二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ポケットモンスター 魔王と救世の絆
- 日時: 2018/04/30 21:14
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: OiWubliv)
こんにちはこんばんはおはようございます。パーセンターです。
今回は紙ほか板から映像板に進出して、また懲りずにポケモンの二次小説を執筆したいと思っております。
今回は前作との繋がりはほぼ断ち切った完全新作です。
カウントすれば5作目になりますね。まだ向こうの「星と旋風の使徒」は完結しておりませんので、同時進行となります。
※注意事項(?)
・いつものことですがノープランです。更新のペースも早かったり遅かったりします。
・上でも述べていますが、前作までとの繋がりはほぼありません。まだ「星と〜」が完結していませんしね。
・登場するポケモンは第七世代までです。執筆中に第八世代が出てきたらまたその時に考えます
・上に関連して、パーセンターがよく使っているベガポケモンですが、今作では『出ません』。設定上は存在している設定ですが今作には出ません。
・ベガの技は普通に出ます。ついでにオリジナル技も結構たくさん出ます。オリ技の説明は随時公開するのでご安心ください。
・オリキャラとかオリ技の募集も近いうちにすると思います。皆さん協力お願いします。
それでは、新しい主人公の新しい物語が始まります。よろしくお願いします。
登場人物紹介
>>34
オリ技紹介
>>45
プロローグ
>>1
ハツヒタウン編——旅立ち
>>6 >>7 >>8
シュンインシティ編——経験
>>15 >>20 >>28 >>32 >>35 >>36 >>37
カザハナシティ編——ライバル
>>38 >>40 >>43 >>44 >>46
ヒザカリタウン編——出会
>>55 >>56 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>65
サオヒメシティ編——Evolution
>>66 >>70 >>71 >>72 >>73 >>74 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80 >>81 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>91
ハダレタウン編——大会
>>92 >>94 >>97 >>98 >>99 >>102 >>103 >>104 >>106 >>108 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121
カタカゲシティ編——試練
>>122 >>123 >>124 >>127 >>128 >>129 >>130 >>133 >>134 >>135 >>136 >>138 >>139 >>140 >>141 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147 >>148 >>151
ノワキタウン編——友情
>>152 >>153 >>156 >>159 >>160 >>162 >>164 >>165 >>166 >>167 >>168 >>169 >>170 >>175 >>176 >>177
イザヨイシティ編——実力
>>178 >>180 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185 >>186 >>187 >>188 >>189 >>190 >>191 >>192 >>195 >>196 >>197 >>198 >>199 >>200 >>202 >>203 >>204
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45
- 第30話 VSサヤナ! 3 ( No.74 )
- 日時: 2016/11/28 10:42
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: DN0yrgWG)
- 参照: いよいよ最後のポケモン同士。勝つのはどちらか——
ワルビルが地面に叩きつけられ、砂煙が上がる。
煙が晴れた時には、既にワルビルは戦闘不能になっていた。
「……ワルビル、ありがとう。後は休んでてくれ」
