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Dear you don't believe
日時: 2017/10/22 18:14
名前: ゼパル (ID: kG84zh4.)  

うみねこのなく頃にをわしのストーリーにするために作ったお
原作とは全く違う物語となっております
バトベア、ベアバト、ベアト好きは見ないことをオススメします
ちなみに、朱志香=ベアト
嘉音=ベルン 紗音=ラムダ
です。

Re: Dear you don't believe ( No.175 )
日時: 2017/12/09 09:59
名前: SSVD異端審問官 (ID: bMBSwVLq)  

数分後。彼らが帰宅した。
縁「おかえり」
嘉「ただいま〜」
紗「あれ〜?ご飯がないよー?」
縁「家庭科1の私に料理できるわけないじゃない」
嘉音はため息をつき、エプロンを着る
この家に家事ができるのは嘉音一人。
私は皆無。紗音は料理以外ならプロ並。
しかし、意外にめんどくさがりで…
私が言えた事ではないけど。

嘉「できたよ〜」
嘉音はテーブルの上に料理を並べる。
今日は和食。いかにも朝ご飯って感じ。
あ、午前三時…朝ご飯だ。
嘉「これ食べた後、六時まで寝たら、仕事探し開始だよ」
縁「例のあれ?」
彼らは人間ではなく悪魔らしい。
恋人をくっつけたり、引き裂いたりするのが専門。
しかし、絵本の朗読から同伴デートに隕石撃墜まで幅広く答えれる。
私は嘉音に真実を教えてと頼んだ。
その日から嘉音は私の忠実な家具となった
それは紗音も同じ。
あの日の真実を知っているから。

Re: Dear you don't believe ( No.176 )
日時: 2017/12/26 20:53
名前: SSVD異端審問官 (ID: x/ARx04T)  

縁「嘉音。聞いてほしいことがあるの」
嘉音は布団を敷く手を止め、縁寿を見る
縁「貴方は…私を捨てたりしないよね…?」
嘉音はただただ私を見つめる。
しかしすぐに可愛らしくくすりと笑う。
嘉「心配性ですね…貴方は僕の大切な人です。それに主…。貴方の家具に成った時から、僕も紗音も貴方をけして一人にはしません。」


わからねぇんだ。お前の存在が。
本当にお前が存在しているのなら、その証拠を見せてくれよ…嘉哉。
嘉哉「貴方はSSVD異端審問官、最後の刃さん?」
ウ「ウィラードだ。」
嘉哉「面白くないの…SSVDの意味教えてよ、素晴らしきヴァンダイン?」
くすくすと不適に笑う嘉哉は何処かしらベルンカステルに似ている。
いや、彼がベルンカステルなのかも知れない。
しかし、こいつは一体何者で何を企んでいるんだ…?
嘉音や紗音みたくベアトリーチェを恨んでいるわけでもなく…
そもそも嘉音自体が謎なんだ。
あいつは何故生きている?
あの嘉音と紗音は本物なのか…?
縁寿の妄想なんじゃ…。
嘉哉「その顔、大分行き詰まってる?」
ウ「詰まって無い、と言えば嘘になるな。」
嘉哉「ふぅん。でもごめんね。力になりたくないよ。」

Re: Dear you don't believe ( No.177 )
日時: 2017/12/26 21:16
名前: SSVD異端審問官 (ID: x/ARx04T)  

ウ「そりゃあ残念だ。他を当たる」
嘉哉「…そっか。頑張ってね。僕はもう退屈でしかたないから。」
そう言うと嘉哉は姿を消す。
他を当たる、と言ったが誰を頼れば良いかさっぱりわからん。
まぁ嘉哉関連で話を聞くならあいつしかいねぇが。
ウィルは部屋を出る。廊下を歩く。
ふと外を見れば、黒が一人で椅子に腰掛けていた。
…そう言や、あいつも嘉哉と何かしら関係を持ってたよな…
ウィルは黒のいる場所へ向かう。
外は雨が降っていた。
黒の近くまで行くとウィルは足を止める。
黒は泣いていたのだ。
黒「ごめん…っ」
話かける事がなかなか出来そうになく、ウィルはその場を立ち去った。

黒「俺のせいで…俺のせいで…っ」
黒は地面に横になり、目を瞑る。
このまま、体を冷やして…死んでしまいたい。
雨が激しくなる。
まるで、殺してくれるかのように、天候は悪化してゆく。
すると、急に雨が止んだ。いや、誰かが傘を置いたのだ。
顔は見えない。だけど、誰かがいる。
「貴方は何も悪くないわ。だから死のうとしないで。私にもあの子にも貴方は必要なの。」
本当に俺は、悪くないのか…
あんたは嘘を言っているのか…
なぁ…あいつを救うにはどうしたらいい?

Re: Dear you don't believe ( No.178 )
日時: 2017/12/26 21:45
名前: SSVD異端審問官 (ID: x/ARx04T)  

ウ「吾音…」
ア「僕はアカノンだよ。」
ウ「吾音の方がちゃんとした名前だ」
吾「そう…なら有り難く使わせてもらうよ。」
吾音は嬉しそうに笑う。
知っている。あんたが本来、なるはずだったんだ。
次期当主に。
しかしそれは、大事な弟に崖から突き落とされ、死んでもないのに死んだと言われ、名前も存在もろとも消された。
哀れな少年。それでも、憎いはずの弟を憎まず、愛した。優しい少年。
ウ「嫌なら言ってくれて構わない。…嘉哉について教えてくれないか?」
吾音は悲しそうな顔をしたが、すぐに優しい笑顔に戻った
吾「僕に名前をくれた君は良い人だから、教えれる範囲だけ教えてあげる。…あの子も、多分待ってるよ。」
待ってる…?誰を…?
ウ「誰を待ってるんだ?」
吾「きっと、『全てを兼ね備えた王子様』かな」
全てを…兼ね備えた王子?
…黒?黒なら昔、嘉哉と…
いや待て…嘉哉は父である金蔵一筋じゃないのか?
吾「嘉音はね、たくさんの人に恋してるんだよ。でも、嘉音は家具だから恋できないと考えてる。だから、その感情を人格を創って与えてるんだよ」
つまり…嘉哉にもその感情を与えた…?
誰への好意…?そいつがわかれば…

Re: Dear you don't believe ( No.179 )
日時: 2017/12/26 22:07
名前: SSVD異端審問官 (ID: x/ARx04T)  

吾「はい。ここまで!」
ウ「ちょっと待ってくれ。嘉哉に与えた好意は…」
吾「駄目だよ。自分で考えなきゃ。悲しむよ、きっと…」
吾音は俯く。
ウ「頭を冷やしてくる。」
吾「うん。…わかってあげて。それがきっと、嘉哉を苛む鎖だから」
理解できてきたさ。吾音、お前は本当に良い奴だ。
だから、待っていてくれ。
きっと、嘉哉を、永遠の呪縛から解き放ってやるから。
ヱ「さすが、脳の回転が速い方ですね」
ウ「何の様だ。嫌みなら断る」
ヱ「お願いがあるだけです。」
ヱリカは困った様に言う。
_いろいろとありましたが、私達は最後まで貴方の友人であることは変わりません…そう伝えてください_
誰も嫌ってなど、ない。
きっと、あの日。
約束が忘れられなければ、幸せだった。
誰かが泣いている。
誰かが待っている。
誰かがきっと願っている。
誰もが嘆かない世界が存在するのなら、罪を許してやってくれ…

それはとてもとても重い罪。
その罪はどうすれば消えるのか…。
うみねこが鳴いて、晴れる時。
その時には、解放されるのですか…?


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