二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ポケモンストーリー ハートゴールド編
- 日時: 2016/10/23 17:00
- 名前: たくと七星 (ID: QGavJw1Z)
また、お会いします。たくと七星です。これまでスマブラの小説を書いてきましたが、今回から、再びポケモンの小説を書いていこうと思います。今回は「ポケットモンスター 金銀」のリメイク版、「ハートゴールド、ソウルシルバー」を題材とした作品です。
<今作の概要>
・初の男の子主人公に挑戦
前作、ブラック編、ダイヤモンド編と女の子を主人公として来ましたが、今回は初となる男の子の主人公に挑戦しようと思います。
・憎めないキャラにして行きたいと思います
主人公の性格は昔の昭和のアニメの主人公をイメージして書いていこうと思っています。やんちゃでおバカでお調子者だけれども芯はしっかりしていて決めるときは決める、そんなキャラにしていこうと思います。
・ジムリーダーが旅のお供に
今作ではジムリーダーを旅のお供として登場させます。これはアニメの設定でジムリーダーの一人を仲間にして出してみたいと思っていたので今作で書いてみたいと思っていました。もちろん、ただいるだけの存在にはさせず、先輩としてサポートしたり、アドバイスをしたりフォローをしてあげたり、共闘したりしていくのでそれらを見ていただけたらと思います。
・今作でのポケモンの新能力
今作ではバトルにちょっとした工夫を入れてみました。登場するポケモンがちょっとした芸当を持っていたり変わった戦術をしてきたりするのでよろしく見ていただけたらと思っています。
・後半からオリジナル要素を展開
前半、中盤は普通に原作沿いになりますが後半からは実際のゲームではなかった要素を追加していこうと思っています。それは何かはまだ伏せておきます。
以上が本作の概要です。明るい主人公とジムリーダーの二人旅、色んな人たちとの出会い、脅威となるライバルの出現など、時にシリアス、時にはギャグも、そしてクスリとさせられたりするそんな話に出来ればと思いつつ連載していきますのでよろしくお願いします。
<主要人物紹介>
・ヒビキ
本作の主人公、ワカバタウン出身の少年。デザインは原作「ハートゴールド、ソウルシルバー」と同じ。研究所に届いた自分あての差出人不明のタマゴからワニノコが孵ったことで冒険の旅にでる。おバカでお調子者だが、決して諦めない強い心を持った熱血漢。意外としっかりした所もあり、義理堅い一方、激昂したり感情が高ぶると江戸っ子口調になってしまうことがある。
・ツクシ
ヒビキが出会うことになるむし使いの少年。偶然ヒビキと出会い、彼と仲良しになって一緒に行動することになる。しっかり者でヒビキのボケに鋭いツッコミを浴びせたり、先輩としてトレーナーとしてのあり方をサポートしたりする。研究家を目指しており、ウツギ博士には尊敬の念を抱いている。
・レイ
ヒビキ達の前に現れた、赤髪に切れ長の目をした少年。冷徹な性格でポケモンは強ければいいと考えている。至るところでヒビキ達と出会うが弱者とみなして相手にしない態度をとることが多いが・・・本作でのヒビキの生涯の壁。
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- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.36 )
- 日時: 2017/02/21 20:22
- 名前: たくと七星 (ID: XZMxsXTA)
第10話ミニコーナー「ヒビキとツクシのポケモン解説」第6弾
ヒビキ「さあ、今日もこのコーナーを始めるぜ!」
ツクシ「まず紹介するのはこのポケモン!」
『カモ!!』
ツクシ「ジョウト図鑑No.160、かるがもポケモンのカモネギ。ネギのような茎で切り裂き攻撃を使う戦いが得意なポケモンだ」
ヒビキ「今回は炭を作る人達のポケモンで出てきたよな。でもバッジがないから言うことを聞いてくれないってどういう事なんだろうな?」