ワルビルを戻し、ハルは最後のボールを取り出す。
「そのビビヨン……強いね。ここまでのポケモン二匹と比べて、技の威力が違った」
「そーでしょ? 私のビビヨンはバトルが好きだから、攻撃面に重点を置いて鍛えてるんだよ。さあ、ハルの最後のポケモンは?」
「最後は、このポケモンだよ。出てきて、エーフィ!」
ハルの最後のポケモンはエーフィ。
だがタイプ相性だけ見れば虫技が効果抜群になる分、不利だ。
「エーフィかぁ。強そうなポケモンだけど、ビビヨン、頑張るよ! それじゃ、まずはシグナルビーム!」
ビビヨンが再び、眼から激しい光を放つ光線を発射する。
「エーフィ、躱してスピードスター!」
エーフィは素早く光線を躱し、無数の星形弾を放つ。
ビビヨンが躱そうとするが、必中の星形弾は確実にビビヨンを狙って飛び、色鮮やかな翅に命中する。
「必中技か……ビビヨン、エアスラッシュ!」
「それならエーフィ、サイコショット!」
体勢を立て直し、ビビヨンが翅を羽ばたかせて空気の刃を飛ばす。
それに対し、エーフィは額の珠にサイコパワーを集め、念力の弾を放ち、空気の刃を防ぐ。
「シャドーボール!」
さらにエーフィはビビヨンとの距離を詰め、額の珠から黒い影の弾を放つ。
「ビビヨン、サイコキネシス!」
対するビビヨンは強い念力を操作し、念の波を放って影の弾を打ち消した。
「エーフィ、サイコショット!」
エーフィが額の珠へサイコパワーを溜め込み、念力の弾を作り出す。
「ビビヨン、躱してシグナルビーム!」
作り上げた弾をビビヨンへと放つが、ビビヨンはふわりと舞い上がって念弾を躱し、それと同時に眼から激しい光を放つ光線を発射。返す刀の一撃がエーフィを捉えた。
「っ、エーフィ、大丈夫!?」
シグナルビームを食らったエーフィだが、すぐさま体勢を立て直す。
「よし、エーフィ、ここから反撃だ! スピードスター!」
エーフィが二股の尻尾を振り、無数の星形弾を飛ばす。
「必中技だから……ビビヨン、サイコキネシス!」
無数の星形弾へとビビヨンは念力の波を放ち、星形の弾を全て防ぎ切るが、
「サイコショット!」
その隙にエーフィはビビヨンのすぐ近くまで接近しており、額の珠から念力の弾を放ってビビヨンを吹き飛ばす。
「やるじゃん……! ビビヨン、エナジーボール!」
「エーフィ、シャドーボール!」
ビビヨンが自然の力を集めた光の弾を放ち、エーフィは黒い影を集めた漆黒の弾を撃ち出す。
二者の放った念弾は正面から激突し、その間に二者はさらに動く。
「ビビヨン、エアスラッシュ!」
「エーフィ、スピードスター!」
ビビヨンが翅を羽ばたかせて空気の刃を飛ばし、エーフィが尻尾を振って無数の星形弾を飛ばす。
空気の刃がエーフィを切り裂き、直後に無数の星形弾が弧を描いて飛び、ビビヨンに直撃した。
「ビビヨン! 大丈夫?」
「エーフィ、まだ行ける?」
痛そうな表情を見せながらもビビヨンは翅を羽ばたかせて再び舞い上がり、エーフィは立ち上がると共に首を振って体勢を整える。
「よし、ビビヨン、ここからだよ! シグナルビーム!」
「エーフィ、僕たちも行くよ! シャドーボール!」
ビビヨンが眼から激しい光を放つ光線を発射し、エーフィは額の珠から黒い影の弾を撃ち出す。
光線と影の弾が激突し、競り合った末に消滅する。
「エーフィ、サイコショット!」
「ビビヨン、躱してエナジーボール!」
エーフィが再びビビヨンとの距離を詰め、額の珠に念力を溜め込む。
放たれた念力の弾に対し、ビビヨンはふわりとそれを躱し、自然の力を込めた光の弾を撃ち出す。
「エーフィ、スピードスター!」
エーフィは尻尾を振るって無数の星形弾を飛ばし、光の弾を相殺、そして、
「シャドーボール!」
額の珠から、再び黒い影の弾を放つ。
「ビビヨン、そのままシグナルビーム!」
ビビヨンも瞳から激しい光を放つ光線を発射する。
光線は影の弾のすぐ横を飛んでいき、影の弾がビビヨンを捉えるのと同時に、光線がエーフィへと直撃する。
「っ、エーフィ!」
結果だけ見れば、お互いに技は命中している。
しかし条件が違う。ビビヨンが受けたシャドーボールは等倍だが、エーフィに当たったシグナルビームは虫技、エスパータイプのエーフィには効果が抜群。つまり、エーフィの方がビビヨンよりも被ダメージが大きい。
「ここで決めるよ! ビビヨン、エアスラッシュ!」
とはいえビビヨンも決してダメージは小さくないが、それでも体勢を立て直し、翅を羽ばたかせて空気の刃を飛ばす。
「エーフィ、躱して!」
