複雑・ファジー小説

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わかりあうための闘い
日時: 2014/09/21 04:50
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8269

超能力者が賞金10億円を手に入れるために闘うバトル小説です!感想ほしいです!

オリキャラ投稿用紙>>1 登場人物紹介>>7>>8>>14>>15>>17>>19>>22>>84>>85>>86>>95>>96>>100>>125
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Re: わかりあうための闘い【夢の対戦カード決定!】 ( No.179 )
日時: 2014/09/14 17:18
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

安瀬sid

「ニャハニャハ。これはどうやらわたしも本気で闘うしかないようですねぇ」

奴は不敵な笑みを浮かべながら口から流れる血を拭う。

今の発言からすると、今までの攻防は本気でなかったと言うことになるが、果たして奴の本気はどれほどの強さなのだろうか?

「お見せしてあげますよ〜。これがわたしの真の姿です。ニャハニャハ〜ッ!」

ブバンッ!と破裂する音と共に奴の覆面と服が弾け飛び、中から現れたのは、キョンシーのように白塗りにした顔に白の帽子、金色の装束に身を包んだ奴の姿だった。

「これが私の真の姿…カイザーの義弟、トミー=ブレッドです!」

カイザーさんの義弟だと!?

「その通り。まあ、それを知っただけであなたには死あるのみですがね」

すると奴は高速で接近し、抜き手を見舞う。

「ガハッ…!」

まるでナイフの如き鋭さを帯びたそれは、俺の腹に激痛を味あわせる。

拳で奴を殴ろうとすると、トミーは虚空から黒いカードを出現させ、拳の威力を吸収し、逆に俺にダメージとして跳ね返してしまった。

「私の能力であるブラックカードは効くでしょう」

「そんなもの…ぜんっぜん効果ねぇんだよ!」

すると奴は煙のようにフッと消えたかと思うと、俺の腰を背後から抱き上げジャーマンで放り投げた。

先ほどとは段違いの威力に、少なからず奴の強さに戦慄を覚えた。

彼は後ろで腕を組み、余裕の表情で俺を見て口を開く。

「カイザーの義弟である私がなぜ完璧美食家にいるのか。知りたいですよね?知りたいですよねぇ?わかりました。それでは教えて差し上げましょう」

奴はひとりで言ってひとりで納得し話を続ける。うぜぇ…

「私は会長さんとあまりに思考が会長さんと似すぎていたため、破門されたのです。彼はただ私がショタコンだと言うだけで、一方的に敵視し追い出した。彼が欲しかったのは、私ではなく、義弟ハニーと義兄であるカイザーだけだった…それをとある人物を通して知ったときはショックを受けましたよ。まさかこの№1の実力であるこの私が兄や弟に劣っているとは!そのとき私は誓ったのです。彼らに復讐してやるとね」

「…けど、あんた今思いっきりスルーされてるな。正体バラしても、アニキにも弟にも会長さんにもよぉ…」

「お黙りなさい!」

彼は俺の正論に激高し、裏拳を放つ。しかし、今の俺には当たらない。

度重なる攻防で奴の動きは完全に見切った。それが俺の能力だ。

奴は掌底を次々繰り出すが、俺はそれを全てガードし受け切ると、今度は奴に同じように裏拳を浴びせ後退させ太腿を狙ったローキックの連打をヒットさせ、奴の足を使えなくさせる。

次第に奴の足は赤く腫れ上がってきて、立つ姿勢が安定しなくなってきた。

「な…何が起こったと言うのです!?わ…私の足が動かない…」

「そらよっ!」

奴の顎にアッパーを食らわせ大きくのけ反らす。

間髪入れずにヨハネスの得意技だった空手チョップの連打でダメージを蓄積させ、フラフラになったところにカウンターのパンチを放つ。

「私がブラックカードを使えることをお忘れですか?」

「忘れちゃいねぇぜ…だがな、その手はもう効かねぇんだ!」

奴のカードを弾き、拳を顔面にめり込ませる。

「てめぇが追い出されたのは、てめぇに原因があるってことを悟りやがれ変態野郎—っ!」

「ニャグヘ〜ッ!」

口から大量の血を噴出し、奴は虚ろな瞳で俺を見る。

その隙をついて俺は奴を放り投げ、ジャドウの得意技であるジャドウ=ドライバーの体勢に奴を捉えた。

「これが相棒を倒された俺の怒りだ!ジャドウ=ドライバー!」

初めてかける技だが完璧に炸裂し、奴は血を吐いてリングに轟沈した。

連合軍の2勝目を上げることができた俺はほっと安堵し、すぐさまエレベーターでリングを降りると、相棒に会うべく医院に向かって走り出した。

Re: わかりあうための闘い【夢の対戦カード決定!】 ( No.180 )
日時: 2014/09/14 17:46
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

