二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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ポケモンストーリー ハートゴールド編
日時: 2016/10/23 17:00
名前: たくと七星 (ID: QGavJw1Z)

 また、お会いします。たくと七星です。これまでスマブラの小説を書いてきましたが、今回から、再びポケモンの小説を書いていこうと思います。今回は「ポケットモンスター 金銀」のリメイク版、「ハートゴールド、ソウルシルバー」を題材とした作品です。


<今作の概要>


・初の男の子主人公に挑戦
 前作、ブラック編、ダイヤモンド編と女の子を主人公として来ましたが、今回は初となる男の子の主人公に挑戦しようと思います。


・憎めないキャラにして行きたいと思います
 主人公の性格は昔の昭和のアニメの主人公をイメージして書いていこうと思っています。やんちゃでおバカでお調子者だけれども芯はしっかりしていて決めるときは決める、そんなキャラにしていこうと思います。


・ジムリーダーが旅のお供に
 今作ではジムリーダーを旅のお供として登場させます。これはアニメの設定でジムリーダーの一人を仲間にして出してみたいと思っていたので今作で書いてみたいと思っていました。もちろん、ただいるだけの存在にはさせず、先輩としてサポートしたり、アドバイスをしたりフォローをしてあげたり、共闘したりしていくのでそれらを見ていただけたらと思います。



・今作でのポケモンの新能力
 今作ではバトルにちょっとした工夫を入れてみました。登場するポケモンがちょっとした芸当を持っていたり変わった戦術をしてきたりするのでよろしく見ていただけたらと思っています。


・後半からオリジナル要素を展開
 前半、中盤は普通に原作沿いになりますが後半からは実際のゲームではなかった要素を追加していこうと思っています。それは何かはまだ伏せておきます。


 以上が本作の概要です。明るい主人公とジムリーダーの二人旅、色んな人たちとの出会い、脅威となるライバルの出現など、時にシリアス、時にはギャグも、そしてクスリとさせられたりするそんな話に出来ればと思いつつ連載していきますのでよろしくお願いします。


<主要人物紹介>


・ヒビキ
 本作の主人公、ワカバタウン出身の少年。デザインは原作「ハートゴールド、ソウルシルバー」と同じ。研究所に届いた自分あての差出人不明のタマゴからワニノコが孵ったことで冒険の旅にでる。おバカでお調子者だが、決して諦めない強い心を持った熱血漢。意外としっかりした所もあり、義理堅い一方、激昂したり感情が高ぶると江戸っ子口調になってしまうことがある。


・ツクシ
 ヒビキが出会うことになるむし使いの少年。偶然ヒビキと出会い、彼と仲良しになって一緒に行動することになる。しっかり者でヒビキのボケに鋭いツッコミを浴びせたり、先輩としてトレーナーとしてのあり方をサポートしたりする。研究家を目指しており、ウツギ博士には尊敬の念を抱いている。


・レイ
 ヒビキ達の前に現れた、赤髪に切れ長の目をした少年。冷徹な性格でポケモンは強ければいいと考えている。至るところでヒビキ達と出会うが弱者とみなして相手にしない態度をとることが多いが・・・本作でのヒビキの生涯の壁。


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Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.156 )
日時: 2018/06/12 20:57
名前: たくと七星 (ID: zOsBHIjJ)

