二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ポケモンストーリー ハートゴールド編
- 日時: 2016/10/23 17:00
- 名前: たくと七星 (ID: QGavJw1Z)
また、お会いします。たくと七星です。これまでスマブラの小説を書いてきましたが、今回から、再びポケモンの小説を書いていこうと思います。今回は「ポケットモンスター 金銀」のリメイク版、「ハートゴールド、ソウルシルバー」を題材とした作品です。
<今作の概要>
・初の男の子主人公に挑戦
前作、ブラック編、ダイヤモンド編と女の子を主人公として来ましたが、今回は初となる男の子の主人公に挑戦しようと思います。
・憎めないキャラにして行きたいと思います
主人公の性格は昔の昭和のアニメの主人公をイメージして書いていこうと思っています。やんちゃでおバカでお調子者だけれども芯はしっかりしていて決めるときは決める、そんなキャラにしていこうと思います。
・ジムリーダーが旅のお供に
今作ではジムリーダーを旅のお供として登場させます。これはアニメの設定でジムリーダーの一人を仲間にして出してみたいと思っていたので今作で書いてみたいと思っていました。もちろん、ただいるだけの存在にはさせず、先輩としてサポートしたり、アドバイスをしたりフォローをしてあげたり、共闘したりしていくのでそれらを見ていただけたらと思います。
・今作でのポケモンの新能力
今作ではバトルにちょっとした工夫を入れてみました。登場するポケモンがちょっとした芸当を持っていたり変わった戦術をしてきたりするのでよろしく見ていただけたらと思っています。
・後半からオリジナル要素を展開
前半、中盤は普通に原作沿いになりますが後半からは実際のゲームではなかった要素を追加していこうと思っています。それは何かはまだ伏せておきます。
以上が本作の概要です。明るい主人公とジムリーダーの二人旅、色んな人たちとの出会い、脅威となるライバルの出現など、時にシリアス、時にはギャグも、そしてクスリとさせられたりするそんな話に出来ればと思いつつ連載していきますのでよろしくお願いします。
<主要人物紹介>
・ヒビキ
本作の主人公、ワカバタウン出身の少年。デザインは原作「ハートゴールド、ソウルシルバー」と同じ。研究所に届いた自分あての差出人不明のタマゴからワニノコが孵ったことで冒険の旅にでる。おバカでお調子者だが、決して諦めない強い心を持った熱血漢。意外としっかりした所もあり、義理堅い一方、激昂したり感情が高ぶると江戸っ子口調になってしまうことがある。
・ツクシ
ヒビキが出会うことになるむし使いの少年。偶然ヒビキと出会い、彼と仲良しになって一緒に行動することになる。しっかり者でヒビキのボケに鋭いツッコミを浴びせたり、先輩としてトレーナーとしてのあり方をサポートしたりする。研究家を目指しており、ウツギ博士には尊敬の念を抱いている。
・レイ
ヒビキ達の前に現れた、赤髪に切れ長の目をした少年。冷徹な性格でポケモンは強ければいいと考えている。至るところでヒビキ達と出会うが弱者とみなして相手にしない態度をとることが多いが・・・本作でのヒビキの生涯の壁。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.56 )
- 日時: 2017/05/23 20:54
- 名前: たくと七星 (ID: XZMxsXTA)
第14話「エンジュジム、VSマツバ」パート1
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ、ウソッキー、メタモン、オニスズメ、コンパン(手持ち一体チェンジ)
・今回の注目ポケモン
・ゴース
・ゴースト
・ゲンガー
・今回の注目ポイント
・ジムリーダー、マツバ戦
・ゲンガーの擬似空間
・ゴース、ゴースト、ゲンガーの戦い
やけたとうにいるとされている伝説のポケモンを見にやってきたヒビキ達。途中、ライバルのレイが現れるもジムリーダー、マツバがこれを撃退、地下で伝説のポケモン、エンテイ、ライコウ、スイクンと邂逅して、その後マツバの挑戦を受けるのだった・・・。
