二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜
日時: 2015/01/04 19:24
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: nRjTVwL1)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=26198

※注意!※

こちらの小説は他作品のキャラ同士の恋愛描写等、所謂「混合カップリング」要素を含みます。
嫌悪感を抱く方は戻るボタンを押してくださいまし。

嫁観察日記とは書いてありますが、嫁と同じ作品の嫁ではないキャラ、又オリジナルキャラも出ます。
そして琴葉姫の嫁達は殆どがマイナージャンル(ギャルゲー、マニアックな作品)のキャラばかりです。
「知ってるキャラいねーぞふざけんな!」等思われて気を害されるかもしれません。
「私の○○といちゃいちゃすんなこいつ!」と思う方もいるかもしれません。そういう方もこの小説を見ないことをおすすめします。

・・・まぁ、あれです。
茶ヴァン(茶番)です。お付き合いできる方は、作品をお楽しみください。
嫁の設定はURLに。

アーサー「逃走中終わってないのによくやるな」

琴葉姫「言うな」

・追記
荒らしや誹謗中傷、他人を不快にする書き込みは一切ご遠慮します。

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Re: 嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜 ( No.866 )
日時: 2016/09/02 22:09
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: RkLyPv1r)

今回はシンガンクリムゾンズとカラつばが主役(?)です。ユリカさんのやった内容を基にしているので二番煎じ感が否めません(爆)ユリカさんすみませんorzそしてちょっとだけですが歌詞書いてます(!?)



翼(シンフォギア)「ありがとうございますカラ松さん。わざわざ付き合っていただき」

カラ松「ふっ、気にするな。my princessの頼みなのだからな。邪険にするはずがない」

太陽がさんさんと輝く日曜日。
翼(シンフォギア)と彼氏(仮)であるカラ松は翼(シンフォギア)の頼みで服を買いに来ていた(もちろん翼(シンフォギア)は変装している)。
カラ松が好きな翼(シンフォギア)はカラ松に服を選んでくれたということと、久しぶりのオフでカラ松と一緒にいられることをとても喜んでいた。

カラ松「じゃあどうする?そろそろ帰るか?それともどこかに寄っていくか?」

翼(シンフォギア)「そうですね・・・この辺りには何が・・・ん?」

翼(シンフォギア)は何やらとある大きな公園に多くの人が集まってるのが見えた。

カラ松「ん?いったい何があるんだろう・・・」

翼(シンフォギア)「さあ・・・あの、今ここで何があるんですか?」

通りすがりの女性に声をかける。

女性「え?ああ、今ここでミュージックフェスが開催されてるんですよ」

翼(シンフォギア)「ミュージックフェス!?」

女性の言葉に、翼(シンフォギア)は目を輝かせる。

女性「ええ、結構有名なアーティストやバンドが来ているみたいですよ。貴方達もどうですか?」

翼(シンフォギア)「ありがとうございます!是非見てみようと思います」

女性「そうですか。では、私はこれで」

そう言い残し、女性は去って行った。

翼(シンフォギア)「すみませんカラ松さん!見て行っていいですか!?」

カラ松「もちろん構わないぞ!それにしても、休みの日でも音楽か?」

翼(シンフォギア)「ええ!音楽や歌は大好きですから!」

カラ松「翼らしいな。じゃあ行こうか」



荷物は受付に預け、メインステージに向かう二人。やはりかなりの数の人がいて、歩くと人とぶつかりそうになってしまうほどだ。

翼(シンフォギア)「どんなアーティストがいるんでしょうか」←カラ松の持っているパンフレットを除きながら

カラ松「うーん・・・あ、翼、このイベント飛び入り参加も可能だそうだ。翼も出てみないか?きっと会場が大歓声に包まれるぞ」

翼(シンフォギア)「そうしたいのですが・・・司令や緒川さんに何と言われるか・・・;」

カラ松「ああ・・・;確かに翼はすごく人気のアーティストだからな;大歓声どころか大パニックになるかもしれないし・・・、Σうわっ!?」

?「うおっ!?」

歩いている途中、カラ松が通行人とぶつかってしまった。

カラ松「す、すまない、だいじょ・・・、え?」

?「ってーなどこ見てんだよ!・・・あ?」

カラ松はぶつかった相手を見て唖然としてしまった。ぶつかった相手も、カラ松を見て唖然としている。
その「彼」は、赤い斧のようなギターを持っていて、赤と黒の衣装に身を包んだ、少し小柄の少年・・・。