ツクシ「それはあの少年のポケモンじゃないからかな。トレーナーのポケモンは基本、その人以外の言うことは聞かないからね。ちなみに交換してもらったポケモンもそうだよ。交換したポケモンは育ちは早いけどレベルが上がりすぎると言うことを聞かなくなることがあるんだ」
ヒビキ「そうなのか?」
ツクシ「うん、そのためにもバッジを多く揃える必要があるんだよ」
ヒビキ「なるほどなあ、ポケモンの育成も奥が深いもんだぜ」
ツクシ「その通りだね、さて、続いてはこれ」
『グマーーーっ!』
ツクシ「ジョウト図鑑No.199、とうみんポケモンのリングマ。こぐまポケモンのヒメグマが進化した姿なんだ」
ヒビキ「うわ、こんな可愛いのに進化したらすげえいかつい顔になっちまうのか!」
ツクシ「まあ、たいていの動物はこうなるケースが多いよ・・・。僕達の前に現れた時はヒヤヒヤものだったね」
ヒビキ「ああ、あん時は肝っ玉が飛び出すくらい怖かったぜ」
ツクシ「それもそうだけど、僕達の前に現れたあのポケモンは何だったんだろう・・・?」
ヒビキ「おう、神秘的な奴だったな。また、会えるかな・・・」
ツクシ「どうだろう、いかにも幻の感じがしたしね」
ヒビキ「そうか、でもいいさ。会えるかもって思えば会えるかもしれねえ!」
ツクシ「ヒビキくん、非科学的だけど、僕もそう思いたいな。じゃあ、次回もよろしく、今度はアカネちゃんとのバトルだ」
第11話に続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.37 )
- 日時: 2017/03/02 20:29
- 名前: たくと七星 (ID: XZMxsXTA)
第11話「コガネジム、VSアカネ」パート1
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、イシツブテ、オニスズメ
今回の注目ポケモン
・メタモン
・みんなのトラウマ
今回の注目ポイント
・アカネとのジムバトル
・みんなのトラウマの驚異
・実際に出来そうで出来なさそうな夢の対決
ウバメのもりを突破したヒビキ一行は34番道路に来ていた。
「ふう、森の中は暗かったのに急に明るくなったな」
「ここを通れば次はコガネシティやで!」
ヒビキとアカネ、ツクシが元気よく歩いている。アカネのイーブイは走り回っていてアカネに飛びついた。
「なあ、アカネちゃん」
「うん、なあに」
「アカネちゃんはジムリーダーだよな、手持ちのポケモンってそいつだけか?」
ヒビキがイーブイを見て指さした。ジムリーダーでも手持ちが一体だけでは心許ないと思ったからだ。
「ううん、この子の他にもごっつ可愛い子がおるで」
アカネはイーブイを抱きしめて頭を撫で撫でしながら手持ちのポケモンはまだあることを言った。
「それってどんなやつ?」
「それはジムに来た時のひ・み・つや」
「なーんだよそれ」
秘密にするアカネにヒビキは少し膨れっ面をした。アカネがヒビキの頬をつついてからかう。
「ピギーーーーっ!」
「何だ?!」
突然、草むらから何かの鳴き声が聞こえてきた。ヒビキが驚いて駆け寄ると、草むらで紫の点の目をしたスライムみたいなポケモンがラッタに噛み付かれていた。
「あのポケモン、ラッタに襲われてる?」
「こうしちゃいられねえ、オニスズメ!」
ツクシが言うとヒビキはオニスズメを出した。羽ばたくと、オニスズメはつばめがえしをしてラッタを攻撃、驚いたラッタは逃げ出していった。
「危なかったな、お前、ほら」
ヒビキはメタモンにキズぐすりをラッタに噛まれた場所に塗って布を巻いてあげた。
「もう、怪我はするんじゃねえぞ、じゃあな!」
ヒビキはメタモンに手を振って、ツクシ達と一緒に歩いて行った。メタモンはその後ろ姿をじっと見つめているのであった。
「今のは、へんしんポケモンのメタモンだね」
ツクシがヒビキに先ほどの助けたポケモンの名前を教えた。
「メタモン?そういう名前なのか、けど、何に変身するんだ?」
「それはメタモンをゲットすれば解るんじゃないかな?」
「あ、ヒビキくん、ツクシくん、見えてきたで!」
アカネが指を差すと、ようやく街が見えてきた。デパートや高層ビルが立ち並び、とりわけ黒く塗られた塔が目立つ都会、コガネシティに到着した。
