二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜
日時: 2015/01/04 19:24
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: nRjTVwL1)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=26198

※注意!※

こちらの小説は他作品のキャラ同士の恋愛描写等、所謂「混合カップリング」要素を含みます。
嫌悪感を抱く方は戻るボタンを押してくださいまし。

嫁観察日記とは書いてありますが、嫁と同じ作品の嫁ではないキャラ、又オリジナルキャラも出ます。
そして琴葉姫の嫁達は殆どがマイナージャンル(ギャルゲー、マニアックな作品)のキャラばかりです。
「知ってるキャラいねーぞふざけんな!」等思われて気を害されるかもしれません。
「私の○○といちゃいちゃすんなこいつ!」と思う方もいるかもしれません。そういう方もこの小説を見ないことをおすすめします。

・・・まぁ、あれです。
茶ヴァン(茶番)です。お付き合いできる方は、作品をお楽しみください。
嫁の設定はURLに。

アーサー「逃走中終わってないのによくやるな」

琴葉姫「言うな」

・追記
荒らしや誹謗中傷、他人を不快にする書き込みは一切ご遠慮します。

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Re: 嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜 ( No.471 )
日時: 2015/02/22 16:23
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: nRjTVwL1)

デルタ「はぁ?何バカのこと言ってんだ。金で大事なポケモンを渡すわけねえだろ」

代表するかのようにデルタが当然お嬢様もどきの言葉を一蹴する。生憎と、金でポケモンを売ろうとする生半可な絆を持ち合わせている者はここにはいない。

お嬢様もどき「・・・貴方のラムパルド、夢特性のようですわね。貴女の様な野蛮なトレーナーより、高貴な私にこそ相応しいと思いませんか?」

デルタ「ふっざけんな!んな理由でラムパルドを渡せるか!」

ラムパルド『ンだテメェ!ぶっ飛ばされてぇのか!?』

ミミロップ『主がお前みたいな奴にラムパルドを渡すわけないだろ!その口に剣山を入れてやろうか!?』

ジバコイル『マスターも二人も落ち着いてください!こんな女の言葉に相手しちゃダメです!』

ラムパルドを渡せと言われてそれを真っ向から否定するデルタ。
当然狙われたラムパルドもその仲間であるミミロップもお嬢様もどきの言葉にブチ切れ、ジバコイルもお嬢様もどきに不快感を持ちながらもなだめる。

お嬢様もどき「その紫と黒の薔薇を持つロズレイドもなかなかですわ。貴方の様な男には不釣合ですわ。私に譲ってくださらない?」

マールーシャ「勝手なことを言うな!ヴァーミリオンもガブリエーレも大切な仲間だ!金で仲間を売るようなことは絶対しない!」

ヴァーミリオン『君みたいな性格悪い女についていくわけないだろう?馬鹿かい?』

ガブリエーレ『あんな奴にヴァー君は渡さないんだから!』

今度はマールーシャのヴァーミリオンを要求してきたお嬢様もどき。当然マールーシャもその要求を呑むつもりはない。
すると「大切な仲間」と聞いて眉をしかめたお嬢様もどきは馬鹿にするような笑みを浮かべた。

お嬢様もどき「仲間?随分と甘い事を言いますわね。所詮は田舎から来たトレーナーという所でしょうね」

マールーシャ「っ!」

仲間として大切にしているという気持ちを薄汚い笑みで踏みにじる。

琴葉姫「(・・・彩!聞こえてるか!彩!)」

琴葉姫はテレパシーで彩に話しかける。

彩「(創造主?如何いたしました?)」

琴葉姫「(フェスタ内にルールを守らない奴が現れた!ゲスト達のポケモンを金で要求してきた!)」

彩「(なんですって!?)」

琴葉姫「(今すぐ他の警備スタッフを連れてここに来い!)」

彩「(も、申し訳ありません!今私がいるところでもちょっといざこざがありまして・・・)」

琴葉姫「(はぁ!?)」

彩「(本当に申し訳ありません!1秒でも早く片付けてすぐ向かいます!)」

琴葉姫「(すぐだぞ!いいな!)」

彩「(は、はい!)」

そう言い残し、会話を切った。

ツクヨ『調ちゃん・・・あの人怖い・・・』

アマちゃん『切歌ちゃん・・・』

切歌「大丈夫、大丈夫デスよアマちゃん!」

調「大丈夫、貴方達を渡したりなんてしない・・・!」

怯えている夢特性であるアマちゃんとツクヨに切歌と調が優しく声をかける。
ゆめひめのエネコやヤヤコマ、トーチのクレベース、リンリィのチラーミィやドレディアもお嬢様もどきに怯えているようだ。