カラ松「クロウ!?何故お前がここに!?」

クロウ「そりゃこっちのセリフだっつーのッ!なんでてめーらまでいるんだよ!?」

シンガンクリムゾンズのボーカル兼ギターの、クロウだったのだから・・・!

翼(シンフォギア)「く、クロウがここにいるということは・・・」

ロム「おいクロウ!何やってんだよ置いてく・・・!?」

ヤイバ「つ、翼殿!?・・・と、カラ松も」

アイオーン「孤高の歌姫と二番目に生まれし青が何故ここに・・・」

カラ松「に、二番目に生まれし青・・・?俺のことか?」

他のシンガンメンバーが二人の元にやって来た。

カラ松「お前達もこのフェスに参加してるのか?」

ロム「参加してるというか、このフェス飛び入りが出来るんだ。人も結構いるみたいだし、いっちょ出てみようと思ってな」

翼(シンフォギア)「そうでしたか・・・他のメンバーは?コリエンテやチョキュルイユやツキノやツインズ、BVLは?出ないんですか?」

ロム「ああ、コリエンテはバイトで、チョキュルイユはメンバーとスイーツ店巡り、ツインズは仕事、ツキノは・・・夏休みが明けただろ?で、宿題の成績がまずかったらしくて補修だ。BVLは・・・;ボーカルのあいつが今まで勉強やらなかったからベースのメイドがお怒りでな・・・;今頃泣きながら指導受けてると思うぞ;」

翼(シンフォギア)「み、みんないろいろ大変なんだな・・・;」

クロウ「やいやい、そういうお前らはなんでここにいるんだよ?」

カラ松「今日は奇跡的に翼がオフでな。俺と・・・で、デートしてる時にたまたまこのフェスが開催していることを知ってな。翼も興味があるというし、見に来たんだ」

ヤイバ「(デート・・・)翼殿も飛び入りなされるのか?」

翼(シンフォギア)「いや、私はただ見に来ただけですので」

クロウ「じゃあ俺様達の歌を聴きやがれよッ!このフェスに来てる奴ら全員家畜にしてやるぜッ!」

アイオーン「矮小なる小動物よ、貴様がでしゃばるな。貴様の歌声など、この闇の太陽神の旋律のおまけにすぎん」

クロウ「ああッ?ンだとこのヘタレオン!!」

ロム「だーかーらーやめろって・・・(怒)」



「やめてよッ!」

シンガン&翼(シンフォギア)&カラ松「!?」

喧嘩が始まると思った瞬間、近くから悲痛な叫びが聞こえた。
叫び声のした方を見ると、高校生くらいの女の子が、同い年くらいの男の子とギターを取り合っているのが見えた。



なにやら修羅場・・・?

Re: 嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜 ( No.867 )
日時: 2016/09/02 22:16
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: RkLyPv1r)

クロウ「な、なんだあ・・・?」

ヤイバ「わからぬが・・・故にまずいのではないか?」


女の子「返して!ねえ、なんでこんなことするの!?」

男の子「いつまでもこんなこと続けたって価値ないだろ!お前は何してもダメなんだからよ!」

女の子「そんなことない!私だって!」

男の子「うるせえ!!!」

女の子「あっ!」

男の子が、女の子の物であろうギターをひったくる。

男の子「お前みたいな出来そこないのこんなものなんて・・・!あああああッ!!!」



ガッシャアアアアアアアアアン!