何とかエーフィは大きく跳躍し、空気の刃から身を躱す。
「逃しちゃダメだよ! ビビヨン、シグナルビーム!」
空中へと飛んだエーフィへ、さらにビビヨンは激しい光を放つ光線を発射する。
しかし、
「エーフィ! マジカルシャイン!」
エーフィの額の珠が眩い輝きを放ち、純白の光が放出される。
シグナルビームを掻き消し、ビビヨンを真っ白な光に覆い尽くした。
「今だエーフィ、サイコショット!」
吹き飛ばされるビビヨンに対し、エーフィは額の珠にサイコパワーを溜め込み、念力の弾を撃ち出す。
ビビヨンは体勢を大きく崩して回避不能、念力の弾が直撃し、その体がゆっくりと地面に落ちる。
「っ、ビビヨン!」
フィールドに倒れた時には、既にビビヨンは戦闘不能になっていた。
「負けちゃったかぁ。ハル、強くなってるじゃん!」
バトル後、悔しそうな表情は見せながらも、すぐにサヤナは笑顔になる。
「サヤナも強かったよ。負けそうな場面は何回もあったしね」
「にひひー、そうでしょ? 私も強くなってるって分かってくれたなら嬉しいよ」
とりあえず、二人はバトルを終えた三匹をポケモンセンターに預ける。
「じゃあハル、私に勝ったご褒美に、ジム戦のアドバイスだよ」
どんなポケモンを使うかまでは教えないけどね、とサヤナは続け、
「ライボルトを見れば分かると思うけど、アリスさんは電気タイプ使い。ハルのポケモンだとワルビルが有利に立ち回れるね。だけど、アリスさんのポケモンはいろんな戦術をいくつも組み合わせて使ってくるから、ただぶつかっていくだけだと勝てないよ。後はやっぱりライボルトがずば抜けて強い。メガシンカもしてくるから、気をつけてね」
「ありがとう。明日は、頑張ってくるよ」
今日は休んで、明日はいよいよメガシンカ使いのジムリーダー、アリスに挑戦だ。
- http:// ( No.75 )
- 日時: 2018/05/02 12:41
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: vJF2azik)
「もっともっと、ポケモンと仲良くなりたいんだ」
サヤナ 女 14歳
容姿:桃色の髪をツインテールにしており、黒い服の上から赤いジャケットを着ている。細身で背はそこまで高くなく、かなり童顔。
性格:元気で明るく活発、ポケモンが大好き。時々わがままな一面も見せるが、人やポケモンを大事にしており、正義感は強く、間違っていることは間違っているとはっきり言えるタイプ。
備考:ミツイ博士の一人娘。ハルと同じ日に旅を始めた。
手持ちポケモン
アチャモ→ワカシャモ→バシャーモ(♀)
特性:猛火
技:炎のパンチ、マグナムパンチ、ブレイブバード、飛び膝蹴り
コフキムシ→(コフーライ)→ビビヨン(♀)
特性:鱗粉
技:エアスラッシュ、サイコキネシス、シグナルビーム、エナジーボール
ミニリュウ(♀)
特性:脱皮
技:水の波動、叩きつける、電磁波、龍の息吹
ブロスター(♂)
特性:メガランチャー
技:アクアジェット、龍の波動、冷凍ビーム、水の波動
(ココドラ)→コドラ(♂)
特性:石頭
技:水の波動、守る、ロックスパイク、アイアンヘッド
- 第31話 ジムバトル! サオシメジムⅠ ( No.76 )
- 日時: 2016/12/02 23:45
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: VYLquixn)
- 参照: メガシンカ使いのジムリーダー、アリスとの戦いが始まる!
翌日、ハルは朝早くからサオヒメジムを訪れていた。
濃い紫の塗装の建物をネオンライトで派手に飾った、色鮮やかなジムだ。
ドアの前に立つと、勝手に自動ドアが開く。
「失礼します」
そう言って、ハルはジムの中へと足を踏み入れる。
部屋の電気自体は薄暗いが、代わりに壁のネオンライトが眩しく部屋を照らし、フィールド自体は明るい。
さらにフィールドは今まで見た土のフィールドとは違い、金属で作られている。
そして、フィールドの向こう側に立つ、一人の人影。
「おお、ハル君! 来てくれたんだね!」
鮮やかな金髪の毛先を水色に染め、青白いグラデーションのかかった服に真っ白なスカートの女性。
ジムリーダー、アリスだ。
「君がいつ来てくれるのかって、楽しみにしてたよ。本当はここで私がジムリーダーだってネタばらししたかったんだけどねー。ディントス教の司教に邪魔されなければ、それができてたんだけど」
とにかく、とアリスは続け、
「ここに来たってことは、バトルの準備はできてる、ってことだよね?」
