二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ポケモンストーリー ハートゴールド編
- 日時: 2016/10/23 17:00
- 名前: たくと七星 (ID: QGavJw1Z)
また、お会いします。たくと七星です。これまでスマブラの小説を書いてきましたが、今回から、再びポケモンの小説を書いていこうと思います。今回は「ポケットモンスター 金銀」のリメイク版、「ハートゴールド、ソウルシルバー」を題材とした作品です。
<今作の概要>
・初の男の子主人公に挑戦
前作、ブラック編、ダイヤモンド編と女の子を主人公として来ましたが、今回は初となる男の子の主人公に挑戦しようと思います。
・憎めないキャラにして行きたいと思います
主人公の性格は昔の昭和のアニメの主人公をイメージして書いていこうと思っています。やんちゃでおバカでお調子者だけれども芯はしっかりしていて決めるときは決める、そんなキャラにしていこうと思います。
・ジムリーダーが旅のお供に
今作ではジムリーダーを旅のお供として登場させます。これはアニメの設定でジムリーダーの一人を仲間にして出してみたいと思っていたので今作で書いてみたいと思っていました。もちろん、ただいるだけの存在にはさせず、先輩としてサポートしたり、アドバイスをしたりフォローをしてあげたり、共闘したりしていくのでそれらを見ていただけたらと思います。
・今作でのポケモンの新能力
今作ではバトルにちょっとした工夫を入れてみました。登場するポケモンがちょっとした芸当を持っていたり変わった戦術をしてきたりするのでよろしく見ていただけたらと思っています。
・後半からオリジナル要素を展開
前半、中盤は普通に原作沿いになりますが後半からは実際のゲームではなかった要素を追加していこうと思っています。それは何かはまだ伏せておきます。
以上が本作の概要です。明るい主人公とジムリーダーの二人旅、色んな人たちとの出会い、脅威となるライバルの出現など、時にシリアス、時にはギャグも、そしてクスリとさせられたりするそんな話に出来ればと思いつつ連載していきますのでよろしくお願いします。
<主要人物紹介>
・ヒビキ
本作の主人公、ワカバタウン出身の少年。デザインは原作「ハートゴールド、ソウルシルバー」と同じ。研究所に届いた自分あての差出人不明のタマゴからワニノコが孵ったことで冒険の旅にでる。おバカでお調子者だが、決して諦めない強い心を持った熱血漢。意外としっかりした所もあり、義理堅い一方、激昂したり感情が高ぶると江戸っ子口調になってしまうことがある。
・ツクシ
ヒビキが出会うことになるむし使いの少年。偶然ヒビキと出会い、彼と仲良しになって一緒に行動することになる。しっかり者でヒビキのボケに鋭いツッコミを浴びせたり、先輩としてトレーナーとしてのあり方をサポートしたりする。研究家を目指しており、ウツギ博士には尊敬の念を抱いている。
・レイ
ヒビキ達の前に現れた、赤髪に切れ長の目をした少年。冷徹な性格でポケモンは強ければいいと考えている。至るところでヒビキ達と出会うが弱者とみなして相手にしない態度をとることが多いが・・・本作でのヒビキの生涯の壁。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.221 )
- 日時: 2020/01/14 20:03
- 名前: たくと七星 (ID: OKWmWpv7)
第36話「vs、四天王キョウ!」パート2
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、コンパン、アローラロコン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング(戦闘中)
