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ポケモンストーリー ハートゴールド編
日時: 2016/10/23 17:00
名前: たくと七星 (ID: QGavJw1Z)

 また、お会いします。たくと七星です。これまでスマブラの小説を書いてきましたが、今回から、再びポケモンの小説を書いていこうと思います。今回は「ポケットモンスター 金銀」のリメイク版、「ハートゴールド、ソウルシルバー」を題材とした作品です。


<今作の概要>


・初の男の子主人公に挑戦
 前作、ブラック編、ダイヤモンド編と女の子を主人公として来ましたが、今回は初となる男の子の主人公に挑戦しようと思います。


・憎めないキャラにして行きたいと思います
 主人公の性格は昔の昭和のアニメの主人公をイメージして書いていこうと思っています。やんちゃでおバカでお調子者だけれども芯はしっかりしていて決めるときは決める、そんなキャラにしていこうと思います。


・ジムリーダーが旅のお供に
 今作ではジムリーダーを旅のお供として登場させます。これはアニメの設定でジムリーダーの一人を仲間にして出してみたいと思っていたので今作で書いてみたいと思っていました。もちろん、ただいるだけの存在にはさせず、先輩としてサポートしたり、アドバイスをしたりフォローをしてあげたり、共闘したりしていくのでそれらを見ていただけたらと思います。



・今作でのポケモンの新能力
 今作ではバトルにちょっとした工夫を入れてみました。登場するポケモンがちょっとした芸当を持っていたり変わった戦術をしてきたりするのでよろしく見ていただけたらと思っています。


・後半からオリジナル要素を展開
 前半、中盤は普通に原作沿いになりますが後半からは実際のゲームではなかった要素を追加していこうと思っています。それは何かはまだ伏せておきます。


 以上が本作の概要です。明るい主人公とジムリーダーの二人旅、色んな人たちとの出会い、脅威となるライバルの出現など、時にシリアス、時にはギャグも、そしてクスリとさせられたりするそんな話に出来ればと思いつつ連載していきますのでよろしくお願いします。


<主要人物紹介>


・ヒビキ
 本作の主人公、ワカバタウン出身の少年。デザインは原作「ハートゴールド、ソウルシルバー」と同じ。研究所に届いた自分あての差出人不明のタマゴからワニノコが孵ったことで冒険の旅にでる。おバカでお調子者だが、決して諦めない強い心を持った熱血漢。意外としっかりした所もあり、義理堅い一方、激昂したり感情が高ぶると江戸っ子口調になってしまうことがある。


・ツクシ
 ヒビキが出会うことになるむし使いの少年。偶然ヒビキと出会い、彼と仲良しになって一緒に行動することになる。しっかり者でヒビキのボケに鋭いツッコミを浴びせたり、先輩としてトレーナーとしてのあり方をサポートしたりする。研究家を目指しており、ウツギ博士には尊敬の念を抱いている。


・レイ
 ヒビキ達の前に現れた、赤髪に切れ長の目をした少年。冷徹な性格でポケモンは強ければいいと考えている。至るところでヒビキ達と出会うが弱者とみなして相手にしない態度をとることが多いが・・・本作でのヒビキの生涯の壁。


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Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.216 )
日時: 2019/11/05 21:25
名前: たくと七星 (ID: ZMNBWJT7)