お嬢様もどき「・・・まあいいですわ。ここにはそれなりの色違いや隠れ特性のポケモンが揃っていますもの。正に選り取り見取りというものですわね」

デルタの言葉に一瞬びくついたものの、また笑みを浮かべたお嬢様もどき。
そんな中、またこの空間に入ってきた者が・・・。

「おい、ナンシー。こんなところで何している?」

一部の者はこの声に聞き覚えがあるようだ。
声の下方向を見ると、先程ホルンを侮辱した研究社であるフレデリックが立っていた。

琴無月「あいつ・・・!」

ロクサス「ホルンを馬鹿にした奴だ!」

ユイ『あの人も嫌い!』

赤司「(ピクッ)ホルンを・・・」

トラン「(ピクッ)バカにした・・・だって?」

ロクサス「うん!買い物してるとき、ホルンに不戦勝で勝ったくせに臆病者って言ったんだ!」

アクセル&カヤ「『(∑ろっ、ロクサァァァァァァァァァス!!!;)』」

ロクサスの言葉に、赤司とトランの表情が強ばる。

赤司「不戦勝ごときで僕のホルンを侮辱するなんて・・・!許さない、ホルンを馬鹿にする奴は誰であろうと殺す・・・!」

トラン「もしかしってさっき落ち込んでたのはそのせい・・・!?あの男許さない・・・!どうやって叩きのめしてくれようか・・・!」

二人は大切なホルンが侮辱されたという真実を知り、モザイク処理されるような表情でフレデリックを睨みつける。赤司に至ってはハサミをジャキジャキ鳴らしている。
しかし、フレデリックはお嬢様もどきをナンシーと呼んだ様子からして、知り合いのようだ。

ナンシー「あらお兄様。どうかなさいまして?」

ロラン「はぁ!?お兄様!?」

ルキナ「兄が非常識なら妹も、ですか・・・」

フレデリックをお兄様と呼んだことに驚きのロランと、兄弟揃って非常識だと呆れるルキナ。

フレデリック「別にどうもしない。お前こそまた品定めをしているのか?」

ナンシー「ええ、見て下さる?色違いや夢特性、更には見たこともないポケモンがいますわよ」

フレデリック「・・・ほう、これだけの量は珍しいな・・・。・・・ん?」

ナンシーの言葉でフレデリックも興味ありげにポケモン達を見た。
そしてフレデリックは先程侮辱したホルン達に目線を向けた。



琴葉姫「・・・ひどいな」

アーサー「これは・・・ひどいな。うん」

Re: 嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜 ( No.472 )
日時: 2015/02/22 16:27
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: nRjTVwL1)

琴無月さん申し訳ありませんんんんんんんん!!!orz(何回目だこれ言うの)



フレデリック「さっきの臆病者か・・・そこにいるのがお前のポケモンか?」

ホルン「どうだけど、何?」

フレデリック「ふん、馬鹿そうなエルフーンに強くなさそうなピクシー、美しさがないニンフィア。しかもたった4体しかいないじゃないか。あの時俺から逃げ出したのも納得だと思っただけさ。そんな手持ちで俺に勝つなど不可能だしな」

ホルン「は?」

ホルンの手持ちを見下すフレデリック。これには流石のホルンも我慢できない。

翼(シンフォギア)「随分幼稚な目を持っているようだな・・・。ステラもアネモスもとても実力あるポケモンだし、リントも素晴らしく美しい子だ。貴様のような者に遅れを取る子達ではない。それに彼女の手持ちが4体なのは残りの2体は連れてきていないからだ。勘違いも甚だしい」