第26話「ラジオ塔、ロケット団最終決戦!」パート5


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、アローラゴローニャ、アローラサンドパン



「ほう、遂にこの階までたどり着きましたか・・・」
 アポロは静かに笑みを浮かべてヒビキを見据えた。
「おい、今すぐ悪さを止めろ!」
 ヒビキが声高に言うが冷笑を浮かべて首を横に振る。
「子供に言われて止めるようではロケット団の名が廃ってしまいますよ」
「てめえらロケット団が何でここまでして悪さをするんだ!」
 ヒビキの言葉に天を向いて目的を語り出した。
「全ては、我々の輝かしい栄光を取り戻すためです・・・」
「・・・・・・」
「我等ロケット団は3年前白い帽子をかぶった一人の少女の活躍により完膚なく叩きのめされました。そのことにより我等の崇拝すべきボス、サカキ様は解散を宣言され修行のために姿をくらませた・・・。ですが私は諦めたわけではわりません。地下に潜伏して力を蓄え、遂に地上に立って復活を宣言するのです。そうすればサカキ様もお戻りになりロケット団を復興して下さる。それを、お前のような小僧に邪魔されるわけにはいかないのです!」
 ヒビキに仁王立ちして睨んで来るアポロ、だがヒビキは表情を一つも変えないでいた。
「はいはい、ご清聴は聞いておいたぜ。解散だとか復活だとか言ってるけど、俺はそんな話にはとんと興味はねえ。俺は、俺達はなあ、ポケモンを金儲けの道具としか考えてねえ、てめえらをぶっ倒しに来ただけだ」
「なに・・・?」
「ヤドンのいどで尻尾を切ったり、みずうみで悪さしたり、これ以上、ジョウトの皆に迷惑をかけんなよ!」
「ほう、随分と思い切りのいい小僧ですね。どうやら情けは無用のようだ。いいでしょう、ロケット団の幹部でサカキ様に近い私の恐ろしさを見せて差し上げましょう!」
「来いや!」
 塔の屋上でヒビキとアポロはボールを手に取り対峙する。ボールを投げてオオタチとデルビルを繰り出した。
「さあ、どちらかの手持ちが全滅するまで戦いますよ!」
「ああ、俺が必ず勝ってやるぜ!」
 オオタチが大の字になってだいもんじをデルビルに飛ばした。
「デルビル、かえんぐるまです!」
「デルル!」
 アポロの指示でデルビルは体を回転させた。回転する体が燃える車輪のように回転して宙を舞い、回転しながらオオタチに迫って来た。
「かわせ、オオタチ!」
 ヒビキの指示でかわしていくオオタチ、かえんぐるまが上空に来た所でかみなりを飛ばした。だがかみなりの威力で車輪が破裂して火花が飛び散った。はじけるほのおを食らうオオタチにデルビルが飛び掛かってほのおのキバで攻撃した。
 吹っ飛ばされたオオタチは起き上がったが、やけどの状態異常を受けてしまう。
「オオタチ、受け取れ!」
 ヒビキがチーゴのみを投げてやけどを回復させた。
「デルビル、かえんほうしゃです!」
 間髪入れずにデルビルがかえんほうしゃを飛ばして来た。
「オオタチ、冷気を飛ばせ!」
 ヒビキの指示でオオタチは腕にれいとうパンチの冷気を溜め込んだ。
「飛ばせ!」
「タチ!」
 腕から氷のビームを発射してデルビルが吐いたかえんほうしゃを凍らせてしまった。
「ほう、中々やる、では、これはどうでしょう?」
 アポロが指を鳴らすとデルビルははじけるほのおで火の玉を無数に地面にまき散らした。当たったほのおがマグマのようにへばりついた。デルビルはマグマの中に飛び込んで姿をくらました。
「何い?!」
 あたりを警戒するオオタチ。背後からデルビルがかみつくをして攻撃した。振り向くがすぐにマグマの中に入って身を隠してしまう。至る所から現れては攪乱していく。
「どうです、この私のデルビルの能力はマグマの中は特殊な空間になっており、そこを行き来することが可能なのです」
「くそー、たねポケモンの割にはやるじゃねえか。待てよ、だったら・・・。オオタチ!炎を纏え!」
「オオタチ!」
 ヒビキの指示でオオタチは体中に炎を纏い、マグマの中に飛び込んでいった。
「なんと・・・」