シンガン&翼(シンフォギア)&カラ松「!?」

男の子はギターを地面に叩きつけ、ギターは虚しく壊された。
男の子は壊されたギターを何回も踏みつけ、女の子は涙を流しながらギターを踏みつける男の子に抵抗している。

女の子「やめて、やめてベル!ねえなんで!?なんで・・・!?」

男の子「うるせえ!どうせ、どうせお前は努力したって歌うことなんてできねえんだよ!だったらいっそこんなことやめちまえ!!!」

翼(シンフォギア)「おい貴様!」

女の子「!?」

男の子「なっ・・・なんだよお前!?誰だよ!?」

カラ松「つ、翼!?」

あの光景が耐えられなかったのか、翼(シンフォギア)が女の子を庇うように男の子の前に立つ。

翼(シンフォギア)「貴様もギターケースを持っているのを見て察したが、貴様もアーティストなのだろう!?嫌がる女の、それも歌女(うため)の楽器を壊すとは・・・歌を紡ぐ者として恥ずかしくないのかッ!」

男の子「な、なんだよ急に・・・俺は・・・」

クロウ「やいやいやいッ!てめーバンドマンにとって命も同然であるギターをぶっ壊すなんて言い度胸してんじゃねえか!血祭黙示録にすんぞオラアッ!!!」

ヤイバ「クロウ、気持ちは十二分にわかるがレジェンド・オブ・流血沙汰は・・・!」

男の子「っ・・・!」

男の子は分が悪い、と言わんばかりの表情で足早に去って行った。
翼(シンフォギア)が唖然としながら涙を流し続ける女の子に手を差し出す。

翼(シンフォギア)「大丈夫か?・・・すまない、ギターを壊す前に防げなくて」

女の子「あ、いえ・・・大丈夫です・・・はは、ははは・・・」

涙を流しながら、力なく笑う女の子に、翼(シンフォギア)達は心が押しつぶされそうだった。

ロム「・・・会ったばかりの俺達になんだけどよ。事情を聞いていいか?・・・無理にとは言わねえ。俺達は赤の他人だ。踏み込まれたくない事情もあるだろ」

女の子「・・・いえ、聞いてもらっていいですか?」

カラ松「いいのか?」

スズ「はい。あ・・・私スズっていいます。貴方達は」

クロウ「俺はクロウ!シンガンクリムゾンズのギターボーカルだぜッ!」

アイオーン「我が名は闇の太陽神、アイオーン・・・」

ヤイバ「拙者はヤイバという」

ロム「俺はロムだ」

カラ松「俺は松野家に生まれし「それはいいから(ロム)」・・・カラ松だ(´・ω・`)」

翼(シンフォギア)「私はつば・・・、・・・羽風(はかぜ)だ;」

翼(シンフォギア)が本名を名乗るのはまずいと思い、とっさに思い浮かんだ偽名を名乗る。

場所を移動し、女の子・・・スズから事情を聞くことにした。



スズ「あのギターを壊した彼・・・ベルっていうんですけど、私が幼稚園の頃からの幼馴染なんです」

カラ松「幼馴染?それもそんな幼い時からの・・・?」

ヤイバ「ん・・・?ベル?ベルってまさかあの・・・?」

クロウ「何か知ってんのかヤイバ!?」

ヤイバ「あ、ああ、動画サイトの音楽ジャンルで今とても人気のある歌い手の名だ・・・。・・・まさかその?」

スズ「・・・はい。私とベルは小さい頃から一緒の夢を持っているんです。「二人で一緒に人気のアーティストになろう」って。それで小学校でも一緒に歌を歌って、中学校では軽音部に入って、一緒に頑張ってたんです。でも・・・私が、歌を歌う事が出来なくなってしまって・・・」

ロム「?なんでだよ?普通に声出せてるじゃねえか」

クロウ「そういやあいつもお前のこと「何をしてもダメ」とか「出来そこない」とかムカツクこと言ってたな。んなもん必死に頑張って見返せば・・・」

スズ「・・・無理なんです。私・・・」



スズ「肺に病気を患ってるんです」

シンガン&翼(シンフォギア)&カラ松「ッ!?」

スズの言葉に、6人は大きく目を見開いた。

ロム「病気って・・・歌うのに支障が出るくらいのか?」

スズ「中学最後の時くらいにかかってしまったんですけど・・・大きく息を吸い込んだりすると咳が止まらなくなって、息をするのも困難になってしまうんです」

アイオーン「・・・それで、あの愚者は爆弾を抱えた貴様を払い箱にしたのか」

スズ「払い箱っていうか・・・病気のことを話した次の日から無視をするようになって・・・話しかけると、罵るんです。「近寄るな、病気がうつるだろ」って。しばらくしたらクラスの皆から無視されたりいじめられたりして・・・」