マーク(♀)「翼さんの言うとおりです!不戦勝で勝っただけで調子に乗って、そんな人にホルンさんのポケモンを評価されて欲しくありません!」

ティーナ『妹があれなら兄も節穴な目でしか判断する事しか出来ない三下って所ですかね?ぶっ飛ばしますよ♪』

フレデリックの言葉に呆れつつ反論する。ティーナに至っては裏になりかけている。

フレデリック「ふん、所詮は臆病者の仲間。お前達も大したことはないんだろう?」

ナンシー「そうですわね。そんな庶民達が色違いや夢特性を持っていても宝の持ち腐れというもの。色違いと夢特性は私に譲って、残りはお兄様の実験素体にするのがよろしくてよ」

ホルンの仲間だからと見下す兄妹。しかもナンシーが言った実験素体という言葉に、永琳は何かを思い出したようだ。

永琳『・・・思い出しました。ライモンシティのバークワーク科学研究所。見た目は普通の研究所ですが、その裏ではポケモンを使った生体実験を始めとした違法な実験が行なわれていると。それを仕切っているのがイッシュのポケモン協会の重鎮の息子。・・・つまり貴方ですよね?』

琴葉姫「はぁ!?それって律歌達も目を付けている違法な研究所のことか!?つまりお前らが・・・!」

この世界の創造主である琴葉姫もフレデリックが勤めている研究所のことを思い出した。どうやらそんじょそこらの非常識とは違うらしい。

フレデリック「それがどうした?俺は頭脳明晰で実力もある人間だ。ポケモンをどう扱おうと自由だろう?」

ナンシー「それにお兄様の実験で力を得られるポケモン達も居ますのよ?・・・まあ中には役にも立たない粗悪品も居ますけど」

自分の実験がポケモンを傷つけている事を大した事じゃないと思っているらしいフレデリックに、兄の実験にも何の疑問も持っていないナンシー。
それを聞いた一同は不快感を露わにし、ホルンも顔を俯かせたまま拳を握りしめる。



ホルン「・・・ねぇ、貴方達にとって、ポケモンってなんなの?」

怒りで震えているホルンがナンシーとフレデリックに自分にポケモンはどういった存在なのかを尋ねた。





フレデリック「ポケモンは自分の強さと賢さを誇示するための奴隷で研究材料だ。それ以外の価値があるのか?」

ナンシー「色違いと夢特性こそ、ポケモンとして最も価値がある存在・・・それ以外のポケモンは選ばれなかったゴミ。精々、私と私のポケモン達の引き立て役として役に立つ程度ですね」

兄妹以外「っ!!!」

ある程度予想していたとはいえ、ポケモンを自分の欲求を満たすだけの存在としか考えていない反吐が出るような回答に一同は顔をしかめた。

琴無月「(何言ってんの?何言ってんの、この人達・・・!?)」

琴無月は唖然としていた。ポケモンが大好きな琴無月はこの兄弟の意見の意味を受け入れられずにいた。





ホルン「・・・そう。正直言って、私のことだけ馬鹿にするならいくらでも我慢できたわ。でもね、ステラ達や皆さんを馬鹿にしたり、他のポケモン達を平気で傷つけてるのを知って我慢できるほど私はお人好しじゃないわ!考えを変えるつもりが無いなら私がこの場で貴方達を倒す!」

顔を上げたホルンは明らかに怒りを露わにしていた。それはこの場にいる良心あるトレーナー達皆同じであろう。

琴葉姫「ホルンちゃん、俺てつだ「ホルン、僕も一緒に戦う」、トラン、さん・・・?」

ホルン「お兄ちゃん・・・?」

戦うと言ったホルンに琴葉姫も一緒に戦うと申し出ようとしたが、トランがそれを遮り、自分がホルンと一緒に戦うと言った。

トラン「ポケモンを傷つけるあいつらが許せないのももちろんだけど、何より大切なホルンとその手持ちを侮辱されて、黙っていられない!絶対謝らせてやる・・・!・・・だから琴葉姫さん、皆さん。ここは僕に譲ってください!お願いします!」

