽さん
プロローグ>>2
第1話>>3 第22話>>49 第64話>>166
第2話>>4 第23話 >>50 第65話>>168
第3話>>5 第24話>>55 第66話>>169
第4話>>6 第25話>>57 第67話>>170
第5話>>9 第26話>>66 第68話>>171
第6話>>10 第27話>>70 第69話>>172
第7話>>13 第28話>>71 第70話>>174
第8話>>16 第29話>>72 第71話>>175
第9話>>18 第30話>>73 第72話>>176
第10話>>21第31話>>82 第73話>>178
第11話>>23第32話>>83 第74話>>179
第12話>>27 第33話>>87第75話>>181
第13話>>28 第34話>>88第76話>>183
第14話>>29 第35話>>89 第77話>>185
第15話>>32 第36話>>97 第78話>>186
第16話>>33 第37話>>98 第79話>>190
第17話>>42 第38話>>99 第80話>>191
第18話>>45 第39話>>101第81話>>192
第19話>>46 第40話>>109第82話>>193
第20話>>47 第41話>>110第83話>>194
第21話>>48 第42話>>111 第84話>>197
第43話>>112 第44話>>115 第85話>>198
第45話>>116 第46話>>119
第47話>>122 第47話>>123
第49話>>124 第50話>>128 第51話>>130
第52話>>131 第53話>>133 第54話>>134
第55話>>135 第56話>>136 第57話>>138
第58話>>139 第59話>>142 第60話>>147
第61話>>149 第62話>>150 第63話>>165

Re: わかりあうための闘い ( No.49 )
日時: 2014/09/04 04:52
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

廉道sid

謎の出場者チワワと川村くんの試合は、もはや試合と呼べる内容ではなかった。

僕を含む出場者たちは、彼のあまりの強さに戦慄した。

なんと、彼は試合開始わずか30秒で川村くんをジャブとボディーブローの2発だけで、完全失神させてしまったのだ。

仮にも川村くんは、少年ながらこの大会の運営委員として活動しているため、その実力が折り紙つきなのは、誰もが認めるところだろう。

彼の最大の武器はそのスピード。威力は低いが、命中率と速度では他の出場者を寄せ付けない。

だが、その川村くんがたったの30秒で倒されてしまったのだ。

あのチワワと名乗る男が只者ではないことを示すのには、十分すぎる試合内容だったため、呆気にとられて僕は驚きのあまり、意識が別の方向に飛んでいた。

けれど僕の試合が始まると知らされるやいなや、意識を戻してリングに上がった。

既にリングには僕の対戦相手である日向葵さんが上がって待っていた。

彼女は長い金髪に碧眼という、どこからどう見ても僕と同じ日本人には見えない風貌をしている。もしかするとハーフなのだろうか。

そんなことを考えていると、彼女が言った。

「わたしはこんな容姿をしていますが、日本人ですよ。あなたがわたしの対戦相手である、廉道さんですね。わたしは日向葵と申します。お手柔らかにお願いしますね」

なんだか、彼女は今まで見てきたここの出場者とは違い、礼儀正しく好印象を受けた。

彼女が自己紹介をしたので、僕も同じように返す。

「僕は廉道。僕みたいなおっさんが君の対戦相手でいいのかなあ…ハハッ」

「いえいえ、お気になさらないでください。わたしはあなたと闘えて光栄ですわ」

「それは僕としてもうれしいなあ、あっ、言い忘れていたけど、僕はこの大会の医療班をやっているんだ。この試合が終わったらきみの手当てもしてあげるよ」

「本当ですか!嬉しいです〜!」

「喜んでいただいて本当に僕としても光栄だよ。正々堂々、お互いの全力を出して、清々しい勝負をしようね」

「はいっ!期待していますわ」

カーン!

試合開始のゴングが鳴り響き、ベスト8、最後のひとりを決める試合が幕を開けた。

Re: わかりあうための闘い ( No.50 )
日時: 2014/08/17 20:16
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

葵sid

Bブロック最後の試合、これで全てのベスト8が出そろう試合。

けれどわたしにとっては、そんなことは関係ないことでした。

わたしがこの大会に参加した理由。

それは、賞金が欲しいわけでも、願いを叶えてもらいたいわけでもありません。

そもそもお金なら我が家にうなるほどありますし、叶えてほしい願いなんてないのです。

大会に参加した理由、それはただ、自分の力がどれほど世界の強豪相手に通用するかという実力試しで参加しただけにすぎないのですが、偶然が偶然を呼び、なんとベスト12(今は16ですか)にまで勝ち残ることができたのです。

ここでまできたら、あとはどんな相手に対しても全力を振り絞って悔いを残さないように闘うだけです!

