二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
- 日時: 2013/04/14 15:29
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394
今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。
参照をクリックすれば前作に飛びます。
では、英雄達の新しい冒険が始まります……
皆様にお知らせです。
以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
となっています。
皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。
登場人物紹介等
味方side>>28
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624
目次
プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695
第十六幕 錯綜
一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756
第十七幕 決戦
零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕
>>774 >>812 >>818
最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851
2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825
あとがき
>>852
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 オリキャラ・オリ技、募集 ( No.91 )
- 日時: 2011/08/16 19:19
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
ミクリ・男
容姿:水色の髪に白色の帽子を被り、同じく白色のマントを羽織っている。顔の造形がかなりよく、格好良いよいうよりも美しいといった感じの美青年。
性格:コンテストマスターにしてホウエンシティのジムリーダー、そしてチャンピオンに昇格した男(だが今はジムリーダーに降下)。そのためバトルの腕は相当なもので、特にコンテストで鍛えた見せる技で相手を翻弄する戦い方が得意。常に思考は冷静だが気分は舞い上がることがある。また、バトルの際はポケモンを使い分け、まだ成長途中の弱いポケモンと強いポケモンを分けて手持ちにしている。
手持ちポケモン
タツゴン ♂
技:水鉄砲、守る、頭突き、破壊光線
特性:石頭
ドルン ♀
技:体当たり、氷柱針、熱湯、渦潮
特性:水のベール
ジーランス ♂
技:岩石封じ、熱湯、マグニチュード、冷凍ビーム
特性:すいすい
パルシェン ♂
技:シェルブレード、オーロラビーム、殻で挟む、殻にこもる
特性:シェルアーマー
オールガ ♂
技:狙い撃ち、氷の礫、突進、スプラッシュ
特性:鮫肌
- Re: 46章 追跡 ( No.92 )
- 日時: 2011/08/08 18:23
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「シャミネ、炎の渦!」
「デリバード、オーロラビーム!」
シャミネの放つ渦状の炎と、デリバードの放つ七色の光線がドサイドンを襲う。
ドサイドンは炎の渦で身動きがとれず、渦ごと吹き飛ばそうとするが、力が入らずそれもできない。
「フェザーダンス!」
デリバードは舞い落とすようにドサイドンに羽をぶつけ、攻撃力を下げる。ドサイドンが渦を吹き飛ばせないのは、デリバードがドサイドンの攻撃力を削いでるからだ。
「そろそろ潮時かなー」
フレイは気だるげに言う。
ドサイドンはやっとの事で腕を出し、掌から岩の塊を発射するが、素早さの高いシャミネとデリバードはその攻撃を容易く回避する。
「シャミネ、ダークロアー!」
シャミネは猫とは思えない咆哮を放ち、ドサイドンを攻撃。
「デリバード、種爆弾!」