「はい。アリスさんに勝つために、特訓してきました!」
「ふふふ、君がどれくらい成長してるのか、見せてもらうわね。バトルは四対四、ポケモンの直接の交代は挑戦者のみが可能。それじゃあ、始めるわよ」
四つ目のバッジを賭けた、ハルのジム戦が始まる。
「最初は君に頼むよ、エーフィ!」
「まずはこの子。輝け、マルマイン!」
ハルの最初のポケモンはエーフィ。
対して、アリスの一番手はモンスターボールを巨大化してひっくり返して顔をつけたようなポケモンだ。
『information
マルマイン ボールポケモン
溢れるほど大量の電気エネルギーを
体内に溜め込んでいる。猛スピードで
動き回り衝撃を受けると爆発する。』
奇妙な見てくれだが、こんな形でもれっきとした電気タイプのようだ。
「あら? そのエーフィ、もしかして?」
「ええ。あの時のイーブイが進化したんです」
「そっかぁ。エーフィはよく懐いて進化するポケモン、君にぴったりの進化だね」
だけど、とアリスは続け、
「進化したエーフィのその力、君はちゃんと引き出せているかな? 私が見てあげよう! マルマイン、シグナルビーム!」
マルマインの全身が激しい光を放ち、額から光線が撃ち出される。
「エーフィ、スピードスター!」
対してエーフィは二股の尻尾を振るい、無数の星形弾を放って光線を相殺する。
「マルマイン、磁力線!」
見た目からは想像もつかないスピードでマルマインはエーフィの周囲を駆け回り、電気を放って磁場を荒らし、激しい磁力の波をエーフィへと放つ。
「軌道が見えない……それならエーフィ、マジカルシャイン!」
磁力は目に見えないが、明らかに衝撃が接近して来ているのは分かる。
エーフィは額の珠から純白の光を周囲へ放ち、磁力線を防いだ。
「サイコショット!」
マルマインの動きが止まったところにエーフィは念力の弾を放ち、マルマインを吹き飛ばす。
「っ、特攻が高いね、そのエーフィ。これは普通に戦うだけだと苦しくなりそうね」
だったら、とアリスは不敵な笑みを浮かべ、
「これはどう? マルマイン、怪電波!」
マルマインがノイズと共に電波を放出し、エーフィへ浴びせる。
だが。
エーフィに当たった電波は弾かれ、逆に電波を放ったはずのマルマインがもろに電波を浴びた。
「っ……なるほど。そのエーフィ、珍しい子なのね」
「はい。このエーフィの特性は、マジックミラーなんです」
ポケモンの中には、稀に普通の特性とは違う、所謂『隠れ特性』をもつ個体がいる。
普通のエーフィの特性はシンクロだが、ハルのエーフィの特性は変化技を跳ね返すマジックミラー。マルマインの放った怪電波は、マジックミラーによって跳ね返されたのだ。
さらに、怪電波は相手の特攻を大きく下げる技。つまり、
「そのマルマインの特攻は大きく下がってる。エーフィ、チャンスだ! サイコショット!」
エーフィが額の珠にサイコパワーを集め、念力の弾を放つ。
しかし。
「なるほどねぇ。だったら、この手でいくわ」
アリスが、次の手に出る。その表情に、焦りはない。
「マルマイン、躱してボルトチェンジ!」
素早い動きでマルマインは念力の弾を躱し、電撃の輪をエーフィへと放つ。
電撃がエーフィに命中すると、その輪はブーメランのようにマルマインの元へと戻る。
そして、電撃の輪に囲まれたマルマインは、そのままアリスの持ったモンスターボールの中へと戻ってしまう。
「えっ……?」
予想外の展開に驚きを隠せないレオ。
ジムのルールとして、ジムリーダーのポケモンの交代は禁止のはず。
しかし、
「言ったでしょ? ポケモンの“直接の”交代は挑戦者のみ。だけどボルトチェンジは使用後に控えのポケモンと入れ替わる技。ジムのレギュレーションは、技による交代は可能なのよ。そうじゃないと、相手を交代させる技を受けた瞬間に不正になっちゃうしね」
得意げな笑みを浮かべてアリスは語る。そして、アリスの次なるポケモンが繰り出される。
「次はこの子! 輝け、エレブー!」
代わりに繰り出されたのは、黄色い体に無数の黒い稲妻模様を刻んだ人型に近いポケモンだ。
『information
エレブー 電撃ポケモン
強い電気が大好物。発電所に
忍び込んで電気を食べてしまい
街中に大停電を起こすこともある。』
マルマインと違い、こちらは見ただけですぐに電気タイプと分かる。角や腕からバチバチと電撃を生み出しているからだ。
「それじゃあ仕切り直し! エレブー、雷パンチ!」
腕を振り回して膨大な電撃を纏わせ、エレブーが殴りかかってくる。
「エーフィ、躱してスピードスター!」