「行けい!」
キョウの指示でアローラベトベトンは手を地面に入れて来た。
「何に出るんだ?」
どんな手を使うつもりだ、とツクシが考える。するとアクジキングの目の前の地面からヘドロの毒が浮かんで来た。
「まさか!」
「ふぁふぁふぁ、左様!」
ヘドロから巨大な柱が浮かんで来た。いや、柱ではなく、肥大化したベトベトンの両腕だった。
「地面から伸縮自在に腕を飛び出す事が出来るのよ!」
アローラベトベトンが腕を使ってアクジキングをパンチして攻撃した。更にもう片方の手でアッパーをして攻撃する。よろめきながらも体勢を整えるアクジキングに、アローラベトベトンは腕を沈めると、フィールドにある岩や木を掴んで持ち上げた。
「やれい!」
岩や木を投げ飛ばすアローラベトベトン。
「落とせ!」
ヒビキの指示でアクジキングは触手を伸ばして腕に巻き付けた。電流を流して岩を手から離した。腕を戻したアローラベトベトンは体を溶かして液状になった。するとヘドロの中から生成された緑色のズバット達が現れてヘドロを飛ばして来た。
「アクジキング、はかいこうせんだ!」
アクジキングははかいこうせんを放ってズバット達を相殺させた。
「ふむ、この手が通じぬとなれば、秘伝の技を使うとしよう!」
「ヒビキ君、あの人、zリングを持ってる!」
キョウの腕にはzリングが装着されていた。
「ふぁふぁふぁ、毒の沼に沈むがよい!」
z技、アシッドポイズンデリートを発動させた。足元に毒の沼が浮かんでアクジキングを沈めて来た。するとアクジキングは触手でアローラベトベトンを巻き付けて引きずり込んだ。
「何い?!」
「何をするつもりなんだ!」
毒の沼の中で二体のポケモンが殴り合いを展開している。そしてアクジキングが口から吐いた光線が決め手となった。
どうなったのか、固唾を飲んで見守るヒビキとキョウ。やがて二体が沼から出て来た。アクジキングがアローラベトベトンを持ち上げており、投げ飛ばして、アームハンマーで攻撃した。
「ベ、ベ〜ト・・・!」
アローラベトベトンはグロッキー状態になっている。
「ようし、ここから一気に決めるぜ!」
ヒビキはzリングにドラゴンzを装着させた。ドラゴンが牙を剥くように腕を動かしてドラゴンzを発動、アクジキングは口から竜の形をした炎、アルティメットドラゴンバーンを放った。炎は生き物のように方向を上げてベトベトンにぶつかった。凄まじい爆風が響いてアローラベトベトンは力尽きた。
「やったぜ!」
「ヒビキ君が勝った!」
「見事、敗北はした小気味いい勝負であった」
敗れたキョウであったが、その表情は敗北を素直に認めた清々しい男そのものだった。
「そなた達なら更に先へと進めよう。さあ、行くがよい」
「おう、行こうぜ、ツクシ君!」
ヒビキはツクシの手を繋いで先へと進んでいった・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.222 )
- 日時: 2020/01/21 20:16
- 名前: たくと七星 (ID: OKWmWpv7)
第37話「vs、四天王シバ!」パート1
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、コンパン、アローラロコン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング
・今回の注目ポケモン
・オーダイル
・ルージュラ
・コンパン
・サワムラー
・エビワラー
・カイリキー
・今回の注目ポイント
・三色パンチの活用方
・四天王戦のトリプルバトル
「頼もーっ!」
四天王キョウを破ったヒビキはツクシと共に次の部屋へと入った。