 マグマの中は不思議な空間の世界になっていた。燃えるように熱い、溶岩が流れた荒れた大地の灼熱の世界でオオタチとデルビルが戦っていた。
 デルビルの顎を抑えるとアッパーで攻撃するオオタチ。突撃するがデルビルがスモッグをまき散らして怯まされてしまう。
「デルル!」
 かえんほうしゃを飛ばすデルビル。オオタチは尻尾に電撃を纏ってエッジを飛ばして相殺させた。相対する二体。デルビルがかえんほうしゃを飛ばすと、オオタチは体を回転させてこれを防ぎ、雷の手裏剣を飛ばした。しかしデルビルに全て噛み砕かれてしまう。
 手裏剣を噛み砕いたデルビルが爆弾型にしたスモッグを三発飛ばして来た。
「タチ!」
 オオタチはかみなりパンチで地面を叩き雷の衝撃波を高く上げてバリヤーにしスモッグを防いだ。しばらく睨み合いが続き、デルビルが一直線の火炎光線を飛ばすと、オオタチは片手で払い、かみなりを直撃させた。
「デルル・・・!」
 かみなりを食らったデルビルは力尽きて倒れ込んだ。すると異空間が揺れ動きオオタチは急いで動く。


 マグマが破裂して消滅し、最後の一つからオオタチがデルビルを抱えてジャンプした。
「タチ!」
 倒れているデルビルに良く戦ったとオオタチがサムズアップした。それを見てデルビルは静かに笑う。
「く、己、ならば!」
 デルビルを戻すと、ドガースを繰り出して来た。
「よし、オニドリル、行くぜ!」
 ヒビキはオオタチを戻すとオニドリルを出した・・・。  続く・・・。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.157 )
日時: 2018/06/19 20:37
名前: たくと七星 (ID: zOsBHIjJ)

第26話「ラジオ塔、ロケット団最終決戦!」パート6

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル(戦闘中)、ゴローニャ、アローラゴローニャ、アローラサンドパン



「へえ、ランスって奴と同じドガースを使うんだな?」
 ヒビキが首をかしげてアポロのドガースを見た。
「ええ、ですが私のドガースはランスのドガースとは違います・・・」
「何、どこが?」
「今に解ることです・・・」
 無言で片手を上げると、ドガースが前進して来た。オニドリルはエアカッターを発射する。ドガースはこれをかわしていくと口からえんまくを吐いてまき散らしてオニドリルの視界を奪った。
「オニドリル、おいかぜだ!」
 ヒビキの指示でオニドリルは翼を羽ばたかせておいかぜを飛ばし、煙を吹き飛ばした。ドガースがヘドロばくだんを飛ばして来ると翼を翻してこれを弾き飛ばした。
「ほう、中々鍛えられている、ですが・・・」
 指を弾くとドガースが突起から煙を出して来る。すると煙が触手のように動いてオニドリルに巻き付いて投げ飛ばした。更に伸ばして拳のように殴ってオニドリルを叩き付ける。
「何い、煙のくせに物を掴めるだって?!」
