二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ポケモンストーリー ハートゴールド編
- 日時: 2016/10/23 17:00
- 名前: たくと七星 (ID: QGavJw1Z)
また、お会いします。たくと七星です。これまでスマブラの小説を書いてきましたが、今回から、再びポケモンの小説を書いていこうと思います。今回は「ポケットモンスター 金銀」のリメイク版、「ハートゴールド、ソウルシルバー」を題材とした作品です。
<今作の概要>
・初の男の子主人公に挑戦
前作、ブラック編、ダイヤモンド編と女の子を主人公として来ましたが、今回は初となる男の子の主人公に挑戦しようと思います。
・憎めないキャラにして行きたいと思います
主人公の性格は昔の昭和のアニメの主人公をイメージして書いていこうと思っています。やんちゃでおバカでお調子者だけれども芯はしっかりしていて決めるときは決める、そんなキャラにしていこうと思います。
・ジムリーダーが旅のお供に
今作ではジムリーダーを旅のお供として登場させます。これはアニメの設定でジムリーダーの一人を仲間にして出してみたいと思っていたので今作で書いてみたいと思っていました。もちろん、ただいるだけの存在にはさせず、先輩としてサポートしたり、アドバイスをしたりフォローをしてあげたり、共闘したりしていくのでそれらを見ていただけたらと思います。
・今作でのポケモンの新能力
今作ではバトルにちょっとした工夫を入れてみました。登場するポケモンがちょっとした芸当を持っていたり変わった戦術をしてきたりするのでよろしく見ていただけたらと思っています。
・後半からオリジナル要素を展開
前半、中盤は普通に原作沿いになりますが後半からは実際のゲームではなかった要素を追加していこうと思っています。それは何かはまだ伏せておきます。
以上が本作の概要です。明るい主人公とジムリーダーの二人旅、色んな人たちとの出会い、脅威となるライバルの出現など、時にシリアス、時にはギャグも、そしてクスリとさせられたりするそんな話に出来ればと思いつつ連載していきますのでよろしくお願いします。
<主要人物紹介>
・ヒビキ
本作の主人公、ワカバタウン出身の少年。デザインは原作「ハートゴールド、ソウルシルバー」と同じ。研究所に届いた自分あての差出人不明のタマゴからワニノコが孵ったことで冒険の旅にでる。おバカでお調子者だが、決して諦めない強い心を持った熱血漢。意外としっかりした所もあり、義理堅い一方、激昂したり感情が高ぶると江戸っ子口調になってしまうことがある。
・ツクシ
ヒビキが出会うことになるむし使いの少年。偶然ヒビキと出会い、彼と仲良しになって一緒に行動することになる。しっかり者でヒビキのボケに鋭いツッコミを浴びせたり、先輩としてトレーナーとしてのあり方をサポートしたりする。研究家を目指しており、ウツギ博士には尊敬の念を抱いている。
・レイ
ヒビキ達の前に現れた、赤髪に切れ長の目をした少年。冷徹な性格でポケモンは強ければいいと考えている。至るところでヒビキ達と出会うが弱者とみなして相手にしない態度をとることが多いが・・・本作でのヒビキの生涯の壁。
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- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.166 )
- 日時: 2018/08/21 20:45
- 名前: たくと七星 (ID: sU8QSIc2)
第27話「ジョウト地方の脅威、ビーストの降臨!」パート4
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、ウソッキー、メタモン
<37番道路>