「お、ここは」
「まるで道場みたいだね」
床が木の板で出来た左右に格言を書いた掛け軸が掛けられてある部屋。その奥に筋骨隆々の半裸の男が背中を向けて座っていた。
「来たか・・・」
ヒビキ達に気付いた男は静かに起き上がってヒビキ達の方を向いた。
「よくぞ来た。イツキやキョウを退けるとは、お前、只物ではないな」
「おう、そうさ。最終的にはチャンピオンに挑むんだからさ!」
「ふ、中々の心意気だ。トレーナーたるもの、それくらいの覇気がなくてはな。だが、この俺はそうはいかんぞ。俺の鍛え抜かれたポケモン達がお前のポケモンを全て打ち砕いてやろう!」
男はボールを三つ投げて、カイリキー、サワムラー、エビワラーの三体を繰り出した。
「かくとうポケモンだ、ヒビキ君。という事は・・・?」
「改めて自己紹介だ。俺は四天王のシバ。かくとう使いだ。バトルはトリプルバトルで行くぞ。どちらか三体を全滅させた者が勝者だ!」
「マツバさん以来か、よっしゃあ、燃えて来た!」
ヒビキはオーダイル、ルージュラ、コンパンを出した。
「では始めるぞ、うーーーーーーーっ、はーーーーーーーっ!!!」
シバの快心の叫びを合図にサワムラーとエビワラーが走った。オーダイルはエビワラーに、ルージュラ、コンパンはサワムラーと戦った。
「エビ、エビビ!」
エビワラーがれんぞくパンチに出るとオーダイルはこれをかわしていった。
「オーダイル、きりさくだ!」
「オーダイル!」
ヒビキの指示でオーダイルは水を溜めたきりさくに出たがエビワラーは素早く動いてかわしフェイントをして攻撃した。
「エビ!」
「ダイ!」
エビワラーがほのおのパンチを、オーダイルがれいとうパンチを振るった。拳がぶつかって、炎と冷気が合わさって水蒸気を放った。
一方、サワムラーの回し蹴りをルージュラはかわしていた。サワムラーがローキックに出るとルージュラがその足を掴んでスイングして投げ飛ばした。コンパンがサイケ光線を飛ばすと、サワムラーは回転蹴りをして光線を弾き、回転しながら接近してルージュラとコンパンを吹っ飛ばした。
「おかしい、何でカイリキーは動かないんだ?」
ツクシはカイリキーが微動だにしない事に何かあるのかと考えた。見てみると体内にオーラを纏ってエネルギーを溜めているのが解る。
「まさか、ヒビキ君、カイリキーに気を付けて!」
「何い?!」
「はっはっは、その通り、カイリキー、ありったけのエネルギーを飛ばすのだ。
「リキーっ!」
カイリキーが拳から無数のきあいだまを飛ばして来た。飛んだ玉は爆風を起こしてオーダイル達を怯ませた。そこへエビワラーがオーダイルにかみなりパンチを叩き込み、サワムラーがメガトンキックでルージュラを吹っ飛ばした。オーダイルがハイドロポンプを飛ばしたが、カイリキーがきあいだまを飛ばして相殺させてしまった。
「遠距離で来ようが俺のカイリキーのきあいだまで消し去ってやろう!」
「二体を接近にして一体を遠距離か、考えたもんだぜ」
サワムラーとエビワラーが近接でのバトルを行い、カイリキーが遠距離から攻撃するファイトスタイルを取っている事を知った。
「ヒビキ君、こっちも遠距離攻撃出来る相手を選ぼう!」
「だったら、コンパン、頼むぜ!」
「コンパン!」
ヒビキの指示でコンパンが背後に回った。取っ手の長い虫取り網を取り出すと、カイリキーの飛ばす気合球を絡め取り、地面に叩き付けて衝撃波を発生させてサワムラーとエビワラーの二体を吹っ飛ばした。
「今だ!」
オーダイルはクロス状の水の衝撃波を飛ばしてエビワラーを攻撃し、ルージュラはサイコキネシスでサワムラーを攻撃した。
「ほう、中々やる、ではこれはどうだ!」
シバが指示を出すと、エビワラーは拳に炎を溜めた、その炎をサワムラーに投げて足に火を灯させた。
「何をするんだ?」