「お、随分、賑わってるねえ」
「じゃあ、ヒビキくん、うち、先にジムに戻ってるから、準備が出来たらおいでや」
「おう、またジムで会おうぜ」
アカネは一足先にジムに戻っていった。
「さてと、アカネちゃんとのバトルか、どうすっかな?」
「ヒビキくん・・・」
「うん、何だあツクシくん、そんな鳩が豆鉄砲喰らったみてえな顔して」
「君の頭に・・・」
ツクシは驚いた顔でヒビキの頭に指差した。
「何でえ、頭に何か憑き物でもあるってえのか、てうわ!」
ヒビキが気付いた。ツクシに言われてみると、確かに頭に何かが乗っかっている感触がしたのだ。それを手に持ってみると、
「何だ、お前だったのか?」
頭に乗っていたのは、あの時助けたメタモンだった。
「あん時俺が助けた、て言うかいつの間にか俺の頭に乗ってたのか?」
「はは、ヒビキくん。君のことが気に入ったみたいだね」
「俺のことが?」
ヒビキはメタモンと顔を合わせた。
「お前、俺と一緒に付いてくか?」
そう聞くと、メタモンはしっかりと頷いてみせた。
「おし、よろしくな」
ヒビキはメタモンを仲間に加えるのだった・・・。
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.38 )
- 日時: 2017/03/07 20:25
- 名前: たくと七星 (ID: XZMxsXTA)
第11話「コガネジム、VSアカネ」パート2
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、イシツブテ、オニスズメ、メタモン
「頼もーっ!」
メタモンを仲間にしたヒビキはツクシを連れてコガネジムの門に入った。ジムの内部は可愛らしいピンク模様で作られていて、その中央のステージでアカネが待っていたと手を振っていた。
「ヒビキくーん、ようきたね、はようこっちにおいで!」
「おう、待たせたぜ!」
ステージに進むと、早速アカネに挑戦しに来たとサムズアップをする。
「そんじゃ改めて・・・、うちがコガネシティのジムリーダー、アカネちゃんでーす、よ・ろ・し・く」
可愛らしくくるんと回って腕で胸を挟んで強調する仕草、ウィンクして可愛い投げキッスをするダイナマイトギャルにヒビキは愛くるしさを感じた。一方のツクシは油断ならないなと冷静な表情をする。
「ヒビキくん、うちもポケモンがだーいすきでね、始めたら皆うちのこと可愛い可愛いって言うてくれるようになったんやで」
「へえ、そいつは良かったじゃん。まあでも、アカネちゃんはもとから可愛いぜ」
「嫌やわあヒビキくん、そんなおだてたってバッジはあげへんで、くす。じゃあ、うちと勝負する、言うとくけどうち、めっちゃ強いで!」
親友のツクシ、そしてアカネのジムのトレーナーのミニスカートやおとなのおねえさん達が見守る中、勝負が始まった。
「じゃあまずはこの子、ふさふさもふもふの尻尾が可愛いイーブイちゃんでーす」
「ブイブイーっ!」
呼びかけに応じてイーブイが元気よくステージに出た。
「お、そいつか。じゃあ俺は!」
ヒビキは一番手としてアリゲイツを前に出した。
「ヒビキくん、アカネちゃんとのバトルだけど彼女の切り札には注意してね。甘く見ると、取り返しのつかないことになるよ!」
「大丈夫だって、任せとけよ。俺と俺のポケモン達はそうすぐにはやられねえ、アリゲイツ、みずでっぽうだ!」
「ゲイッツ!」
ヒビキの指示でアリゲイツはみずでっぽうを飛ばして来た。イーブイはでんこうせっかをしてこれをかわしていき、アイアンテールでアリゲイツを攻撃した。
「ゲイッ?!」
転ばされてしまい、そこをイーブイはすてみタックルで追撃した。
「いけーっイーブイ、ふみつけやーーーっ!」
アカネの元気のいい指示が飛んだ。イーブイはアリゲイツの背中に乗った。そしてふみつけに出るのだが、
「ブイ、ブイ、ブイ、ブイ!」
背中にピョンピョンと飛び跳ねていて、またイーブイの足が小さいこともあって大したダメージではなかった。アリゲイツは起き上がってイーブイを転ばせた。
「ゲイツ!」