跳躍して電撃の拳を躱し、エーフィは上空から無数の星形弾を飛ばすが、
「もう一度雷パンチ!」
再びエレブーは雷の拳を振るい、腕の一振りで星形弾を打ち消してしまう。
「お次は冷凍パンチ!」
さらにエレブーは地面を蹴って大きく飛び、右拳に冷気を込めて空中のエーフィへ飛びかかる。
「エーフィ、シャドーボール!」
エーフィも額から黒い影の弾を飛ばし、エレブーを迎え撃つ。
影の弾がエレブーの拳を覆う冷気を打ち消すが、
「炎のパンチ!」
すかさず左拳に炎を灯し、エレブーは炎の拳を振り下ろして、エーフィを叩き落とした。
「っ、エーフィ!」
エーフィが床に叩きつけられる。今までのフィールドと違い金属で作られており、痛そうな音が響き渡る。
「エーフィ、大丈夫!?」
ハルが声を掛けると、エーフィは痛そうな表情を浮かべながらも立ち上がり、頷く。
「この間と比べて、耐久力も上がってるねえ。だけど私のエレブーはひたすら攻撃するアタッカータイプ。殴り合いならこっちに分があるわよ」
アリスの言葉に続くように、エレブーも両手を振り回しながら雄叫びを上げる。
「生憎、僕のエーフィは正面から殴り合うタイプじゃありません。勝負はここからですよ! エーフィ、サイコショット!」
立ち上がったエーフィが、額の珠にサイコパワーを溜め込み、念力の弾を発射する。
「エレブー、弾き飛ばして! 雷パンチ!」
対するエレブーは電撃を纏わせた腕をバットのように振るい、念力の弾をエーフィへと打ち返す。
「シャドーボール!」
しかし既にエーフィはそこにはおらず、エレブーの横まで回り込んでいる。
放たれた黒い影の弾がエレブーに直撃し、エレブーが押し飛ばされる。
「スピードスター!」
体勢を崩すエレブーへ、エーフィはさらに必中の無数の星形弾を飛ばす。
「エレブー、炎のパンチ!」
体勢が整わないまま強引にエレブーは炎を灯した拳を突き出し、飛来する星形の弾を纏めて打ち破る。
「今だエーフィ! マジカルシャイン!」
直後、エーフィが空中へ飛び上がり、額から純白の光を放つ。
真っ白な光がエレブーを覆い尽くし、吹き飛ばす。
「っ、エレブー、ここからよ! 立て直して!」
吹き飛ばされて地面に落ち、エレブーは起き上がると、怒ったように大きく叫ぶ。
「連続攻撃を受けても疲れも見せないか……エーフィ、気をつけて行くよ」
エーフィはハルの言葉に応えて頷き、怒りの形相でこちらを睨むエレブーをじっと見据える。
- 第32話 ジムバトル! サオヒメジムⅡ ( No.77 )
- 日時: 2016/12/03 17:31
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: vJF2azik)
- 参照: アリスの電気ポケモンたちが、多彩な戦術でハルを迎え撃つ——!
「エレブー、雷パンチ!」
右腕を振り回して電撃を溜め込み、エレブーは地を蹴って飛び出し、エーフィに殴りかかる。
「エーフィ、躱してスピードスター!」
対するエーフィは素早く後ろへと飛んで電撃の拳を躱すと、無数の星形弾を放って反撃する。
「エレブー、瓦割り!」
左手で手刀を振り下ろし、エレブーは星形弾を全て砕く。
だがこれでエレブーの技は全てわかった。エーフィに効果抜群を取れる技は持っていない。
「シャドーボール!」
「躱して炎のパンチ!」
額の珠から影の弾を放つエーフィに対し、エレブーは腕に炎を灯して飛び出す。
影の弾を飛び越え、一気にエーフィとの距離を詰め、炎の拳でエーフィをぶん殴った。
「クリーンヒット! 続けていくわよ、雷パンチ!」
殴り飛ばされるエーフィに対し、すぐさまエレブーは腕に電撃を纏わせ、追撃を仕掛ける。
「くっ、エーフィ、サイコショット!」
エーフィの額の珠に、サイコパワーが溜め込まれる。
直後、エレブーの電撃の拳がエーフィに叩き込まれるが、その瞬間に念力の弾が放たれ、お互いに吹き飛ばされた。
「エレブー、負けちゃダメよ! 冷凍パンチ!」
床に手を付き、低く唸りながらエレブーは立ち上がると、拳に冷気を纏わせて突っ込んで来る。
「エーフィ、食い止めて! マジカルシャイン!」
エーフィの額の珠が眩い光を発し、純白の光が放出される。
突っ込んで来るエレブーを、真っ白な光の力で逆に押し返した。
「次よ! 雷パンチ!」
しかし光が消えた瞬間、電撃を纏ったエレブーが一気に突っ込んでくる。
対応する隙も与えず、電撃の拳で再びエーフィを殴り飛ばした。
「これで決めるわ! エレブー、炎のパンチ!」