ロム「なんだよそれ・・・最低じゃねえか!」

スズ「でも、例えベルに見放されても、音楽だけは、歌だけは続けたかった・・・!家族には止められたけど、音楽を聴くと嫌な事や病気のことは忘れられたんです!私は歌うことが大好きだから、それを続けたかったんです!でも・・・私が歌を歌うとすぐにベルが来て「耳障りな歌を聴かせるな」って罵ったり音楽を聞いてるとウォークマンを奪って叩きつけたり・・・」

クロウ「はぁ!?なんだあいつ・・・!許せねえ!」

スズの話を聞き続けるにつれ、シンガンクリムゾンズの怒りは埃のように積もる。しかし・・・。

カラ松「・・・」

カラ松だけは、とても悲しそうな目をしながらスズを見ていた。



カラ松は何を思ったのか・・・?

Re: 嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜 ( No.868 )
日時: 2016/09/02 22:20
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: RkLyPv1r)

スズ「なんででしょう・・・私はただベルと、またあの頃みたいに歌を歌いながら笑いたいだけなんです。・・・これも全部、私が病気なんてかからなかったら・・・」

翼(シンフォギア)「スズ」

翼(シンフォギア)がスズの名前を呼び、肩に手を置く。

スズ「?羽風さん・・・?」

翼(シンフォギア)「ちょっと、お前の幼馴染に灸を添えてもいいか・・・?」

スズ「えっ?」

突然の翼(シンフォギア)の問いに、とぼけた声をあげてしまう。

スズ「・・・私は・・・ベルに訊きたいんです。ベルにとって、音楽って何なのか。歌って何なのか。今でも音楽や歌は好きなのか」



スズ「・・・私のことを、どう思っているのか」

翼(シンフォギア)「・・・そうか」

それだけ言い、翼(シンフォギア)がシンガンクリムゾンズの方に振り向く。



翼(シンフォギア)「4人の力を借りたいんだが!」

クロウ「歓迎だぜ!あいつをぎゃふんと言わせてやる!」

アイオーン「愚かなる愚者に神の裁きを下そうではないか・・・!」

ヤイバ「拙者の龍剣伝が血を求めている・・・!」

ロム「よっしゃてめえら!いっちょ派手にやるぞ!」

翼(シンフォギア)&クロウ&アイオーン&ヤイバ「おおっ!!!」

スズ「え・・・え?;」

カラ松「・・・大丈夫だ」

スズ「カラ松・・・さん?」

カラ松「翼は必ず、お前達を救ってくれる」



 〜メインステージ〜

ベル「・・・モノクロの世界へようこそ!」

観客「ワアアアアアアアアア・・・!!!」

メインステージのボルテージはMAXに達していた。
というのも、人気歌い手のベルが夢喰い白黒バクを歌い終えたところだったからだ。

司会「いやー。やはりベルさんの歌唱力は素晴らしいですね!」

ベル「ありがとうございます!こっちのたくさんの人に俺の歌を聴いていただけて嬉しいです!」

司会「それでは、次は飛び入り参加のコーナーに入ります!誰か立候補は「では私達が行こう!」「やいやいやい!俺様達が一番乗りだぜッ!」あ、ではそちらの方々・・・Σえええっ!?」

ベル「・・・?、なッ・・・!?」

司会が驚きの声をあげ、それを疑問に思ったベルが司会の目線の方を見てみると、ベルまで目を見開いて硬直している。
それもそのはずだろう。何故なら・・・。



クロウ「てめーら待たせたな!(?)今日限りのスペシャルチームだぜッ!」

翼(シンフォギア)「この私、風鳴翼とシンガンクリムゾンズの混合バンド」



クロウ&翼(シンフォギア)「「スカーレットウィング」の歌を世界中にくれてやるッ!」



ざわっ・・・!