使用技解説

アルゼンチンバックブリーカー
自分の肩の上に相手を仰向けに乗せた後、顎と太腿を掴み、自分の首を支点として相手の体を弓なりに反らせる技
作中での主な使用者 スター、ラグ、カイザー、フレンチ

パロスペシャル
相手の背後から足を内側にひっかけ、両手をチキンウィングで絞りあげる関節技。
主な使用者 メープル、ラグ、HNΩ、フレンチ


ジャーマンスープレックス
後方から相手の腰に腕を回しクラッチしたまま、後方に反り投げ、ブリッジをしたまま相手のクラッチを離さずそのまま固めてフォールする技。プロレスの芸術とも称されるほどかけかたが美しい技。
主な使用者 ヨハネスなど

ジャイアントスィング
相手の両足を脇で挟むように持った状態で自分の体を回転させ、ハンマー投げのように相手を振り回す技。
主な使用者 幾多の登場人物

Re: わかりあうための闘い【夢の対戦カード決定!】 ( No.181 )
日時: 2014/09/14 20:08
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

軽井沢sid

「男の子なんだから強くならなきゃ」

僕はあの日、ママにそう言われた。

いつも虐められて泣いていたから、ママはもう少し僕に強くなってほしいと思ってそんな言葉をかけたに違いない。

でも、まさかその言葉が心の中にもうひとつの人格を生み出すことになるだなんて、思ってもみなかった。

心の中に黒い心を持つ僕が生まれてからというもの、たまに精神を勝手に乗っ取られることがある。

そしていつも気が付くと、対戦相手が血まみれで倒れている。

もうこんなことはしたくない。

これ以上人に悲しい思いをさせたくない!

だけど…今の僕は黒い僕からの支配に対抗できずにいる。

試合中は彼に完全に支配されている—。

そう考えると、自分の心の弱さが情けなくなってきた。

もしかするとママは、力の意味じゃなくて、心の意味で強くなってほしいと願ったのではないかと今になって思う。

そして僕はまたひとり、対戦相手であるお師匠さんのお気に入りの弟子のひとりである、ヨハネスさんを血の海に沈めてしまった。

試合開始してしばらくはクリーンに闘うように全力で務めた。

今度こそ悪の自分の支配から抜け出して、正々堂々闘って見せる!

そう自分の良心に誓って試合をしていた。

けれど、心に潜む彼は、だんだんと僕の意識を侵食してきて、気が付いたら彼に自分の体を渡していた。

そして気が付くと、完全に失神していたヨハネスさんがいた。

目を閉じて、血だらけの手になった彼を見た僕は心の中の悪の自分が怖くてそんな自分に対抗できなくて、泣いてしまった。

僕は、なんでこんなに弱虫でいくじなしで泣き虫なんだろう…

ヨハネスさん、試合中のこことはいえ、本当にごめんなさい。

気絶した彼に短い手紙を書いて、彼の着ているインバネスコートのポケットに入れた。

彼が病院で目を覚ました時に気づいてくれますようにと祈って。

Re: わかりあうための闘い【夢の対戦カード決定!】 ( No.182 )
日時: 2014/09/14 21:11
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

スターレスリングジムのメンバーを自分の中のイナズマイレブンのキャラのイメージに例えるとこんな感じになりました!イナズマイレブン(特にGO)を知っている人にしかわからないネタです(笑)
改めてキャラの仕草や言動などを読み返してみると多少イナズマイレブンの影響を受けていることが改めてわかりました。

スター=アーナツメルツ シャルル王太子
ハニー=アーナツメルツ 黄名子
不動仁王 九坂隆二
ジャドウ=グレイ 黒岩流星(影山零治)
軽井沢隼人 吹雪士郎
星野天使 真名部陣一郎
ヨハネス=シュークリーム 皆帆和人
メープル=クラシック 野咲さくら
井吹宗一郎 井吹宗正
フレンチ=トースト フェイ=ルーン

Re: わかりあうための闘い【感想大歓迎!】 ( No.183 )
日時: 2014/09/15 06:54
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