雄叫びと共に拳に炎を纏わせ、エレブーは腕を振り回しながらエーフィへと突撃する。
「……まだだ! エーフィ、マジカルシャイン!」
フィールドに倒れながらも、再びエーフィは純白の光を放ち、エレブーを食い止める。
「さっきと同じよ! エレブー、雷パンチ!」
真っ白な光によって炎のパンチは阻まれるが、光が消えた瞬間、エレブーは電撃を纏った腕を突き出して突っ込んでいく。
しかし。
「……えっ?」
床に倒れていたはずのエーフィが、いつの間にかそこにいなかった。
そして、
「こっちですよ! エーフィ、サイコショット!」
光に紛れて場所を移動していたエーフィが、エレブーの横から念力の弾を放つ。
エレブーは対応が遅れ、念力の弾を受けて吹き飛ばされる。
「シャドーボール!」
吹き飛ぶエレブーに向けて、エーフィは漆黒の影の弾を発射する。
「っ、エレブー、炎のパンチ!」
何とかエレブーはまだ起き上がるが、迎撃までは間に合わず、立ち上がった瞬間のエレブーの顔面に影の弾が直撃した。
「エレブー!?」
エレブーは再び吹き飛ばされて地面に倒れ、そのまま戦闘不能となった。
「先手を取られちゃったわね。エレブー、よくやったわ」
目を回すエレブーをボールへと戻すと、アリスは次のボールを取り出す。
「前に戦った時より強くなってるわね。そのエーフィも、だんだん君の戦い方を理解してきたみたいよ」
「アリスさんと戦う時は、エーフィは必ず先手で出したいと決めてました。褒めてもらえるなんて嬉しいです」
その言葉を聞いてアリスは微笑み、次なるポケモンを繰り出す。
「それじゃあ、次の子いくよ! 輝け、レアコイル!」
アリスの繰り出したポケモンは、丸い体の左右に磁石を持つポケモンが三匹くっついたような、これまた奇妙な姿のポケモン。
『information
レアコイル 磁石ポケモン
強力な磁力で周囲の水分を乾燥させ
精密機械を壊してしまう。太陽の
黒点が増えるとなぜか大量発生する。』
鋼と電気タイプを併せ持つポケモンだ。
「鋼タイプか……技の通りが悪いけど、この技なら通る。エーフィ、悪いけどもう少し頑張って。シャドーボール!」
エーフィは頷き、額の珠から影の弾を発射する。
対して、
「レアコイル、チャージプラズマ!」
レアコイルは避けることもしなかった。影の弾の直撃を受けつつ、すぐに体勢を立て直し、身体に特殊な電磁波を溜め込ませる。
「何だか嫌な予感がするな……エーフィ、サイコショット!」
さらにエーフィはサイコパワーを溜め込み、念力の弾を放つ。
「レアコイル、躱してチャージプラズマ!」
今度はレアコイルは念力の弾を躱すが、反撃はせず、再び電磁波を体に溜めるのみ。
「シャドーボール!」
エーフィの額に影が集まり、黒い影の弾が撃ち出される。
対して、
「ラスターカノン!」
遂にレアコイルが動き出した。
輝く鋼の体の光を一点に集め、鋼のレーザー光線を撃ち出す。
だがその威力が明らかにおかしい。影の弾を容易く突き破り、その奥にいるエーフィを捉え、吹き飛ばした。
「っ!? エーフィ!」
光線の直撃を受け、エーフィが吹き飛ばされる。
エレブー戦でのダメージも多かったようで、フィールドに倒れたエーフィはそのまま戦闘不能となってしまった。
「エーフィ、お疲れ様。休んでて」
エーフィをボールに戻すと、ハルはアリスの方へ向き直る。
「何だったんですか、今の威力は……」
「今の技はチャージプラズマ。効果は単純、レアコイル自身の特攻を上げただけよ」
本当はそれだけじゃないんだけど、とアリスは続け、
「すぐに分かるよ。それじゃあ、君の次のポケモンを見せて!」
アリスにそう言われ、ハルは次のボールを手に取る。
(レアコイルは鋼タイプも付いてる。それなら、ここで出すしかないな)
「電気技は不安だけど……頼んだよ、ヒノヤコマ!」
ハルの二番手となるポケモンはヒノヤコマ。電気技を効果抜群で受けてしまうものの、こちらも炎技でレアコイルに効果抜群を取れる。
「ヒノヤコマ、スピードのあるポケモンだね。私のレアコイル相手に、どこまでやれるかな? それじゃいくよ、レアコイル、ラスターカノン!」
レアコイルが磁石のユニットを動かし、鋼の光を一点に集めてレーザー光線を放つ。
「ヒノヤコマ、躱して火炎弾!」
ヒノヤコマは素早い動きで光線を躱し、口から無数の炎の弾を吹き出す。
サヤナとの特訓で教えてもらった技だ。無数の炎弾がレアコイルに直撃し、吹き飛ばす。
「ニトロチャージ!」
さらにヒノヤコマは力強い鳴き声をあげ、炎を纏って突撃を仕掛ける。
「レアコイル、もう一度ラスターカノン!」