「ほのおのパンチからの炎か?」
「そうよ、だが只の攻撃ではない!」
シバが指示を出すと、エビワラーは両手の拳に炎を灯して腕を高く掲げ、サワムラーは足を反らした。
「サイ!」
「エビ!」
足と腕を突き出して炎を飛ばすと、炎の塊が朱雀の顔になってオーダイル達に迫って来た。
「でけえ鳥の顔だな!」
「ヒビキ君、かなりのパワーだ。バリヤーとかで何とかガードするんだ!」
「オーダイル、アクアリングだ!」
「オーダイル!」
オーダイルは水のリングを張って炎を防いだ。しかし、二体のポケモンは今度は雷を纏って電気の塊を飛ばして来た。虎の顔をした電気の塊を今度は防げず直撃してしまった。
「すっげえ、今度は虎か!」
「まだまだよ!」
次は青龍の顔をした冷気を飛ばしてオーダイル達を吹っ飛ばした。
「器用なもんだなあ、色んな顔を飛ばして来るたあやるぜ」
「ヒビキ君、感心している場合じゃないよ!」
サワムラーとエビワラーが床を叩いてバウンドしながら向かって来る炎を飛ばして来た。オーダイルとルージュラはかわしながら前進したが、
「リキーっ!」
カイリキーが拳に炎、雷、冷気を蓄えて来た。
「まさか・・・!」
ツクシが思った通りにカイリキーは三色のエネルギーの球を次から次へと投げ飛ばしていった。遠距離攻撃に緊急回避をするオーダイルとルージュラだがサワムラーとエビワラーが電気の光線を飛ばして吹っ飛ばされる。
「畜生、やるじゃねえか、おういコンパン、あれ?」
ヒビキが後ろを見るとコンパンはある物を持っていた・・・。
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.223 )
- 日時: 2020/01/28 20:09
- 名前: たくと七星 (ID: OKWmWpv7)
第37話「vs、四天王シバ!」パート2
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、コンパン(戦闘中)、アローラロコン、ルージュラ(戦闘中)、ホウオウ、アクジキング
大望の中から出したであろう掃除機を背中に背負ってカイリキーが飛ばして来る三色の球を吸っていた。
「何い、あのコンパン、どこからそれを?!」
「俺のコンパンは他のとは違うのさ、さあ、吸い込んだ分を飛ばしてやれ!」
「コンパン!」
吸い込み口を前に突き出して溜めた分のエネルギーをカイリキーに放った。凄まじい爆風がカイリキーを包んだ。
「リ、リキー・・・!」
今のが決め手となってカイリキーは力尽きた。
「何の、まだサワムラーとエビワラーがいる!」
サワムラーとエビワラーが走り出した。オーダイルとルージュラも前進する。ルージュラがサワムラーに、オーダイルがエビワラーに向かった。
「サイサイ!」
サワムラーが足から炎を飛ばして攻撃して来る。ルージュラはふぶきで炎を凍らせた。するとサワムラーは体を横にジャンプさせて雷を纏ってドリルのように回転して来た。ルージュラは胸を突き出してガードした。ふんと鼻息を出して胸を更に突き出してその反動でサワムラーを吹っ飛ばした。
「オーダイル!」
「エビビ!」
オーダイルとエビワラーはパンチの応酬を繰り広げていたエビワラーがかみなりパンチを振るうとオーダイルは拳に噛み付いて投げ飛ばしかわらわりで地面に叩き付けた。エビワラーが両手に炎と氷のエネルギーを溜めて腕をクロスさせて光線を飛ばすと、オーダイルも拳に冷気を溜めて同じく腕をクロスさせて冷気の光線を飛ばして相殺となった。爆風で煙が漂い、その中からオーダイルとエビワラーがパンチを振るった。オーダイルのメガトンパンチとエビワラーのかみなりパンチ、拳がぶつかり合い激しく火花を散らした。
せめぎ合いの末、オーダイルのパンチが競り勝ち、エビワラーを吹っ飛ばした。