<エンジュジム>
「頼もーーーっ!」
エンジュジムの扉をヒビキが開けた。
「マツバさん、いるーっ?」
「うわ、ここ、少し暗いね・・・」
アカネとツクシも一緒に入ると、ツクシは内部がほの暗いことに気付いた。
「何か薄気味悪いな・・・」
「マツバさんはゴースト使いだからね。それらしいといえばそれらしいかな?」
「ま、早くマツバさんの所に行こうで!」
アカネが一足先に走り出した。
「あ、待ってアカネちゃん!」
「ほらほら早く、きゃああああああ!」
ツクシが止めるもアカネは足場のない暗闇に落ちていった。
「げげ、まずいじゃねえか!!アカネちゃーーーーん!」
ヒビキが叫んだ。もしや奈落の底に落ちてしまったのか・・・。最悪の考えが脳裏をよぎったが、
「どしたん?」
「どうしたって、アカネちゃんが、てうおわあああああああ!!!」
隣を見てヒビキとツクシは仰天した。目の前に落ちたはずのアカネがいたからだ。
「アカネちゃん、あの穴に落ちたんじゃなかったの?!」
「うん、けど気付いたら何か元の場所に戻ってたんや」
「て、軽い、軽いよアカネちゃん、そんな簡単に説明がつくことじゃ・・・」
ツクシはこのジムの内部はどうなっているのかと深く考えた。
「まあまあ、無事でよければいいじゃねえか。とにもかくにも注意が必要だぜ、この部屋・・・」
ヒビキはツクシの肩をポンと叩いて終わりよければいいじゃないかと言った。目の前を見ると、人が一人通れるくらいの細い足場があった。
「ははーん、ここを通っていくんだな・・・」
ヒビキ達はその足場を歩いた。足場はとても細く少しでもバランスを崩せば落ちてしまいそうだった。下の方はとても暗く、底が見えない。
「う、うわあ・・・、何も見えねえ。落ちたら本当に怖いって・・・」
ヒビキは下を見て背筋が凍った。動けなくなりそうだったが、下は見ないようにして歩き出した。
「はあ、やっぱり気になるな。このジム本当、どうなってるんだろ。何かしらの力があるのかな・・・いや、まさか・・・」
「ツクシくん、気にしなくてもえんちゃう?でも、うち、こんなおっかない所に落ちたって思うとヒビキさんと一緒で背筋が凍るわ・・・」
ツクシは歩きながら考察していた。マツバのジムは一体、どんな仕組みになっているのか。それが気になって歩みを止めてしまうこともあった。そして細い足場を抜けて、ようやくまともな広いスペースのステージに付いた。
「お、あそこにいるのって」
「マツバさんだ」
ステージの中央、ヒビキとツクシが見るとそこには背中を向けて立っているジムリーダー、マツバの姿があった。
「あの、マツバさん・・・」
アカネが声をかけるとマツバは振り向いて穏やかな笑顔を向けた。
「やあ、君達、来たんだね」
「お、おうマツバさん、あんたに挑戦をしに来たぜ!」
「ヒビキくん、君が来るのを待っていたよ。心から歓迎する。さて、このエンジュシティは昔から伝統に溢れる街でね。伝説のポケモンにまつわるものが他にもう一つあるんだ」
「もう一つ?」
ヒビキが言うと、マツバがそのポケモンに付いて話した。
「スイクン、エンテイ、ライコウ、この三匹を蘇らせたとされる伝説のポケモン。そのポケモンを迎える場がこのエンジュシティにある」
「へえー、そうなん?」
アカネが納得したような顔をする。
「僕は子供の頃から伝説のポケモンについてを教えられてね、そのポケモンに少しでも近付けるよう励んで来た。その手伝いを、ヒビキくん、君に頼んでもらうよ」
マツバはボールを手に取って、ゴース、ゴースト、ゲンガーの三体を繰り出して来た。
「おう、来たな。レイを倒したお化け組か!」
「さあ、来るんだ、ヒビキくん。バトルはトリプルバトルの形式で行こう、どちらかが三匹を全滅させた方が勝ちだ。それでもいいかな?」
「おう、合点だ。どんなバトルでも受けてたってやるぜ!俺はこいつらだ!」
ヒビキはボールを投げてオオタチ、ウソッキー、メタモンの三体を出した。
「なるほど、それで行くんだね。それでいいなら僕は構わない。けど、我ながらに思うけれど、少し物騒に見えるかな?」