ジョウト地方で起こっている不可思議な現象、それは滅びの現象か、それとも新たな命の再生の序章なのか。いや、それすらも凌駕する災厄が迫ろうとしていたことには間違いない、そして空に浮かぶ穴から導かれるようにその存在は降りて地面に倒れ込んだ。
「ううん・・・」
ジョウト地方に降りた一人の人間が目を開けた。茶色のコートを纏い30台と思われる男性はゆっくりと体を起こした。
「ここが一体どこなのだ?」
辺りを見ると、木々に覆われた道路だった。ここは自分達がいた所とは違う世界なのか、それとも。
「は、ボス、ボスは?」
その男は思い出した。そう、一緒にいた上司がいたことを。隣で上司と思われる女性が倒れていた。
「ボス、ボス!」
ボスを抱えて体を揺すると、その女性は目を開ける。
「ううん、ハ、ハンサムさん・・・?」
「良かった、無事だったようだな」
「ここはどこなのでしょうか?」
「解らない、だが我々がいた地方とは違うようだ」
ハンサムと言う男性は考察していた。その時、目の前に二人組の少年がいた。もちろん、ヒビキとツクシである。
「うん?」
「ヒビキくん、あの人達って?」
偶然、彼等はそこで目を合わせてしまった。
「うん、君達は一体誰なのだ?」
「おう、そう言うあんた達は?言っとくが人にものを言う時あ、自分から言うもんだぜ」
「なるほど、確かにその通りだな。失礼な事をした。私はわけあって本名を言う事は出来ない」
「へ、じゃあ名無しの権兵衛か?」
「な、だがその代りコードネームがある。コードネームはハンサム。そう言ってくれたまえ」
「ハンサム?それでいいのか」
「ああ、私はこう見えても国際警察のメンバーだ。だから名はなるべく伏せておいた方がいいのでな」
「国際警察?!て何だ?」
驚いた後に出て来た言葉にその場にいた全員が盛大にずっこけた。
「ヒビキくん〜・・・」
「いや、だって解んねえだもん。国際警察なんて言われてもちんぷんかんぷんさあ」
「まあ、僕も、詳しくは・・・」
「まあ、解らなくて当然だろう。国際警察とはポケモンに関する事件や犯罪行為、テロ活動の阻止に奔走する、とだけ言っておこう」
「へえ、国際警察って言うのも大変そうだな、ツクシくん」
「そうだね、それでそちらの方は?」
隣にいる見目麗しい紫髪の女性、彼女は誰なのか、ツクシがハンサムに聞いた。
「ああ、彼女は私の上司、ボスだ」
「リラと言います」
礼儀正しくお辞儀してヒビキ達に挨拶した。
「うっつくな人だなあ、俺はヒビキ、生まれも育ちもジョウトのワカバっ子だ」
「ツクシと言います。ヒワダタウンでジムリーダーをしているのです」
「ジョウト地方?!」
ハンサムが驚く。自分たちがいる場所が元いた所とは違うことに尚更戸惑いを感じていた。
「ハンサムさん、どうやらここは別の地方のようですね・・・」
「ああ、そのようだ」
「おいおい、どうしたって、ああそうそう、あんた達、空から出て来た穴から落ちて来たんだろう?それが気になって俺達ここへ来たんだ」
ヒビキがここへ来たわけを説明すると、二人は自分達がある現象でこの世界へ連れられたことを思い出した。
「そうか、あれを見ていたんだな。解った、何故私達がここへ来たのか、それは・・・」
ドカーン!!!
事情を話そうとした時、しぜんこうえんで爆発がした。
『しぜんこうえんに危険生物が現れました!住民の皆さんは急いで避難してください!』
アナウンスが聞こえて来る。どうやら重大な事件が起こったようである。
「危険生物だって?!」
「む、まさか!」
「大変、公園にはアカネちゃんがいるんだ!」
「何、ボス!」
「ええ、感じます。この気配・・・行って見ましょう!」
「ああ、あああ・・・・」
足を挫いたアカネが怯えている。そう、目の前にはサファリゾーンに現れたビースト、あのデンジュモクが現れたのだ。アローラロコンを守るように抱えている。自分は非力でもこの子だけはそう思うが、デンジュモクはほうでんを飛ばして来た。
「きゃああああああああ!!!」