「ルージュラ、サイコキネシスだ!」
「ジュラ、ジュララ!」
ルージュラはサイコキネシスをしてサワムラーを宙に浮かせると、ふぶきで凍らせた炎の塊を全てサワムラーにぶつけさせてこれを倒した。
「ようし、決め手はこれで、オーダイル!」
ミズzのz技を発動、オーダイルはスーパーアクアトルネードでエビワラーを渦の中に沈めて吹き飛ばし、これを倒したのだった。
「無念、俺達の敗北か・・・」
「よし、勝ったぜ!」
「やった!」
三人目の四天王に見事に勝利したヒビキ達、ヒビキとツクシがハイタッチをした。
「敗けた俺が言う事は何もない、だが、お前とお前のポケモン達の戦いは見事だった。さあ、次の部屋に進むがいい」
シバが右手を横にして進むべき扉を指した。ヒビキ達はその扉を開けて先へと進むのであった・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.224 )
- 日時: 2020/02/04 20:15
- 名前: たくと七星 (ID: OKWmWpv7)
第38話「vs、四天王カリン!」パート1
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル、コンパン、アローラロコン、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング
・今回の注目ポケモン
・オーダイル
・コンパン
・アローラロコン
・ラフレシア
・ゲンガー
・アローラペルシアン
・ブラッキー
・今回の注目ポイント
・あの名言を残した人が再登場
・ダブルバトル戦
「四天王三人、見事に撃破だねヒビキ君!」
「おうよ、俺にかかればどうって事もねえさ!」
ヒビキとツクシが話しながら次の間へと進んでいた。
「ここまでは順調って感じだな」
「けど、勝って兜の緒を締めよだよ」
「へ、兜?」
「勝ったからと言って気を緩めずに用心しろと言う意味さ」
「たりめえよ、それくらい解ってらあ。所で、あと一人は誰なんだろうな?」
「そうだね、最後の一人は誰なんだろう?」
ツクシが首をかしげているとヒビキは誰かを想像した。
「三人、男だったから紅一点で女の人がいいよな。男だらけじゃ花がねえぜ」
「確かに、一人くらいはそんな人でもいいよね」
「まあ、誰であっても気を緩めずだな、もうすぐで次の部屋だ」
ヒビキ達はその部屋に入った。床が石畳で作られた冷たさを感じる不気味な部屋だった。
「いらっしゃい、待っていたわよ」
目の前で艶のある綺麗な声の主が立っていた。
「あれ、あんたあの時の!」
ヒビキにとっては見覚えのある人だった。
「あら、貴方だったのね。四天王を次々と倒してここまで来たのは・・・」
銀色の長髪の美女は髪を撫でて薄く笑った。
「ヒビキ君、この人を知ってるの?」
「おう、しぜんこうえんで出会ったんだ」
「ふふ、覚えててくれたのね。確かに、あそこで君に出会ったわね」
「確かカリンさんだったよな」
「正解、あたくしはカリン」
カリンはヒビキの前に来ると身をかがめてモンスターボールを見た。
「なるほどねえ、あの時のコンパンをチームに入れてるんだ。それも進化させてない」
「ああ、あんたの言ってた言葉だっけ、強いポケモンも弱いポケモンも人の勝手だって。その言葉通りに進化させずにここまで頑張って来たんだ」
「そうなの、ふふ、君って律儀ね。そう言うの嫌いじゃないし素敵よ。私の目に狂いはなかったわね」
「へへん、だろ?」
少し気を良くしてヒビキは鼻を擦った。
「そんな君がどんな勝負をするのか楽しみでもある。さあ、ここまで来たからにはする事は一つ、このあたくしを倒してご覧なさい!」
「おうよ!」
ステージに立つとカリンがボールを手に持つ。