そう語り、頭を下げるトラン。これに反対する者はまずいなかった。

琴葉姫「・・・本当はここは俺の管轄です。しかし、トランさんがそこまで言うなら、俺はでしゃばりません」

トラン「・・・!ありがとうございます!」

琴葉姫「ただ」

トランの肩を掴む琴葉姫。他のゲストや嫁達もトランとホルンに駆け寄り、こう言った・・・。

琴葉姫「遠慮しないで殺っちゃってください!」

デルタ「遠慮はいらん。殺れ」

トーチ「あんな外道兄妹に負けないでくださいね!」

たけジアン「本当は俺が殺りたかったが今回は譲る。だから思いっきり殺れ」

リンリィ「ホルン!あんなクズ共に負けないでね!」

ゆめひめ「頑張ってね!応援するから!」

切歌「殺っちまうデス!」

シグバール「ぎったぎたにしてやれ(爽快な笑顔)」

ホルン&トラン「アッハイ;」

二人に激励をかける一同。その中の殆どには危険な言葉が・・・;

琴無月「・・・ホルン、トランさん」

赤司「・・・ホルン」

ホルン&トラン「え?」

琴無月「・・・あんな奴らに負けないでね!二人が強いのは、私が一番知ってるから!」

赤司「ホルン・・・無茶だけはしないでね・・・でも、負けないで・・・!」

ホルン&トラン「!分かってる!」

Re: 嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜 ( No.473 )
日時: 2015/02/22 16:31
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: nRjTVwL1)

フレデリック「ふん、臆病者の兄が加わったところで大した脅威ではない」

ホルン「それはどうかしら?お兄ちゃん達に舐めてかかると痛い目を見るわよ」

フレデリック「ハッ、随分な大口を叩くな。なら俺が勝ったら、君達のポケモンを実験素体として俺に提出して貰うよ?」

ナンシー「私は夢特性のニンフィアとカイリュー・・・あとあの小娘の色違いのグレイシアとミロカロスを譲っていただこうかしら?」

琴葉姫「∑は?」

ホルン達のポケモンを実験素体にするというフレデリックと、琴葉姫を小娘と呼び浅葱と華聖符を要求してきたナンシー。

クリス「(おいちょっと待てよ!?あいつ作者がこの世界の創造主であること知らないのか!?開催式でも言ってただろ!?(小声))」

シグバール「(大方開催式も見なかった上に甘やかされて常識のことを教えてもらわなかったんだろ。まさに非常識だな(小声))」

どうやらこの兄妹は本気で琴葉姫のことを知らないようだ。まさかの事態に驚く一同。

ホルン「何を言ってるの!?琴葉姫さんは関係ないでしょ!?」

ナンシー「お黙りなさい」

ホルンの言葉にぴしゃりと言い放つ。

ナンシー「見たところその小娘は身なりだけで大したトレーナーではなさそうですし、サーナイトはまぁまぁとして、チェリムやデンチュラ、ボーマンダからは全く美しさのかけらも感じませんわ。対してグレイシアとミロカロスは毛並みも美しさも最高ですわ。特別な存在のポケモンは特別な存在である私にこそ相応しい。あんな小娘がこんな綺麗なポケモン持っていい訳ないですしね」

ゆめひめ「うわ・・・引く・・・;」

プロイセン『とんだ自意識過剰馬鹿だな・・・;』

自分の身なりにとても自信があるのか、ナンシーは琴葉姫が浅葱や華聖符を持つのに相応しくないと言い出した。その性格こそ一番醜く歪んでいるとも知らずに。





浅葱『ふざけないでください・・・!貴方の様な下衆が主様を侮辱しないでください・・・!』

華聖符『その醜い姿、凍りつかせてもらいたいの・・・!?』





自分達を「色違いのポケモン」としか判断してないことと、大切な主である琴葉姫を侮辱されたことで、ナンシーに絶対零度の眼差しを向ける浅葱と華聖符。
特に華聖符の美しさは彼女自身の努力であり、当然ミロカロスだからとか色違いだからとかという考えは華聖符が一番嫌う考えだからだ。
・・・まぁ、主である琴葉姫を侮辱されたというのが一番の理由だろうが。