瞳を閉じるアカネ。そして目を開けると、
「ヒ、ヒビキ、さん?」
目の前には自分を守るように大きな背を見せるように立っているヒビキがいた。オーダイルがアクアリングを張ってデンジュモクのほうでんからアカネを守ったのだ。
「悪い、遅れちまったな」
声を掛ける少年の勇敢さにアカネは安心していた。
「ヒビキくん、何とかレディを守れたな!」
ハンサム達もようやく駆け付けた。
「大丈夫ですか!は?!」
アカネが抱えているアローラロコンを見てリラは目を見開いた。
「どうした、ボス!」
「ハンサムさん」
「む、そのロコンは?!」
「あの、どうしたのですか?」
ツクシが聞こうとしたが、背後からもう一体、背後からデンジュモクが現れた。
「何と、もう一体現れるとは?!」
「ここは私に任せてください!貴方達はもう一体を頼みます!」
「合点だ、ツクシくん!」
「ああ、ヒビキくん!」
オーダイルとレディアンを出すと、デンジュモクと対峙した。
「行くよ、ヒビキくん!」
「ああ、もうあの時のようには敗けないぜ!」
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.167 )
- 日時: 2018/08/28 20:29
- 名前: たくと七星 (ID: sU8QSIc2)
第27話「ジョウト地方の脅威、ビーストの降臨!」パート5
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、ウソッキー、メタモン
ヒビキ達がデンジュモクと戦っていた頃、
「やはり、あの本の通りか・・・」
エンジュシティ、そのど真ん中でマツバとミナキがデンジュモクと対峙していた。街の人達はいち早く寺へと避難しており、二人がアローラガラガラとマルマインを繰り出していた。
「恐らく他の街でもビーストが降り立っているかもしれないね・・・」
ジョウト地方、その空に開いた無数の穴を見てミナキがマツバに言う。
「ああ、だがきっと大丈夫さ。ジムリーダーは僕だけじゃない。それにあのヒビキくんだっている。僕達は今出来ることを精一杯やるだけだ」
「さあ、行くぞ!」
アローラガラガラとマルマインがデンジュモクに向かって行った。
他のシティやタウンでは・・・。
「空を飛んでいれば、珍しい奴が現れるもんだな」
キキョウシティ、ジムリーダーのハヤトが寺に迫ろうとするフェローチェを阻んでいた。寺には避難した人々がハヤトの動向を見守っていた。
「ほっそりとしたむしポケモンだな。何をしようとしているのかは解らないが人々に危害を加えるなら俺は手加減はしない!」
ボールを投げてホーホーとピジョットを繰り出した。ホーホーが足をゴムのように伸ばして掴みにかかるが、フェローチェは素早くかわして着地する。
「なるほど、一筋縄では行かないか・・・。ホーホー、ピジョット、気を引き締めていくぞ!」
その頃、タンバシティでは・・・。
「シジマさん、シジマさーーーーん!!!」
からておうの二人組が大慌てでジムを叩いた。
「大変です、ジムに見たことも奴がここへ迫って、おわああああああ!」
ドアが勢いよく砕かれてフェローチェが現れた。ツカツカとヒール音を奏でて歩き、一歩止まった。自分に怯えているからておう達を蔑むように見て、奥にいる滝に打たれているシジマを見てれいとうビームを放ち、滝の流れを止めてしまった。
「うおおおお、滝の水が勢いよくわしに、てこらあああああああ!ワシの修業を邪魔する奴はーーーーーーっ!!!」
大喝を放って自分に視線を向けるフェローチェを見据えた。
「ほう、随分と痩せ細っておるな、ちゃんと食っておるのか。まあ良い、ワシの道場破りをしに来たのならこのシジマ、ゼンリョクで相手させてもらおうぞ!」
勢いよくジャンプするとフェローチェの前で着地、そしてニョロボンを繰り出して戦いを始めるのだった。
アサギシティでは。
「何て大きいのでしょう・・・」