「改めて自己紹介よ。あたくしは四天王のカリン。使うのはあくたいぷのポケモン。ワルでダークでとても強いあたくしのポケモン達に勝てるかしら?さあ、行きましょう!」
カリンはボールを二つ投げてラフレシアとゲンガーを繰り出して来た。
「ダブルバトルといきましょう。あたくしのポケモンのコンビネーションを打ち破れるかしら?」
「望む所さ、行くぜ!」
ヒビキはオーダイルとコンパンを出してこれに挑んだ。
「あら、早速その子を出すのね」
「おうよ、進化しなくても強くなってるってとこを見せてやるぜ!」
「楽しみね、とくと見させてもらうわ。と気をひかせている内に・・・」
カリンが手を上にあげると、ラフレシアが頭の中心部から特大のエナジーボールを飛ばした。ゲンガーがジャンプしてシャドーパンチでエナジーボールを叩き割った。するとボールが弾けて無数の球になってオーダイル達目掛けて飛んで来た。
「来たな、オーダイル、ハイドロポンプ、コンパン、サイケこうせんだ!」
ヒビキの指示でオーダイルとコンパンはハイドロポンプとサイケこうせんを飛ばしてこれを全て打ち消した。
「オーダイル、れいとうビームだ!」
「オーダイル!」
ヒビキの指示でオーダイルはれいとうビームをラフレシアに放った。
「ラフレシア、はなびらのまいよ!」
「ラフラフ!」
ラフレシアは体を回転させてはなびらのまいを舞ってれいとうビームをガードした。
「何い?!」
「そのまま前進しなさい!」
ラフレシアは回転しながらオーダイルとコンパンを攻撃した。
「ゲンガー!」
更にゲンガーも空中に浮いて体をドリルのように回転させてオーダイルを何度も攻撃した。ラフレシアも回転しながらコンパンを攻撃した。
カリンの所へ戻ると、ラフレシアは反動で混乱していた。だがゲンガーが口からキーのみを出してラフレシアに与えてこんらん状態を治した。
「さあ、まだまだお楽しみはこれからよ、ゲンガー!」
「ンゲゲ!」
ゲンガーはジャンプすると10まんボルトをラフレシアの中心部に飛ばした。するとラフレシアはそれを吸収してエネルギーに変えると、頭をオーダイル達に向けた。すると花の中心部から勢いよく電気が飛んで来た・・・。
続く・・・。
- Re: ポケモンストーリー ハートゴールド編 ( No.225 )
- 日時: 2020/02/11 20:09
- 名前: たくと七星 (ID: OKWmWpv7)
第38話「vs、四天王カリン!」パート2
ヒビキ現在の手持ち
オーダイル(戦闘中)、アローラロコン、コンパン(戦闘中)、ルージュラ、ホウオウ、アクジキング
「何い?!」
「電撃を飛ばした?!」
電撃がオーダイルに命中して吹っ飛ばされた。
「さあ、まだ行くわよ。ゲンガー!」
「ンゲゲ!」
カリンの指示でゲンガーはシャドーボールをラフレシアのくぼみに入れた。
「ラッフーっ!」
ラフレシアは花火を上げるように飛ばすとシャドーボールが火花のように飛び散った。落ちたシャドーボールの欠片がボールのように弾みながら向かっていく。オーダイルとコンパンがこれを叩き割っているとゲンガーがシャドーパンチでオーダイルを急襲して攻撃し、羽交い絞めにした所へラフレシアがくぼみを向けてエナジーボールを飛ばして来た。
「大変だ、このままじゃオーダイルがやられちゃう、ヒビキ君、コンパンをどう使うかだよ!」
「ああ、どうする、そうだ!」
ヒビキが何かを閃いた。
「コンパン、前に出ろ!」
「コンパン!」
ヒビキの指示でコンパンが盾になるようにオーダイルの前に立った。
「ヒビキ君?」
「大丈夫、見てろ!」
エナジーボールが目の前に来た。ここでヒビキが指示を出した。
「膨らめーっ!」
指を上げると、コンパンは空気を吸い込んで体を膨らませた。
「あらまあ・・・」