デリバードは袋からいくつか起爆性の種子を取り出し、ドサイドンに投げつけて爆撃。
ドサイドンはそれらの攻撃を喰らい、片膝を着いた。
「もう一息だ。シャミネ、ダークロアー!」
「デリバード、オーロラビーム!」
そしてシャミネのダークロアーとデリバードのオーロラビームを連続で喰らい、ドサイドンは遂に崩れ落ちる。
「倒した……」
Nとレイカ、遂にドサイドンを打ち破った。
「あーあ、負けちゃったー」
しかしフレイは、全く焦った風もなくゴロゴロしている。
「さて、残るはお前だけだ」
Nはシャミネに臨戦態勢を取らせ、フレイに近づいていく。
「んー。ここでバトってもいいんだけど、あたしの手の内はまだ晒さない方がいいってエレクトロが言ってたしー。どうしよっかなー?」
フレイはしばし思考する素振りを見せた後、ボールを取り出した。
「やっぱり戦わない事にするよー。ノコウテイ、出て来てー」
フレイはボールから、巨大なツチノコのようなポケモンを出し、地面を這ってその巨体によじ登る。
「それじゃ、あたしはこれに乗って逃げるとするよー。じゃあねー」
そう言い残し、フレイトノコウテイは地面に潜ってしまった。
「くっ、逃がしたか……」
「マカドゥス、磁力線!」
「バシャーモ、ブレイズキック!」
バシャーモは大きく跳躍して磁力の波をかわし、踵落としのように炎のを灯した足をマカドゥスの脳天に炸裂させる。
バシャーモはマカドゥスの攻撃パターンを完全に読み切り、回避不能と思われた磁力線までかわせるようになった。
「ダークフィアーズ!」
そしてバシャーモは悪意の波動を拳に乗せ、衝撃波としてマカドゥスに放つ。
「スカイアッパー!」
さらにダークフィアーズを喰らって仰け反ったマカドゥスに強烈なアッパーカットを叩き込んで追撃。上空へと吹き飛ばす。
「マカドゥス、グランボールダ!」
マカドゥスは瀕死寸前でも諦めず、地中より無数の岩石を浮かべてバシャーモに襲い掛からせる。しかし
「バシャーモ、ブレイズキック!」
バシャーモは大きく跳躍して襲い掛かる岩を全て回避。そしてマカドゥスの真上にくると、灼熱の炎が灯った足を大きく上げ、マカドゥスの脳天目掛けて振り下ろし、蹴り落とす。
マカドゥスは砂煙を舞い上げながら地面に叩きつけられ、目を回していた。
「マカドゥス!」
マカドゥスは戦闘不能。これで、この戦いはデインの勝利だ。
しかしその時
「フォレス情けないねー。負けちゃってるよー」
地面から巨大なツチノコが飛び出してきた。そしてその背には、赤い髪に簡素な浴衣を着た少女。7P(セヴンプラズマ)のフレイ。
「フレイ……!」
「逃げるよフォレスー。フォレスがやられちゃったら、もうこの作戦、破綻してるようなものだしー」
フォレスは悔しそうな顔をして反論しようとするが、できない。図星をだからだろう。
フォレスは渋々といった感じでノコウテイの背に乗り、イリスとデインを睨み付ける。
「お前ら、今回は見逃してやるが、次回はこうは行かねえぞ。次こそは、俺の本領を見せてやるよ」
「フォレスその台詞雑魚っぽいよー」
フォレスとフレイはそう言い残し、ノコウテイとともに地面に潜ってしまった。
「取り逃がしたか……!」
イリスは悔しそうな表情で二人が潜って行った穴を睨みつけると、その穴の隣から、何かが飛び出した。
「レイカさん……N!?」
飛び出してきたのはドサイドンとの戦いを終えたレイカとNだった。そして二人は泥まみれになっている。
「二人も早く乗ってください!プラズマ団を追います!」
イリスは二人が乗っているもの、とうかポケモンを見る。茶色い毛皮に覆われていて、鋭い牙があるポケモンだ。
「イノムー、猪ポケモン……ドランが使ってたマンムーの進化前か。……それにしても、大き過ぎやしませんか?」
イノムーの平均体長は1,1m。しかしこのイノムーは2mを超えている。異常とも言えるほど巨大なイノムーだ。
「そんな事は後だ!早く追わないと、ここを崩される可能性もある!さっき、地中に埋まっている爆弾を見つけた!」
Nの言葉を聞き、四の五の言ってられないと理解したイリスとデインはイノムーに乗り込む。
「イノムー、穴を掘る。ノコウテイを追って」
イノムーは指示を受けると、その巨体からは考えられないくらい俊敏な動きで地面を掘り進み、ノコウテイを追う。
今回はドサイドンとマカドゥスを撃退しました。そして四人は逃げたフレイとフォレスを追うべく、イノムーに乗って追跡します。では、次回もお楽しみに。