ジムリーダーミカンはハガネールを繰り出してテッカグヤと対峙していた。テッカグヤが向かっている先はアサギのとうだい、とうだいには多くのトレーナー、そしてアカリちゃんがいる。
「もしやとは思いますが、アカリちゃんのエネルギーを狙って・・・?」
ミカンが語りかけるも、テッカグヤは歩み出してとうだいへ迫ろうとしていた。
「この街の人も、アカリちゃんも私が守る!貴方の好きにはさせない!」
ミカンはハガネールに指示を出してテッカグヤを向かわせた。
「ヒビキくんもツクシくんもアカネちゃんもきっと戦っているはず、あの子達の頑張りを無駄にしないためにも、ここで敗けたりはしない!」
そして、チョウジタウン。
「さて、何ともきっかいなポケモンが現れたな・・・」
町の中央、テッカグヤの前にヤナギが立っていた。アローラキュウコン、イノムー、ジュゴンが主人を守るようにテッカグヤに立ち塞がる。
「やはりマツバくんやミナキくんの言った通りだったか。今まで生きてきた中でこのような出来事は始めてだ・・・さあて、ふゆのヤナギ、そう簡単には倒されはせんぞ!」
三体のポケモンがテッカグヤに向かって行った。
そして、しぜんこうえん。
デンジュモクが腕の先を鋭利な刃に変えて電撃を纏わせてきた。ヒビキとツクシはオーダイルとレディアンと共に迎え撃つ。
「行くぜツクシくん、リベンジマッチだ!」
「うん、レディアン!」
オーダイルとレディアンがデンジュモクに向かう。デンジュモクも腕を突きつけて走り出した。オーダイルがジャンプして切り裂きで衝撃波を飛ばしたがデンジュモクに全て落とされてしまう。地面に降りると同時に腕を掴んでデンジュモクの動きを封じる。
「今だ!」
「レディアン、きあいだまだ!」
「レディ!」
ツクシの指示でレディアンは気合を溜めてきあいだまをデンジュモクに放った。しかしデンジュモクは体を後ろにしならせてこれをかわし、上り様にチャージビームを放った。レディアンが吹っ飛ばされた所でオーダイルの拘束を解くと電気の付いた刃で切り裂いてダメージを与えた。
「ジュラララララ・・・・!!!」
腕をしなやかな鞭にすると電撃を纏わせて地面を何度も叩き付けて衝撃波を飛ばしてオーダイルとレディアンに大ダメージを与えた。そして二体にほうでんを飛ばして来る。
「来たよ、ヒビキくん!」
「ようしだったら、ツクシくん、俺のオーダイルとツクシくんのレディアンですっげえバリヤーを作るんだ!」
「バリヤーを?」
「ああ、時間がねえ、すぐに始めるぜ!」
「解った、レディアン!」
レディアンがひかりのかべを張るとオーダイルがアクアリングを作ってひかりのかべにぶつけて水の膜を貼らせた。ほうでんはシールドに当たったが水のバリヤーの前に壁を壊せないでいた。
「ようし、オーダイル、砕け!」
「オーダイル!」
オーダイルとレディアンが前に出てパンチを振るってひかりのかべを砕くと、水の竜巻になってデンジュモクに迫った。
「ジュララララ・・・!」
しかしデンジュモクは両手の先から水の竜巻を吸い込んで吸収してしまった。
「そんな!」
「ちっくしょう、いい作戦だったのに〜」
デンジュモクは飛び上がると特大サイズのエナジーボールを作り出してヒビキ達に投げ飛ばして来た。
「ヒビキくん、あんなの食らったらひとたまりもないよ!」
「うーんとええと、そうだ!ツクシくん!」
何かを閃いたのか、ヒビキはツクシにくろいてっきゅうを投げ渡した。
「これ、てっきゅう?」
「ああ、そいつをレディアンに持たせてやれ。そんでそのてっきゅうにエネルギーを溜めてやるんだ」
「でも、それでどうなるの?」
「物は試しだ、俺を信じろ!」
「解った、やってみるよ」
ツクシの指示でレディアンは手に持ったてっきゅうにきあいだまのエネルギーを含ませる。そしててっきゅうを前に着き出して上空を飛んでエナジーボールに向かって行った。
「マッハパンチだ!」
マッハパンチでてっきゅうのパンチを振るった。
ドゴーーーーン!!!