第35話「VS、四天王イツキ!」パート2

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング


「いよいよだぜ・・・」
 目の前にある扉、その先に四天王が待っている。ヒビキは覚悟を決めて扉を開けた。
「たのもーっ!」
 ジムに入る度に叫んでいたお決まりの台詞、それを言った途端、扉が締められた。
「ヒビキくん、ここからは勝つか負けるまでは戻れない」
「ああ、元から覚悟はしてたさ、さあて最初はどいつだ、て言うかこの部屋暗いな・・・」
 見ると室内はとても暗く明かりがついていなかった。
「ようこそポケモンリーグへ!」
 誰かの掛け声とともに光が灯され部屋が明るくなった。目の前には黒の舞踏会に付けるマスクを付けた紫のスーツを纏った青年がヒビキにお辞儀をした。
「あんたか?」
「ほう、君が今回の挑戦者か、僕は四天王のイツキ、エスパータイプの使い手だ。それを極めるために修行を重ね、そして遂に四天王の一人となった」
「へえ、あんた努力家なんだな」
「その通り、君よりは努力をしていると自負しているよ」
 努力家と呼ばれるのを好んでいるのだろう、イツキは得意げに髪を撫でて誇らしげな顔をする。
「だが、その地位で満足している訳じゃないさ。僕は更に強くなって高みを目指す、そのためにも僕の鍛錬に付き合ってもらうよ!」
 ボールを構えるイツキ、バトルの合図だと察してヒビキもボールを構えた。
「俺もここで勝ってチャンピオンになる約束をしているんだ」
 そう言ってツクシの方を見る。ツクシも頑張ってとヒビキに微笑み、ガッツポーズをした。
「では始めようか、ネイティオ!」
 一番手としてイツキはネイティオを繰り出した。登場したネイティオは着地するなり翼を畳んで動かなくなった。
「俺はこいつだ、オーダイル!」
 ヒビキはオーダイルを出した。両者とも動かず睨み合いに出る。しばらく静寂の状態が続き・・・、
「クワーっ!」
 ネイティオはいなないて翼を広げた。そして翼からエネルギー状の無数の矢を飛ばして来た。オーダイルはハイドロポンプを飛ばしてこれを凌いだ。
「こうそくいどうだ!」
 ヒビキの指示でオーダイルはこうそくいどうでネイティオの前に立った。
「飛べ、ネイティオ!」
 イツキの指示でネイティオは羽ばたいて上空に上がった。
「何する気だ?!」
「ふふふ、ネイティオの能力を存分に味わいたまえ!」
 イツキが指を弾くとネイティオは体を真っ二つにした。
「何、体が割れた?!」
「驚くのはまだここから!」
 割れた体からブラックホールが出て来てオーダイルを引き摺り込もうとした。
「ヒビキくん、飲み込むつもりだ。放れるんだ!」
「オーダイル、ジャンプしてハイドロポンプだ!」
「オー、ダイル!」
 オーダイルはジャンプしてハイドロポンプをした。激流の勢いで後ろの方へと戻って行った。
「れいとうビームだ!」
 ヒビキの指示でオーダイルはれいとうビームを放ってネイティオに当てた。ビームを喰らってダメージを受けたネイティオだが、イツキは薄く笑っている。
「何だってんだ、あの余裕の顔・・・」
「ヒビキくん、見て!」
「何?!」
 ダメージを受けたネイティオはいなないて翼を広げた。すると二体の分身が出て来て三体になった。分身したネイティオ達がシャドーボールを連射して来た。
「避けろ、オーダイル!」
「オー、ダイル!」
 こうそくいどうをしてかわしたオーダイルはハイドロポンプを飛ばして一体に当てたがその一体から再び二体の分身が出て来た。
「さらに増えてる?!」
 ツクシが驚いているとイツキが説明した。
「どうかな、僕のネイティオは普通のネイティオとは違う、特殊攻撃を受ける度に分身を生み出す事が出来るんだ」
「じゃあ、俺の支持した技は・・・!」
「そう、全て特殊攻撃だ、それを使い続ければネイティオは更に数を増やしていく。さあ、どう対抗するのかな?」


続く・・・。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.217 )
日時: 2019/11/12 21:10
名前: たくと七星 (ID: ZMNBWJT7)