- Re: 47章 相方 ( No.93 )
- 日時: 2011/08/08 21:01
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
イノムーその卓越した嗅覚を利用し、ノコウテイを追跡している。しかし、地中を進む追跡などやった事のない四人は、イノムーから落ちないようにしっかりと掴まり、土が入らないように眼をきつく閉じて口も閉ざす。
何分か経つと、イリス達に光が差し込んでくる。外に出たのだろう。
「ここは……12番道路……?」
イリスの目に映るのは、いつかNとバトルをしたなだらかな丘の広がる12番道路。しかも、ビレッジブリッジの付近だ。
「おいフレイ!奴ら追ってきてるぞ!どうするんだ!」
「そんな事言われてもしょうがないじゃんさー。フォレスが失敗しなきゃ、こうはならなかったんだよー?」
なにやら7P(セヴンプラズマ)の二名が口論をしている。
「おい、そこの泥だらけのガキども」
「あんたらも十分泥だらけだろ……」
しかしフォレスはイリスのツッコミには耳も貸さず、話を進める。
「俺達はこのままアジトに戻りたいところだが、お前らはそれを許さないだろう」
当たり前だ。
「だから賭けをしようぜ。俺地フレイがダブルバトルでお前ら——そうだな、英雄二人と戦う。そのバトルで俺達が勝てば、ここは見逃せ」
それは敵の言う台詞ではないと思いつつも、イリスは言葉を返す。
「僕らが勝った場合は?」
「俺達のアジトの場所を教える。それでどうだ?」
フォレスはニヤリと口の端を上げて言う。
「どうする、イリス」
Nが小声でイリスに話しかけてくる。
「あの自信満々な顔を見るからに、バトルに相当な自信があるのか、アジトの場所を知られても構わないってところだろうね」
まあ、フォレスの性格を考えれば前者だろうが。
「でも、あのフレイって子、相当強いよ。あのノコウテイも、かなり鍛えられてたし」
「だがここで戦わなかったら、奴らは逃げに徹する。そうなるとアジトの情報が得られなくなる」
二人はしばし考え、結論を出す。
「分かった、その賭けに乗ろう」
こうして、英雄タッグvs7Pタッグによるダブルバトルが始まった。
「頼むぞ、リーティン!」
「出て来てくれ、リオル!」
イリスとNが繰り出したのは、それぞれのエースポケモン。リーティンとリオルだ。
「それなら俺はこのポケモンだ。コクジャク!」
フォレスが繰り出したのは、羽に目玉がついている鳥ポケモン、コクジャク。
「あたしはこのままノコウテイで行くよー」
そしてフレイのポケモン、巨大なツチノコのようなポケモン、ノコウテイ。
「行くぞリーティン。燕返し!」
リーティンは葉っぱを素早く振るい、コクジャクを切り裂く。
「甘いな。コクジャク、電磁波!」
だがコクジャクにはあまり効いていないようで、コクジャクは葉っぱを振り抜いた姿勢のリーティンに電磁波を浴びせ、体を麻痺させる。
「しまった……!」
しかし、もう遅い。
「コクジャク、ブレイブバード!」
コクジャクは燃える炎のようなエネルギーを身に纏い、リーティンに突撃して吹き飛ばす。効果抜群の飛行技の直撃を受けたリーティンは、その破壊力に耐え切れず戦闘不能になってしまう。
「くっ、リオル、バレットパンチ!」
リオルはコクジャクに銃弾のようなスピードで接近し、弾丸のような拳を繰り出そうとするが
「リオル……!?」
リオルは拳を構えた状態で固まってしまう。
見ればコクジャクの羽の目玉が見開いていた。
「コクジャクの羽についている眼を見たものは。問答無用で動きが封じられるんだよ」
「というわけでこれで止めー。ノコウテイ、スピンテールだよー」
ノコウテイは主人と巨体とは裏腹に、意外と素早い動きで回転する尻尾をリオルに叩きつけ、吹き飛ばす。その一撃で、リオルも戦闘不能になってしまう。
『…………』
イリスもNも、言葉を失っている。こうも一方的にやられれば、そうもなるだろう。
「それじゃあ俺達はさっさと退散するぜ。コクジャク」
フォレスはコクジャクの足を掴み、飛び立つ——前にフレイをおぶる。その辺は嫌々ながらもしっかりとやるようだ。
そして7Pの二人は、飛び去っていった。