きあいだまのエネルギーが溜まっているお陰もあってかてっきゅうに当たったエナジーボールは爆発四散した。
「どうでい、かなりのパワーだろ!」
「そう言うことだったんだ・・・」
動揺しているデンジュモクにレディアンはてっきゅうにマッハパンチして超速球の球をデンジュモクにぶつけた。墜落するデンジュモクにレディアンは回転しながらスピードスターを飛ばしてダメージを与えて地面に落下させた。
よろめきながら起き上がるデンジュモクにオーダイルがハイドロポンプを飛ばした、デンジュモクは手先の吸収口からこれを吸収した。今度は上方にハイドロポンプを飛ばした。そこにはレディアンが配置したスピードスターが浮かんでいて右側に当たると、左の方へ飛び、左側の星がデンジュモクの方へと飛ばして大ダメージを与えた・・・。
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.168 )
- 日時: 2018/09/04 20:32
- 名前: たくと七星 (ID: sU8QSIc2)
第27話「ジョウト地方の脅威、ビーストの降臨!」パート6
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、ウソッキー、メタモン
「ようし、ツクシくん、ポケモンチェンジだ!」
「え、ここで?」
「ああ。なあに心配するこたあねえ!」
「解った、レディアン、戻れ!」
オーダイルとレディアンを戻すと、オオタチとアリアドスを出した。すぐにデンジュモクがほうでんを飛ばして来た。オオタチはジャンプして、アリアドスはサイコキネシスで浮遊させてこれをかわした。
「ヒビキくん!」
ツクシの指示でアリアドスがオオタチに針を飛ばした。オオタチは針を受け取るとれいとうパンチの冷気で凍らせて氷の剣に変えた。
「そう言う事か!あんがとよ!」
「タチ!」
オオタチが剣を構えるとデンジュモクも右腕を鋭利な刃に変えた。切っ先を向ける二体。静寂な空気の中で風が吹かれている。電灯が火花を散らした瞬間、オオタチは剣かられいとうビームを、デンジュモクは10まんボルトを飛ばしたがこれは相殺になった。
「ジュラララ!!!」
デンジュモクが地面を切り上げて電撃を飛ばすとオオタチも地面を切り上げて氷の衝撃波を飛ばして打ち合いになった。
「タチ!」
「ジュラ!」
走り出した二体、オオタチがジャンプしてデンジュモクの刃を切り付けると電撃と共に火花が飛び散った。背後に来ると、突き攻撃に出たがデンジュモクは刃を回転させてこれを弾いてしまう。デンジュモクが歯を回転させて渦巻き状の光線を飛ばすと、オオタチは十字の衝撃波を飛ばしてこれを相殺した。
オオタチが突き攻撃に出るとデンジュモクはしなやかに動いてこれをかわしてしまう。オオタチが体を回転させてトルネード攻撃に出たがデンジュモクは腕をクロスしてこれを吹き飛ばしてしまった。転んだオオタチにデンジュモクが刃を振るい、オオタチの剣を切り裂いてしまった。
「アリアドス、助太刀するんだ!」
「キシャーっ!」
アリアドスがいとをはいてデンジュモクを拘束させた。そしてきりさくを振るってデンジュモクにダメージを与えて行った。デンジュモクの拘束が解かれると、アリアドスはヘドロばくだんを飛ばしたが、デンジュモクは両手の吸収口からこれを吸収してしまった。
「だったら・・・!」
ツクシの指示でアリアドスは糸球を二つデンジュモクに飛ばした。糸球はデンジュモクの両手にかかり、吸収できなくさせた。
「フーディン、サイケこうせん!」
そして、リラもデンジュモクと戦っていた。手持ちのフーディンを繰り出してサイケこうせんを飛ばしたがデンジュモクも10まんボルトを飛ばして押し切ろうとして来る。
「テレポート!」
リラの指示でテレポートに出てこれをかわし、上空からサイコカッターを飛ばしたが、デンジュモクはパワーウィップでこれを叩き落としてしまう。続けてきあいだまを飛ばすがデンジュモクは素早く後退してこれをかわしてしまった。そして着地した所で手先を鋭利な刃に変えて着地したフーディンを突き刺した。
「ボス、フーディンが、うん?」
やられたか、と思われたが良く見るとデンジュモクが刺したものはみがわりに使われる人形だった。
「おお、さすがはボス!」
「簡単にはやられませんよ」
デンジュモクが慌てていると、背後からテレポートでフーディンが現れてきあいだまを放った。デンジュモクは直撃して地面に叩き付けられた。