突如、大人気アーティストである風鳴翼が、シンガンクリムゾンズとチームを組んでステージに上がって来たのだから・・・!
ステージではロムの愛用ドラムであるスカルジャガーが設置されており、ロムの椅子に座って準備万端。もちろんアイオーンとヤイバも、ホーリーアークと龍剣伝を持っていつでも演奏できる状態だ。
てか二人のセリフマリアのじゃねえか。いいのか使っても。



そしてステージを見ている観客の中には・・・。

スズ「え、・・・え!?羽風さんが・・・か、風鳴翼様ああああああああああ!!!!!!??????」

カラ松「様?」

スズ「わ、私!ツヴァイウィング時代から翼様のファンで、し、CDも全部持ってて・・・!あわわわわわわ私憧れの翼様と会話を・・・!?(目グルグル)」

観客1「お、おい!あ、あれ風鳴翼じゃないか!?なんで!?パンフレットの参加者欄にはいなかったぞ!?」

観客2「シンガンクリムゾンズだわ!私アイオーン様の家畜なのよ!でもまさか翼さんとコラボするなんて・・・!?」

観客3「やべえぞ!動画撮れ撮れ!」



クロウ「やいやい家畜共ッ!」

翼(シンフォギア)「準備はいいかッ!?」



クロウ&翼(シンフォギア)「ついてこれる奴だけついてこいッ!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!

2人がそう叫ぶだけで、ステージは地が揺れ、張り裂けんばかりの歓声で埋め尽くされる。
しかし、そんなことさえも可愛く思えてくるほどの叫びが、曲が始まると現実に起こる。



翼(シンフォギア)「希望の朝に」

クロウ「誓った言葉」

翼(シンフォギア)「分かち合う声に」

クロウ「奇跡を照らせ」

クロウ&翼(シンフォギア)「革命を!Let't shout!」

BGM:革命デュアリズム

ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!



なんと、革命デュアリズムを選曲したのだ!
この曲は男女がデュエットを組んで歌う曲であり、また、その相手がシンガンクリムゾンズのクロウであり、演奏しているのも他のシンガンメンバーであることも相まって、歓声が耳を劈(つんざ)く。
下手をすれば、歌と演奏が聞こえないくらいの歓声・・・いや、絶叫だ。

スズ「す、すごい・・・!」

カラ松「ははっ!流石だ翼!シンガンクリムゾンズのメンバーの実力もあるのだろうが!」

スズ「(私も、これくらいの歌が歌えれば・・・)」



ベル「(す、すごい・・・!)」

その圧倒的な歌唱力と人気の前に、ベルは唇を噛みしめるだけで動けずにいた。

ベル「(この歓声のすごさ・・・俺なんて比べ物にならないじゃないか・・・!)」



クロウ&翼(シンフォギア)「その日君は—————ジャッジメントする!革命を!Let't shout!革命を!Let't shout!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!

演奏と歌が終わると、今までにない歓声と拍手の嵐が起こった。その光景を、スズは唖然としながら見ていることしか出来なかった。
そして、ぽつりと

スズ「・・・かっこいい・・・!」

そう溢した。

カラ松「そうだろうそうだろう!?俺の翼はかっこいいだろう!?あ、もちろんシンガンもすごいぞ!」

スズ「はい!・・・ん?「俺の」・・・?」

カラ松「Σあ゛っ;い、いや!つ、翼はかっこよかっただろう!?;(やばい、翼が俺と付き合っていることは叔父さんとマネージャーさんに口止めされてるんだった!;)」

スズ「・・・?」

Re: 嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜 ( No.869 )
日時: 2016/09/02 22:23
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: RkLyPv1r)

司会「す、素晴らしい・・・!とても素晴らしいです!私感動して震えが止まらず・・・!」

翼(シンフォギア)「ありがとうございます。マイクを貸してください」

司会「Σえっ」

司会からマイクを奪う翼(シンフォギア)。

翼(シンフォギア)「・・・ベルさん。貴方に訊きたいことがあります」

ベル「えっ・・・!?」

ざわっ

翼(シンフォギア)の口から出た言葉に観客達は驚きを隠せない。

ベル「な、なんでしょう・・・?」

翼(シンフォギア)「・・・貴方は、幼馴染のスズさんのことをどう思っていますか?」

ベル「!?」

ざわっ!