現在、イリス達(デインとは別れた。どうやらカゴメタウンの方に行くらしい)はビレッジブリッジにいる。とりあえずは傷ついたポケモン達を回復するために、一番近くのポケモンセンターに来たのだ。
「…………」
イリスはビレッジブリッジの川辺で、ボーっとしていた。
「……Nと初めてタッグを組んだのに、初っ端から惨敗とはね……」
正直負ける気はしなかった。Nも自分も、相当自信はあった。しかし
「相手の方が一枚上手という事か……」
落ち込みはしないが、この先どうしようかと、イリスは考える。その時。
「イリスさん、どうしましたか?」
レイカが来た。
「どうってわけではありませんが、ダブルバトルで負けると、いつも以上に凹むというか、なんというか」
ダブルバトルではタッグとのコンビネーションが大事。なのでダブルバトルで負けると、自分が相方の足を引っ張ってしまった、と思ってしまうのだ。
「まあ今回のバトルはそれ以前の問題なんでしょうけど、どうにも割り切れなくて……」
イリスはジーッと川面を見つめる。
するとレイカは突然、唐突な事を言い出した。
「それじゃあ、私とバトルしませんか?」
今回はイリス&Nの英雄タッグでフォレス&フレイの7Pタッグに挑みましたが、もうこれでもかと言うくらいの惨敗っぷりです。それと、最後の方は無理矢理みたいなものなので、多少変でも見逃してください。では、次回はレイカとのバトル。お楽しみに。
- Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 オリキャラ・オリ技、募集 ( No.94 )
- 日時: 2011/08/08 21:18
- 名前: 霧火 (ID: gWvD8deM)
Nとイリス、負けてしまいましたね…
タッグバトルは1人が2匹のポケモンを出して戦うダブルバトルとは違い、
相方との息が合わないと勝利は難しいんですよね。
かく言う自分も、過去にタッグバトルをした事があるんですが、
対戦相手のツボツボの《メロメロ》や《身代わり》、《毒毒》に翻弄され
遂には自分のポケモンが先にやられてしまい、相方に迷惑をかけた事があります(汗)
…まぁツボツボが出るまではコンビネーションは取れてたし、
ツボツボが最後のポケモンだったんで最終的には何とか勝てたんですがね。
次回のレイカとイリスのバトル、とても楽しみです。更新頑張って下さい。
そういえばリオ達は今頃どうしてるんでしょう…まだカゴメタウンに潜伏してるんでしょうか。
でも7Pは「もうこの町に用はない」と言ってたので、潜伏する意味が(ry
- Re: 48章 イリスvsレイカ ( No.95 )
- 日時: 2011/08/08 22:24
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
- 参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html
「では勝負方式は三対三のシングルバトル、勝ち抜き戦で良いですか?」
「はい、構いません」
そういうわけで、よく分からないうちにイリスとレイカのバトルが始まったのである。
「私の一番手はこのポケモンです、ルージュラ!」
レイカの一番手は氷・エスパータイプの人型ポケモン、ルージュラ。
黄色く長い髪、大きな唇と真ん丸い目をしたユニークな顔の、赤いドレスを着たポケモン。
「なんか奇妙なのが出て来たな……氷とエスパータイプなら、こいつが妥当だな。出て来い、フローゼル!」
イリスが繰り出したのはフローゼル。鋼タイプの技を覚えているため、氷タイプのルージュラには弱点を突く攻撃ができる。
「フローゼル、アクアジェット!」
フローゼルは激しい水流を身に纏い、超高速でルージュラに突撃する。しかし
「ルージュラ、吹雪!」
ルージュラは猛烈な吹雪を放ち、水流を纏ったフローゼルを凍りつかせてしまう。
「なっ……!」
予想外のアクションに、イリスは冷静さを欠いてしまう。
「続けてエナジーボール!」
イリスがそうしているうちに、ルージュラは自然のエネルギーを凝縮させた球をフローゼルに向けて放つ。エナジーボールはフローゼルには効果抜群、なのでフローゼルはかなりのダメージを受けた。
「くっ、まだだ。フローゼル、ファイターショック!」
フローゼルは拳から衝撃波を放ち、ルージュラを攻撃。効果抜群ではないが、ルージュラには結構効いているようだ。どうやらこのルージュラ、特攻は高いが防御系の能力は低いようだ。