マツバはジムの内部を見て呟いた。ゲンガーに視線を向けるとゲンガーはしっかりと頷いた。
「ングググググ、ゲンガーーーーーっ!!!」
ゲンガーは念じると、目を見開いて体に溜まったエネルギーを放出した。するとほの暗かった内部が紅葉溢れる紅葉の森に変わった。
「わああああ、ここ、一応ジムの中なんよね」
「いろんな空間が出来るなんて、すごいな・・・」
アカネとツクシは建物の中なのに外の世界にいるような不思議な感覚になった。
「僕のゲンガーは子供の時から一緒でね、僕と修行をしていくうちに、こんな能力を手に入れたんだ。この方が中々風情があっていいだろう。さて、始めようか、ヒビキくん」
「お、おう・・・!」
早速、バトルの準備に入った。マツバのポケモンとヒビキのポケモンがバトルのステージで三つ巴になってそれぞれの相手と対峙する。
(ヒビキくん、マツバさんは油断ならないよ。穏やかさの裏にはどんな相手にも勝利する実力の高さがあるんだ・・・)
ツクシは心配になってヒビキを見ていた。
「メタモン!」
「キニュン!」
ヒビキの指示でメタモンはへんしんを使ってゴーストになった。見分けがつくよう色は水色である。
「中々、芸達者な子を連れてるね。さて、この僕、マツバに勝てるかな、行くよ!」
マツバの合図でゲンガー達は突撃した。
「よっしゃあ、行くぜ!」
ヒビキも指示を出してオオタチ達も走り出した。バトル始まりである・・・。
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.57 )
- 日時: 2017/05/23 22:54
- 名前: キノピコ厨 (ID: dYnSNeny)
マツバ戦はトリプルバトルですか!
闘いは勿論のこと、描くのも難しいバトルなので凄い楽しみです(ハードル上げてるわけじゃないです)
タイプ的な相性は若干悪そうですが、ヒビキなら何かしらやってくれると期待しています
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.58 )
- 日時: 2017/05/25 20:50
- 名前: たくと七星 (ID: XZMxsXTA)
第14話「エンジュジム、VSマツバ!」パート2
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ(戦闘中)、ウソッキー(戦闘中)、オニスズメ、メタモン(戦闘中)、コンパン
キノピコ厨さんへ、返信ありがとうございます。内容からかなり難しいと予測しました。頭の悪い私がどこまで描けるかは解りませんが努力して書いていきますので頑張ります。
「ウソッキー、ロックブラストだ!」
「ウソッキー!」
ヒビキの指示でウソッキーはロックブラストを一発ゴースに飛ばした。
「ゴース、シャドーボールだ!」
マツバの指示でゴースはシャドーボールを放ってロックブラストを打ち消した。ウソッキーは走り出して、いわおとしをする。ゴースはこれをひらりと避けると口からあくのはどうを放った。
「ガードだ!」
「ウソ!」
ウソッキーは腕をクロスしてこれをガードした。そしてゴース目掛けてロックブラストを放った。
「ゴース!」
マツバがあれだ、と言うとゴースは口を開けてウソッキーの飛ばした岩を口でガブリとキャッチした。そして岩をバリバリと噛み砕いて飲み込んでしまった。
「何じゃあありゃあ・・・」
岩を食べてしまうゴースにヒビキとウソッキーは動揺した。
「ゴース・・・・グエエエエエップ!」
ゲップと共に砕いた岩がすなあらしとなってヒビキのポケモン達に放たれた。
「タチ!」
「ゴースト!」
「ウソーっ!」
流砂が飛んで来てオオタチ達はダメージを受ける。
「うわーっ、口から砂を吐くなんてこんなんあり?!」
「うん、けど他のポケモンも油断はならないよ・・・」
アカネはゴースの戦術に驚いていた。一方のツクシはゴーストとゲンガーの動きに注意する。
「中々の芸当、かな。さて、ゲンガー!」
「ンガ、ゲーーンガーーーーーっ!」