第35話「VS、四天王イツキ!」パート3

「クワーっ!」
 五体のネイティオが翼を広げてシャドーボールを飛ばして来た。オーダイルはこうそくいどうをしてこれをかわした。
「くそう、どうすりゃあいいんだ!」
「ヒビキくん、とくこうがダメなら物理でいけばいいんだ!」
「物理?なるほど、直接攻撃って奴か!」
「ふ、だがこの中のどれが本物なのか見分けられるかな?」
「それだったらオーダイル、こころのめだ!」
 オーダイルは精神を統一したネイティオを見定めた。そして中心にいる一体が本体だと見抜いてかみくだくで攻撃した。
「クワ!」
 ダメージを受けると分身が消滅した。
「何?!」
「ようし、かいりきだ!」
 かいりきを使ってネイティオを投げ飛ばすとジャンプしてこおりのキバで攻撃してネイティオを倒したのだった。
「やったぜ!」
「僕のアドバイス通りだね!」
「さすがだね、けど、次も同じ様に倒せるかな?」
 二番手としてナッシーを繰り出して来た。
「ようし、なら俺はこいつで!」
 オーダイルを戻してコンパンを出した。
「ナッシー、たまなげだ!」
 イツキの指示でナッシーがたまなげで弾を飛ばして来たがコンパンに当てておらず辺り一面に飛ばしていた。
「何だ?」
「一体何のつもりで・・・?」
 ヒビキ達が首をかしげていると、イツキが指を鳴らした。ナッシーがねんりきをすると弾がその姿を変えた。
「タマタマ!」
「タマタマ!」
 無数の弾がタマタマに姿を変えて群がって来た、タマタマ達のたいあたりをコンパンが避けていくとナッシーが動き出した。跳躍してコンパンの目の前に来るとふみつけに出た。
「避けろ!」
 すんでの所で避けたコンパンだが、タマタマ達がねんりきをして振り回したり投げ飛ばしたりして来た。吹っ飛ばされた所へタマタマ達がどく、まひ、ねむりのこなを飛ばして来た。コンパンは頭を掻きむしって、掃除機を取り出した、掃除機を背負うと電源を稼働させて粉を吸い込んでいった。
「ナッシーっ!!!」
 ナッシーがねんりきを出すとタマタマ達が集合して巨大な弾のタマタマに姿を変えた。突進して来る巨大な弾、コンパンは掃除機を使ってタマタマを捕まえた。
「ナッシー?」
 何をする気だといぶかしがるナッシーにコンパンは掃除機の吸引口で掴んだタマタマを飛ばしてナッシーに当てた。弾が当たったナッシーは転げ落ちて弾は元の小さな弾に戻った。
「コンパン!」
 下敷きを取り出すと頭を磨いて自分の頭に火を付けた。走り出すと、燃え盛る頭を振り回してナッシーを攻撃した。そしてずつきを振るってナッシーに火を付けて丸焦げにして倒したのだった。
「ほう、中々やるね。じゃあこれならどうかな!」
 ナッシーを戻すと次にヤドランを繰り出して来た。
「俺はこいつで行くぜ!」
 ヒビキはコンパンを戻してルージュラを繰り出した。
「ヤドラン!」
 イツキが指を鳴らすとヤドランの尻尾に噛み付いていたシェルダーが分離して宙に浮いた。
「シェルダーがヤドランから放れた?」
 シェルダーが分離した事にツクシが驚いていた。
「さて、お楽しみはこれからさ」

続く・・・。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.218 )
日時: 2019/12/10 21:26
名前: たくと七星 (ID: ZMNBWJT7)