「ツクシくん、特殊攻撃の吸収は出来なくなったな」
「うん、でも油断は出来ない。強力な電気技もある、それに奴の腕は鋭利な刃物にも変えられる。動きを封じた所を一気に決めた方がいい」
「動きを封じるだってえ?なら・・・」
ヒビキは何か使えるものは無いかと探した。オオタチの拳、そしてツクシのアリアドス。
「なるほどお、よーし!」
「ヒビキくん、何か閃いた?」
「ああ、ツクシくん、俺のオオタチがあいつと戦う。あいつを宙に上げた所で・・・・」
ここでヒビキがツクシの耳元に囁いた。
「解った、任せるよ!」
「行くぜオオタチ!」
「オオタチ!」
オオタチは両手の拳に炎を溜めて走り出した。デンジュモクも両手を鋭利な刃に変えて走り出す。
「ジュラ!」
「タチ!」
しなやかな動きで両手の刃を振るうデンジュモクの攻撃をかわしていき、オオタチは懐に入り込み、ほのおのパンチを二、三発振るう。後退したデンジュモクにほのおのパンチを連打、そして持ち上げると体を回転させて竜巻を作って宙に浮かび空中でデンジュモクを投げ落とした。
「ツクシくん!」
「ああ!」
ヒビキの合図でツクシはアリアドスに指示を出した。
「オオタチ!」
オオタチがだいもんじを飛ばすとデンジュモクは鋭利な刃をクロスに振るって相殺した。
「オオ、タチーーーーーーっ!」
次にれいとうビームを飛ばして今度こそデンジュモクを落下させて地面に叩き付けた。
「ジュララ・・・!」
起き上がったデンジュモクだが、進もうにも進めないことに気付く。足元を見ると粘性の糸が絡んで動けないのだ。
「ふう、何とか間に合ったね。大きめに作っておいた甲斐があったよ」
ツクシがそう言ってアリアドスを撫でる。そう、デンジュモクが宙に浮かんでいる間、アリアドスが地面に巨大なくものすを張っておいたのだ。
「ようし、決めるぜツクシくん!」
「ああ、ヒビキくん!」
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.169 )
- 日時: 2018/09/11 20:50
- 名前: たくと七星 (ID: sU8QSIc2)
第27話「ジョウト地方の脅威、ビーストの降臨!」パート7
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ(戦闘中)、オニドリル、ゴローニャ、ウソッキー、メタモン
ヒビキ達が戦っていた頃、各街で戦っていたジムリーダー達も勝負を決めようとしていた。
「行くぞピジョット!羽ばたけ、穿て!」
ハヤトはヒコウZからピジョットにファイナルダイブクラッシュをさせてフェローチェを倒した。
「マルマイン、スピードスターだ!」
その頃、エンジュシティではマツバとミナキがデンジュモクに最後の決着を迎えようとしていた。マルマインの攻撃を防いでいたデンジュモクだがそこへマツバのゲンガーがシャドーパンチを振るって吹っ飛ばした。
「ミナキ、一気に決めるぞ!」
「ああ!」
ゴーストZ、デンキZを使って、ゲンガーはむげんあんやへのいざないを、マルマインはスパーキングギガボルトを使ってデンジュモクを倒したのだった。
「食らえい!拳で砕くは負の念と迷い!」
「うーーーーーん、シャキーーーーーーン!」
「これがふゆのヤナギの真骨頂よ!」
シジマ、ミカン、ヤナギもZ技を使ってビースト達を撃退するのだった。
「超ド級の寒〜い一発だ!!!」
「絡め、飛ばせ、切れ!」
ヒビキはコオリZ、ツクシはムシZを発動させた。アリアドスは糸を吐いてデンジュモクを絡めていき、繭にして閉じ込めると、それを空高く吹っ飛ばした。
「レイジングジオフリーズ!」
オオタチがレイジングジオフリーズを放って繭を凍らせるとアリアドスがジャンプした。
「ぜったいほしょくかいてんざん!」
すれ違い様に繭を切り裂きデンジュモクにとどめを刺した。デンジュモクは地面に強く叩き付けられて遂に倒れた。
「フーディン、サイコキネシスです!」
リラもフーディンにサイコキネシスを支持して遂にデンジュモクを撃退、大ダメージを受けて空間に穴を開けて撤退するのだった。
「やったな!」
「うん!」
互いの手を叩いて勝利を称え合う。砕けた氷は幾つもの結晶となって、空に降り注いでいく。そんお神秘さにアカネはうっとりとしていた。
「よし!」