更に会場は騒ぎ立つ。ベルは何故、と言わんばかりに唖然とする。

ベル「ど、どうしてスズのこと・・・、・・・まさか、あの時俺を止めたのは・・・!」

翼(シンフォギア)「そういうことだ」

クロウ「やいやいやい!お前あいつのこと虐めたり罵ったりしたんだろ!?病気になったからって!」

ベル「!」

観客4「え、何、どういうこと・・・?」

観客5「ベルが、いじめ・・・?」

観客が更にざわざわと思ってることを口にする。

ロム「こいつはなあ!小さい頃からずっと一緒だった幼馴染が病気を患った途端手のひら返して、虐めたり罵ったりするようになったんだ!」

ヤイバ「今日もライブ前に、その幼馴染のギターを地面に叩きつけて壊したのだ」

アイオーン「流石の神もあれには怒りを覚えたぞ・・・」

ざわっ!

その事実を聞き、観客達は口々にベルを罵倒し始めた。

観客6「ふざけんな!お前がそんな奴だったなんて思わなかったよ!」

観客7「ファンだったのに・・・!最低!」

観客8「マジかよ〜・・・動画コメントで荒そ」

ベル「っ・・・!」

今までファンだった観客に罵倒され、物を投げられ、ベルは頭が真っ白になっていた。

ベル「お、俺は・・・歌で・・・スズ・・・俺、は・・・」



スズ「待って!」

全員「!?」

翼(シンフォギア)「!?スズ・・・!?」

突然、スズが大きな声を張り上げてステージに上がって来た。
しかし・・・。



スズ「っ、げほっ、けほっけほ・・・はー、はー・・・」



肺を患ってるスズは、息を大きく吸い込んで大声を出したせいで盛大にむせてしまった。
そんなスズに真っ先に駆け寄ったのは、以外にも・・・

ベル「スズ!大丈夫か!?大声を出したせいで肺に触ったんじゃ・・・!」

シンガン「!?」

スズの話を聞く限り、彼女をいじめ罵倒していた、先ほどまで頭が真っ白で動けずにいたベルだった。

カラ松「・・・やはりな」

翼(シンフォギア)「カラ松さん!?」

いつの間にか、カラ松もステージに上がっていた。

カラ松「ベルとやら。お前の本当の気持ちをその子に伝えてやれ」

ベル「えっ・・・」

カラ松「お前の気持ちを聞いたうえでスズがお前を拒絶するなら、それまでだ。だが・・・言わずにまたスズをいじめ罵倒するなら、・・・俺達は許さない」

ベル「・・・」

ベルは決心したような表情をし、スズの目を見る。

ベル「スズ。これは俺の本当の気持ちだ。自分勝手だと、罵っても構わない。思いっきり殴っても構わない。でも・・・これは本当の俺の気持ちだ」

スズ「・・・ベル?」



ベル「・・・スズ。俺、お前が好きだ」



スズ「・・・Σええええええっ!?」

シンガン&観客「Σはああああああああああっ!?」

ベルの突然の告白に、スズ本人とシンガンメンバーは当然のこと、観客も情けない叫びをあげた。

スズ「え、え!?じゃ、じゃあなんで・・・」

ベル「・・・気持ちに気付いたのは、小学生のころだった。スズも、スズの歌も好きで、俺と一緒に人気アーティストになろうって、スズを有名にして、世界中にスズの歌を聴かせてやろうって誓った。でも・・・中学の時、スズが肺の病気を患って、歌うことが困難になったって聞いたとき、俺・・・怖かった。もうスズの歌が聴けないんだって。でもそれ以上に、歌い続けることによってスズが壊れてしまうかもしれないってことが、怖くて怖くて仕方なかった!」

