複雑・ファジー小説

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わかりあうための闘い
日時: 2014/09/21 04:50
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8269

超能力者が賞金10億円を手に入れるために闘うバトル小説です!感想ほしいです!

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Re: わかりあうための闘い【夢の対戦カード決定!】 ( No.174 )
日時: 2014/09/13 08:03
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

ヨハネスsid

「ぐああああっ!」

僕は彼の繰り出す華麗な空中殺法に圧倒されていました。

彼は僕に攻撃する宣言をした後、まるで羽でも生えているかのようにふわりと浮きあがったかと思うと、流星のように飛んできて、華麗なるドロップキックをお見舞いしたのです。

まぐれだろうと思っていますと、2発目、3発目と立て続けにキックを食らい、僕はダウンしてしまいました。

すぐに立ち上がりますが、彼は今度はカンガルーキックで僕を後退させ、間髪入れずにムーンサルトプレスを敢行。

そのまま直行でフライングベットパットで背骨を傷めつけたかと思ったら、今度はフライングヘッドシザーズで押し倒し、そこからジャドウさんのお株を奪う超高角度のエルボードロップを何発も食らわせます。

僕は何発目かで彼の膝を掴み、放り投げますが、空中でくるりと一回転し、綺麗に着地しました。

まさか、これほどの空中殺法使いが完璧美食家に存在するなんて…

あまりに彼の繰り出す技が美しいのとギャップの激しさに僕はただ圧倒されるばかりです。

けれど、僕もこのまま何もしないというわけにはいきませんので、彼にタックルを放ち、吹き飛ばしロープの反動で返ってきたところをハイキックで迎え撃とうとした瞬間、彼はサッと僕のキックを避け、両肩に飛び乗ると、そこから強烈なエルボースタンプの連打を放ち始めたのです!

この技は両肩を固められているので外すことができず、ただただ相手の攻撃を受け続けるだけという恐怖の技なのです。

彼は一通り僕をエルボースタンプで痛めつけ、止めとばかりにメキシカンローリングクラッチホールドでフォールを奪いにいきます。

「そうはいきませんよ!」

これを外した僕は彼にこれ以上空中殺法を使わせまいと、超至近距離からの得意の空手チョップの連打を撃ちこみます。

ですが、彼は回避が非常に巧みで一撃も当てることができません。

さらに先ほど盛大に吹き飛ばされたパンチを放つも顔をパンチに連動させて動かせるボクシングの高等技術スリッピングアウェーで楽々と無効化されてしまいます。

敵は僕の鼻に僕が修得できなかったサマーソルトキックを簡単に放ち、流血させます。

鼻血がポタポタと流れ落ちマットを真っ赤に染め上げます。

「はぅ…こ、怖いですぅ!」

彼は一飛びでコーナーポストまで飛び上がると僕をブランチャーで押し倒し、続けざまにフライングボディプレスを見舞って、フォールを取ろうと体固めをかけます。

しかし、僕はなんとかカウント2できり返し、間合いと取って、今度はひたすら逃げ回る作戦に切り替えました。

リング内を走り続けることで相手の目を回し、混乱させてその隙を突いて攻撃する作戦なのですが、彼は走るどころか、ただのジャンプで僕に追いつき目の前に立ちはだかると、仁王立ちになりました。

「ヨハネスさん、あのぅ…僕がこんな事を言うのは失礼かもしれないんですけどぉ、そのぉ…このままおとなしく僕に負けてくださいませんか?そうでなきゃ、僕…」

彼は伏し目がちになり、その顔に少し影を落とし、首のスカーフに手をかけ、脱ごうとしたそのときです。

「やめるんだ、軽井沢くん!」

上の階からスターさんの大声が響いてきました。

「で…でもぉ、僕…もうあなたの弟子じゃないんですぅ…」

「それだけはダメだ!きみは物わかりのいい、優しい子なはずだ。私の言うことを聞くんだ!」

何やらスターさんは相当に動揺しているようです。

いつもとは違う厳しい声で彼をとがめます。

ですが、彼はためらいながらもスカーフを外していきます。

「ダメだ…軽井沢くん。私の言うことを聞いてくれ…」

「ご、ごめんなさい……僕、もうスターレスリングジムメンバーじゃないから、あなたの言うこと聞けません…!」

彼はついに青色のスカーフを首から外しました。外されたスカーフはポトリと地面に落ちます。

「ひっく…ごめんなさい…お師匠さん、僕…言いつけを守れない悪い子ですよね…」

彼は赤い瞳から大粒の涙を流して泣き始めました。

すると次第にその涙は引いていき、赤い瞳がだんだんドス黒い色に変色してきたのです。

更に白の髪は黒く変色していき、驚いたことに服までも白のカラーリングが黒一色に染まっていきます。

そして彼は先ほどのボーイソプラノとは真逆の低い低音の口を開きました。

「ブラックモード変身完了!」

Re: わかりあうための闘い【夢の対戦カード決定!】 ( No.175 )
日時: 2014/09/13 12:24
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