「ええ、私のドガースは煙を固形化出来る能力があるのです。この能力があれば・・・!」
 目を大きく見開いて指を鳴らすと、ドガースが煙を勢いよく放出した。
「あ、げげ・・・!」
 ドガースを見てヒビキとオニドリルが仰天する。今目の前にいるドガースは煙を固形化させてそれを大きなポケモンの形にした。ドガースが上部に入り込み、煙の体を自在に動かした。
「へえ、煙で別のポケモンみてえになれるのか?」
「今、変えているのはエレキブルと言うポケモンです。この能力を持ってさえすれば・・・」
 エレキブルに固形化させた煙の腕をドガースが動かしてパンチを見舞った。拳は電気を纏っていてオニドリルはダメージを受けてしまう。
「電気だって、どうなってんだこりゃあ!」
「ふふふ、煙で固形化したポケモンに合わせて、そのポケモンの能力も使えるのです」
「おいおい、やけに強すぎる能力じゃねえか!」
「おやおや、怖気着いたのですかな?」
「まさか、こっからが俺とオニドリルの見せ所って奴だよ!」
 伸脚をするとオニドリルにドリルくちばしの指示を出した。くちばしは煙に当たったが、全く効き目が無かった。そこへドガースがほうでんを飛ばして吹っ飛ばしてしまう。
「固形化された煙は強固な作りになっている。そう簡単には壊されませんよ」
「くそー、固え作りになってんのか。でも煙だったら・・・!」
 オニドリルを戻すと、オーダイルを繰り出した。
「オーダイル、あまごいだ!」
「オーダイル!」
 ヒビキの指示で最上階に雨を降らさせた。降り注ぐ雨が固形化されている煙に染み込んでいく。
「うん、雨を降らせる?何を・・・」
「よし、戻れ!」
 オーダイルを戻すと再びオニドリルを出した。
「オニドリル、ドリルくちばしだ!」
「イーっ!」
 ヒビキの指示でオニドリルは旋回しながらドリルくちばしに出た。
「ふ、愚かな、同じようなことをしても、何?!」
 ドリルくちばしは固形化された体を突き破って大きな穴を開けた。更に旋回して次々と当てては固形化した煙を消滅させていった。
「バカな、何故このようなことが?!」
「水で湿らせちまえば脆くなるだろう、そいつを狙ったのさ!」
「その手がありましたか、ですがまた噴射させれば・・・!」
 ドガースが煙を出そうとする。
「はがねのつばさだ!」
 ヒビキの指示でオニドリルははがねのつばさを飛ばした。翼は突起に刺さって煙を出させなくさせる。煙を出せなくなってドガースが膨らみ始める。
「今だ!」
 ヒビキの指示でドリルくちばしをしてドガースを攻撃、今のが決め手となってドガースは力尽きた。
「く、ならばこれで!」
 次にアポロがブースターを繰り出して来た。ヒビキもオニドリルを戻してゴローニャを出す・・・。続く・・・。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.158 )
日時: 2018/06/26 20:58
名前: たくと七星 (ID: zOsBHIjJ)

