手を伸ばす、君の後姿に。 猫背気味の君の背中はどこか寂しげで、そしてあたしを拒絶している気がして思わず手を引っ込めた。 ……肩が、震えてる。泣いてるの? 慰めてあげる、こっち向いて。 そう言いたいのに、喉に何かがつかえて言葉にできない。 君の背中が段々遠ざかっていくのを、もどかしい気持ちで見ていた。何も出来ない自分がふがいなくて。 (寂しい背中)
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