ベルの言葉に、スズも、翼(シンフォギア)もカラ松もシンガンメンバーも、司会も観客も何も言えなかった。

ベル「だったらいっそ、スズが歌わないようにすれば、スズを音楽から遠ざければ、スズの体が安全で、息をすることも苦しくなくなるって・・・!でも、スズは音楽を辞めなくて・・・それに焦ってしまって、スズに心無いことを言ったり、からかうようにクラスメイトに言ったり・・・、・・・馬鹿だよな。こんなことしてもスズが音楽を辞めるわけでも、肺が治るわけでもないのに・・・ただ俺が突っ走って、お前を傷つけただけだった・・・ごめん、ごめんな、スズ・・・!」

涙を流しながら、スズの手を握りしめるベル。あれだけベルを罵倒していた観客も、この光景を見ているだけで何もできない。先程のライブの絶叫が嘘のように、静まり返っている。

スズ「・・・ベル」

ベル「・・・!?スズ・・・?」

スズはベルに握られた手を握り返した。



スズ「・・・私もね。ベルが好きだよ」

ベル「!?」

クロウ「Σはあ!?」

スズの言葉に、今まで以上に目を見開くベル。

Re: 嫁観察日記〜今日も嫁と婿は元気です〜 ( No.870 )
日時: 2016/09/02 22:27
名前: 琴葉姫 ◆KXLt9XXgaQ (ID: RkLyPv1r)

ベル「な、なんでだよ!?俺はお前を・・・!」

スズ「だって、私もベルが、ベルの歌が何より好きなんだよ。動画もちゃんと見てたし、コメントもしてた。・・・マイリストはばれるかと思ってできなかったけど。・・・私の方は幼稚園の頃約束した時からベルのこと好きだったんだよ?ベルと一緒に有名になりたかったけど、私はこんなんだから・・・ベルが動画サイト内であっても有名になってて私は嬉しかったよ。でも・・・」