第26話「ラジオ塔、ロケット団最終決戦!」パート7


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ(戦闘中)、アローラゴローニャ、アローラサンドパン


「ブーっ!」
 ロケット団に育てられたのだろうか、アポロのブースターは首を振って唸り声をあげて目を鋭くして牙をぎらつかせてゴローニャを見ていた。ゴローニャは握り拳を作ってブースターと睨み合う。
「ゴローニャ、ころがれ!」
「ゴロン!」
 ヒビキの指示でゴローニャはころがってブースターに攻撃に出ようとした。
「ブースター、飛び乗りなさい!」
「ブースター!」
 ブースターは走ってゴローニャに乗ると更にジャンプして上空からだいもんじを当てるとフレアドライブで急降下してゴローニャを急襲した。体当たりしてバック転するとゴローニャに薄笑いを浮かべる。
「ゴローニャ、抑えろよ」
 怒りに燃えそうなゴローニャだったがヒビキのアドバイスを受けて冷静になる。ブースターがかえんほうしゃを吐いて来るとゴローニャは腕をクロスしてガードする。
「ゴローニャ、ロックブラストだ!」
 ヒビキの指示で岩を飛ばした。しかしアポロは指を鳴らしてブースターに指示を出した。指示を受けてブースターは口を開けて空気を吸い込んでいく。
「何い?!」
 ブースターの体が風船のように膨らんでいき丸っこい巨体になった。岩が当たるも弾力でクッションのように岩を吹っ飛ばしてしまった。
「風船みてえにでかくなりやがったか!」
「さあブースター、こちらもころがりなさい!」
「ブーっ!」
 巨体になったブースターがゴローニャに目掛けて転がって来た。ゴローニャも転がってしのぎを削るがブースターは空気を吸い込んで更に巨体になって行き、圧迫させてゴローニャを吹っ飛ばした。風船のような体を弾ませてゴローニャにのしかかってバウンド攻撃を繰り返して体内の炎を放射、大爆発を起こさせた。元のサイズに戻ったブースターが着地する。一方、ゴローニャは黒焦げになるも何とか起き上がって、体の煤をはたきおとした。
「ほう、まだ倒れていなかったのですか。ある意味検討に値しますね。普通だったら消し炭になっているはずですが・・・」
「げげ!」
 ブースターが尻尾を点火させてきた。燃え上がった尻尾は触手のように伸びてゴローニャを掴むと縦横に振り回して地面に叩き付けた。
「畜生、尻尾も油断ならねえな・・・」
 ヒビキはどう作戦を取るか考える。風船のように膨らむ体をどうするのか、そう考えている内にブースターが口を開けた。
「そうか、ゴローニャ!」
 ヒビキの指示でゴローニャはうちおとすの岩をブースターに飛ばした。
「おや、何度来ても、何?!」
 飛ばした岩はブースターの口を塞いでしまい、これ以上空気が入らないようにした。挟まった岩を吐こうとするブースターだが外すことが出来ない。
「ええい、ならば尻尾で!」
 ブースターが燃え盛る尻尾を伸ばして来た。ゴローニャはストーンエッジを隆起させる。尻尾は岩を砕いたが、ゴローニャは再び岩を隆起させる。
「小癪な、だがここまでです!」
 その岩も砕いて掴みかかろうとしたが、そこにゴローニャはいなかった。どこにいったかブースターが辺りを見る。すると地面が揺れていることに気付く。
「ようし、今だあ!」
 ストーンエッジが隆起してブースターを吹っ飛ばした。穴からゴローニャが出て来ると、いわなだれをしてブースターを倒した。
「おっしゃあ!」
 ヒビキとゴローニャがサムズアップをする。
「まさか、この私が追いつめられていると言うのか、己!」
 ブースターを戻すと、今度はヘルガーを繰り出して来た。ヒビキもゴローニャを戻してアローラサンドパンを出した・・・。  続く・・・。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.159 )
日時: 2018/07/03 20:40
名前: たくと七星 (ID: zOsBHIjJ)

第26話「ラジオ塔、ロケット団最終決戦!」パート8


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ。アローラゴローニャ、アローラサンドパン(戦闘中)



 その頃、ツクシ、アカネ、レイの三人は幹部達と激闘を繰り広げていた。アカネはアテナと戦っていた。ミルタンクが転がってプレス攻撃でラフレシアを押し潰すと、そのままころがるでアーボックを吹っ飛ばした。
「きいいいい、何なのよこの乳牛!」
 アテナは歯ぎしりをして悔しがっている。
「言ったやろ、うちはめっちゃ強いって!」
 レイはフェローチェとゴルバットを駆使してラムダの出したドガースの軍団を蹴散らしていった。
「げげげ・・・」
「ふん・・・」
 慌てるラムダをレイが冷笑する。そしてツクシはストライクにきりさくを支持してランスのゴルバットを攻撃した。
「え、もしかして手加減してない?」
「ジムリーダーが手加減したらいけないでしょ?特にこう言う悪い連中にはね?」
「おのれ〜!」
 ランスは怒り狂ってゴルバットにエアカッターを指示したがストライクはこうそくいどうでかわしてシザークロスで攻撃させた。
「ヒビキくん、大丈夫かな?」
 戦いの中でツクシはヒビキのことが気になった。最上階で戦っているヒビキ達は・・・。