マツバの指示でゲンガーは両手に炎のエネルギーを溜める。両手に炎が燃え盛り、それを勢い良く地面に叩き付けた。両方の拳を地面に叩き、炎の衝撃波を飛ばしていく。
「キューン!」
「ゴー、スト!!」
「ウソッキーーーーっ!」
爆風に巻き込まれてオオタチ達は巻き込まれる。しかしオオタチは体勢を立て直してゲンガーに飛びかかった。ゴーストがこれに気付いて10まんボルトを飛ばして来た。
「ゴース、じゃなくて、メタモ、いやメタモンでいい!オオタチを守ってくれ!」
「ゴースト!」
ゴーストに変身したメタモンが飛んで黒いシールドを手から出して10まんボルトを防いだ。ゴーストが行けと目配せするとオオタチは任せろ、と相槌をしてゲンガーに飛びかかった。
「ンガ?!」
転がり合って体勢を直すとゲンガーが両手を地面に突き刺した。
「避けろ!」
ヒビキの指示でオオタチが避けると、元いた場所から闇の波導が出ていた。ゲンガーは悔しがって両手に電撃を溜めてかみなりパンチに出た。オオタチも拳に雷をまとって駆け出し、かみなりパンチに出た。
雷の両拳がぶつかり激しい振動が響いた。オオタチとゲンガーは拳を振るって、殴り合いに出る。拳がぶつかり合うたびに電気の火花が飛び散った。
「これは使えるかな?ゴース!」
「ゴースゴス!」
ゴースはその火花を吸い込むと電気の炎をオオタチに吐いてきた。
「やべえ、メタモン!」
ゴーストと戦っていたメタモンが咄嗟に動いて両手に何かを念じた。両手を出すとゴースが吐いた電気の炎を絡め取って握り潰した。
「ゴゴゴ・・・!」
ゴースはシャドーボールをメタモンに向けて無数のシャドーボールを飛ばして来た。メタモンはこれを払いながら、ゆっくりと前進していく。ゴースがニヤリと笑い、超速の、あくのはどうを飛ばしてくると、メタモンはシールドを張ってこれを防ぐ。しかしそこへゴーストがふいうちにでた。
「ウソッキー、守れ!」
「ウソ!」
ウソッキーはものまねをして、ふいうちを覚えゴーストをふいうちした。ゴーストは地面に落ちるもすぐに体勢を整え、ゴースと共にウソッキー、メタモンと対峙する。
「オオタチーっ!!!」
「ゲンガーっ!!!」
オオタチとゲンガーは取っ組み合いをする。雷をまとった腕がバチバチと激しくなっていた。手を離すと拳を素早く動かして激しいパンチの押収をした。
「ンガガーーーーっ!!!」
ゲンガーはかみなりパンチで雷のエネルギー弾を飛ばして来た。
「オオタチ!!!」
オオタチも負けじと地面を叩いて雷の衝撃波を浮かせてこれを防いだ。
「ゲンガー、あれを使うんだ!」
マツバの言葉を聞いてゲンガーは両手の甲を二度叩くと三度目でこれを合わせて雷の光線を飛ばした。
「うお、そいつで来たな!だったら、オオタチ!」
「タチ!」
ヒビキの言葉にオオタチは頷くと体中に雷をまとってゲンガーが飛ばした光線を無力化させた。手をパチパチと叩くとジャンプして体をX字にしてその体勢に合わせた電撃の衝撃波をゲンガーに放った。
「ンガーーーーっ!」
ゲンガーは直撃してダメージを受けた。すかさずオオタチがかみなりパンチのラリアットで吹っ飛ばした。
「電気と電気の押収やな・・・」
アカネがオオタチとゲンガーの戦いぶりを見て言った。
「ノーマルとゴーストはお互いの技が通じない、だから効果のある技で対抗したってことか。ここまでは順調だね、皆をうまくまとめてるよヒビキくん。けど、バトルは最後まで解らない・・・」
ツクシの言う通り、マツバの方も新たな戦術を考えていた・・・。
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.59 )
- 日時: 2017/05/30 21:22
- 名前: たくと七星 (ID: XZMxsXTA)
第14話「エンジュジム、VSマツバ!」パート3
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ(戦闘中)、ウソッキー(戦闘中)、オニスズメ、メタモン(戦闘中)、コンパン
「ウソッキー、ロックブラストだ!」
「ウソ!」
ヒビキの指示でウソッキーはロックブラストをゴースに飛ばした。