スズ「病気になって歌を歌の卯が難しくなったとしても、それ以上に、ベルに罵られるのはつらかったよ・・・!」

ベル「・・・!スズ!」

ベルは思い切りスズを抱きしめる。

ベル「ごめん、ごめん・・・!こんな俺を許してくれとは言わない!でも、謝らせてくれ!・・・ごめんな・・・!」

スズ「ううん、ベルの本当の気持ちを聞けたから、嬉しいよ・・・!でももう無視しないでね、罵らないでね・・・!」

ベル「ああ、ああ!ごめん、ごめん・・・!」

涙を流し必死に謝るベルと、ベルを抱きしめるスズ。
ステージを見ているベルを罵っていた観客の中にも、涙を流しているものがいた。

翼(シンフォギア)「・・・スズ」

スズ「!つ、翼様・・・!?」

翼(シンフォギア)「(様?)でしゃばってしまってすまなかった。これで、いいんだな?」

スズ「はいっ!翼様とシンガンの皆さんのおかげです!本当にありがとうございます!」

ロム「途中から俺達が悪い奴らみたいになってたけどな;」

スズ「いいんです。ベルにはああでも言わなきゃわからなかったので」

ベル「おい;」

スズ「それに!スカーレットウィングの演奏と歌を聴けて私もう・・・!死んでもいいです!」

カラ松「Σ死んではだめだ!やっと幸せになったんだろう!?」

ヤイバ「いやレジェンド・オブ・例えなのだからマジレスしなくていいぞ」

スズ「CD出たら絶対買います!」

翼(シンフォギア)「すまない出ないんだ;」

クロウ「こいつの事務所が許可してくれねえだろうしな;」

翼(シンフォギア)「そもそもこのこと司令にばれたら・・・(顔面蒼白)」

スズ「(司令・・・?)そうですか・・・残念です(´・ω・`)」

その言葉を聞き、観客からも「えー」「そんなー」などの声が上がっていた。

翼(シンフォギア)「ああそう、ベルとやら」

ベル「はっはいっ!」

翼(シンフォギア)「今度スズを泣かせたら・・・斬る」

ベル「・・・はい;」

クロウ「マジでだからな!今度は俺のレッドトマホークが火を噴くからな!」

ロム「いつの間にかスズの保護者みたいになってるな俺ら;今日初めて会ったばかりの奴なのに;」

カラ松「フッ、スズは護ってやりたくなるような奴だしな」

そしてミュージックフェスは終わりを迎え、6人はロムのおごりでラーメンを食べました。



おまけ1「関係者の反応」

・六つ子と装者のLINEにて

トッティ:ちょっと待って待って待って!?!?!?!?!?
にゃーちゃんLOVE:!?
しらべ:どうしたの?トド松さん
カリスマレジェンド☆長男:パチンコ大当たりしたか?
猫松:パチンコ警察の出番だね
じゅうしまつ:パチンコ警察!?わんわん!
トッティ:ちっげーよそれどころじゃねーよとりあえずこの動画見て!!!
トッティ:【URL】
イチイバル:はあ?いきなりなんんんんんんんん!!!!!?????
たやマ:え、こ、これ、翼よね!?なんでシンガンクリムゾンズと!?
ビッキー☆:あ、あれ!?翼さんは確か今日オフでカラ松さんとデートじゃ!?
デスデース:すごいデス!先輩もクロウちゃんもかっこいいデス!
じゅうしまつ:翼さんカッケー!!!スカイツリーみたい!
しらべ:観客の声がうるさくてよく聞こえない
にゃーちゃんLOVE:いやそれどころじゃないよ!?どういうこと!?カラ松は何してんの!?てか十四松意味わかんないからね!?
猫松:ちょっとクソ松殺してくる
たやマ:待って一松!そんなものを持ってどこへ行くの!?きっと二人もシンガンメンバーももうすぐ帰って来るわ!
ビッキー☆:っていうか、これ師匠見てるのかな・・・;見てたら絶対やばいことに・・・;



・二課本部にて

弦十郎「翼ァ、カラ松ゥ・・・(#^ω^)」

緒川「翼さァん、カラ松さァん・・・(#^ω^)」

エルフナイン「どどどどどどどどうしましょう!?電話が鳴りやまない中二人が怖いですううう!!!(泣)」

藤尭「ああ・・・どうしてこんなことに・・・(死にかけ)」

友里「ぼやくのやめてって言ってるでしょ!あっ、もしもし!?」



・BRR事務所にて

レトリー「みみみみみみみんなああああああ!!!」

シアン「にゃにゃ!?れ、レトリーどうしたにゃ!?そんなに怖い顔して・・・」

チュチュ「何かありましたの!?」

レトリー「ここここここ、こここここ!!!」

モア「お、落ち着くぴゅる!こここなにぴゅる!?」

レトリー「こっここここ、こっこれみて!!!」

チュチュ「スマホですの?・・・動画?・・・Σはああっっっ!?」

シアン「Σにゃあああああああああ!!!!????クロウちゃんが風鳴翼さんと一緒に歌ってるにゃあああああああああ!!!!????」

モア「Σどっどどどどどういうことぴゅる!?なんでシンガンが翼様と!?」

チュチュ「Σ様!?モア貴方風鳴翼のファンなんですの!?」

モア「ツヴァイウィング時代からずっとファンぴゅる!」

チュチュ「そ、そうですの・・・;い、いや今はそんなことより!どういうことですの!?」

レトリー「わっかんないよ!ネサフしてたらこれ見つけて!再生数もあり得ないくらい伸びてるんだよ!」

チュチュ「社長は何か言ってませんの!?」

レトリー「訊きに言ったら真っ白になって倒れてたよ!」

シアン「Σにゃああーーーーー!?社長を助けてあげてよーーー!!!」



・ジューダス事務所にて

シュウ☆ゾー「これはどういうことなのかなあ・・・(白目)」

カイ「つ、翼さんがシンガンと・・・!?」

リク「液晶越しからでもわかるすごい歓声・・・あんまり歌が聞こえない;」

シュウ☆ゾー「風鳴翼さんと一緒に出てることによって、シンガンクリムゾンズの人気も上がることだろうね・・・これは、なかなか厄介、かな?」



おまけはまだ続きます


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