「フーッ!」
 アローラサンドパンが氷の爪を氷柱のように伸ばしてヘルガーに向かって行った。切り裂きに出るアローラサンドパンだがヘルガーは素早く動いてこれをかわしてしまう。爪を切って投げ飛ばすがかえんほうしゃで溶かされてしまった。
 次に爪を地面に突き刺して氷の衝撃波を飛ばすが、ヘルガーはジャンプしてだいもんじを飛ばして来た。これにアローラサンドパンはアイスボールで大きな雪の球体になってかわし、着地したヘルガーに向かった。
「ヘルガー、フレアドライブです!」
 アポロの指示でヘルガーはフレアドライブで体当たりして球体を破壊した。アローラサンドパンがつららばりを連射した。
「ヘルガー、角を使いなさい」
 アポロの指示にヘルガーは首を回して角を振り回す仕草をしたすると角から炎が出て来てつららばりを昇華させてしまった。ヘルガーは走り出すと尻尾を伸ばしてアローラサンドパンを突き刺して地面に叩き付けると火炎弾で攻撃、更に角から火炎を飛ばして後退させる。
「こおりタイプは炎に弱い。当然の知識です・・・」
「へん、そんなこたあ俺も知ってるよ!」
 ヒビキは考える。ヘルガーの炎、そして自分のサンドパンはこおりタイプ、そして氷を溶かせば・・・、
「もう一度アイスボールだ!」
 ヒビキの指示でアローラサンドパンはアイスボールで攻撃に出た。
「何度来ようが無駄です!」
 ヘルガーがだいもんじを飛ばしてボールを溶かしてしまった。溶けたボールが水のようになる。
「今だ!」
 ヒビキの指示でアローラサンドパンが回転してトルネードを纏った。すると水が竜巻に引き寄せられてアクアトルネードのようになった。
「まさか、これを!」
「ああ、そう言う訳さ!」
 アローラサンドパンが回転してヘルガーを巻き込んだ。水の中でヘルガーはダメージを受けて吹っ飛ばされて遂に力尽きた。
「よっしゃあ!」
 アローラサンドパンが爪を伸ばして喜ぶ。
「はっはっは、見事なご健闘です!さすがは我々に刃向うだけのことはあります。ですがその快進撃もここまでです!」
 最後のボールを投げて切り札を登場させた。ボールから飛び立ったそのポケモンは地響きを上げて降臨した。
「こいつは、何だ?!」
 黒いボディ、そして右目は傷で潰れて隻眼となっており両手首には棘の付いたスパイクがはめられていて腹部には何かで殴られた跡が残っていて翼は下半分がぼろ布のようにくたびれていた。
「私の切り札、悪のリザードンです!」
「グオオオオワアアアアア!」
 登場してすぐ黒のリザードンが咆哮を上げた。握り拳を作るたびに指の骨が鳴り翼が幽霊船の帆のようにたなびいていて、尻尾の炎が不気味に光っていた。
「解るぜ、こいつ、見るからに強そうだ・・・!なら俺も切り札で行くぜ!」
 アローラサンドパンを戻すと、ヒビキはオーダイルを出した。
「オー、ダイル!!!」
 地ならしを立てて咆哮を上げるオーダイル、やれるな、とヒビキがサムズアップするとオーダイルは咆哮を上げてリザードンに向かって行った。
「さあ、やりなさい、リザードン!」
「グワシャアアアア!」
 牙を光らせるとフレアドライブで突進して来た。オーダイルは受け止めてれいとうパンチで吹っ飛ばしたがリザードンは宙返りして見事に着地した。腕を擦りスパイクから火花を飛ばして来る。オーダイルはみずのはどうを飛ばしてこれを全て討ち消した・・・。


続く・・・。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.160 )
日時: 2018/07/10 20:34
名前: たくと七星 (ID: zOsBHIjJ)

第26話「ラジオ塔、ロケット団最終決戦!」パート9


ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、オオタチ、オニドリル、ゴローニャ、アローラゴローニャ、アローラサンドパン