アリゲイツはみずでっぽうを飛ばしてこごえるかぜを飛ばしてみずでっぽうを凍らせて氷の氷柱を作って手に持った。それをイーブイに投げて怯ませることに成功する。
「今だアリゲイツ!」
ヒビキの指示でアリゲイツはハイドロポンプを飛ばしてイーブイに大ダメージを与えた。
「ブイ〜」
イーブイはずぶ濡れになって力尽きた。
「やん!ひどいわあ、もう。お疲れ様イーブイ、後で濡れた体拭いたるね」
アカネはイーブイを優しく抱えて健闘をたたえてボールに戻した。
「さて、うちの手持ちも次が最後、同じようには倒されへんでーーっ!」
アカネは勢いよくボールを投げて最後の切り札を繰り出した。ボールから何かが飛び出て、ズシンと地響きを立ててステージに現れた・・・。
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.39 )
- 日時: 2017/03/16 20:29
- 名前: たくと七星 (ID: XZMxsXTA)
第11話「コガネジム、VSアカネ」パート3
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ(戦闘中)、オオタチ、イシツブテ、オニスズメ、メタモン
「ンモーーーーーっ!」
出てきたポケモンが鳴き声を上げた。二本の短く丸い角に黒い垂れた耳、丸っこい肥えた体に四つの乳房が付いている。
「これが、カッコ可愛いうちの切り札や!」
アカネが飛び上がって、ハイテンションになる。ちちうしポケモンのミルタンクが登場したのだ。
「こいつがアカネちゃんの切り札か。何か鈍そうだな。ちょちょいとやりゃあ楽勝だな」
早くも勝利宣言をするヒビキだが、一方のツクシは身震いをしていた。
「ヒビキくん、ミルタンクには気を付けて!そいつはとにかく危険すぎるから!」
「心配いらねえって、すぐにのしてやるぜ!アリゲイツ!」
「ゲイッツ!」
ヒビキの指示でアリゲイツはみずでっぽうをミルタンクに飛ばした。
「ミルタンク、ガードや!」
「ミル〜っ!」
アカネの指示でミルタンクは腕をクロスしてガードしてしまった。
「何い、ハイドロポンプだ!」
次にハイドロポンプを飛ばしたが、これも腕をクロスしてガードされてしまった。更にれいとうビームを放ったが、ミルタンクは腹を突き出して何ともない顔をして腕で払い除けてしまった。
「うわ、何てタフな野郎なんだ!」
「ヒビキくん、攻撃が来るよ!」
「何だって?!」
ミルタンクが跳躍してアリゲイツの前に現れて、グロウパンチで攻撃した。アリゲイツは吹っ飛ばされて転ばされてしまう。
「ゲイッツ!」
アリゲイツは地面を引っ掻いて衝撃波を飛ばしたが、ミルタンクは見た目に寄らない高速な動きで背後に回り蹴りをして転ばせる。
「ミルミル〜っ!」
ミルタンクは腹を叩いてジャンプし、ふみつけでアリゲイツを攻撃した。更にふみつけに出るが、アリゲイツは体を転がしてかわした。
アリゲイツは起き上がってハイドロポンプを再び放ったがミルタンクはこれを払い、ショルダータックルをして攻撃した。
「よっしゃ、今やミルタンク!」
アカネが指を差すとミルタンクは両手を叩き、高速でころがるに出た。目にも止まらぬ転がりをアリゲイツは直撃してしまう。
「ゲイーーーっ!」
吹っ飛ばされて、更にころがる攻撃を喰らい、アリゲイツは力尽きた。
「おいおい、嘘だろう、あの乳牛、強えじゃねえか・・・・」
アリゲイツを倒されてヒビキは絶句した。初戦のイーブイとは比べ物にならないほどの強さを持つこのポケモンに背筋が凍りつく気持ちになった。
「ヒビキくん、あれがアカネちゃんのミルタンクの最強技だよ・・・。あのころがるで多くのトレーナー達が倒されたんだ」
「何だって・・・」
「僕も・・・アカネちゃんに敗れたんだ・・・」
ツクシはアカネとのバトルを思い出してころがるの前に自分の手持ちが全て全滅されたことを悔しそうに思い出した。
「油断してたぜ、俺の悪い癖だ。オオタチ!」
ヒビキはアリゲイツを戻してオオタチを出した。オオタチはボールに出るとファイティングポーズをする。
「ミルタンク、ころがるや!」
アカネの指示でミルタンクは再びころがるに出た。
「オオタチ、あなをほるだ!」