ベリーsid

あたしは7階のリングに上がり、会長の言う最も危険な能力者であるディナーと対峙した。

彼はフレンチをそのまま小さくしたような雰囲気で、大きな金色の鈴のついたスカーフに茶色のチョッキを身に着けており、なかなか可愛らしい。

試合開始のゴングが鳴ると同時に、あたしは大鎌で彼を強襲した。

しかし彼は驚いたことに、振った鎌の刃元の部分に立っていたのだ。

「えへへ、残念でした♪」

彼は無邪気に笑うと、大鎌から飛び降り間合いを取る。

「おねえちゃんの鎌カッコいいね!」

「……そう」

「じゃあ、今度は僕から行くねー!」

猛スピードで接近したかと思うと、あたしの頬に強烈なパンチを炸裂させた。

その威力に少し後退してしまい、相手を睨む。

「うう…そんな怖い顔しないでよう」

彼は眉をハの字にして今にも泣きそうな顔をする。

けれど、あたしはそれが演技だと言うことをわかっていたので、容赦せずに鎌を振り回す。

「すごいねおねえちゃん。僕の演技を見抜くなんて」

「…簡単」

「でも、この技は脱出できないでしょー?」

彼は飛び上がって背後に回ると、あたしの首を両足で締め上げつつ、さらに両腕をチキンウィングに捉えて痛めつけ始めた。

これは確かフレンチが使っていた名称不明の地獄の拷問技だ。

かなりの痛みの中でどうにかして脱出できないかと策を練る。

すると、突然頭の中にピカリンとアイディアが閃いた。

痛みに耐えながらもコーナーポストまで歩いていき、少しジャンプしてコーナーを蹴り、反動で彼をマットへ押し付けた。

その隙に彼をボストンクラブをかける。

「…痛かったらギブアップしなさい」

「ヤダ!痛くないもん!」

「…本当に?」

「ほんとだもん!」

「…強情な子。このまま背骨を折るわ」

あたしは腕に力を込めて彼の背骨をヘシ折ろうとするが、なんと彼は腕の力だけでボストンクラブをかけられたまま逆立ち状態となり、そのまま腕の力だけでジャンプするという超人的な身体能力を見せつけ、セントーンであたしをマットへ叩きつけた。

「……なかなかやるじゃない」

「えへへ、でしょでしょ。僕強いもん!」

彼は胸を張ってドヤ顔をする。

その仕草がなかなか可愛らしいなと思いつつ、試合に情はいらないと考え非情に徹し、彼に思いっきり掌底を放つ。

掌底は一撃一撃の威力こそ低いものの、パンチより命中率が高く何発も当たればかなりのダメージになることを先の闘いで学んでいた。

掌底は面白いように次々にヒットし、彼の口から血が吹き出し顔が腫れ上がり始める。

この調子で攻め続ければ勝利は目前。そう確信したそのときだった。

彼がバック転で間合いを取った。そしてあたしに微笑みかける。

「……何がおかしいの?」

「僕の胃袋の恐ろしさを教えてあげるよ!」

「……えっ?」

その刹那、彼のスカーフについている鈴がチリンチリンと鳴り始めた。

「いっただっきまーす!」

彼の能力、消化吸収。

それはあらゆるものを吸収するブラックホールの如き吸引力で、何でも吸い込み強靱な胃袋の力で消化してしまう、まさに一撃必殺の魔の能力。

けれど、あたしは昨日彼の能力の弱点をヨハネスから聞いてその対策は考えてあった。

すると案の定、彼は突然おなかを押さえてマットをゴロゴロと転がり始めた。

「おなかが痛いよう!」

彼は少し顔ざめた顔でわたしを見つめた後、口からあたしのうさぎちゃんを吐き出した。

観客席からわあっと歓声が上がる。

あたしは吸い込まれる直前にうさちゃんを身代わりにして、彼の背後に回りこんだ。

彼の能力は正面の攻撃は最強だが、背後を攻撃されることに対して弱いと言うことを会長から聞かされていた。

彼の能力は破った。今度はあたしの番!

自分の肩の上に相手を仰向けに乗せた後、顎と太腿を掴み、自分の首を支点として相手の体を弓なりに反らせるアルゼンチンバックブリーカーを彼にしかけ、思い切り背骨を反らすと、彼はついにギブアップを口にした。

これで連合軍の3勝目が決まった。

「正面に気を取られ過ぎて背後を見ることを怠っていた…それがあなたの敗因」

あたしはいい勝負ができたお礼として彼にアドバイスをした後、悠々とリングを去った。

やはり、正々堂々互いの技と能力を出し切った試合は本当に素晴らしいものだと改めて実感した。


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