「手洗い挨拶だぜ、行くぜオーダイル!」
「オーダイル!」
 両手に冷気を溜めると爪を凍らせて鋭利な氷柱にしてリザードンに向かって行く。リザードンも拳に炎を纏ってオーダイルに向かって行った。すれ違い様にパンチを放つ二体。
「オーダイル!」
「グオオオオオン!」
 爪による切り裂きに出るがリザードンは翼を羽ばたかせてこれをかわし、アッパーでオーダイルを攻撃、オーダイルはれいとうパンチに出たが手の甲でガードされてしまった。オーダイルの拳を弾くとリザードンがほのおのパンチでオーダイルを攻撃した。左胸の急所にパンチを受けてオーダイルは怯んでしまう。
「そこが急所ですか・・・・」
 薄笑いを浮かべてアポロがリザードンに指示を出した。リザードンはほのおのパンチで執拗に急所を狙って攻撃していく。尻尾による一撃でオーダイルを転ばせると羽ばたいてふみつけ攻撃をした。
「オーダイル、ぶん回せ!」
 ヒビキの指示でリザードンの両足を掴むとジャイアントスイングで投げ飛ばしたが、リザードンはUターンで戻ってフレアドライブでオーダイルを吹っ飛ばした。
「ハイドロポンプだ!」
 ハイドロポンプを飛ばすが翼でガードされ、れいとうビームの尻尾による払いで消されてしまった。
「ふふふ、そろそろ、こちらも本気を出しますよ!」
 アポロが腕に装着しているリングをヒビキに見せた。リングには不思議な石がはめ込まれていて、不気味に光っている。指を当てて光らせるとリザードンを紫の光が包んでいった。
「グワアアオオオオオオウ!」
 解き放たれたリザードンはその姿を変えていた。禍々しい漆黒のボディに角も角は三日月のように反っていて翼は青く染まっている。そして炎も毒々しい青に燃えていて牙も青く燃えていた。
「何だこりゃあ、姿を変えやがった!」
 驚くヒビキにアポロが薄く笑って答えた。
「ふふふ、どうです、メガシンカしたリザードンの美しい姿は・・・」
「メガシンカ?」
「ある地方に伝わるポケモンによる新たな進化、地下に潜伏している間、私はその研究をしていましてね、その模倣品を完成させリザードンをメガシンカさせる力を手にしたのです!」
「すっげえ、て感心してる場合じゃないよな!」
 メガリザードンXが爪に炎を付けてオーダイルに向かって行った、ほのおのパンチをかわして腕を掴むがメガリザードンXは片方の腕で切り裂きをして攻撃した。連続して切り裂き攻撃を振るって後ろを向くと尻尾の炎を伸ばしてオーダイルに突き刺すと振り回して地面に叩き付けた。
「どうしました、メガリザードンに手も足も出ませんか?」
「何言ってやがる、こっからが俺のオーダイルの本領発揮さ!」
 オーダイルは前進するとメガリザードンXにきりさくの攻撃に出た。ガードされるとれいとうビームを飛ばして吹っ飛ばした。
「ウグルル!」
 メガリザードンXは設置されている双眼鏡を目にした。牙を見せて笑うと、柄の部分を掴み双眼鏡を引っこ抜いて来た。そしてオーダイルに投げ付けてダメージを与える。更にもう一本の双眼鏡を抜き取ってオーダイルを殴打した。吹っ飛ばされたオーダイルに手にした双眼鏡で執拗異常に殴打していく。蹴っ飛ばした所で十文字の炎を生み出してオーダイルに飛ばした。オーダイルも十文字の水の衝撃波を飛ばしたが、炎の威力で蒸発されて直撃してしまう。
「かえんほうしゃです!」
「ハイドロポンプだ!」
 炎と水のわざを応酬する二体、だがメガリザードンXの炎の威力に押されてオーダイルは吹っ飛ばされてしまう。
「ふふふ、やはり私のリザードンは強い、お前に勝てるはずがありません」
「まだだ、まだ終わりじゃねえ、俺のオーダイルはこんな所でへこたれはしねえぞ、そうだろう!」
 ヒビキが叫んだ時、Zリングが光り出した。
「何だ?!」
 バッグにしまっていた、ノーマル、アク、イワ、コオリ、水のクリスタルが浮かんで一つに合わさりZリングに収まった。
「そうか、俺の思いに応えてくれてるんだな!」
 諦めない心がクリスタルに奇跡を起こさせた。ボールを投げるとオオタチ、オニドリル、ゴローニャ、アローラゴローニャ、アローラサンドパンを登場させた・・・。 続く・・・。


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