安瀬sid

俺は下の第8ステップリングで相棒であるヨハネスの試合を観戦していた。

俺の対戦相手であるクレープ=シュクレは彼の対戦が終わるまで停戦にしておこうと提案したので、俺はその案に乗って奴の試合を観戦することにしたが、ヨハネスは酷く押され気味だ。

敵は怯えている割には彼の攻撃をいさっさい寄せ付けず、華麗な空中殺法で圧倒している。

彼は倒れても倒れても、ダルマのように立ち上がっては敵に向かって行くものの、まるで話にならない。

既に彼はボロボロで見ているこちらが辛くなってきた。

すると突然敵に妙な変化が起きた。

先ほどまで白一色と言っても過言ではないほど純白の衣装に身を包んでいた敵が黒い服装に変化したのだ。

いや、服装だけではなく、髪や瞳の色も黒くなり、その姿はまさしく悪魔のそれを思わせるものだった。

「ニャハニャハ。はじまりましたねぇ」

試合を同じく観戦していたクレープが口を開いた。

「てめぇ、何か知ってやがるのか?」

「当然ですよ、安瀬さん。『白兎』の異名を持つ軽井沢隼人。彼は極端な二重人格なのです。表の顔は繊細かつ気弱な天使のような心を持ち、華麗なる空中殺法で敵を翻弄するクリーンファイター。裏の顔は対戦相手を地獄絵図へと変えてしまう、恐怖の反則魔。善と悪、白と黒、ふたつの顔を合わせもつ男なのですよ。そして彼の裏の人格を解放させるカギこそが、あのスカーフなのです。ニャハニャハ」

な…なんて野郎だ…!

9ステップリングの軽井沢は禍々しいオーラを発すると、両手にメリケンサックを装備して、ヨハネスに突進してきた。

「ここからは俺の残酷ショーの開始だ!気の弱い観客どもは家へ帰るがいいーっ!」

低音ボイスで忠告したかと思うと、いきなりヨハネスにメリケンサックパンチを放ってきた。

彼はそれを受け止めようとするが、凶器付きの拳に逆に手が血だらけになってしまった。

「ぐわ…っ!」

「さあもっと血を流すがいい。俺はまだお前の血を浴びたりねぇ!」

彼は凶器を含んだ頭突きで彼の額を流血させ、それだけでは飽き足らず、ロープを使った目つぶしをお見舞いする。

そして更にアイアンクローで顔面を締め上げ始めた。

「お前の美しいその顔をザクロのようにグシャグシャに砕いて殺るぜ」

「…僕にアイアンクローをかけるなんて、致命的なミスをしたものですね、ブラック軽井沢くん。僕がアイアンクローを、スターレスリングジムで最も得意とすることを知らないんですか」

なんとヨハネスは敵に逆にアイアンクローをかけ、そのままの体勢でプロペラのように彼を片手だけで振り回し飛行すると、敵を砕けよとばかりにマットへ放り投げた。

す、すげぇ…

「目には目、歯には歯…これだけは使いたくなかったですが、反則には僕も更に敵の反則の上を行く超反則技で挑むしかありません!」

彼はそう言うと、驚いたことに両手で『ブランデンブルクの赤い噴水』を発動した。

「行きますよ。二刀流『ブランデンブルクの赤い噴水』!」

Re: わかりあうための闘い【夢の対戦カード決定!】 ( No.176 )
日時: 2014/09/13 21:23
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

安瀬sid

ヨハネスは二刀流ブランデンブルクの赤い噴水状態で、敵に起死回生のモンゴリアンチョップを放つが、敵はいともたやすく受け止めていた。

ヨハネスの手刀は通常でも威力が高いのに、刀状態になっているのに加え炎まで纏っている。

常人ならとても受け止めることが不可能なそれを、奴は受け止めた…

一体どうなってやがるんだ?