だが思いの外素早くレアコイルは体勢を整え、再び鋼のレーザー光線を発射する。
突撃してくるヒノヤコマを真正面から迎撃し、逆に弾き飛ばした。
「ヒノヤコマ! っ、特攻が上がってるだけはあるな……」
幸いヒノヤコマに鋼技は効果今一つだが、それにしてもダメージが大きい。
「さあ休んでる暇はないわよ! レアコイル、トライアタック!」
レアコイルの三つの目から、それぞれ炎・氷・雷を模した三種類の光線が撃ち出される。
「ヒノヤコマ、躱してもう一度ニトロチャージ!」
ヒノヤコマの体が、再び炎を纏う。
三種類の光線の中を掻い潜りながら一気にレアコイルとの距離を詰め、突進を食らわせ、吹き飛ばす。
「よし、これでスピードアップ! ヒノヤコマ、火炎弾!」
反撃を受けないようにヒノヤコマは素早く距離を取り、無数の炎の弾を放つ。
「っ、レアコイル、トライアタック!」
レアコイルの三つの目から、再び三色の光線が放たれる。
飛来する炎の弾を全て防ぎ、
「ラスターカノン!」
ヒノヤコマを見据えるも、既にヒノヤコマはそこにはいない。
「今だヒノヤコマ! ニトロチャージ!」
レアコイルの死角に回り込んでいたヒノヤコマが炎を纏い、猛スピードで突撃する。
レアコイルがようやくヒノヤコマの位置を捉えた次の瞬間、炎の突撃がレアコイルに直撃した。
- 第33話 ジムバトル! サオヒメジムⅢ ( No.78 )
- 日時: 2016/12/04 09:47
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: VYLquixn)
レアコイルの死角から、炎を纏ってヒノヤコマが突っ込んでいく。
レアコイルが振り向いた時には、既に遅い。
猛スピードで炎の突撃を仕掛けるヒノヤコマが、レアコイルに激突した。
だが。
「レアコイル、プラズマバーン!」
その瞬間、レアコイルが今まで体に帯電させていた特殊な電磁波を、電撃の衝撃波として一斉に解き放った。
凄まじいカウンターの一撃をまともに浴びて、ヒノヤコマが派手に吹き飛ばされる。
「ラスターカノン!」
そのヒノヤコマへ、レアコイルは鋼の光を一点に集めてレーザー光線を発射する。
大きく吹き飛んだヒノヤコマに直撃し、ヒノヤコマをフィールドに撃墜した。
「ヒノヤコマ!?」
連続攻撃を受けて、ヒノヤコマは早くも戦闘不能となってしまった。
「……ヒノヤコマ、お疲れ様。休んでて」
ハルはヒノヤコマを労い、ボールへと戻す。
「どう? 今のがレアコイルの得意技、プラズマバーン。チャージプラズマで貯めていた電磁波を一気に解き放つ大技だよ。その分、さっきまで上げていた特攻は下がっちゃうけどね」
得意げな笑みを浮かべるアリスに呼応するように、レアコイルも音を立てて磁石のユニットを回す。
「さっきの、それだけじゃないっていうのはそういう意味だったんですね」
ただ、逆に言えば今のレアコイルは特攻が元に戻っているということ。
つまり、今がレアコイルを倒す絶好のチャンス。
「ここで倒さなきゃ本格的にまずい。頼んだよ、ワルビル!」
ハルの三番手は電気タイプに強い地面タイプのワルビル。ここでレアコイルは何としても倒しておきたいが、
「やっぱりワルビルで来たわね。タイプ相性では私が不利だけど、地面技さえ受けなければ怖くはないわよ」
このワルビルの存在は、司教の二人組と戦った時にアリスに知られている。恐らく、対策も組んでいるだろう。
「僕のワルビルなら、やってくれますよ! ワルビル、シャドークロー!」
先手を取ってワルビルが動き出す。
右手に影の爪を纏わせ、レアコイルへと向かっていくが、
「レアコイル、チャージプラズマ!」
ワルビルの攻撃を避けず、レアコイルは影の爪に切り裂かれながらも特殊な電磁波を溜め、特攻を上げる。
「それなら噛み砕く!」
ワルビルが今度は大顎を開き、レアコイルに牙を剥く。
「レアコイル、ラスターカノン!」
その口の中を狙って、レアコイルは鋼の光のレーザー光線を放つ。
咄嗟にワルビルは顎を閉じ、どうにか光線を食い破った。
「流石は砂漠ワニポケモン、顎の力は相当ね。レアコイル、トライアタック!」
「ワルビル、穴を掘る!」
レアコイルが三つの目から三色の光線を発射し、ワルビルはそれを見て素早くフィールドに穴を掘る。
鉄製のフィールドだが問題なく地中に潜り、光線を躱して静かにレアコイルに接近する。
「レアコイル、浮上して」
元々宙に浮いているレアコイルが、さらに上昇する。
直後にワルビルが地中から飛び出し、一気にレアコイルまで飛び上がるが、
