ラバソウ 警視庁刑事部捜査一課第二強行犯捜査第四係
作者/ゆぅ

Mystery1【パーティをはじめる前でも落ち着いて】-16
「も、もしもし。人が死んでいます!今すぐ来てください。えっと、住所は・・・・・」
そんな電話をしている時、千尋は第一発見者の女のところに行って尋ねた。
「名前は?」
千尋がそう言うと、いきなりだったので女はびっくりしながら言った。
「ニシノトモミです」
彼女が男の言うニシノだったらしい。
「漢字は」
「えっと・・・。東西の西に野原の野。友達の友に海です・・・・」
そう言われると千尋は持っていた紙に、【西野友海】と書いた。
「西野さん、あなたいつこの部屋に来ました?」
千尋がそう尋ねると西野友海は「えーと・・・・」と言ってから答えた。
「私が悲鳴をあげた時よ。そしたらすぐに貴方ともう一人の男性の方が駆けつけてきたでしょう?ですから、貴方たちとあまり変わらないと思うけど」
「あぁっ、そっか」
と、そんなやりとりをしていると警察が到着した。
「えー、警視庁刑事部捜査一課だ、だっ、第二強行犯捜査第四が・・・係の陣内言いますー。現場の状況教えて下さい?」
来た警察は一人。
偉そうな男が言った。と言うかただの陣内だ。
千尋と真山は陣内を見た。
「男性が一人倒れてます。腹部からの出血から酷いので出血死だと思いますよ」
西野がそう言うと陣内は部屋の中を覗いた。
中では先程同様男が血を流して倒れている。
まわりには鑑識員たちがいる。
と、その時陣内は二人をよく見てから言った。
「ちょっとちょっと有明!お前、ここに来てんのに何でワシが来るよーになっとんねんな」
陣内は真っ先に千尋の所に来て言った。

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