ヒビキはボールを手に取ると、デンジュモクを入れてビーストを手に入れた。
「ヒビキくん、やったね」
「ああ、こいつも手に入ったしさ」
デンジュモクの入ったボールを手に取る。
「ヒビキくん、上手く行ったようだね!」
「お、ハンサムのおっさん、それにリラさん」
「そちらは、どうですか?」
「ああ、ボスが何とか倒してくれたよ」
「貴方達も勝利したようですね」
ハンサムとリラもヒビキ達の元へと戻った。
「おお、ビーストを手に入れるとは、どうやら君は中々腕のあるトレーナーのようだな」
「いやあ、それほどでもねえさ」
まんざらでもなさそうにしていると、どこからか拍手の音が聞こえて来た。
「いいもんみせてもらったぜ、あんちゃんやるなあ」
灰色の髪に黒い警察服服は羽織って赤いシャツが出ていてサンダルを履いている、中年のくたびれたような顔をした男がニヤリと笑ってヒビキを見ていた。
「誰だ、あのおっさん?」
「お、お前は・・・!」
「クチナシさん!」
ハンサムとリラはその人物を知っているようだ。クチナシと言う男はヒビキの前に出てデンジュモクの入ったボールを見た。
「なるほどねえ、おっかないビーストを捕まえちまうとはなあ」
「あの、貴方は・・・」
「うん、紫髪のあんちゃん、そういやあ自己紹介がまだだったな。そこのお偉いさん達の言うクチナシが俺だ」
「ハンサムさん、知り合いか?」
「ああ、彼は私とボスと同じ国際警察の一員だった」
「彼にはよくお世話になりました。貴方もこの世界へ?」
リラが言うとクチナシは無言で頷いた。
「へえ、おっさんもお偉いさんなのか?」
「まあ、今はしがないお巡りさん、だけどな。うん?」
クチナシはアローラロコンに目をやった。
「おやまあ、こんな所で会うとはねえ」
「クチナシのおっさん、こいつのこと知ってるのか?」
「あの、この子に何か?」
アカネが心配そうに言うと、ハンサムが口を開いた。
「ああ、私もボスもまさかここで会うとは思っていなかったよ」
「はい、あの空間に飛ばされて、どのくらい起ったのか・・・」
「なあ、このロコンに何か訳があんのか、もしかしてこいつに何か秘密でも?」
ヒビキが聞くとハンサム達は彼等なら話してもいかもしれないと考えた。
「ヒビキくん、これから言う事は、我々がこの世界へ来た経緯、そしてウルトラビーストとウルトラホールについてだ」
「ウルトラビースト?」
「あんちゃんが戦ってた奴、そいつがビーストだ。ウルトラビーストと呼ばれててな」
「ああ、奴等はウルトラホールと言う次元に開かれた空間から現れるのだ?」
「ウルトラホールとは何ですか?」
ツクシが聞くとリラが話した。
「原因は解りませんが空の裂け目から現れる空間それがウルトラホールです。ビースト達には本来あるべき世界がある。ところが何らかの原因でウルトラホールに飲まれてこの世界へと現れるのです」
「我々はビーストを駆除するために活動していたのだ」
「へえ、だけど何でそのビーストは暴れるんだろうな?」
「そりゃあ、元の世界へ帰りたいからさ。あいつらにも元の住んでいた世界がある。そこへ返ろうと奴等はあの空間のエネルギーを浴びた奴を執拗に探そうとするんだ」
「エネルギー?」
「それって何なの?」
ツクシとアカネに対しハンサムが説明した。
「ウルトラホールのエネルギーを浴びたもの、私達はそれをフォールと呼んでいる。ビースト達はフォールの匂いを察知して現れることが解った。我々はフォールの人間を伴いビーストと戦って来たのだ」
「じゃあ、フォールはつまり・・・?」
「そうだ、紫髪のあんちゃん、フォールはビーストをおびき出す撒き餌、てことなのさ」
「そして我々は最後の敵であるグラトニーを追い詰めた、そこまでは良かったのだが・・・」
ここでハンサムは悔しそうな顔をして握り拳を作った。
「どうしたんですか?」
「こいつはこともあろうにビーストに同情しちまってな、その隙にやられちまったのさ、フォールの人間がな・・・」
「何だって!」
「そんな!」
「解っている、あれは明らかに私の判断ミスだった。悔やんでも悔やみきれない。そしてその後に彼女、ボスと出会った。彼女もフォールと同じ成分が抽出されたことが解り、国際警察の一員となった」
「じゃあ、あんたも、別の世界から」
「はい、今あるのはトレーナーであることと自分の名前だけ。ですが嘆いていても仕方ありません。それにこうしてハンサムさんやクチナシさんにも会えて、今の私がいる。それは事実です」