そう思ってよく見ると、奴の両腕が霜で覆われ、ただでさえ白い手が更に白くなっている。

「これが俺の能力。手を氷点下以上の超低温にし、触れたものをたちまち凍り付かせる『白雪の手』の力よ」

ヨハネスの両腕は、氷に覆われ能力を解除された挙句、完全に凍ってしまった。

「う、腕が…!」

「お前の黄金の腕も、俺の能力の前ではまるっきり役立たずのようだな。さてと、そろそろ止めといくか」

彼は凍っているヨハネスの右手を肩に担ぎあげてジャンプし舞い上がると、背中合わせになり、自らの両腕で彼の頭部をガッチリロックし、両足で彼の両足をクラッチし高速で落下し始めた。

「こ、この技は…!」

「そんな…まさか、彼があの恐怖の技を使うことができただなんて…!」

第15ステップでは顔を真っ青にした星野とメープルが彼のかけられている技に仰天している。

普段並大抵の物事では動揺しないあのふたりの事、あの技にはとてつもない破壊力があるんだろうということは、ふたりの表情を見ていれば嫌でも想像できることだった。

すると彼は技をかけたまま、恐ろしい答えを口にした。

「奴らが青ざめるのも無理はない。ラグ、星野、メープルの3人は以前この技の使い手に散々苦しめられ、ラグと星野に至っては、たった1発で敗北させられてしまったんだからなーっ!」

な…あのラグと星野がたったの一発で敗北されただと…

メープルは口に手を当てて力の限りヨハネスに叫んだ。

「ヨハネスくーん!この技は両足のフックさえ外せば、簡単に脱出できるんです!早く足のフックを…」

「わかりました。アドバイスありがとうございます、メープルさん!」

「そうはいくか、アルプス大山脈落としーっ!」

奴はヨハネスが両足のフックを外しにかかるよりも早く技を炸裂させ、俺の相棒を一方的に下した。

試合が終わると同時に奴は黒から白へと戻り、失神したヨハネスの姿を見て怯えて泣き出していた。

担架に運ばれる相棒の姿を8ステップリングから眺め、俺は相棒として彼の無念を絶対晴らしてやると誓った。

「ニャハニャハ。それではさ〜っそくわたしたちの試合をはじめましょうかぁ?」

目元を覆うマスクに道化師のような恰好をした俺の敵はクネクネと不気味に体を動かしながら、そんなことを言った。

「いいぜ、道化師野郎。ヨハネスの代わりにお前に勝利してあいつの無念を晴らしてやる!」

「それはそれはいい度胸ですねぇ。ですが、あなたがこのわたしに勝てますかどうか…ニャハニャハニャハニャハニャハ…」

Re: わかりあうための闘い【夢の対戦カード決定!】 ( No.177 )
日時: 2014/09/14 20:28
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

完璧美食家プロフィール
名前 軽井沢隼人(かるいざわはやと)
性別 男
年齢 16
容姿 (白)白い髪に赤い瞳、白のつめえり服に青色のスカーフに白いキュロット、白い靴姿。(黒)黒い髪に黒い瞳、黒い服に黒い靴。
性格(白)繊細で気が弱く少し泣き虫だが心優しい
(黒)微塵の情もなく獰猛で凶暴
国籍 日本
武器 なし
能力
マルチブル
普段は封じ込めている黒の部分を解放することによって、残虐性と凶暴性、パワーを増大させることができる。なお、黒の部分が出ている間白の人格は完全に支配されており、逆らうことはできない。
白雪の手
霜を纏わせるほど超低温に掌の温度を下げることにより触れたものを凍らせることができる。
異名 白兎
必殺技 アルプス大山脈落とし
右手を肩に担ぎあげてジャンプし舞い上がり、背中合わせになり、自らの両腕で彼の頭部をガッチリロックし、両足で彼の両足をクラッチし高速で落下する豪快な大技。
その威力はラグと星野を一撃で敗北させるほど。
参考 元スターレスリングジムのメンバーのひとり。気が弱くいつも虐められており、強くなることを夢見ていた。そんな折、天使のように愛らしい外見を気に入ったスターがスカウトし、弟子となる。スターの教えの良さもあってか華麗なる空中殺法と非常に巧みなフットワークを身に着け、弟子入り僅か1か月で卒業するまでにいたるが、彼の心の闇を見抜いていたジャドウが超人キャンディーを与えた影響でもうひとつの黒い人格が誕生してしまった(ジャドウは白と黒の人格を混ぜ合わせ灰色にすることで自分の境地に近づかせ、彼を弟子にしようとしていた模様)。

Re: わかりあうための闘い【夢の対戦カード決定!】 ( No.178 )
日時: 2014/09/14 07:05
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