「ハッ!」

わたしは早速彼に蹴りを放ちますが、彼は熟練した動きでわたしの繰り出す蹴りを次々に避けていきます。

「うん。いい動きだね。スピードもあるし、キレもある。素晴らしいよ」

「驚くのはまだ早いですわ」

彼の腰のあたりを掴み、ジャーマンスープレックスで放り投げ、すかさずフォールを奪いにいきます。

ですが、彼はカウント2でわたしを押しのけ立ち上がると、ボクシングの構えを取りました。

「僕は医者だけど、これでも格闘の腕には自信があるんだ。君は蹴りは得意かもしれないけど、打撃はどうかな?」

「もちろん、大得意ですわ!」

彼のパンチに合わせて片方の手で攻撃を弾き、余ったほうの手でジャブを繰り出します。

けれど、リーチが短いためなかなかヒットしません。

「キックもいいけど、パンチもなかなかいいね。僕みたいな大人でなかったら、きっと君は武術大会とか格闘大会で優勝してもおかしくない腕だよ」

「本当ですか?嬉しいです!」

「でも…ここで勝ち残るのは難しいかもしれないね」

「えっ?」

彼は素早く足払いをかけて転倒させますと、微笑み、

「足がお留守になっているよ。腕と足を交互に使ってバランスよく攻撃することが大切なんだ」

「わかりましたわ!」

わたしは彼のアドバイス通りに手足を交互に使って攻撃を開始します。

「君は物覚えがいいね。もうはや僕の動きについてきているじゃないか。きみはこれからもっと成長するよ」

パンチとキックを上半身をくねらせながら必要最小限度の動きだけで避けていく廉道さん。

「僕はもうおっさんだからね。本当はお兄さんって呼ばれたいけど…だから僕は無駄な動きは一切しない。必要最小限度の動きで体力の消耗を押さえるようにしているんだ。僕の本職はあくまで医者だから、たくさんの患者に迷惑をかけるわけにはいかないからね。だから、なるべく早い時間で決着をつけるんだけど、今回は患者も他の医療班に任せているから、もう少し君との試合を楽しみたいかな」

彼は朗らかな笑みを浮かべると、手刀をお見舞いしてきました。

それを避けると今度は裏拳が飛んできます。

「四方八方、360度どこからでも攻撃できるように、常に神経を張り巡らしていなければいけないよ。こうすることで、敵が攻撃をしてきても瞬時に対応できるからね」

彼はわたしのローリングソパットを受けとめ、そこから逆エビ固めをかけます。

「この技は逆エビ固めと言ってね、どんな変わり身の上手いレスラーも決して逃れられない技だよ。背骨が折れないうちにギブアップしたほうがいいと僕は思うな」

彼はお話をしながらもすごい力で背骨を攻めていきます。

「技は完全にかかって、きみの背骨は弓なりになっている状態だよ」

能力さえ発動できればいいのですが…体が悲鳴を上げて能力を発動することができません…

「どうする?ギブアップするかな?」

「ギブアップ…ですわ…」

今まで闘ったことがないほど強い敵と全力で闘えた嬉しさと痛みに耐えられない悔しさ、まだまだ強くなれる希望を確信したわたしは、潔くギブアップを口にしました。

すると、彼がわたしに手を差し伸べました。

「楽しい試合をありがとう。またいつか闘えるといいね」

「はいっ!」

全力を振り絞って闘った対戦相手の手は、とても優しく温かなものでした。

Re: わかりあうための闘い ( No.51 )
日時: 2014/08/17 21:17
名前: Orfevre ◆ONTLfA/kg2 (ID: MGuT72JC)

小説版ではOrfevreの名前で活動している桜です

いやあ、やはり葵は負けましたか、実に予想通り
結果はともかく能力が出番なしなのは少し残念です

まあ、あれは禁じ手みたいなものですし
ここぞという場面までとっておいても……

ただ、心身共に悲鳴をあげることが
能力のトリガーみたいなイメージだったので少し意外です
やはり少しばかり脳内設定との齟齬があったため
ここはSAKUSYA様同様に私自身も書きたいと思いました

さすがに葵をメアリー・スーにはしませんがw
多分、能力を一度発動したら簡単に見切られるので
1回勝ち残るのがやっとという形になると思います

Re: わかりあうための闘い ( No.52 )
日時: 2014/08/17 21:55
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

Orfevreさんへ
この試合は本当にどちらを勝たせるか悩みました。本当はどちらも気に入っていたのでシード枠として勝ち残らせたかったのですが、さすがにそれだと出番が相当遅くなってしまうだろうと考えて…能力VS能力だとさすがに分が悪かったので今回は能力はやめにして爽やかに格闘という形で決着をつけることになってしまいました。でも、後々大活躍しますのでお見逃しなく!

Re: わかりあうための闘い ( No.53 )
日時: 2014/08/17 21:58
名前: Orfevre ◆ONTLfA/kg2 (ID: MGuT72JC)


そうなんですか、能力同士だと初対面なら
ほとんど負けることはないので妥当にも思えますし
そもそも、>>51で述べてるように
一度発動したら見切られる(と思う)能力ですからね
今後のオリキャラメイクの参考になりました。

活躍、期待して待ってます


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。