カリンが冷静に、落ち着いた表情で手を顎に添えた。コンパンは気球のように大きく膨らみ、ラフレシアの飛ばしたエナジーボールを跳ね返した。ゴムのように弾んで返って来たボールにラフレシアは当たってしまった。
「ウゲゲ?!」
ゲンガーが動揺した隙にオーダイルが背負い投げをして投げ飛ばした。ここでコンパンが元のサイズに戻った。
「どうよ!」
「でもあのラフレシアが厄介だね。ゲンガーの技を飛ばして攻撃して来るみたいだ」
「それなら元を絶っちまえばいい!」
ヒビキが何かを思い付いた。
「何か考えたようね、けれど簡単にはやらせないわ!」
カリンが指示を出すとゲンガーはラフレシアにヘドロばくだんをくぼみに投げた。ラフレシアはくぼみから毒のシャワーを飛ばして来る。
「オーダイル、アクアリングだ!」
「オーダイル!」
オーダイルはアクアリングでバリヤーを張ってこれをガードした。しかしそこへゲンガーがシャドーパンチでリングを壊してオーダイルと戦いに入る。オーダイルとゲンガーが戦っている所へラフレシアがヘドロのシャワーを飛ばして来る。オーダイルはこうそくいどうをしてかわしていきながらゲンガーを攻撃した。
「今だ、コンパン!」
「コンパン!」
ヒビキの指示でコンパンは体に隠し持っていた大きな石をラフレシアのくぼみに投げ飛ばした。すると石がくぼみにすっぽりとはまった。
「あらら・・・」
「ラ、ラフ!」
くぼみを塞がれたラフレシアは石を取り除こうと力んだ。ゲンガーが慌てている所でオーダイルがかみくだくをしてゲンガーにダメージを与えた。
「今だ、ふぶき!」
「オー、ダイル!!!」
ふぶきを放ってゲンガーとラフレシアを見事に倒したのだった。
「やった!」
「よし!」
「ごめんなさいね、でもご苦労様よ・・・」
カリンはラフレシアに付いた石を外して二体を励ましてボールに戻したのだった。
「さすがよヒビキ君、進化していないポケモンでここまで、でも次はどうかしら?」
「?」
「あたくしの最高なポケモン達でこのバトルに華を咲かせてやりましょう!」
カリンがボールを二つ投げ飛ばした。漆黒の赤い瞳をしたポケモン、ブラッキーとそれとは真逆の恰幅の言い顔をした白く精悍な顔立ちをしたペルシアンとは違う、灰色の丸い顔立ちのペルシアンだった。
「どうかしら、あたくしのペルシアンは?中々珍しい、アローラからのペルシアンよ」
「ペルシアン?にしては・・・」
「何か丸っこいよな?」
「そこがキュートでしょ、でもブラッキーもクールで素敵。顔は違うけれど一角ではいかない戦いを、存分に味わいなさい!」
カリンが指示を出してアローラペルシアンはパワージェムを飛ばした。
「ブラッキー、ひみつのちから!」
「ブラッキ!」
ブラッキーがひみつのちからを使うとパワージェムが一つに集まって巨大な石になって迫って来た。
「まずい、避けろ!」
「させない、かなしばりよ!」
ブラッキーがかなしばりをしてオーダイルとコンパンの動きを封じ込ませた。ジェムがぶつかって二体にダメージを与えた。ジェムは砕けて破片がフィールドに散らばると水晶上の花を咲かせた。
「これは・・・」
美しい花が咲いた事にツクシも思わず見とれてしまった。只の花ではない、透明に、水晶で出来た美しい花が一面に咲き誇っていたのだ。
「こいつはすげえや・・」
「どう、言った通りに花を咲かせたわよ。でも、ただの花と言う訳でもないのよ・・・」
アローラペルシアンとブラッキーが走り出してきりさくやだましうちで攻撃して来た。オーダイルとコンパンが立ち向かう中、水晶の花が怪しく光り始めた・・・。
続く・・・。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46
この掲示板は過去ログ化されています。