目を閉じた彼女は、言葉で表せないくらい美しかった。 病室はやけに薬品くさい。そして白を基調とした病室は何だかシンプルすぎて不思議と恐怖を感じた。 「愛」 彼女の名前を呼ぶ。返事は返ってこない。 おかしい、ねぇ何で。どうして、何で彼女は。 “愛はもう死んでしまったのよ” 誰かにそう言われたけど、実感がわかない。涙も出てこない。 永遠の眠り姫。 僕は王子様にはなれなかったのかい? (永遠の眠り姫にキスを)
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