「ゴース、シャドーボールだ!」
マツバの指示でゴースは一回り大きなシャドーボールを作り出した。だが、ウソッキーには投げず前にかざすと、飛ばした岩がボールの中へと吸い込まれていった。
「げげ!」
「ウソーン!」
愕然とするヒビキ達にゴースはニヤリと笑うと、そのシャドーボールからウソッキーが飛ばしたロックブラストを連射した。まさかの反射にオオタチ達は動揺して直撃してしまう。
吹っ飛ばされて、地面にぶつかるヒビキのポケモン達、マツバが立て続けに指示を出した。
「ゴースト、あれをやるんだ!」
「ゴースト!!!」
ゴーストは無数に手を生み出して、シャドーボールを作り出しその手を回転させながらシャドーボールをオオタチ達に飛ばしていく。
「けど、オオタチには効かないはずだぜ!」
「どうかな?」
マツバが言うと、ゲンガーはシャドーボールに電撃を溜めてそれをオオタチに飛ばした。ボールは電撃の玉に変わってオオタチにダメージを与えた。
「何い?!」
「な、何でや、ゴーストタイプの技のはずやないの?!」
「もしかすると、還元されてゴーストタイプからでんきタイプの技に変換されたってことなのかな?!」
ツクシの考察にアカネは口を開けて驚愕した。彼女に抱えられているイーブイが心配層に見ている。
「さあて、ゴース、ゴースト、ゲンガー、あの大技を使うよ」
マツバが手を掲げると、ゴーストとゲンガーは両手に雷を溜めてゴースに電撃を飛ばした。ゴースは体内から黒雲を出して、そこに二体が飛ばした電撃を取り込ませた。それをオオタチ達に飛ばした。
黒雲は地面に浸かり足元を囲むとそこから電撃がほとばしり、オオタチ、ウソッキー、メタモンを痺れさせてダメージを与えた。電撃を受けて苦しむ三匹。地面を覆う黒雲が消えるとオオタチ、ウソッキー、メタモンは息を吐いて膝を付く。
「く、つええ・・・!」
ヒビキがマツバの強さに驚くのも束の間、ゴーストが動き出した。無数の手を代わる代わる出してメタモンに連続攻撃をした。
オオタチはゲンガーに飛びかかったが、ゲンガーはサイコキネシスをして動きを封じ浮かせて地面に叩きつける。起き上がった所でかげぶんしんを包囲し、両手からかなしばりの糸を飛ばしてオオタチを拘束させてそこから電撃を流し込んだ。
更にゴースはウソッキーにたいあたりをして吹っ飛ばした。起き上がった所でガス状になると、
「ゴゴゴゴゴ・・・・!」
ウソッキーの体内に入り込んだ。
「ウソッキー!」
ヒビキが叫ぶが、取り付かれたウソッキーは硬直したように動かなくなってしまった。
「ウソ・・・?」
ウソッキーは目を覚まして起き上がった。そこは背景がすべて紫の色をした謎の空間だった。不安がるウソッキー。
『ゴース・・・』
すると背景からゴースの顔が無数に出てきた。怒り顔や笑い顔など様々な顔が出て来て、いくつもの声がウソッキーの脳内に響いた。
「ウソ、ウソーーーっ!!!」
ウソッキーは謎の空間に苦しめられ精神的に追い詰められていく。大ピンチのウソッキーだったが、
『ウソッキー、しっかりしろ!!!』
どこからか、ヒビキの声が聞こえて来た。辺りを見ても主人の姿はない。だがよく聞くとそれはウソッキーの脳内から聞こえてくる。
『諦めるなよ!精神統一して内から攻撃するんだ!』
ヒビキの言葉を聞いてウソッキーはがまんをした。精神的に追い詰めていくゴースの力を溜め込んでいき、内から蓄えていく。
何かに気付いたのか無数のゴースの顔が驚愕の表情をする。そして・・・、
「ウソッキーっ!!!」
溜めに溜めたがまんのパワーを放出していった。周囲を覆っていた空間がそのパワーに飲まれていく。
「ゴース!!!」
そのパワーから逃げようと、ゴースはウソッキーの体内から逃げ出した。これによりウソッキーの硬直が解かれる。
「やったぜ、ウソッキー、反撃だ!」
「ウソッキーっ!」
自我を取り戻したウソッキーは逃げ出すゴースを自分の手にある緑の粒を飛ばして追撃に出た。
ゴースが落とされた所でウソッキーはストーンエッジをして大ダメージを与えた。
「グ、ゴー・・・ゴゴ・・・!」
ゴースは白目を向いて力尽きた。
「しまった・・・、ゴースが・・・!」