「だったらとにかく攻めるのみ。フローゼル、ツヴァイテール!」
フローゼルは二又の尾を硬化させ、ルージュラに叩きつけようとするが
「ルージュラ、悪魔のキッス」
ルージュラは気持ちの悪い事に投げキッスをし、悪魔が浮いている黒いハートを放つ。そしてフローゼルはルージュラに向かってまっすぐ突っ込んで行ったのでそのハートを避けられず、当たってしまう。
するとフローゼルはガクリとその場に崩れ落ち、眠りについてしまった。
「悪魔のキッスは相手を眠り状態にする技。これであなたのフローゼルは、悪魔の眠りにつきました。ルージュラ、サイコキネシス!」
ルージュラは念動力で眠っているフローゼルを宙に浮かせ、勢いよく地面に叩きつける。何度も、何度もだ。
「これがレイカさんのバトルかよ……普段とは全然違うな……」
普通、ポケモンバトルというものはトレーナーの性格が出るもので、それがバトルの展開を左右する事だって多々ある。なのでレベルの高いトレーナーはまず、相手の性格を読んでどういうバトルをするのかを見極める。極端な例を挙げると、熱血してる奴はギガインパクトなどの大技を中心にガンガン攻めてくる。逆に根暗そうな奴は毒々といった陰湿な技でじわじわと嫌らしく攻めてくる。
しかしたまに、バトルになると性格が変わるトレーナーがいるのだ。いわゆる二重人格という奴で、こういうトレーナーには、苦戦を強いられる事が多い。レイカは二重人格とはいかないまでも、バトルになると冷徹になる。加減など一切なく、徹底的に潰しに掛かる。
「エナジーボール!」
三十回ほど地面に叩きつけられたフローゼルは、最後にルージュラのエナジーボールを喰らい、戦闘不能となった。
「戻れ、フローゼル……」
イリスは苦々しい顔でフローゼルをボールに戻す。なにせ、ファイターショックを一撃だけ入れてやられたのだ、悔しくて当たり前だ。
「次はお前だ。頼んだぞ、ラルトス!」
イリスの二番手はラルトス。ラルトスも炎のパンチを覚えているため、ルージュラの弱点を突ける。
「ラルトス、念力だ!」
だがいきなり手の内を晒したりはしない。まずは様子見の攻撃を放つ。
「ルージュラ、サイコキネシスで相殺です」
ルージュラはラルトスよりも圧倒的に強力な念動力を放ち、ラルトスの念力を打ち消す。
「エナジーボール!」
そしてそのまま自然エネルギーを凝縮した球を、ラルトス目掛けて放つ。
「ラルトス、テレポート!」
だがラルトスはテレポートでエナジーボールを回避。さらにルージュラの背後を取り、かなり接近している。
「炎のパンチだ!」
ラルトスは小さな拳を握り、炎を灯してルージュラに殴りつける。攻撃力の低いラルトスとはいえ、効果抜群の技を喰らったルージュラは結構ダメージを受けているようだ。
「くっ、ルージュラ、吹雪!」
「テレポート!」
ルージュラは反撃にと猛烈な吹雪を放つが、ラルトスはテレポートで回避。そして背後から炎のパンチを喰らわせる。
「サイコノイズだ!」
ラルトスは特殊なサイコエネルギーを放ってルージュラの視覚を奪おうとするが、そう上手くはいくものではなかった。
「ルージュラ、サイコキネシス!」
ルージュラは強力な念動力でサイコノイズを破壊し、ラルトスにも攻撃してくる。
「ラルトス、テレポート!」
しかしラルトスはその念動力をテレポートで回避。そして背後から炎の拳を叩き込もうとするが
「サイコキネシス!」
ルージュラは素早く後に念動力を放ち、ラルトスの動きを止める。
「吹雪!」
そして猛烈な吹雪を放ち、ラルトスを吹っ飛ばす。
「ラルトス!」
防御系能力の低いラルトスなので、もしかしたら今の一撃で戦闘不能になってしまったのではないか、という疑念がイリスの脳裏をよぎる。
イリスとレイカのバトルは、まだ幕を上げたばかり。ここからが、本番である。
懐かしのファイアレッドをやりながら更新していたら、考えていた話がいくつか飛んでしまいました。やっぱりゲームやりながらの更新はダメですね。今回はイリスとレイカのバトル。フローゼルはあっさりとやられ、ラルトスも技が見切られてピンチです。何気にルージュラが強いです、活躍してます。では、次回は遂にラルトスが……。そんなわけで、お楽しみに。
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