ユイ『あ、浅葱ちゃんに華聖符さん、怖い・・・』

チラーミィ『怖いよ〜・・・』

エネコ『怖いのニャ・・・』

カヤ『ちょっとちょっと、子供達が怖がってるじゃないかい。気持ちは分かるけど、この子達を怖がらせたらダメじゃないかい』

ミコ「キュゥ・・・」

激怒する浅葱と華聖符を怖がるユイやチラーミィ、エネコを見てカヤが声をかける。ミコも怯えているようだ。
しかし、ナンシーへの怒りでいっぱいいっぱいな二人にはそんな言葉は耳に入らなかった。

シャンデラ『全く・・・ああいう馬鹿の相手は無駄なのに、良くそこまで怒れますね・・・』

ボーマンダ『でも気持ちはわかるぜ!俺もトーチを馬鹿にされたら許せねぇし!』

シャンデラ『それは・・・私もそうですが・・・』

トーチのシャンデラがうんざりしながらも冷静に言う。
それに対しボーマンダは二人の気持ちを察してシャンデラにそう返す。やはりシャンデラも大切な主であるトーチを馬鹿にされたら許せないようだ。

琴葉姫「浅葱、華聖符。気持ちは解るが落ち着け。ユイ達怖がってるしここはホルンちゃんとトランさんに任せようぜ?」

怒りを露わにしている二人を琴葉姫はそう言って落ち着かせた。
そしてユイ達の方を向く。

琴葉姫「ユイ達も大丈夫か?二人はああいう奴が一番嫌いなんだ。怖がらせちゃってごめんな?」

ユイ『ううん、大丈夫。二人が怒るのも無理ないから・・・』

ゆめひめ「あたしも気にしてません」

リンリィ「私も。ね、チラーミィ」

エネコ『うん、大丈夫ニャ!』

チラーミィ『大丈夫〜!』

そう謝る琴葉姫。二人からはさっきの怒りが消えていた。

浅葱『・・・申し訳ありません主様。私が取り乱したばかりに主様にご迷惑を・・・』

華聖符『・・・ごめん。琴葉姫』

琴葉姫「気にすんな。お前らの気持ちよくわかるから」

フレデリック「ハッ、とんだ茶番だな。田舎者な上にとんだ甘ちゃんだ」

デルタ「そうか?琴葉姫とあの二人、とても美しく見えるぞ。外見だけでなく内面もな」

琴葉姫「デルタさんに言われると嬉しいな」

批判するフレデリックに対してそう言うデルタに、礼を言う琴葉姫。横目でナンシーを見る。



ナンシー「あんな小娘がミロカロスに相応しい訳ありませんわ・・・!あんな女には粗悪品がお似合いで、美しい色違いこそ私が持つべきだというのに・・・!」

琴葉姫「・・・浅葱、華聖符、あんな可哀想な奴の言うことなんか気にすんな。あんな女の姿を見るのが嫌ならボールに戻るか?」

浅葱『・・・いえ、主様にこれ以上甘えられませんし、ホルン様とトラン様のバトルを主様の隣で見守ります』

華聖符『私も、あの女が醜く負ける姿をこの目に焼き付ける』

その言葉を聞き、琴葉姫は二人を撫でながらその意思を尊重した。

ランディ『そあくひん?なにそれ、美味しいの?』

会話の内容の意味を知らないランディは、ポフレを食べながら首を傾げた。

カイア『ら、ランディ!今はそんなことを行ってる場合じゃないでしょ!?あと、食べ物じゃないわ!』

ランディ『そなの?』

シャンデラ『・・・馬鹿ですか・・・』

ティーナ『ランディらしいと言えばそうですけど・・・;』

しかし、ランディのおかげで場が少し和んだ。

Re: 嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜 ( No.474 )
日時: 2015/02/22 16:36
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: nRjTVwL1)

ホルン「話はこれくらいにして始めましょうか。貴方達の様な外道に長々と付き合ってる暇は無いの」

トラン「だね。こんな自分勝手な人達には絶対負けない。格の違いを見せてやる」

ホルンとトランはそう言いながら前へ出た。

琴葉姫「さっきも言いましたが頑張ってください!あんな自分が美しい()とか可哀想なこと言ってる奴に遠慮はいらねぇ!早く終わらせて浅葱と華聖符のケアもしたいしな」

ナンシー「ぐっ・・・!言わせておけば!」

フレデリック「・・・お前達に特別に考慮して2体2のマルチバトルにしてやる。両者のポケモンの2体が先に戦闘不能になったら負けだ。・・・まぁお前たち如きに負ける俺ではないがな」