第35話「VS、四天王イツキ!」パート4

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ(戦闘中)、ホウオウ、アクジキング


「ヤ〜ド〜っ!」
 ヤドランがシェルダーにねんりきを送った。
「シャシャ!」
 シェルダーはジャンプして横向きにすると回転してルージュラ目掛けて突進して来た。
「回転攻撃だ!」
「ルージュラ、避けろ!」
 ヒビキの指示でルージュラが避けるがシェルダーは反転してルージュラを攻撃した。更に棘から針を連射して来てルージュラを追撃する。
「ルージュラ、叩き落とすんだ!」
「ジュラ!」
 ルージュラは拳に冷気を溜めるとハンマーのように腕を振るってシェルダーを叩き落とした。
「シャシャ!」
 シェルダーは口から舌を伸ばして巻き付けに出たがルージュラはこれを掴んで投げ飛ばした。今度はハイドロポンプを飛ばして来る。腕をクロスしてガードし、ハイドロポンプを防いだ。するとシェルダーは回転して穴を掘って地中に潜った。
「今度は地面に!」
「畜生、思ったよりも芸達者じゃねえか!」
 どこに現れるのか、ルージュラが辺りを見渡した。すると背後からシェルダーが地面から出て来て体当たりをして攻撃した。
「ジュラ!」
 ルージュラが振り向くがすぐに地面に潜ってしまう、そして再び背後から現れて攻撃する。再び現れた時は両手で掴んだが口から冷気を吐きかけられて怯んでしまい手を離してしまった。
「どうだい、シェルダーに手も足も出ないだろう?」
「野郎・・・」
「ヒビキくん、地面に直に接すればどこから出て来るか解るはずだよ!」
「ツクシくん、そうか!ルージュラ、床に耳を当てろ!」
「ジュラ!」
 ヒビキに言われてルージュラは地面に耳を当てた。床下ではシェルダーが地面を掘っている。どこから出て来るか五感で感じ取る。
 床から一歩離れた時、シェルダーが床から出て来た。そこへルージュラはれいとうパンチをして吹っ飛ばした。しかしシェルダーは回転して向かって来る。
「サイコ〜っ!」
 ルージュラはサイコキネシスをして動きを止めさせた。そしてシェルダーを掴むとヤドランに投げ返した。
「ヤ、ヤド?!」
 シェルダーがヤドランの頭に噛み付いてぶつかり倒れ込んだ、そこへルージュラがサイコキネシスをして宙に浮かせるとサイコショックを放ってヤドランを見事に倒した。
「何?!」
「よっしゃ!」
「やるね、ではこのポケモンで!」
 四番手としてイツキはアローラライチュウを繰り出して来た。
「アロライ!」
「へえ、尻尾で浮いてるなんて珍しい奴だな」
「アローラ地方のライチュウはエスパータイプだ、さあ、どう出る?」
「ルージュラ、やれるか?」
「ジュラ」
 ヒビキの言葉にルージュラは強く頷いた。戦闘に入るとアローラライチュウが滑走して迫って来る。ルージュラはアローラライチュウを掴んで投げ飛ばした。ライチュウがでんげきはを飛ばすとひかりのかべを使ってこれを防いだ。するとアローラライチュウが尻尾を振るって空を切るように振るった。
「何してるんだ?」
 すると裂け目が出て来てその空間から電気が飛んで来た。
「あのライチュウ、空間を作って遠距離攻撃をするつもりだ!」
 電気が次々と飛んで来る。ルージュラは回避してかわしていった。見ると空間が四角形を象るようにある、するとひびが割れて大きな空間が出てルージュラとアローラライチュウを吸い込んだ。
「ジュラ?!」
 気が付くと電流が流れる不思議な空間に来ていた。そこにいるのはルージュラとアローラライチュウのみ。ライチュウを倒さない限り脱出は不可能、ルージュラはアローラライチュウと激突した。
 アイアンテールを振るうライチュウの尻尾をかわしていくとれいとうパンチを振るって攻撃した。アローラライチュウが三日月状の電気を飛ばして来るとルージュラは胸を張ってこれを防いだ。ルージュラがこおりのつぶてを飛ばすと尻尾を振るって叩き落とした。
 そしてエレキボールを三発飛ばして来るとルージュラはれいとうビームで凍らせて投げ返したがアローラライチュウは10まんボルトを飛ばして消滅させた。きあいだまを放って来る。ルージュラはこれを掴んで圧縮して消し去ると、ふぶきを放ってアローラライチュウを氷漬けにさせた。すると空間が消えて元のステージに戻った。
「ルージュラ・・・」
 ヒビキはルージュラが無事だった事にホッとする。アローラライチュウは力尽きていた。
「さすがはやるね、この僕が追い詰められるのはいつ以来だろう、さあ、僕一番の切り札を見せたやろう!」
 アローラライチュウを戻すと鋭い牙を生やした魚のポケモン、ハギギシリを繰り出した・・・。


続く・・・。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.219 )
日時: 2019/12/17 21:10
名前: たくと七星 (ID: OKWmWpv7)