「ラスターカノン!」
レアコイルも素早く鋼の光を一点に集めてレーザー光線を放ち、突っ込んできたワルビルを逆に押し返してしまう。
「レアコイル、トライアタック!」
「っ、ワルビル、躱して!」
さらに放たれるレアコイルの三色の光線を、ワルビルは何とか横に大きく飛んで躱す。
「逃さないわよ! レアコイル、ラスターカノン!」
体勢を立て直したワルビルへ、レアコイルは鋼の光を一点に集めてレーザー光線を放つ。
「だったら、ワルビル、シャドークロー!」
対して。
ワルビルが右手に影の爪を纏わせ、レーザー光線を躱し、レアコイルへ飛びかかる。
「レアコイル、迎え撃って! トライアタック!」
振り下ろされる影の爪に合わせて、レアコイルは三色の光線を放ち、シャドークローを相殺する。
「ラスターカノン!」
レアコイルはさらに鋼の光を一点に集め、レーザー光線を放つ。
しかし、
「ワルビル、躱して噛み砕く!」
大きく力一杯首を振って、ワルビルはギリギリのところでレーザー光線を躱す。
体をわずかに掠めているが、そんなことは気にもとめず、
「噛み砕く!」
大顎を開き、レアコイルの鋼のボディに牙を食い込ませる。
「っ! レアコイル、トライアタック!」
「させませんよ! ワルビル、投げつけるんだ!」
レアコイルが光線を放ってワルビルを振りほどこうとするが、それよりも早くワルビルは大顎を振るい、鉄製のフィールドにレアコイルを投げつけ、叩き落とした。
「そのまま穴を掘る!」
落下の勢いをつけ、ワルビルは素早く地中へと潜る。
「レアコイル、来るわよ! 立て直して!」
何とか体勢を立て直し、レアコイルは宙に浮かび上がろうとするが、
「逃がしません! ワルビル!」
それを許さず、ワルビルが地中強襲を仕掛けてレアコイルを捉え、吹き飛ばした。
「っ、レアコイル!」
地面技は、電気と鋼タイプのレアコイルには二重に効果抜群。
レアコイルは宙を舞い、弧を描いてそのままフィールドに落ち、戦闘不能になった。
「ここまでね。レアコイル、よく頑張ったわ」
アリスはレアコイルをボールに戻す。これでポケモンの残り数は同じだ。
「それじゃあ、再び輝け、マルマイン!」
アリスの繰り出すポケモンは、初手のマルマイン。エーフィ戦でのダメージもあるため、お互いの条件はほぼ互角と言えるだろう。
「行くわよ! マルマイン、磁力線!」
バトルが始まると同時にマルマインは電磁波を強めて磁場を荒らし、磁力の波を起こす。
「ワルビル、穴を掘る!」
軌道の見えない磁力線に対して、ワルビルは素早く穴を掘って地中に潜り、磁力の波を躱す。
「早速潜ったわね。だけどこれならどうかしら! マルマイン、動き回りなさい!」
体内の電気エネルギーを稼働させ、マルマインはフィールド上を猛スピードで動き回る。
マルマインを狙ってワルビルが飛び出すも、既にマルマインはそこにはおらず、
「出てきたわね! マルマイン、シグナルビーム!」
姿を現したワルビルを狙って、マルマインが激しい光を放つ光線を発射する。
対応が遅れたワルビルは光線の直撃を受け、吹き飛ばされてしまう。
「シグナルビームは虫タイプの技。悪タイプも持つワルビルには、効果抜群よね! さあマルマイン、まだまだ行くわよ! シグナルビーム!」
電子音の混じったような野太い声を上げ、マルマインは再び激しく点滅する光線を放つ。
「ワルビル、シャドークロー!」
対してワルビルは起き上がると黒い影を右手に纏わせ、影の爪を振るって光線を防ぐ。
「マルマイン、磁力線!」
「ワルビル、穴を掘る!」
マルマインが磁場を荒らして磁力の波を放出させ、それに対するワルビルは床に穴を掘って素早く地中へ潜る。
「また潜ったわね。さあ、私のマルマインのスピードを見切れるかしら? 言ってもおくけど、マルマインは体力じゃなくて電気で動くから、動き回ってスタミナ切れはしないわよ」
アリスの言葉と同時に、マルマインが猛スピードでフィールド上を動き出す。
(落ち着け。マルマインはスピードが速いけど、逆に言えば速いだけだ。火力もレアコイルやエレブーの方が高いし、それに速いと言ってもその速度は一定、加速していくわけじゃない。あのスピードさえ見切れば、マルマインは倒せる!)
「ワルビル、焦らないで。相手の動きを見切って、一撃をお見舞いしてやるんだ」
地面の中に隠れたまま、ワルビルはじっとマルマインの様子を探る。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45
この掲示板は過去ログ化されています。