ナンシー「ふ、ふんっ。こんな田舎物などさっさと片付けてあのミロカロスを私の物にしなくてはなりませんわ」

バトルのルールを説明するフレデリックに、どうやら華聖符と特に狙っているようであるナンシー。

ホルン「いいわ。どんなルールでも私達は負けない」

フレデリック「ふん、その減らず口がどこまで叩けるかな?」

ホルン「ご託はいいわ。早くポケモンを出しなさい」

フレデリック「・・・いいだろう、力も頭脳もある俺の力を見せてやる。行け、ケンホロウ!」

ナンシー「すぐに終わらせてやりますわ。出でよ、ゲッコウガ!」

フレデリックが出したのは飛行、ノーマルタイプのケンホロウ。ナンシーが出したのは水、悪タイプのゲッコウガ。
色違いでないということは、夢特性である「変幻自在」のようだ。

ホルン「あなたの出番よ!リント!」

リント『この勝負、絶対勝たせていただきますわ!』

トラン「頼むよ、アラク!」

アラク『トラン兄ちゃんとホルンちゃんのために頑張るねえ!』

ホルンが出したのはフェアリータイプであるニンフィアのリント。トランが出したのはドラゴン、飛行タイプであるカイリューのアラク。

ナンシー「飛んで火にいるなんとやらですわね。その2体も私が有意義に使って差し上げますわ」

ホルン「生憎リントもアラクも貴方みたいな人に渡す気はないわ」

ナンシー「その減らず口、二度と叩けないようにしてあげますわ!ゲッコウガ、“みずしゅりけん”!」

フレデリック「ケンホロウ、“エアスラッシュ”!」

先制攻撃を仕掛けてきた兄妹。しかしその程度で臆する二人とポケモン達ではない。

ホルン「リント!“ハイパーボイス”でかき消して!」

リント『分かりましたわ!』

リントの“ハイパーボイス”の衝動で、“みずしゅりけん”と“エアスラッシュ”はかき消えた。

フレデリック「なっ、そんなことが・・・!」

トラン「隙ありだよ!アラク、ケンホロウに“アイアンテール”!」

アラク『とりゃああーーー!』

フレデリックとケンホロウが驚いている隙にアラクに指示するトラン。
アラクの鋼鉄のように固くなった尻尾は、ケンホロウの顔面に直撃した。

ケンホロウ「クルック〜・・・」

フレデリック「なっ、ケンホロウ!?」

“アイアンテール”を喰らったケンホロウは、力なく目を回しながら倒れた・・・。

ゆめひめ「∑ええええええ早あぁあぁぁああああっ!?Σ(゜д゜;)いくらなんでも弱すぎでしょ!?;」

ロラン「碌に育ててない証拠ですね(呆)」

リンリィ「あの程度でホルンを馬鹿にするとかアホじゃん!」

マールーシャ「話にならんな(鼻で笑う)」

ナンシー「ちょっと、何していますのお兄様!?ちっ、ゲッコウガ、“あくのはどう”!」

ゲッコウガ「ゲコ・・・!」

ゲッコウガは悪意に満ちた波動をリントに向ける。リントはそれを喰らってしまう。

ホルン「リント、大丈夫!?」

リント『はっ、この程度の“あくのはどう”で私に傷を与えられるとお思いで!?』

ナンシー「そんな!なんで聞いてないんですの!?タイプ一致で威力は高いはず・・・!」

ホルン「フェアリータイプのポケモンに悪タイプの技は効果今一つよ!これはお返し!リント、“マジカルシャイン”!」

リント『喰らいなさいな!』

リントが放った“マジカルシャイン”はゲッコウガにモロに喰らい、ゲッコウガも倒れた・・・。

ナンシー「そんな!どうして・・・!」

ホルン「ゲッコウガの夢特性「変幻自在」は出した技のタイプが自分のタイプになる技よ。そしてリントが放った“マジカルシャイン”は悪タイプに効果抜群。“あくのはどう”をやったのが悪かったわね」