ヒビキの指示でオオタチはあなをほりに出たがミルタンクはそれを察知して素早く転がってジャンプしてそのままオオタチにのしかかりをした。
「タチ?!」
のしかかりをくらい、オオタチはまひ状態になってしまう。ミルタンクは突進して連続パンチを振るい、最後の一振でオオタチを吹っ飛ばす。怯むオオタチをジャンプキックで追撃し、渾身のすてみタックルでひんしにさせてしまった。
「やりーっ!」
アカネがガッツポーズをする。
「すまねえオオタチ、オニスズメ!」
次にオニスズメを出す。羽ばたいてつつくに出るがミルタンクにはさしたるダメージにならずパンチをされて飛ばされてしまう。それでも羽ばたいてつばめがえしに出るがこれも腕をクロスしたガードでダメージを与えられない。
ミルタンクがグロウパンチでオニスズメを吹っ飛ばすと、ころがるをしてこれを倒してしまった。
「おいおい、半端なく強えじゃねえか!く、このままじゃやべえ・・・、頼む!」
ヒビキはオニスズメを戻してイシツブテを出した・・・。
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.40 )
- 日時: 2017/03/20 17:14
- 名前: たくと七星 (ID: XZMxsXTA)
第11話「コガネジム、VSアカネ」パート4
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ(ひんし)、オオタチ(ひんし)、オニスズメ(ひんし)、イシツブテ(戦闘中)、メタモン
「イシツブテ、ロックブラストだ!」
「イシ!」
ヒビキの指示でイシツブテはロックブラストを連射した。
「ころがるやで!」
ミルタンクは転がってイシツブテに迫った。ロックブラストも転がるミルタンクにまるで通じず岩が弾き飛ばされてしまう。イシツブテは転がっているミルタンクを何とか掴むが動きを止めることは出来ず壁に衝突してしまう。
「イシ、イシ!」
壁とミルタンクのあついしぼうに挟まれてイシツブテは脱出しようとしてパンチを放つが全く効き目がない。ミルタンクはイシツブテを後ろへ投げ飛ばして、ジャンプと同時に腕を振り下ろしての叩き付けでイシツブテを地面に衝突させた。
「ミル!」
着地と同時にイシツブテをふみつけで攻撃、蹴飛ばしたところでグロウパンチに出た。
イシツブテは何とか起きてこれをかわし、かわらわりでミルタンクを攻撃した。
「よし!」
ヒビキは何とか相性のいい技を当てて上手くいったと思ったが、
「ミルタンク、ミルクのみや!」
アカネの指示でミルタンクはミルクのみで体力を回復させてしまう。ミルタンクはすてみタックルをしてイシツブテを吹っ飛ばした。
「イシ〜っ!」
イシツブテは遂に力尽きた。
「やり〜っ!」
喜ぶアカネを尻目にヒビキは申し訳なさそうにイシツブテをボールに戻した。
「イシツブテ、済まねえ・・・!」
「ヒビキくん、手持ちがもう一体しかないよ!」
「そんなの解ってらあ!」
手に最後のボールを持つ。残されたのはこの一体しかない。これに全てを賭けるしかない。
(頼む、何とか勝ってくれ・・・)
そう念じてボールを投げた。
「くにゅん!」
先程捕まえたメタモンがボールから登場した。スライムのような軟体生物で体格も小さくミルタンクの方が威圧感があった。アカネの取り巻きのおとなのおねえさん達も、もう勝利確定ね、と薄笑いをする。
「あん時捕まえた奴やね、でもうち、一切手加減はせえへんで!」
ミルタンクが再びころがるをしてメタモンにとどめを刺しに来た。メタモンは慌てて震えパニック状態になっている。だが、体が光りだし、その光でヒビキ達が目を閉じてしまう。
「メタモン・・・?」
ヒビキが目を開けると、そこに映っていたのは・・・、
「ミ、ミル・・・?」
「ミル・・・」
ミルタンクを押さえ込むもう一体のミルタンクの姿があった。だがよく見ると体の色が紫に変色している。
「へんしんしたんだ・・・・」
「へんしんってツクシくん?」
「メタモンは相手の姿に変身することが出来るんだよ」
「そうだったのか?!俺にもまだ運があったみてえだ!行くぜメタモン!」