第35話「vs、四天王イツキ!」パート5

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ(戦闘中)、ホウオウ、アクジキング


「ハギギ!」
 登場したハギギシリは歯をガチガチと鳴らしてハイドロポンプを飛ばした。
「ジュラ!」
 ルージュラはバリヤーを張ってハギギシリの攻撃をしのぎながら前進した。間近まで来るとハギギシリはハイドロポンプを打ち止めして上空に上がりアクアジェットをして突進して来た。ルージュラはハギギシリを掴んで投げ飛ばした。
「ハギャーっ!」
 ハギギシリは反転して牙をむき出しにしてかみくだくに出ようとした。ルージュラはかわらわりをして叩き落そうとしたがハギギシリはねんりきで分身を作ってルージュラを囲み次から次へとかみつくをしてルージュラを連続攻撃した。
「分身たあやるじゃねえか・・・!」
「ヒビキくん、来るよ!」
 ハギギシリは口に溜めた水を変換させて炎に変えてかえんほうしゃを飛ばして来た。ルージュラは素早く回避してこれをかわしていった。
「ハギギギギ!」
 ハギギシリは今度は電気に変えて口から電撃を飛ばして来た。
「ジュラ!」
 ルージュラは胸を突き出してこれを防ぎ、片手でこれを弾いた。
「ほう、電撃を生身で防ぐとは中々やる、だがこれならどうかな?」
 イツキは腕に装着したzリングを起動させてz技を発動させた。
「修行の成果、今ここに見せる!」
 ハギギシリはマキシマムサイブレイカーを使ってルージュラを何度も光の壁にぶつけて最後に地面に叩き付けた。
「どうかな、さすがにこれでは、何?!」
 イツキが見ると、土煙の中から埃を払ってルージュラが出て来た。ダメージは負っているがまだ余裕を見せている。
「あんたはやる、さすがさ。けど、俺のルージュラはもっと上を行くぜ!」
 ヒビキがz技、レイジングジオフリーズを発動、氷の柱の上に乗るとルージュラは極限の冷気を放ってハギギシリを攻撃、氷漬けになった後、氷が砕けてハギギシリは力尽きた。
「よっしゃあ、ておーい、待てって!」
 勝利して束の間ルージュラが抱き着いてきてヒビキにキスをせがんで来た。ツクシが何とか引き離そうとしている。
「ま、参ったよ・・・」
 イツキはハギギシリボールにを戻して敗北を認めた。
「さすがと言った所だよ、敗けたのは修業が足りなかったためだ。けど、用心するんだね、ここから先には僕よりも強い四天王達がいる」
「おう、望む所さ、さあ行こうぜ!」
「うん、ヒビキくん!」
 イツキを倒してヒビキ達は先へと進んでいった。

Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.220 )
日時: 2020/01/07 19:48
名前: たくと七星 (ID: OKWmWpv7)

第36話「vs、四天王キョウ!」パート1

ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、アローラロコン、コンパン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング


・今回の注目ポケモン
・ホウオウ
・アクジキング
・ルージュラ
・モルフォン
・アローラベトベトン


・今回の注目ポイント
・ホウオウとアクジキングが活躍
・モルフォンとアローラベトベトンの技



「ようし、次の部屋が二人目の四天王だな」
 四天王、イツキに勝利してヒビキはツクシと一緒に歩いていた。
「そうだね、でも、あの人よりも強い人達みたいだから気を付けた方がいいかもしれないよ」
「なあに、俺の手にかかりゃ、どうって事ねえさ」
「ヒビキ君、その自信、どこから湧いてくるの?」
「うん、何となくさ。けど、絶対に勝つ!」
「迷いがないね、それを見てるとホッとして来たよ」
「おし、扉が見えて来たぜ」
 扉を開けるとそこは木々や岩が並ぶ緑の溢れた部屋だった。
「ふぁふぁふぁ、よくぞ参った」
 中央のフィールドで忍びの衣装を纏った中年の男が立っていた。
「拙者は四天王のキョウ、元はカントーのジムリーダーであったが、才を買われ今は四天王を務めておる」
「へえ、おっさん、ジムリーダーだったのか?」
「無論、今は娘のアンズが務めている。それはさておき、拙者の戦いは毒を与えてじわじわと弱らせていく戦術を得意としている。果たしてお主は拙者の術を潜り抜けられるか?」
「おう、バトルで色んな戦いを経験したんだ。敗けはしねえぜ!」
「ほう、相当自信があるようだ。では見せてみるがよい!」
 バトルが始まった。キョウは一番手にフォレトスを繰り出してきた。
「フォレトス、こうそくスピンだ!」
 キョウの指示でフォレトスはこうそくスピンをした。回転すると竜巻が出てホウオウに向かって飛んで来た。
「ホウオウ、避けるんだ!」
 ヒビキの指示でホウオウは羽ばたいてかわした。
「ふぁふぁふぁ、まだまだ出るぞ!」
 フォレトスは更に回転して竜巻を立て続けに飛ばして来た。ホウオウは高速で羽ばたいて向かって来る竜巻をかわしていく。
「どうだ!」
「まだまだ、仕掛けはあるのよ!」
 キョウが指をはじくとフォレトスは二つの突起から鎖を飛ばしてホウオウを拘束させた。
「あの鎖、まきびし?!」
 ツクシが拘束として使われているのがまきびしだと気付いた。
「ふぁふぁふぁ、まきびしを鎖として生成させていたのだ!」
「ヒビキ君、まきびしは鉄で出来てるはず!」
「ああ、だったら熱で!」
 ホウオウは体内から熱気を出してまきびしの鎖を溶かした。
「何と!」
「だいもんじだ!」
 だいもんじを飛ばしてフォレトスを撃破した。
「やった!」
「やりーっ!」
「さすが、ではこちらはどうかな?」
 二番手としてクロバットを繰り出してきた。クロバットは十字の毒の衝撃波を飛ばして来た。ホウオウは旋回してこれを弾く。
「では、はがねのつばさだ!」
 キョウの指示でクロバットがはがねのつばさを空中に浮かばせた。
「毒を仕込め!」
 鉄の翼に毒を仕込んで、ホウオウ目掛けて飛ばして来た。
「あれを食らったら、どく状態に成りかねないよ!」
「心配すんな、方法はある!せいなるほのおだ!」
 ホウオウはせいなるほのおを纏った。鉄の翼は溶けて無くなり毒も炎の前に消え去った。
「じんつうりきだ!」
 ホウオウはじんつうりきをしてクロバットを地面に叩き付けてげんしのちからを飛ばしてこれを倒したのだった。
「ふむ、さすがはイツキを倒しただけの事はある、では今度はとっておきの奴を見せてやろう!」
 キョウはクロバットを戻してモルフォンを繰り出してきた。
「ホウオウを温存しておくか。戻れ!」
 ヒビキはホウオウを戻してアローラロコンを出した。
「モルフォン、飛ばせ!」
 モルフォンは先端の角から細い毒の光線を一直線に飛ばして来た。
「避けろ!」
「コン!」
 ロコンはモルフォンの飛ばす糸のように細い光線をかわしていった。
「へへーんだ、どこ狙ってんだ!」
「ふふふ、気付いておらぬようだな」
「え?」
「足元を見るがよい」
「ヒビキ君、何かが描かれてる!」
 ロコンが足元を見ると自分を囲むように星形の円で囲った陣が描かれていた。毒の光線が書いていたのである。
「さあ、毒の波導を食らうがよい!」
 キョウが片手を高く上げると、陣から毒の波導が勢いよく出てロコンにダメージを与えた。更に翼から毒を飛ばして網を作りロコンを囲んでしまった。毒の網にかかってロコンは苦しんだ。
「こいつはきついぜ。戻れ、ロコン!」
 ヒビキはロコンを戻してオーダイルを出した。
「もう一度、食らわせてやろう!」
 モルフォンが光線を飛ばして来た。オーダイルは片手で払って前進していく。モルフォンのサイケ線を胸の筋肉で弾くとモルフォンにれいとうパンチを三発放って吹っ飛ばした。するとモルフォンは角の先にエネルギーを集中させる。何をするつもりかとヒビキとオーダイルがいぶかしがっていると、角からドリル状の衝撃波が飛んで来た。オーダイルはかわそうとしたが足元が掠ってしまい、毒を浴びてしまった。
「ドリルだなんて?!」
 意外な攻撃にツクシは驚いた。
「ふぁふぁふぁ、二の矢、三の矢と用意しておくのもトレーナーよ」
「やるじゃんあんた、けど、俺も敗けちゃいないぜ!」
 ヒビキはオーダイルを戻すとルージュラを繰り出した。モルフォンがベノムショックを繰り出して来ると胸を突き出してこれを防いだ。するとモルフォンが毒の光線で魔方陣を作って毒の衝撃波を浴びせにかかった。
「ルージュラが!」
「どうかな?」
 見るとルージュラが氷の中にいた。
「これは?!」
「自分から氷になって毒から守らせたのさ!」
 氷が砕けてルージュラが出て来た。サイコキネシスをしてモルフォンを撃破した。
「見事、拙者の手持ちもあと一体、だが、同じように倒せるかな?」
 最後に一体であるアローラベトベトンを繰り出してきた。
「ふぁふぁふぁ、何故こいつを最後に残したか解るか。初めからこいつを頼りにしていたからだ!さあ、かかってくるがよい!」
「ようし、戻れ、ルージュラ!」
 ヒビキはルージュラを戻してアクジキングを出した・・・。

続く・・・。


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