ナンシー「くっ、戻りなさい・・・!」

ゲッコウガをボールに戻すナンシー。フレデリックもケンホロウをボールに戻した。

ホルン「貴方達、勝負は見えているようなものよ。大人しく降参することを勧めるわ」

トラン「ホルンに謝ってくれたら許してあげるよ。一応ね」

警告として兄妹に降参することを勧める二人。しかし、この兄妹。特にナンシーが大人しく降参するとは思えない。

ナンシー「ふざけた事を言ってるんじゃないですわよ!?ここから貴女達の様な田舎者を叩き潰し、あのミロカロスをすぐに奪いますわ!」

やはり二人の警告を受け入れずにナンシーは琴葉姫と華聖符を睨んだ。

琴葉姫「しつこいなオイ。さっきホルンちゃんとトランさんに一方的に負けたのに勝つ気でいるのか?」

ナンシー「当然ですわ!貴女の様な小娘がそこまでミロカロスを美しく育てているなら、この私が育てればこれまで以上の美しさを発揮する筈ですわ!」

琴葉姫「華聖符の美しさは華聖符自身が望んだこととそのための努力の結果だ。見た目でしか判断できないお前如きで華聖符のポテンシャルを発揮できるとは思えねえ」

ナンシー「田舎者があんなに見栄えが良かったのはミロカロスのおかげに決まってる!私だったら貴方の様な小娘よりも余程綺麗に輝けますわ!」

勘違いも甚だしい主張に琴葉姫は溜息を吐き呆れる。

Re: 嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜 ( No.475 )
日時: 2015/02/22 16:41
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: nRjTVwL1)

ホルン「分からないの?琴葉姫さんと華聖符が美しく見えたのはお互いを思いやる心があるからよ」

トラン「まぁそれを理解できない君に本当の美しさを得る事など出来ないだろうけどね」

ナンシー「ふざけた事を・・・!何よりも美しいのはこの私!特別な存在である私が色違いのミロカロスを手にするに相応しい!ミロカロスはチャンピオンも持っているお墨付きの美しさを誇るポケモン!そのミロカロスが居れば全ての庶民が私の美しさの前にひれ伏すのですわ!例えば各地方で行なわれているポケモンコンテスト、それすらも私の色違いと夢特性のポケモンが出れば勝ち抜けるのは当然との事ですわ!」

突然誇大妄想を始めだしたナンシーは、どうやらコンテストにまで出ようと考えているらしい。その発言にコンテストに出たことのあるたけジアン、ティーナ、カイアが反応する(ランディはナンシーが何を言ってるか分からず、首を傾げながらポフレを食べていた)。

たけジアン「あ゛ぁ!?本気で言ってんのか!?コンテストは人とポケモン達が技と自分達の絆を競い合う競技だ!お前みたいな奴がコンテストを語る資格はねえ!」

ティーナ『貴方如きがコンテストに出る?笑わせてくれますね。人を見下す時点でコンテストもバトルも勝ち続ける事なんて出来ませんよ。ぶちのめしてあげましょうか?(黒笑)』

カイア『コンテストはコーディネーターとポケモン達が力を合わせて初めて見ている人を魅了出来るものです!見た目しか見ない貴女などにコンテストに出て欲しくありません!」

ナンシー「どいつもこいつも私を馬鹿にして・・・!私が出ればトップコーディネーターなどすぐになれると言うのに・・・!」

フレデリック「おいナンシー。こんな奴らの言葉にいちいち熱くなるな」

ナンシー「うるさい!黙ってあの愚民共を叩き潰せばいいのよ!」

フレデリックがそう注意すると声を荒らげるナンシー。お嬢様口調がなくなっており、完全に頭に血が上っているようだ。

琴葉姫「おーおー・・・あのお嬢様、もうお嬢様の仮面が剥がれかけてるけど大丈夫かぁ?ただルックスだけが取り柄のボンボンとババァが他者やポケモンを思いやれるホルンちゃんとトランさんに勝てるわけねえだろ」