勝利のチャンスはまだ残されている。そう感じたヒビキは元気を取り戻す。メタモンに指示を出したが、
「ミル、ミ、ミル〜っ?!」
ミルタンクに変身したメタモンは大慌てでいた。体を張って移動をしていたのに、変身したことで足が付いたのにひどく動揺しているのが解る。バランスを崩して転びそうになった。
「ミル〜っ!」
そうしている間に本物のミルタンクがころがるをして来た。それを直撃してメタモンは吹っ飛ばされて転んでしまう。そこへジャンプからのホイップ、チョップと足払いをされてダメージを受けていく。
「しっかりしろメタモン、そんなんじゃ戦えねえぞ!」
ヒビキが叫んだがメタモンは不安そうだった。これを見てヒビキはメタモンに深呼吸をのポーズをして真似するよう言う。メタモンは深呼吸をしようとしたがミルタンクはすぐにころがるに出た。メタモンはまた慌ててしまう。思わず手を前に出した瞬間、
「ミ、ミル・・・?」
メタモンはミルタンクの角を運良く掴んでいた。
「今だ、投げ飛ばせ!」
メタモンはミルタンクを持ち上げて投げ飛ばした。ヒビキがメタモンにサムズアップをする。
「やれば出来るじゃねえか!」
メタモンにやる気が見えてきた。顔をはたくと、ダッシュしてミルタンクへと走り出した。そしてミルタンクにパンチとチョップを振るうがこれはかわされてしまう。今度はミルタンクがパンチとチョップを浴びせに出たがメタモンがこれをかわしていく。両手を掴み合ってずつきの押収をする二体。ミルタンクがホイップをして投げたが、
「ミル!」
メタモンは無事着地してミルタンクを投げ飛ばした。
「押してる、ヒビキくんのメタモンがアカネちゃんのミルタンクを押している!」
ミルタンクに善戦するポケモンを初めて見たツクシはかつてない興奮を覚えていた。
「いいぜ、いわくだきだ!」
ヒビキの指示でメタモンはミルタンクにいわくだきに出たがミルタンクは背負い投げをした。そしてのしかかりに出たがメタモンは転がってこれをかわした。そしてかわらわりをしてミルタンクにダメージを与えた。
「偽物に負けたらあかんで!ころがるや!」
アカネの指示でミルタンクはころがるに出た。ヒビキのメタモンもころがるに出る。転がり合う二体のポケモン。ぶつかる度に体がボールのように弾き、一進一退の攻防となった。ヒビキとアカネが見守る中、ミルタンクとメタモンは突然ころがるをやめた。少し疲れたのか体力回復のため二体は座ってミルクのみをする。アカネのミルタンクが先に飲み終えた。一方、ヒビキのミルタンクに扮するメタモンはまだ飲んでいる。
「今がチャンスや、ミルタンク!」
アカネが叫び、ミルタンクが走り出して、攻撃に出ようとした。攻撃が当たろうとしたその直後、
「ブーーーーっ!」
メタモンが口からミルクをミルタンクの顔に吹きかけた。実は飲むふりをしてミルタンクの油断を誘ったのだ。目にミルクが入り怯むミルタンクをメタモンは見逃さなかった。
「おっしゃあメタモン、メガトンパンチだ!」
ヒビキの指示でメタモンは拳に力を込めて渾身のメガトンパンチをミルタンクにぶつけた。そして背負い投げをしてミルタンクを投げ飛ばす。
「わー、ミルタンクがまけてまう!あーん、もう堪忍してやあ!」
アカネが悔しそうに地団駄を踏む。メタモンはミルタンクの尻尾を掴み、ジャイアントスイングをして振り回し、最後に盛大に投げ飛ばした。
「ミ、ミルミルミル〜・・・・」
ミルタンクはフラフラとしてドシンと音を立てて倒れて力尽きたのだった。
「やった・・・・。やったぜ、やった、おっしゃああああ!」
ヒビキの勝利が決まった。手持ちのポケモンをほとんど失いながらの辛勝だったがアカネに見事勝利した。メタモン元の姿に戻ってヒビキに飛びついた。
「おう、お疲れさんな!お前のお陰で何とか勝てたぜ、あんがとよ!」
ヒビキに感謝されて、メタモンは嬉しかった。顔はにこやかでとても喜んでいる。
「おめでとう、ヒビキくん、苦しいながらも見事に勝てたね」
「おう、あんがとツクシくん」
ヒビキとツクシは握手をして互いの手を握って健闘を讃えた・・・。
続く・・・。
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