安瀬sid

試合開始のゴングがなるやいなや、俺は相棒が倒された怒りに任せて敵に向かって突進していった。

「ニャハニャハ!あなたはよほど直情的な性格のようですねぇ。たかが仲間が倒されたぐらいでこんなにもムキになることないじゃないですか」

奴は俺の突進を回避すると、レバー目がけてパンチを放つ。

脇腹に痛みが走りながらも、俺は敵を睨みつける。

すると彼は不敵な笑みを不気味な笑い声を上げて、

「わたしたち完璧美食家メンバーは、あなた方のような敗者をいたわるという感覚はありません。勝利こそ全て、敗北は負け犬でしかない」

奴は掌底を体をのけ反らすようにして避けると、サーカスの曲芸師のような身軽な動きで間合いを取り、

「ですから、あなた方のような感覚は理解できないのです!」

奴が打ってきたパンチを肘で払い、俺は奴の頬に渾身の一撃をヒットさせた。

「ニャハ…!」

クレープは少しだけ後退し、またしても妙な笑い声で俺を挑発する。

「先ほど真っ先に敗れたピエールは、我々の中では最低の実力。彼を破ったからと言って自慢にはなりませんよ。ニャハニャハニャハ!」

素早く背後に回り込み、チョークスリーパーで俺の頸動脈を締め上げる。

「痛いでしょう、苦しいでしょう…なら早く泣いて謝りなさい。そうすれば技を解いてあげますよ」

クレープは俺の耳元でそんなことを言う。

「バカが。俺はお前みたいな変態野郎に泣いて謝るぐらいなら、女装したほうがずっとマシだぜ!」

彼の股間に後ろ蹴りを食らわせ悶絶させ、その隙を突いてアトミックドロップを敢行し、間髪入れずにヨハネスの得意技のジャーマンスープレックスを炸裂させた。

しかし奴は素早く体を反転させ、ジャパニーズレッグロールクラッチの高等技で俺をいたぶる。

だが、俺も負けてはいられない、すぐさまそれ外し、ロープの反動を利用して跳ね返り立ち上がってきた彼の首を両足で挟み、そこを支点にしてグルグル回転し背後を取ると、素早く脇固めをかけてマットへ押し倒した。

「ニャハニャハ!笑わせますねぇ、その程度の技でこのわたしが倒せるとでも思いましたか?」

「いいや、思っちゃいないさ!」

脇固めから弓矢固めにスイッチし、奴の背骨を傷めつける。

だが、奴は背骨が弓なりになっても苦悶の表情を浮かべるどころか、逆に笑っているのだ!

「ちょうどいいマッサージになりましたよ〜。このお礼は、ぜひともたっぷりして差し上げなくてはなりませんねぇ」

すると奴は俺の腕を掴み、軽々と技を外し、あっという間に技を破ると、まるで赤ん坊を抱き上げるかのように軽々と俺にバックドロップをお見舞いした。

立ち上がろうとしたその刹那、脳天に激しい痛みが襲った。

「ニャハニャハ!無様ですねぇ。何が相棒の敵打ちですか。虚しいことはおやめなさい。さっさと降参して、この苦痛から逃れたほうがあなたのためですよ」

彼は倒れ伏している俺に言葉を続けた。

「それにしても、あなた方も物好きな人たちですねぇ。わたしはあなた方の大会の様子を当初から拝見させていただきましたが、勝てないと言うことを最初からわかっておきながら、無意味な勝負に挑む物好きのなんと多いことか。だから、それに影響されてアリエスさんやトリニティさん王李さんに井吹さんと、死にたがりが増えるわけです」

死んでいった仲間を侮辱し笑った奴の言葉に、俺の体内に流れている血がふつふつと沸騰していく感覚を覚えた。

「俺はな、自分のダチを笑われるのが何より許せねぇんだよーっ!」

奴の顔面に怒りの肘打ちの連打を放つ。

アリエス、トリニティさんは共に大会で闘った仲間で、王李と井吹は完璧美食家が現れてから知り合って、仲良くなった仲間だ。

奴らが全力を尽くして闘って、次の仲間に勝利や夢を託して死んでいったことを平気で笑いやがったコイツだけは、ぜってぇ俺がブッ倒す!

「人の死を負け犬と笑いやがる、人の姿を借りた悪魔野郎…てめぇの血は…ぜってぇ俺たちと同じ赤色じゃねぇーっ!」

俺は死んでいった仲間の無念を晴らすべく、奴の顔面に渾身のストレートを炸裂させた。

「ニャハギャァー!」


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