「ボス、そろそろ本題に映らねば」
「はい。あの一件のあと、私達は彼女に代わる新たなフォールを探す必要に迫られました。そして選ばれたのが、アカネさん、貴女が抱いているロコン、こおりタイプのロコンなのです」
「ええ!」
ロコンを抱いているアカネの表情が強張った。
「何だって!こいつがそのええと・・・」
「フォールだよ、ヒビキくん」
「ああ、そうそう、じゃあこいつは・・・」
「その通りだヒビキくん、そのロコンが新たなフォールとして選ばれたのだ・・・」
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.170 )
- 日時: 2018/09/18 19:56
- 名前: たくと七星 (ID: sU8QSIc2)
第27話「ジョウト地方の脅威、ビーストの降臨!」パート8
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、ウソッキー、メタモン
「でも、どうしてこの子が?」
「じょうちゃん、そいつはフォールの人間のパートナーだったのさ」
「パートナー?」
「つまり、このロコンにはトレーナーの人がいたってことですか?」
ツクシの言葉にハンサムはその通りと話を続けた。
「調べた所、そのロコンにも彼女と同じフォールの成分が出たのだ。恐らくウルトラホールを通った際にポケモンにも着いたのだろう。そしてそのポケモンはフォールの人間の生き残りの手持ちだった。国際警察は彼女に代わる新たなフォールとしてそのロコンを指名したのだ」
「全く、国際警察も碌でもないことを思い付いたもんだぜ」
クチナシが不満そうに吐き捨てた。
「じゃあ、もうこの子には親のトレーナーがいないってこと?」
アカネが言うとヒビキがアローラロコンを抱えて語り掛けた。
「そっか、お前、トレーナーを亡くしちまったんだな。それって、辛いよな。守ってくれる奴も褒めてくれる奴もいねえ中でお前は頑張って生きて来たんだな・・・」
「でも、どうしてロコンがウルトラホールに・・・」
ツクシが何故一体で自分達の前に現れたのか気になった。
「そうそう、あの、ええと・・・」
「ウルトラホールね、アカネちゃん」
「そうそうツクシくん、その、ウルトラホールに出て来たん?」
「そのことですが・・・」
リラが何故そうなったのか、そして何故この世界に来たのかを説明した。
「私達はビーストの駆除を目標とし、ビューティー、フェローチェ。ライトニング、デンジュモク。ブラスター、テッカグヤ。そして最後の敵であるグラトニーとの戦いに臨みました。そして倒そうとした矢先、ウルトラホールの歪みに巻き込まれて、私達はこの世界へやって来たのです」
「ウルトラホール、謎が多そうだね」
「そんでロコンが一匹だけ迷い込んで来たって訳か」
「ええ、ですが恐らくグラトニーはまだ倒されていないでしょう」
「ああ、恐らくどこかの世界に迷い込んでいる可能性は考えられる・・・」
リラの言葉にハンサムはそのビーストが今どこにいるのかを考察する。
「すみません、そのグラトニーって言うのは、どんなポケモンですか」
「綿密に言えばビーストだ。一言で言えば、奴は恐怖だ」
「ああ、デカい口で山も食っちまうほどのおっかねえ奴でな、目に入る物は食い物としか見てねえ、それぐらいヤバい奴だ」
「山を食べる・・・」
「怖いわあ、そんなのがこの世界に来たら・・・」
ハンサム達の言葉にツクシとアカネは不安になったが、ヒビキだけは何かを思い浮かべていた。夢の中で出会ったセレビィ、彼女が見せた未来に現れた黒い巨大な無数の触手に大きな基地を持った竜。もしかすると。
「なあ、そのグラトニーって奴、どんな姿してるんだ」
「うむ、丸い体系をしているが一際大きな体をしている。黒いボディには口の生えた触手があり、大きな口で全てを食らい尽くす」
「じゃあまさか・・・!」
ヒビキが思い付いたその時、地面が揺れ始めた。
「な、何があったのだ?!」
「あん?」
クチナシが空を見上げると、空にウルトラホールの空間が出ていた。そして中から、
「どうやら、奴が来ちまったようだぜ・・・」
ウルトラホールから降臨する存在、ジョウト地方の絶望、そしてその未来を掛けた戦いが、始まろうとしていた・・・。
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