マツバは汗をかいてゴースを戻した。ヒビキのオオタチとメタモンも反撃を開始する・・・。
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.60 )
- 日時: 2017/06/01 20:20
- 名前: たくと七星 (ID: 9BwAWVgb)
第14話「エンジュジム、VSマツバ!」パート4
ヒビキ現在の手持ち
アリゲイツ、オオタチ(戦闘中)、ウソッキー(戦闘中)、オニスズメ、メタモン(戦闘中)、コンパン
「オオタチ、みやぶるだ!」
ヒビキの指示を受けてオオタチは電撃に苦しみながらも、みやぶるをしてゲンガーの本体を探った。そして目の前にいるゲンガーが本体だと気付き、ダッシュしてきりさくで攻撃した。
「ンガーっ?!」
みやぶるをされたゲンガーはノーマルタイプの技が当たり、転がり込んだ。オオタチは両手の拳に炎と電気をまとって構えを取った。
「ゴースト!」
メタモンは両手を合わせて巨大な拳を作り、ゴーストの無数の手を掴んでいき、これを握り潰した。
「ゴゴ、ゴースト!」
ゴーストは巨大なシャドーボールを飛ばしたが、ゴーストは巨大化させた拳でシャドーパンチをしてはね返した。シャドーボールはゴーストに直撃して大ダメージを受けた。
「メタモン、あくのはどうだ!」
ヒビキ右手を伸ばしてメタモンにあくのはどうを出させた。メタモンはあくのはどうを飛ばしてゴーストを攻撃した。今のが決め手となり、ゴーストは力尽きる。
オオタチはほのおのパンチとかみなりパンチを連続してゲンガーに叩き込んでいき、ゲンガーを投げ飛ばした。
「ゲ、ゲンガー!!!」
ゲンガーは手にある爪を伸ばして、どくづきに出ようと走り出した。オオタチも拳に冷気を込めて走り出した。すれ違いざまにどくづきとれいとうパンチを放つ二体。
しばらく静寂な空気が流れて、ヒビキとマツバは互いのパートナーの様子を見守っていた。そして、
「タチ・・・」
オオタチが倒れ込んだ。
「ンガーーーハハハハ!!!」
勝ったぞ、とゲンガーは高笑いをしたが、足元を見て、
「ン、ウげゲゲゲ!!!」
ゲンガーの背筋が凍った。よく見ると両足が凍りついていたのだ。
「ゲゲゲ、ゲンガーーーーーーっ?!」
断末の叫びを上げてゲンガーは凍り付いた。オオタチは起き上がると、ウソッキー、メタモンが並んだ。ほのおのパンチから飛ばした炎と、いわなだれ、そして無数のシャドーボールを飛ばして、ゲンガーにとどめを刺した。爆炎を背にして三匹はかっこいいポーズを取った。
「うおっしゃあ、勝ったぜ!」
ヒビキが三匹にサムズアップを送るとオオタチ、そして元に戻ったメタモン、ウソッキーがバンザイをする。
「ヒビキさん、おめでとう!」
「マツバさんに勝つなんてすごいじゃない!」
ツクシとアカネが駆け寄り、三人はハイタッチをした。一方、ゴース、ゴースト、ゲンガーはマツバに申し訳なさそうな顔をした。
「君達は良くやった。むしろ力を更に引き出せなかった僕に非がある。昔からよく戦ってくれている君達に、済まない。今日は頑張った、ありがとう」
マツバは手持ちの仲間を責めることなく労いの言葉を述べた。ゲンガー達は感謝の表情をした。
「ヒビキくん、おめでとう。ポケモンとの信頼、絆、愛情、この僕よりも勝っている。そんな君にこれを渡すよ」
マツバは勝利した証としてヒビキにファントムバッジを渡した。
「ありがと、マツバさん」
「ヒビキくん、先程も言ったかもしれないけど、このエンジュシティには古来より伝説のポケモンにまつわる場所がある、それを守っているのは五人の女性とその彼女達を束ねるある存在があるんだ」
「それって誰なんだ?」
「残念ながらそれはこの僕も解らない。けれど君なら何かを見つけられるかもな・・・君の健闘を祈っているよ」
「おう、あんがとな、マツバさん」
ゲンガーが力を放出して擬似空間を元に戻した。一行は細い一本道を歩きながらエンジュジムを後にするのだった・・・。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46
この掲示板は過去ログ化されています。