頭に血が上ったナンシーを見て、琴葉姫が嘲(あざけ)るような笑みを浮かべた。
そう、琴葉姫は浅葱と華聖符と自分の絆を見せつけることで、ナンシーを冷静さを失わせようとし、それに見事成功したようだ。

琴葉姫「大体なぁ、あんなババァに綺麗なんて言葉ははっきり言って似合わねえんだよ。この場にいる可愛いはゼッさん、琴無月さん、ホルンちゃん、リンリィさん、ゆめひめさん、マークちゃん、ランディちゃん、ナミネ、クリスちゃん、切歌、調。綺麗はルキナさん、ティーナさん、カイアさん。かっこいいは翼様だ。これ俺の中での絶対的法則な」

ゼクシオン「なんで可愛いのカテゴリにまっ先に僕が呼ばれてるんですかorz」

琴葉姫「ゼッさんカワイイやろ!」

ジェローム「やめてやれ;」

琴無月「(わ、私が可愛い・・・だと・・・!?(驚愕))」

フレデリック「チッ、ナンシーの冷静さを欠くとは姑息な手を使うな。だがナンシーがこうなっても問題は無い。俺が片付ければいいだけなのだからな。行け!オノノクス!」

ナンシー「こんな愚民など私が片付けますわ!ゴチルゼル!」

2戦目・・・最後に出してきたのはドラゴンタイプのオノノクスとエスパータイプのゴチルゼル。

ホルン「方を付けるわよ!フラム!」

フラム『アタシが決着をつけるよ!』

トラン「ああ、これで終わらせる!フォスタ!」

フォスタ『・・・手加減はしないぞ・・・!』

ホルンはパートナーのバクフーンのフラム、トランはドダイトスのフォスタで勝負を畳み掛ける・・・!

フレデリック「オノノクス!バクフーンに“ドラゴンクロー”!」

ナンシー「ゴチルゼル!ドダイトスに“サイコキネシス”!」

オノノクスが爪を構えながらフラムに接近し、ゴチルゼルが“サイコキネシス”でフォスタの動きを止める。

ホルン「フラム!“ニトロチャージ”でかわして!」

フラム『遅いよ!』

トラン「フォスタは振りほどいて“ストーンエッジ”!」

フォスタ『こんな“サイコキネシス”で俺を止められると思っているのか!』

炎を纏い素早くかわすフラムと、“サイコキネシス”も呪縛を振りほどき“ストーンエッジ”を放つフォスタ。

ホルン「そのままオノノクスに突っ込んで!」

トラン「ゴチルゼルに“タネばくだん”!」

休ませる暇を与えないようにフラムとフォスタが追撃を加える。
“ニトロチャージ”と“タネばくだん”を喰らい、オノノクスとゴチルゼルが地面に倒れる。
まだ戦闘不能になってはいないが、普通ならもう勝てるはずがない事は理解出来るはずだが・・・。

フレデリック「何故だ・・・!何故俺が一方的に負けている・・・!?」

琴無月「他人やポケモンを見下してる時点で、ホルン達に敵うはずがないでしょ!?」

信じられないといった評定で呟くフレデリックに、琴無月が現実を叩きつけた。
すると突然、ナンシーがスタンロッドを取り出し、地面に勢いよく叩きつけた。

ナンシー「何をやってやがる!!この役立たず、とっとと立てよ!私に恥をかかすんじゃないわよ!」

完全にお嬢様とは思えない言動と表情でゴチルゼルに立つ様に命令するナンシー。ゴチルゼルはナンシーに怯えながらも何とか立ち上がり、オノノクスも立ち上がる。

ホルン「・・・可哀想ね。自分が全てと考え、ポケモンを色違いとか夢特性としか価値が無いなんて考えるなんて」

トラン「そうだね・・・彼女のポケモンには恨みはないけど、あの兄も含めてもう終わりにしよう」

フラム『あそこまで自分の事しか考えていないなんてね。ゴチルゼル達には恨みはないけど、やるしかないわね!』

フォスタ『ああ・・・悪人に遠慮はいらん・・・!』


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